平野啓一郎のレビュー一覧

  • 葬送 第一部(上)

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    文庫なら…!と思って買ったのに、やっぱり積ん読になってしまった。。。
    精神的に余裕がないと読むのは辛いかもしれない。好きなのに、なかなか読んでいけないのはジレンマ。
    でもダメダメなショパンはちょっと分かった。

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    2009年10月04日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    恋愛が人生を大きく変えてしまう強さがある反面、それは自らだけではないため、すべてはタイミングであり、それが運命と呼べるのだと感じた。
    洋子の父ソリッチが言っていた「自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?  しかし洋子、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めになることもある。」
    まさに強い意志たちが交差したいわゆる"運命"を、お互いの意志により惹き合わしたラスト。

    なにが幸せかはわからない。
    ただこれがなければ生きられないはあるのだろう。

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    2026年07月26日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    純粋に恋愛小説としても楽しめると思うが、私自身は、「過去を変えられる」というフレーズに取り憑かれた。作者の作品で、直近に「ある男」を読んでいるのもあり、なにかこう、人が生きる上で、逆らえない、未来に向かう時間の流れと、その中で、人が人と魂同士で関わり合うことによってお互いに及ぼし合っているチカラを感じて、哲学的な物も感じた。作品から読み取ったとしては、あまりに月並みな薄っぺらい言葉になってしまうかもしれないけれど、辛い過去も、今、この瞬間を生きる事で、良いものに変わるのであれば良いなという勇気をもらえた。今、そして未来を生きる希望というか…いつか、きっと という。

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    2026年07月25日
  • マチネの終わりに

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    作品に溶け込んだ音色の心地良さが「蜜蜂と遠雷」や「羊と鋼の森」を彷彿とさせる。理性的な主人公2人と、平野啓一郎さんの文章の相性の良さ。お互いの想いを内包したラストの再会シーンが美しかった。静かに染み入ってくる作品、好き。

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    2026年07月24日
  • マチネの終わりに

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    読んでて一番きついのは、二人とも相手を嫌いになったわけでも、気持ちが冷めたわけでもないってこと。むしろ想い合ってるのに、誤解とか、ちょっとした選択のズレとか、自分から動けない不器用さとかが積み重なって、取り返しのつかないところまで行ってしまう。「あの時ちゃんと確かめてたら」「あの一言を言えてたら」って、読んでるこっちが何度もやきもきさせられた。

    平野啓一郎の「人生は連続してるようで、実はいくつかの決定的な選択の積み重ねでできてる」みたいな考え方が、この二人のすれ違いを通してめちゃくちゃ説得力持って迫ってくる。恋愛小説っていうより、大人になってからの選択とか後悔について考えさせられる話やっ

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    2026年07月18日
  • ある男

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    平野氏の作品「死刑について」で出てきて気になっていた作品。「私とは何か」にも通づる作品だった。

    ストーリーはある女性の再婚相手が亡くなったあと、その人物が本当は別の人だったというところから始まる。その女性ではなく、代理人として調査する弁護士が主人公。

    謎が解決する過程のすっきり感よりも、ひと1人の人生に思いを馳せる話。平野氏の小説を読むのは始めてだったが、新書を読んだ時と同じような、自分と周りの人の人生を見つめたくなる余韻があった。

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    2026年07月18日
  • ある男

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    長かった。
    パットはしないけどやっぱり言葉は美しい。
    最後まで読みたくなる。
    谷口Daisuke
    弁護士さん、
    戸籍交換

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    2026年07月18日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    気がつくと3年が経過し、徹生は一度死んでいた。
    徹生だけでなく、日本では復生者として一度死んだ人が生き返る現象が起き始める。
    当時の検死では自殺と判断された。
    しかし、「自殺なんてあり得ない。誰に殺されたのか?」というミステリー調で物語は始まる。
    ミステリーを好まないので身構えこそしたが、読み進めるうちに、平野啓一郎の思想である「分人主義」や深い「死生観」へとテーマが移り変わっていく。分人主義を小説という形式に落とし込んだ作品とも言える。

    印象に残った一節を3つ抜粋したい。
    まずは、死生観について。

    「どんな人生でも、死に方にさえ立派であれば、立派な人生だ。――それは人を破滅させる思

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    2026年07月18日
  • ある男

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    ネタバレ

    心情描写がすごく丁寧。
    ただ個人的には、あと1割ぐらい少なめの心情描写の方がスッと入ってきそうな気がするな。
    物語としても丁寧に語られていて面白かった。
    主人公の弁護士の城戸がすごく誠実な感じがするのが良い。城戸の妻の、不倫を思わせる描写については回収はしないんだーって思ったけど。

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    2026年07月08日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    個性は人間関係とコミュニケーションによって形成される

    自分のあり方について、私が漠然と考えていたことも含めて全部言語化してくれていて、個人的にすごく画期的な考え方だと感じた

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    2026年07月07日
  • ある男

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    ネタバレ

    主題とストーリー展開に深みのある作品だ。「ある男」が何者なのかを追う過程で、主人公が抱えるアイデンティティの葛藤を照らし出す鏡となっている。言葉にならない心情や情景の巧みなレトリックにうなる。

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    2026年07月05日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    途中のメール偽装まで読んで、やばい小説だなと思って、心配になり結末を先に検索してしまった。そこでは、「優しい作品」と感想があった。そのまま読み進めると、確かに、過去の出来事の捉え方は変えられるというテーマが随所に滲み出て来ており、最後は良かったなあという気持ちになれた。

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    2026年07月04日
  • ドーン

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    「私とは何かー個人から分人へ」が平野啓一郎さんの著書ではじめて。その中で紹介されていたため読んでみることにしたのが今回。
    分人が当たり前の世界で、それが他者の良い面悪い面を受け入れやすい世の中を作ってるようで、別の分人を別人のように扱う節も見えたり、悪いことが肯定されたり、良いことの評価が弱くなったり。人間そんなもんだよなと思った。

    監視社会の生きづらさと安心感の狭間のもやもやもよく分かる。「神様が見てる」みたいな程よい「恥」は似たような要素を持つのかもしれない。でも生き過ぎた恥の文化は同調圧力にも繋がる。

    分人主義も監視社会も、何事もバランスが結局大事やなと。

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    2026年06月30日
  • ある男

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    あらすじを読んで勝手にミステリー小説と思いきや、、いろんな方向に話が広がり、先が気になって一気に読み終わった。初めて読んだけど、思想的にはリベラルなのかな?なぜか昭和な雰囲気を感じた。日本語が綺麗だと思った。

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    2026年06月29日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    恋愛小説は読まないけれど、これは読んで良かっふたと思える本。
    うまく言葉にできない自分の語彙力のなさと表現力の無さがもどかしい
    数年後に読み返したい本

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    2026年06月29日
  • 死刑について

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    小生は、仇討ちが禁じられているのだから、死刑廃止には反対派の立場だ。
    しかし、本書を読み、被害者遺族の真の気持ちや感情が蔑ろにされているという視点にはなるほどと思った。
    大変難しい問題であるが、憎しみばかりに焦点を合わせるのは違うと気付かされた本。

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    2026年06月25日
  • サロメ

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    読む以前はピアズリーの絵の印象が強かったのと、あと最後のサロメのセリフ「やっとお前にキスしたよヨカナーン」だけを知っている状態で読んだ。
    読んで良かった。ヨカナーンに対するサロメの純性と純だからこその狂気性の二つが、読んで伝わって、そのあとあとがきを読んでさらに分析的に読めた。
    田中祐介の解説だけ、途中で頓挫してしまったので、ちゃんと読み直さないと…

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    2026年06月24日
  • ある男

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    夫だと思っていた人が全くの別人だった。その事実を突きつけられた人とその謎を全力で解明しようとする人。続きが気になってついつい読み進めてしまったけど、人種差別や生まれた環境のこと結婚生活について等々現代の社会問題にも焦点を当てていて途中難しい場面もあった。ただ、総じて今の自分の環境に文句は言ってられないなと。

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    2026年06月24日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    天才ピアニストと聡明かつ美人ジャーナリストの結ばれない愛の物語。

    2人の出会いのシーンで感じたのは、教養で付き合える人の幅が広がるということ。
    洋子の教養には驚かされるものがあった。

    話の中盤からは「三谷はなんてことをしてくれたんだ…」という想いでしかなかった。
    彼女さえいなければ蒔田と洋子は深い愛で結ばれ、幸せな家庭を築いていたというのに。
    しかし、蒔田に尊敬と異常なまでの愛情を持って大きな過ちを犯した三谷を強く責めるものは、誰もいなかった。責められなかったという方が正しいのか。

    愛に結ばれず、しかし互いに愛と信じた道を歩んでいく。なんとも寂しく、大人な話だと思った。

    40を過ぎて人

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    2026年06月20日
  • ご本、出しときますね?

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    言葉を扱うプロたちのトークはおもしろく、
    意外な一面や交友関係が知れたのも読んでいて楽しかった。
    作家さんたちがお勧めしている本がどれも本屋さんで入手するのが難しそうなものばかりで思わずにやにや。いつか出会いたいと思いながら読みたいリストに書き連ねた

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    2026年06月20日