平野啓一郎のレビュー一覧

  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    760円(税抜)で、この濃い内容を読めるのは、お得だと思う。読んですぐに実践できるかと言われると不安を覚えるが、難しい本を難しいままにしてきた自分を振り返り、再読してみようと思った。

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    2026年02月18日
  • ある男

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    ネタバレ

    印象に残る考え方やフレーズが多くあったので星4つ
    愛する人の過去が偽物だと知った時に、人はどうするのかという問いに対して、「愛し直す」という考え方。意外とない視点で、面白いと感じた。過去はもちろん愛を形成する重要な要素だが、全てではない。そもそも人間は過去のままではいられないのだから、愛を更新していくことは当たり前なのだと気付かされた。
    また、人生の交換というテーマは斬新だった。特に印象的だったのは、人生の評価を客観的にできる点である。
    もし自分がランダムで誰かの人生を引き継ぐとして、今の自分の人生が回ってきたとしたら、自分は喜ぶだろう。それはつまり、幸せということだ。
    この内容にはハッとさせ

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    2026年02月17日
  • ある男

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    読み始めから、ノンフィクションに手を出したのかと何度も確認するくらいリアリティのある内容だった。
    身近にいる人が本当に戸籍の通りの人生を歩んできたのかなんて調べようがないし、調べたところで本当にその人がその名前で生まれてきたのかなんて、わかるすべもないというのが非常に怖いと思った。
    100パーセント違う人に成り代わるのは無理だとしても、つかの間の違う人生が、幸せなものだったら良かったなと思った。

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    2026年02月15日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    壮大な恋愛小説。すごく好きだな。音楽と静寂、過去の意味付け、生きてることを罪に思う難民、子を産み育てること…。人間の色んな側面をページを捲るたびに見せられるような本。

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    2026年02月11日
  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    三人のバランスが良い。
    平野氏の広範な議論は難しかったが、鈴木氏のゲーテを通したマン像は分かりやすい。
    小黒氏の翻訳の話が特に面白かった。

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    2026年02月07日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    個人を1人の確固たるものではなく、分人という単位が多数組み合わさった集合体ととらえる考え方を主張する面白い1冊。

    子育てをする上で、裏表のない人間になれ、誰にでも優しい人間になれ、って言ったりすることもあるが、実際のところ誰1人として裏表のない人間はいないわけで、コミュニケーションする相手ごとに微調整された自分(=分人)を使い分けてるのは凄く納得した。それは別に悪気があるのではなく、相手とのコミュニケーションを円滑にしようと分人を作り上げていった結果であるからだ。

    本書ではさまざまな分人を使い分けるが、本当の自分、みたいなものはいないという論調だ。自分の中の分人のうち優しい人の構成比率が上

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    2026年02月05日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    天才クラシックギタリストの蒔野聡史と国際ジャーナリストの小峰洋子。40代の2人のささやかな邂逅と深い愛情、そしてそれを引き裂く消失点。出会いから別れ、そして最後の再会までを重厚な世界観で描き、それに随分と浸ることができた作品だった。

    作品の中で印象的な、過去は変えられない、しかし未来は常に過去を変えているのだという考えにひどく共感した。過去の事実は変えられないが、未来の出来事によって捉え方を変えることはできる。2人の愛やそれぞれの家族のこと、過去はさまざまな形でのしかかっているが、その先にある未来によって、今までの過去への思いが変わり、変化をもたらしてくれる。最後のシーンでは、そんな希望を抱

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    2026年02月02日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    今まで遭遇したことのない考え方でした。理解すると
    色々今までの人生での経験に納得がいき、これからの人との関わり方が少し変わりそうだと思いました。

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    2026年02月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「私とは何か」「本当の自分とは何か」という誰でも考えたことのある問いに一つの答えを提示してくれる本。著者の小説が好きで、そこから興味を持った「分人」という考え方だが、この本を読んで改めて、ものすごく腹落ちした。そしてこの考え方にとても共感した。今の自分を好きになれない人、誰かとの関係に苦しんでいる人、自分探しで迷走している人…。この本を読めば、少しは気持ちが楽になるかもしれない。前向きになれるかもしれない。おすすめです。

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    2026年01月29日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    個人という単位は分けられないが、人間は様々な『分人』から作られていることを様々な側面で説明された本。

    私は多方面にいい人ヅラをする八方美人に違和感を持っていたが、人は分人という人によって距離感や話し方を変える(親と話す自分、友人と話す自分は少し違う)というところに納得がいったため、八方美人も一種の生存戦略なのだと思った。また、ひとつのコミュニティにいると1人の分人で生きるため苦しい、例えばずっと家にいるのは辛いからたまに趣味の仲間と出かける、といったようなこともみんな分人を使い分けているんだと考えると納得がいった。
    私は大学に入ってから、高校までの自分を出せずすごく息苦しい思いをしたが、大学

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    2026年01月27日
  • マチネの終わりに

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    音楽や歴史に自分が疎いこともあり、さらさらと滑らすように読んでしまった部分はあったものの総じて自分と向き合う時間になったと思う。

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    2026年01月27日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    スローリーディングという、速読法の新書に並びそうなワーディングに、初めの方は少し疑いながら読んでいたが、途中からどんどん面白くなった。
    音読や書写をすすめないというのは意外だった。
    大学での精読の講義を受けているような感覚で読んだ。

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    2026年01月27日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    友達のおすすめと、Xでバズってた。
    なるほどと思ったことメモ。
    アドラー心理学と同じくらい対人関係に悩んでる人は読むべき思想!

    ◇メモ
    ・本当の自分は存在しない。全てその場や対人に合わせた分人。どれも嘘じゃない。
    ・分人はその場を共有する相手とのコミュニーションで育てられる。
    ・個人を1とすると、分人は分数。分母は分人の数で、分子はその時に自分の中での比率の高さ。
    年齢やライフステージで人柄が変わっていくのは分子の数が変化するから。
    以上のことからもし自分が変わりたいと考える時はコミュニティの比率を変えることに注力をすることである。
    ・いじめられてる人がいるとして、「いじめられやすい人」なわ

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    2026年01月26日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    面白かった。ゆっくり読むことは、本の中にあるさまざまな仕掛けを楽しむということで、旅先で何気ない景色を味わうのに似ている。それは豊かな体験になり、自らの血肉になる。そのためには、忍耐力と感性がいる。そして、何より必要なのは思考である。思考の大きな二つの流れは、自分だったらどう考えるかと、相手が何を言おうとしているかである。それを追った先にある誤読は豊かな誤読である。豊かな誤読は創造性の表れと言える。一方で、貧しい誤読とはただの誤解である。速読は貧しい誤読を生みやすい。

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    2026年01月25日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    カバーの優雅さと初めての平野さん作品ということで購入!

    なんかすごい、深いストーリーだったな、と。
    たった3回しか会っていないお互いのことを愛する、大切に想うという過程を通して運命とは何か、生きるとはなにか、ということを考えさせられた。
    自分が生まれ生きてきた時代の大きな課題や、自分自身と向き合うことの苦しさ、困難さを、ひしひしと感じることができました。
    最初から心を掴まれた最強の1冊です、!!

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    2026年01月25日
  • マチネの終わりに

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    すごく良かった!!!
    変わるのは未来だけじゃない。何かの渦中にいる時には知ることができなかったものを改めて知って、それだけで簡単に過去の見え方が変わってしまう感覚がそのまま感じられた。
    私も転勤が多くて、自分のルーツとかに関しては重なる部分があってすごく考えさせられた。
    恋愛小説なのに、むしろそこより哲学的な要素が強く感じられて面白かった

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    2026年01月21日
  • ある男

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    メインのストーリー(ミステリ)と、主人公の周囲のテーマと、蛇足に思われたりもしたけれど、結局自分の人生の選択でアイデンティティは変わって行く。僕も徐々にまた新しいアイデンティティと向き合って行くんだろうな。

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    2026年01月18日
  • 決壊(下)

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    崇の饒舌っぷりに何度も気を失いかけたけど、読破。文学的な描写がなんともすばらしく感じる反面、行間を読む隙間が1ミリもないような、みっちりしてた。
    平野さんが書く程度の低い人間は、みんな小学生みたいだった。

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    2026年01月18日
  • 本心

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    今後AIが発達していくと、こういう世界が出来上がるのか?と思えるほどのリアリティさだった。

    「自由死」に対し、様々な角度からの意見が見れたが、果たして「正しさ」とは何か?「倫理観」とは何か?を問いただけれ、難しさを感じた。

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    2026年01月17日
  • 死刑について

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    死刑を廃止するか、存置するか。

    日本ではまだまだ存置派が多い中で、
    著者の小川哲也さんは廃止派。

    その理由を書いているわけだけど、
    さすが芥川賞受賞歴のある作家さんなだけあって、
    思慮深さがえぐい。

    単に、廃止すべき理由を書いているだけでなく、
    もともと存置派だったからこその視点も書かれているから、例え廃止派だったとしても違和感なく読める。

    私たちは日本人だから、
    死を待って償うという概念が
    当たり前に染み付いてたのかもしれない。

    死が本当に償いになるのか、
    という前提が少し揺らいだ。

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    2026年01月16日