無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
ネットがなかったら、どうやって生活していましたか? 調べ物は? 友人とのつきあいは? 「ウェブ進化」によって日々の生活から恋愛の仕方まで、人間そのものが変わってきている――『ウェブ進化論』の梅田望夫と芥川賞作家の平野啓一郎が徹底討論。“ブログで自分を発見しよう”というポジティブな梅田氏vs.“リアル世界からのひきこもり場所になる”と危機感をもつ平野氏。そんな異分野の2人が激論を交わしたとき、その先の未来が見えてくる! その他、グーグルはスター・ウォーズ好き! 「ダークサイドに堕ちる」ってどういう意味? など、面白情報も満載の熱く刺激的な対談。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
何と、15年強も前の本だったということにびっくり。たしかに、FacebookやTwitter、スマホが一般化する前の時代として語られている。当時でも十分にネット社会の到来を思わされていたけど、いまになってみれば隔世の感あり。特に梅田さんの予測的発言なんか、2022年のいまとなってはどうだろうなんて底意地悪く読んでみたんだけど、けっこう的を射たこと言ってたんだなという印象。
当時にしてどっぷりウェブ社会にハマっている梅田さんと、ちょっと懐疑的に見ている平野さんの対話が面白い。平野さんのほうがだいぶ頭カタいなあという印象。自分もどっちかというと、(いまでもなお)平野さん寄りだけどその自分ですらそう思う。
でもそれって、ウェブ社会のとらえ方しだいなんだなとも思った。あくまでもポジティブに楽観的に先を見てウェブ社会の台頭を歓迎する梅田さん。平野さんが懐疑を呈しても、その切り返しになるほどそうかも、と思わせてしまうものがある。なかなかの論客のはずの平野さんがちょっと形無しな感じ。それって、従来の枠を軽く凌駕してしまう……具体的にいえば、平野さんが誰であろうと忖度せず発言する梅田さんのような……ウェブ社会の人たちならではといえるとも思う。
みんなの良心で世のなかを変えていかなければ的に述べる平野さんと、自分の楽なほう、したいほうへ向かっていけばいいという梅田さんも一見対象的。でも、ポジティブに楽観的に考えれば、みんながそれぞれの望む方向へ進んだ先がみんなにとって居心地のいい世界になる可能性もわりとありそう。つまり、ウェブ社会って根底に悪意がない世界とみなすべきってことかなと思った。
ウェブ的な世界って敬遠傾向にあるんだけど、見方が変わったというか、ウェブ的な世界をポジティブに見る視点を知った。スター・ウォーズ信奉者の集まりだってこととかね。
Posted by ブクログ
これは間違いなく「トンデモ本」だ。その爆笑性ゆえに5点満点である。2006年刊行であるため8年たって「トンデモ本」になってしまったともいえるが、何せ梅田何がしという「はしゃぐ猿」のはしゃぎっぷりがそもそもトンデモない。まず言っている事すべてが猿でもできる後知恵でしかない。刊行当時はそれこそ未知なものとしてのインターネットの権威としてかなりの人数をわかったような気にさせたことは想像できるが、8年たってのこのWEBを取り巻く世界がひとつも、本当にただのひとつも想像すらされていないところがともかくトンでもない。「10年から15年先のことは正確に予想できる」と自慢げに語り、グーグルのすべてを理解していると胸を張る梅田某が、次から次へと語るに落ちて、ボロボロと皮がはがれていくさまは爽快感すら覚える。平野はさすがの作家たる想像力で、LTEやスマホの普及や、形而上的な予想されうる「闇」について言及しているが、いちいちその鋭い洞察をわきに押しやって、おだてられるままに木にどこまでも登っていく「はしゃぐ猿」梅田。
声を出して突っ込みを入れながら、2014年の今こそ爆笑できる一冊である。
Posted by ブクログ
2008/11/13開始
対談形式で読みやすいと思いきや、お二方とも頭の良い人なので、逆にちょっとだけ読みづらかった(笑)
ウェブ進化論に関してつっこんだ内容を、平野啓一郎氏による文学的検知からひたすら語りまくった内容をログしただけの本であるが、ウェブ進化論で語られなかった部分についてもかなり深いところまで話し合われているため、梅田氏の一連の「ウェブ〜」を補完する内容としては読んでおいて損はないと思う。
特に「リンクされた脳」というセクションで語られる、その人の能力というものが、その人本人の力ではなく、自分の力を補完してくれる人や引き出しをどれだけ持っているか?というものに変わっていくという部分が、
「それが、人間観そのものにまで拡張されることが僕の危惧ですね」
と平野氏が言っているとおり、ネットの登場とその発展によって、人間の作業能力の評価というものがどれだけ人脈を持っているかにシフトしてきているのは事実だが、それが「人間観」全体にまで拡張されてしまうかもしれないというのは、かなり自分的にも危機感を感じる。実際のところ、デジタルディバイドはまさに経済格差や知的格差を生み出してしまっているが、これが人間そのものの価値に置換される日は近いかもしれない。
ネットの発展と、人間の発展。それが共存できるポイントを探して、ダークサイドに落ちないようにバランスしていくことが、今後のウェブ進化を「正常進化」させるキーポイントになると思う。
Posted by ブクログ
★★★★= 80~100点 = I like it.
インターネットが人間に与える影響を考えさせられる本です。
こんな人に特にオススメ
・ネットなしの生活には戻れない人
以下、本の内容に触れます(ネタバレあり注意!)。
内容
「ウェブ進化論」の梅田望夫と「決壊」の平野啓一郎の
ネット社会をテーマにした対談。
感想
本書に出てくる「ネットは増幅器」とは、
インターネットの特性を見事に表現した言葉だと思います。
ネットを使えば、自分の興味のある分野に、
どこまでも詳しくなることができるような、
知の増幅器としての機能。
スーザン・ボイルに見られるように、
人の感動が、さらに大きな感動を産む、
感情の増幅器としての機能。
チュニジアから始まった草の根革命の灯が、
世界の独裁国家の歴史をひっくりかえしている、
行動の増幅器としての機能。
これからの私たちは、
その「増幅器」の扱い方で、
人生の多くが決まってしまう可能性があります。
ということで、「増幅器」の扱い方を学ぶ意味で、
読んで損のない一冊です。
Posted by ブクログ
『ウェブ進化論』は読んだことがなかったけど、平野啓一郎の『本の読み方 スロー・リーディングの実践』は読んだことがあったので手にとってみました(ちなみに小説はまだ読んだことがない)。
同じ新潮新書の対談集としては『14歳の子を持つ親たちへ』(内田樹/名越康文)以来で、これはそれとは主題が違うので比べられないのですが、どちらかというとこちらの方が刺激的だったような気がします。というのも対談している二人が文学とITという、全く異なる世界で生きている二人だから。
随所に見られる二人のネットに対する捉え方の微妙な違いが面白い。おおまかな部分についてはお互い同意している部分も多いけど、もっと深く探っていくとやはり捉え方の相違が徐々に鮮明化してくる。例えば二人の”島宇宙”という語に対するイメージとか。
そういうところから、恐らく彼が作家であることも関係あるんだろうけど、年の若い平野の方が「やや古い(というか従来的な)考え方なのかな」という印象を抱かせたり、またあるところではその印象が逆転したりして、そこもまた面白い。
僕もやや平野寄りの考え方に近い部分があるなあと、彼寄りの視点で見ていたものがオープンソースのところでは逆に梅田寄りの視点になっていたり。
個人的に興味深かったのが資本主義と(ある部分では)対峙するオープンソースの概念とか、後は本書の後半で述べられるウェブ時代の教養の話のあたり(ただし「魅力ある人間とは」における梅田の意図が十全に読み取れなかったのがやや残念ではある)。逆に平野が(作家という立場もあるのだろうけど)必要以上にこれからの本のありかたにおける自身の不安などをぶつけているあたりは冗長だと感じた。
(2006年12月17日)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
試し読み
ビジネス・実用
ビジネス・実用