平野啓一郎のレビュー一覧
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生きることに関しての哲学的な表現が多く、理解のために何度も行をなぞることが多かったです。
全体を通して、どんよりと曇りがかったような重い雰囲気で、若干読んでいて気が滅入る感じでした。
仮想空間やアバターの話は、そう遠くない未来には実際に有り得そうと思います。
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他人の戸籍を譲り受け、自分の過去を上書きした男の話。男が死んで真相が判る。感動したのは、残された中学生の息子がその調査報告書を読んで、母親と会話を交わす場面。父親の過去を全部受け止めて生きていこうとする姿に胸が熱くなった。Posted by ブクログ
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後半の具体ケースは読んでいないが、小説とは正式でない物語であること、観点のフレームとして、①メカニズム、②発達、③機能、④進化はわかりやすい。プロットの大きな矢印と小さい矢印のバランスはまさにアートだなと思ったPosted by ブクログ
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平野啓一郎さんの実際の体験などをもとに書かれた本。実際に自分の周りにもありそうな実例で正直親近感が湧き、想像しながら読むことができた。ネットの中の姿とリアルの姿。正直私も平野さん同様、どちらが『本当』の姿でもいいと思う。肝心なのは本文にもあるように、一部を見て恣意的に他人が「本当の姿」だと本質を規定...続きを読むPosted by ブクログ
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作者が天才過ぎて、難しい表現で話が遠くに飛んでしまうことが多々あった。私には理解できなかった。過去にも現在にも避けられない事実はある中で、みんな幸せになるために今を一生懸命生きてるんだな。Posted by ブクログ
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もう一度読み返すとしたら、主人公がアバターとして働いているところ。自分の中で、ありそうでなかった発想だった。主人公が雇い主の代理で女性に告白したシーンが、なんか色んな感情がグチャ混ぜになってて、好みだった。
VRやARに関心が湧いた。ゴーグル型の端末買ってみたいと思った。Posted by ブクログ -
徹生の死の真相や、改めて生きたいという気持ち、3年間にあったことなど次々と明らかになっていく。やっぱりなと思ったけれど、復生者たちが消えてしまうことも…
徹生が、というより妻の千佳がいたたまれなくて
千佳のために徹生を生かしてくれないだろうかとも思ったり。
どんな経緯で死んでも、どんなにやり直した...続きを読むPosted by ブクログ