平野啓一郎のレビュー一覧
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子供の頃本が嫌いで、最後まで興味を持続させて読み通すということが出来なかった自分にとって、読書というものに対してはずっと引け目を感じていました。
手に取ってパラパラと眺めても「ここには頭のいい人だけが読み取れるメッセージのようなものがあって、自分には決して読み取れないのだ」と。
読書感想文なども、他...続きを読むPosted by ブクログ -
三年ぶりに生き返った(復生した)徹生。
復生した事で苦しみ感謝し、さらに怯えながら周囲を慈しむ。
なんだかずっと気味が悪い…
さて下巻でどのような着地点が待っているのか楽しみ。Posted by ブクログ -
西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。
作家が何を考えているかがうかがえて面白い。Posted by ブクログ -
三年ぶりに生き返った(復生した)徹生。
復生した事で苦しみ感謝し、さらに怯えながら周囲を慈しむ。
真相が少しずつ紐解かれる。
怖くて哀れになってゆく。
徹生はまさに本当に徹底的に生きたかった人物なのだろう。
ゴッホの自画像に準えられたように、人の中には『分人』が幾人もいるという記述に同意。
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死や死後の世界が一つのテーマ。死者が大勢蘇って社会が混乱する、という設定は、星新一っぽい。星新一の長編版のような雰囲気もある。
主人公の父は36歳で亡くなっていて、主人公は自分がその年齢に近づくことに、特別な思いを持っている。それは著者本人の経験だと、ラジオのインタビューで聞いた気がする。主人公の...続きを読むPosted by ブクログ -
なるほどな、ずっと気になってたんで読んでよかった。確かに、読んでるそばから新しく買ってしまう気質のせいで、時たま、追いまくられているような気がして、折角読んでる本もあんまり味わえないし、中にはもう惰性で文字を追ってるだけみたいになってしまうことも正直あった。
そんなんじゃやっぱり勿体無いよな。
そん...続きを読むPosted by ブクログ -
大学の一般教養1年分ぐらいの量・質とがある新書でした。第10章の要約を読むだけでも十分に価値があると思います。一見サブカル好き人間が飛びつきそうなテーマを、かの平野啓一郎が多方面から徹底的に掘り下げているところも面白かったです。Posted by ブクログ
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平素からの発言にも信の置けるお二人の対談。それが素っ頓狂な方向に転がる訳もなく、確たる知性に裏打ちされた、スリリングなやり取りの追体験が出来る結構。話題はウクライナ侵攻にまで及ぶんだけど、暗いニュースの続く昨今、何となく感じてはいるんだけど、自分ではなかなか言葉に表せないあれこれ。それを、わかりやす...続きを読むPosted by ブクログ
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人物描写が秀逸。サエキの気味悪さ、リクの懐かなさ、チカの不信感、そしてテツオの戸惑い(Audibleで読んだので、登場人物の名前の漢字がわからない)…下巻にも期待!Posted by ブクログ
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10年前に読んだはずなのに、NHKドラマを見ても少しも思い出せなかったので、文庫本を購入。死んだ人間が生き返るという無理な設定をなんとかこじつけて話を展開しようとしている感があるなあ。
ドラマでは佐伯を阿部サダヲさんがやっているが、原作では醜く太って体臭がきつい男という設定。阿部さんはなかなかみ...続きを読むPosted by ブクログ -
先月に続き、また、よみがえり系。
特に好きなわけではないのに、よく出会います。
まだ(上)を読み終わったところだけど、おもしろい。
『KAGEROU』『カラフル』とは違った展開。Posted by ブクログ -
ドラマ化の予告を見て、気になって買ってみた。
亡くなった人が復生者として生き返り、自ら死の真相を探っていく。
自殺した気持ちがなく、なぜ自分が死んだのかわからない。
この話を読んで、悩みに悩んで死を選ぶ人もいるけれど、そういう人もいて、何かが引き金になってしまうんだろうなと感じた。初の平野啓一郎さん...続きを読むPosted by ブクログ