平野啓一郎のレビュー一覧
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未来は常に過去を変えていると言う言葉が印象的だった。
未来の事、これからの行動で過去はいい意味でも悪い意味でも変わってしまう様な繊細なもの。
過去の出来事は変えられない事実だと思っていたのが覆されるような文章だった。Posted by ブクログ -
すごく分かりやすく、面白かった。
付箋が沢山。
多くの人が「分人」という考え方を
導入するまで行かずとも まず認識したら、
今より少し自由度の高い社会になりそう。Posted by ブクログ -
本当の自分とは?自分らしさとは?
常についてまわる呪いのような問いを軽くしてもらえた一冊です。
対人関係ごとに見せる複数の顔を、「個人」をさらに分けた「分人」とし、
分人は偽りの自分ではなくすべて本当の自分だという考え方を知りました。
この人たちといる自分はのびのび笑っていられて好き。
ここにい...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙がなぜゴッホの自画像なのかと考えながら読んでいたが、後編中盤に明らかになる。おそらくはゴッホの自画像の謎から着想を得た作品なのではと考える。分人という思想は、人格という解釈ておぼろげに思っていたが本編でとても丁寧に考察しておりとても面白く読めた。ネイバーというサービスはとても面白い着想て、実際に...続きを読むPosted by ブクログ
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映画を途中で断念して小説へ。ロンドン、ニューヨーク、東京を舞台に、お互いを想いながら別々の人生を生きた男女のお話。「冷静と情熱の間」を思い出させる。Posted by ブクログ
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自分は誰に対しても一貫性のある人格ではなく、対話をする相手によって、何人にも別人格として分けられるという考え方はとても理解しやすかった。私は誰とでも打ち解けて話すことができないので、コミュ力がないとしばしば落ち込んでいたけど、そうではなくて話が弾まない人との分人が育たなかっただけだと、割り切って考え...続きを読むPosted by ブクログ
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この作家をそれほど読み込んでいる訳ではないのであくまで印象に過ぎませんが、19世紀頃の大河小説の日本語訳のような読感を意図的に構築した作りのように感じました。
要するに今時のスピーディーなものではなく、ゆっくりと書き込むような文体で枝葉はあるけれども基本は大きくて、かつシンプルな物語を語るという。
...続きを読むPosted by ブクログ -
物語の展開は劇的で、強く心が痛む場面もあったけど、場面ごとの心や思考の描写がリアルで、この感情をどう処理していくのかと興味を引いた。40代という年齢のため理性的に相手を思い遣り、自我を優先させない繊細な愛情に心が震えた。Posted by ブクログ
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大人のラブストーリー。
ハッピーエンドなのかどうか曖昧だけど、
最終章は、グッときた。
未来で「過去は変えられる」って何度も出てくる言葉が印象的。
Posted by ブクログ