平野啓一郎のレビュー一覧

  • マチネの終わりに(文庫版)
    読もう読もうと思いつつ積読されてた本。買ったときより登場人物に歳が近くなった今の方が結果的に読むタイミングだったのだと思えた。

    登場人物の多くが一言で表せない複雑な感情を持つシーンが多い。
    加えて年齢もあるだろうが、直感だけで行動できない状況や理由と合わせてとても丁寧に表現されている。
    故になんで...続きを読む
  • 死刑について
    私も若いころは 死刑賛成だったんだけれども 今は反対。なんでそうなったのかは・・・ 理路整然とは説明できないなぁ。
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)
    数年前、某書評サイトに参加していた時期がありました。そこではみなさん競うように書評を上げていて、中には毎日3冊から4冊もの本の書評を上げる人も。私はそのスピードにまったくついていけず、大好きなはずの読書がちっとも楽しくなくなってきてしまい、これはいかんもうここにはいられない、と一年足らずで退会しまし...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    良かった。
    人は他人への影響無しには生きられない、その事が自分にはどうしようもないという良い諦めと、心地よい他人と出会うことで自分が変わるかもしれないという希望になる。
  • 葬送 第二部(下)
    ジョンジュサンドの気持ちには、あまり共感しなかった。最後くらいは会いに来て欲しかった。
    善良な個が集まって奏でられる不協和音。私たちを取り巻く現実世界をうまく表現しているなぁと思った。
    曖昧な物が重なって出来上がってる個と共同体。印象派の絵画のような文体を意識して書いたって、平野さんが天才すぎる。
    ...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    分人という考え方を持つことで対人関係の捉え方はかなり前向きなものに変わると感じた。自分自身も対人関係で悩んでいたことや違和感に思っていたこと全てが分人主義の考え方を持つことで解決したように思う。対人関係に悩んでいる人には必ず読んで欲しいと思う一冊。また自分の中にも色んな自分がいていいと思えることや、...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    昔から感じてきたことの辻褄が合う考え方で面白かった。
    人間は相互影響によって変化し続ける感じがメタモンみたいだと思ったのと、そのちょっと気持ち悪いとも言える性質が地球の生命っぽくて好きだなと思った。
    何回も読みたいしなるべく多くの人に読んで欲しい。
  • ご本、出しときますね?
    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。
  • 空白を満たしなさい(下)
    主人公やその奥さんの状況に自分がなったらと考えただけでこれはしんどいなー辛いなーと思い続けながら読んだけど、最後!終わり方!涙も出たけどいろんな感情が押し寄せて来る。子ども居てるからよけいそう思うのかな?平野さんの子どもの描写は好き。父親目線やなーと思うけど、愛情表現がリアルで好きなのよねー
    佐伯の...続きを読む
  • 空白を満たしなさい(下)
    【生と死】を考える本に出会った。
    若い人達に読んでもらいたいな。
    何か人生に疲れて終わらせたい時あるけど
    長生きはするもんだな。
    どんな自分に出会えるか分からないから。
    分人という教えは自分のモヤモヤが解されて透き通った感じ。
    大好きなゴッホの表紙も何でなのか下巻で分かった。
  • 『マチネの終わりに』無料試し読み

    初めて読みました。

    平野啓一郎さんの作品は今回始めて目にしました。非常に繊細な表現でついつい没入してしまいました。続きが読みたいので完全版を購入します。
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    人間関係で悩むという人がよくいる。
    わたしもその一人だったけれど、ようやく見方を変えた新たな視点が見つかったような気がした。
    人と関わっているときのじぶんを好きでいられるか、この視点はどんなときにも必要だとおもう。
    自分のことが嫌いになってしまいそうになったときには、一度周りの人と自分のいわゆる分人...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    「自分にはあらゆる要素があり、人によって見せる側面を変えているんだと思う」と話した時におすすめされたことが契機となりこの本に出会いました。

    ここ数年、自分の属するコミュニティごとの人のカラーが全く違う中で、それぞれのコミュニティにおいて出てくる自分の違いに圧倒され、混乱していました。その中で前記の...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    ・分人はすべて、「本当の自分」である。私たちは、しかし、そう考えることができず、唯一無二の「本当の自分」という幻想にとらわれてきたせいで、非常に多くの苦しみとプレッシャーを受けてきた。どこにも実態がないにもかかわらず、それを知り、それを探さなければならないと四六時中そそのかされている
    ・リアルとネッ...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    ひとりの人間=個人ではなく、分人の集合体で成り立っているという考え方が斬新に感じつつ、自分のなかで言い表せなかった感覚が鮮明に言語化された感触を強く感じた。
    相手や環境によって強く現れる自分の中の分人が変わる感覚は誰もが実感できるのではないかと思う。
    平野啓一郎作品にはこの分人の考え方が散りばめられ...続きを読む
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ
    自分の中でのモヤモヤを言語化してもらえて腑に落ちた。わかりやすく説明されているのが良い。改めて自分に置き換え考えたときに、涙が出て感謝したい気持ちになった。この気持ちをシェアしたいと思い、友達に何冊か配った。
  • ある男

    読む価値有り!!

    最近読んだ中で上位に入る作品でした。
    続きが気になりすぐに読み終えました。
    楽しい秋の夜長を過ごせました。
    また、作者さんの他の作品にも興味がわきました。
    是非、読んでみたいです。
  • ご本、出しときますね?
    小説家の方々の独特な頭の中がとても面白い。聞き手の若林さんの面白さと相まってテレビ観といたら良かったー!と悔しい気持ちでいっぱい。またやってくれたらいいのに。
  • 空白を満たしなさい(下)
    分人主義という、著者の主張がメインの話になっていた。哲学や宗教的な要素が強め。ユングのペルソナに近いような、似て非なるもののような。一方、物語としても面白かった。
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)
    自分は本を読むスピードが遅い方なのでこの本を読んで、今までは読むスピードを早くして色々な本を読みたいと思っていたが、それよりも本の理解度や深く考える時間に費やしたほうが、より読書を楽しめて為になると思えた。

    再読について書かれていたが、これは小説に限った話じゃなくて漫画、ドラマ、映画、アニメにも当...続きを読む