平野啓一郎のレビュー一覧

  • 空白を満たしなさい(下)

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    上下巻の構成とは知らずに上巻だけ買って一気読みしてしまい、待ちきれず途中駅でわざわざ下車して下巻を買った。本当に面白かった〜〜
    一つ一つの描写で、自分が日々当たり前に見ている景色、考えていることがよりクリアに的確に表現されていく感じ、読んでいて気持ちいいなと思う。
    分人主義についての本を読んだことがあったので考え方自体は元々知ってはいたけど、自殺についての見方は新しくて、且つ納得感があった。
    あと、直前に原田マハの『たゆたえども沈まず』を読んだおかげで、ゴッホの肖像画のくだりがより一層深みを増したように思う。
    佐伯は結局何者だったんだろう。
    平野啓一郎の本、好き!

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    2026年05月09日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    自分の中に分人は果たしていくついるだろうか。
    幼い頃から感じていた違和感がこの本を読むことで腑に落ちた。各場面で性格は変わらないしろ振る舞いは変わるので、気疲れする原因が突き止められた気がする。色々な面があるけど自分は一つ。

    愛の章は取り分け響いた。他者を愛することで自分も愛せる。自分の中の分人がどんどん大きくなっている。それで全てを埋め尽くさないようにしないといけないけど難しい問題だと思う。

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    2026年05月08日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    相変わらず分厚いな〜と思って表紙を開いた瞬間、目に飛び込んできた『空白を満たしなさい(上)』の衝撃は忘れられない
    そしてやはりこの人の本が好き!感想は下巻の方に書く

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    2026年05月06日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    人物名を覚えるのが苦手で数年前に小説を離脱したという話をしたら、友人がオススメしてくれた一冊。
    久しぶりの小説にしてはボリューム多めだったが、内容はとても好みだった。
    主人公2人を中心に、自身の経験と重なる部分があったり経験したことのない感じ方があったりと、共感や発見の多い読書体験だった。
    また小説を読み始める気がする。

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    2026年05月05日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    小説を読むとき、なぜその登場人物が必要なのか、なぜその場面設定が必要なのかまで考えながらゆっくり読むと良いらしい。年間〇〇冊読んでいるなどがもてはやされるが、読書体験としては1冊を丁寧にゆっくり読むことも大事にしたい。

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    2026年05月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    著者は、すべての人間は空気を読んで所謂「キャラ」を演じ分けているのではなく、接する他者との数だけ「分人」が存在すると本作。
    唸りながらの読書体験でした。平野啓一郎さんの著書を、実はあまり読めていないので、これから読んでいきたいと思いました。

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    2026年04月29日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    生き返るというテーマは何度もドラマや本で描かれているが哲学やミステリーも絡めた構成は見事。後半につれ勢いも加速し下巻への読書欲も引き上げられた。
    さぁ、下巻へ。

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    2026年04月21日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人という概念をもっと早くに知っておけば、これまでの人間関係の悩みのいくつかは解消されていただろう。

    相手との関係性の産物として分人が生まれ、個性は各分人によって構成されると筆者は述べている。(この概念を言語化できる筆者さすがです!)
    ある特定の人物に対する分人に嫌悪していたいとしても、好きな人に対する分人の構成比を増やすことで、自分を守っていきたいたなですね。

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    2026年04月21日
  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    ・難しくて途中でやめてしまおうかと思った。半分あたりまで進んでもイマイチ乗れず、けど辞めずに正解だった
    ・『消失点』で一気に引き込まれて本を置くのがイヤ!ってくらいに続きが気になり過ぎた

    ・早苗の行動が私には理解できないし、許せないけど、結局は言う通りなのかもしれない。あのすれ違いがなくて2人が結ばれたとしても、主役と主役の人生ではうまくいかないのかもな...と最後に思ったのは悔しかった。
    ・物語の内容以外にも戦争の事やリーマンショックの事とか勉強になった。と同時に色々な事を考えさせられた。

    ・心の繋がり、心の話をした時に通じ合える相手はこの世界にどれだけいるのだろう?「この話したいな」と

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    2026年04月20日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    個人よりも細分化された自分(=分人)
    その分人の集合体が私個人。
    色んな面(分人、私)があるものだ。

    幼馴染に対しての振る舞い、目上の方へ、親兄弟へ、たまに会う親戚、大学で出会った人へ、同僚として知り合った人へ、好きな人へ、信用してる人へ、苦手な人へ、深く関わりたくない人へ、
    その人を目の前にした時の こちらの心の開き具合はバラバラ。嫌な自分だって出てくるというもの。
    嫌な相手だっているのだから笑
    違う自分で接していて当たり前じゃないか。

    全く違う真逆の自分になるのも自然なことではないか。
    また、3歳の自分と10歳の自分と30歳の自分では立場も責任も、考え方も人生経験も社交能力も、
    何もか

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    2026年04月10日
  • 本心

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    生と死について深く考えさせられる作品だった。学習による表面的に模倣された振る舞いよりも心の内の揺れ動きが人間にとって何にも代えがたい大切なものであると感じた。孤独であっても「もう十分」と至れる生を送りたい。

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    2026年04月09日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    言葉が美しい。感性が美しい。
    過去は変えられる。
    過去の事実は変わらなくても過去の思い出は変わるのかもしれない。
    儚い。
    3回しか会ったことない、、
    ひかるくんみたいだね、
    それでも好き。
    その事実はかわらない。

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    2026年04月06日
  • 小説の読み方

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    小説の感想が書けるようになるという煽りに惹かれて読んだ。確かに登場人物の変化に着目し、その変化過程や、感じたカタルシスという観点から語ることができるようになりそう。なお、恋空に関する分析が非常に秀逸だった。作者のなかで平野啓一郎ほど明確に言語化されていたとは思わないが、対人コミュニケーションについて「メールのせいで拗れるようになった」みたいな感覚はあったのかもしれない。

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    2026年03月31日
  • 死刑について

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    ネタバレ

    【読もうとしたきっかけ】
    袴田事件のドキュメンタリー映画「拳と祈り―袴田巖の生涯―」のパンフレットに本書の著者の寄稿を発見。そこに「死刑存置派から死刑廃止派に変わった」と書いてあり、非常に興味深いと思った。

    【感想は】
    一般的に割合の多い死刑存置派の考えの言語化をはじめて目のあたりにして、鋭い指摘を行っていると思った。とかく、死刑制度の是非というのはオープンに話される話題ではないため、該当する言葉を私は持ち合わせていなかったが、この本のおかげで可視化できた。目から鱗。また死刑存置100%の考えだったが、フィフティフィフティに変わった。
    国家に人は殺せないし、また犯罪者の生育環境を考慮すると、

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    2026年03月24日
  • ドーン

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    ネタバレ

    16年前の作品だが、少し未来を予測しているような米国の政治情勢と技術からリアリティを持って今でも読み進めました。火星探査ミッションにおけるスキャンダルと大統領選、一見重ならないテーマを丁寧な描写で違和感なく合わせて感じられる。長大な作品でしたが、最終章の救いもあり、分人というテーマに集積しながら読み進むことができました。

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    2026年03月20日
  • マチネの終わりに

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    長編小説
    クラシックギタリストとジャーナリストの
    博識で大人で綺麗な愛が綴られていて、読み応えがあった

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    2026年03月20日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    密度の濃い文学論。小説にとどまらず映画、写真、絵画なども扱う。難しいところもあったが、著者の思考がギュッと詰まっていて興味深い。彼の知識や分析、感性、思索などのレベルが卓越していることに驚嘆。
    オッペンハイマー論が特に印象に残った。

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    2026年03月06日
  • 本心

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    普遍的なテーマだけども、想像できないストーリー展開、細部まで作り込まれた設定、丁寧かつ端正な美しい文章のお陰で、最後まで期待を裏切らなかった。

    近未来という設定で、格差社会、仮想現実、AIなど、今もある舞台装置を拡張しているのが絶妙すぎる。
    主題が、格差、死、分人、性、愛、外国人、など色々入り組んでいるが、やはりメインはタイトルの本心なのかな、という気がする。色々なテーマが絡み合って一つのストーリーになっているので厚みがあり、読後の満足感が大きい。これが、2時間の中で完結させる映画では味わえない、読書の醍醐味だと思う。

    「もう十分」と言って自由死を望んだ母の本心は?
    「平気なの?」と三好に

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    2026年03月07日
  • 死刑について

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    僕は、死刑は廃止にすべきと思っている一方で、死刑存置派の人から遺族感情はどうするんだと問われると、いつもゴニョゴニョと誤魔化すことしかできていなかった。
    この本は、この点についてもっと深く考えるきっかけを与えてくれた。
    死刑の存否にかかわらず遺族のケアが十分に行われていないこと。
    死刑と加害者を赦すことは不可分一体ではないこと。
    罰ではなく赦しも尊重できる社会にすること。
    いずれも僕が十分に持てていなかった視点であり、自分の高慢さを反省しながら読み進めた。

    また、僕は、死刑囚の境遇を知り、自分も同じ立場であれば同じことをしてしまっていたかもしれないと共感することこそが、死刑廃止につながると考

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    2026年02月26日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    最後の最後まで結末がわからず、ハラハラしすぎて本当に見てられない、、眩しくて残酷な運命の中でどう行き、どう死ぬのか。分人主義を切り口に、人が生きるとは、死ぬとはを深く感じさせる小説

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    2026年02月20日