平野啓一郎のレビュー一覧

  • 空白を満たしなさい(下)

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    記録。設定が面白く、平野氏が考える分人というあり方を知ることのできる作品です。生と死、親と子、夫婦、隣人、会社。いろいろ考えさせられます。

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    2026年03月13日
  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    この素晴らしき世界にを聴きながら感想を書いています。
    どうしてなの?という展開ばかりで本当にやるせなかった。うまくいかなくなってしまう予感はしていたけどこんなチープな展開ある?と早苗のメールの時はがっかりしてしまったけど大人だから起こり得てしまうんだろうなーと。大人ということだけでなくPTSDとかプライドとかそういうものがあった。
    どうか2人がこれから2人で幸せになれますように。
    洋子のイメージは石田ゆり子がぴったりかも。

    音楽の話、世界情勢の話、神話、文学など2人のいる世界があまりにも違いすぎて半分くらいしか理解できなかった。なかなか進まず、2ヶ月かけて読み切った。

    未来は常に過去を変え

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    2026年03月13日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    何が正解で何が不正解なのか
    そんなことは未来になってみないとわからない気がする。過去を振り返ったとき、あの時の決断が正しかったと言える。

    自分のした選択は間違っていたのではないかと思うことが私には多々あって、何かを選択するときは慎重になって決断することが好きではないけど、これを正解にするのは自分なんだろうな。

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    2026年03月12日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    “愛とは、その人といるときの自分の分人が好きという状態のこと。”
    “愛とは、相手の存在が、あなた自身を愛させてくれること”なかなか興味深い考え方だった。

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    2026年03月08日
  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    会社上司のおすすめ作家の中から手に取った1冊です。

    まさに「運命のいたずら」という言葉がピッタリの作品でした。
    実際には蒔野のマネージャー、三谷の謀らいをきっかけに、洋子のPTSDや祖父江の件も重なるわけですが、以後も連絡を取ろうと思えば取れたのに、こうも2人は繋がらないのかと読んでいてもどかしく感じました。

    平野さんの作品は初めて読みましたが、個人的には表現が少し回りくどいと思う箇所もあったものの、全体的には読みやすかったです。

    ただ、イラク関連の話も出てきて、これは勉強不足の私には少し難しい内容でした。

    ラストシーンがとても美しいので、一度手に取ったなら積読にせず、是非最後まで読ん

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    2026年03月07日
  • ある男

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    ネタバレ

    亡くなった夫は、別人だった。一体誰?!
    衝撃の設定だが、蓋を開ければ戸籍交換。メインは弁護士城戸さんの苦悩。ちらりと垣間見た妻のスマホの怪しいやり取り。夫婦の再構築は疑心暗鬼が付きまとう、怪しい雲行き。そこは深掘りされずに、りえさんの息子の逞しい成長に心奪われるラスト。

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    2026年03月07日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    「人は変えられるのは未来だけだと思っている。
    だけど実際は、未来は常に過去を変えている。」

    そうか、過去は変えられないと思ったけど過去への思いは未来の見方によって変わっていくんだな。

    自分にもわからないぐらい繊細に。

    人は一生の中で出会うべくして出会う人は、いったいどのくらいいるのだろう?

    その出会いを離さず、つかまえていけれるのだろうか?

    いずれにせよ、自分の弱さから目を逸らさない強い人でいたいな。

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    2026年02月28日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    世間一般でよく語られる、「人によって態度を変えてはいけない」という言葉を浅い理解のまま受け取って無意識に苦しんでいた節があるなと、初めてその悩みを悩みとして知覚できた。自分に一貫性を持たせなければならないという固定観念に当たり前のように囚われていたが、生物学的な個体としての個人の中には、外部との相互作用の結果としての分人が存在し、かつそれはある一貫性をもつ統合的な個人に集約されるのではなく、それぞれが相互影響しながらも独立的に、つまり総合的に個人を形成しているという。この考え方を知ると生きやすくなる人は多い気がする。

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    2026年02月28日
  • 本心

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    結局他人の本心なんてものは自分の在りよう次第で、自分に都合よく、もしくは真逆で勝手にネガティブに捉えてしまうものでしかない。
    関わる人間が少ないほど、視野は狭くその人と関わる時間の比重が大きくなり、皮肉にもその狭い了見の中で生きる結果、その人との関係すらうまくいかなくなる。

    結局人は自分で考え、いろんな人の考えに触れることでしか何も変われない。
    考え方は別に誰が正しいと決めるものでもないし、その答えに違いがあるからその人であると周りは認識する。
    そして、その変化が起こるのはあくまで自分から見ている側面のきっかけだけではないことにきちんと目を向けなくてはならない。

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    2026年02月22日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    もっと気楽に読める内容だと思っていました。タイトルに惹かれたのですが、小難しかったです。文学に対する思いや気持ち情熱は理解出来ました。

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    2026年02月20日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    すごく難しい言葉が多くて読み終えるのに時間がかかった。
    だけど読み終えた後は、今まですれ違いすぎてた2人の時計がやっと進む期待に溢れた。

    ただ、早苗を本当に許せないのはまだ自分が若いからなのか。当の本人達が何故あそこまで冷静でいられるのかが疑問だった。

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    2026年02月19日
  • ある男

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    ネタバレ

    難しい。
    私は縁がなかっただけで、きっと現実にも存在していることなんだろうな…。
    自分の浅い経験では何が正しいのか分からなかった。
    全部仕方なかったように思えてしまう。
    大祐の最後の3年だけが唯一の幸せだったんじゃないか、というところを読んで泣いた。
    このまま大祐として生きていいのか、言うべきか、言うとしてどこまで言うのか、その先に家族の未来があるのか、色んな葛藤があったんじゃないかと思う。
    もっと長生きしてほしかった。

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    2026年02月13日
  • 小説の読み方

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    前著『本の読み方 スロー・リーディングの実践』の対象を小説に限定し展開したもの。
    冒頭に動物行動学者のティンバーゲンによる「四つの質問」が提示され、これが小説を読むのにも有効だと解く。メカニズム、発達、機能、進化がそれだ。
    メカニズムとは小説を構成する要素を細分化し分析すること。発達とはその作家の人生のどのタイミングの作品かを考えること。機能とは作家が作品を通して伝えたかったことはなにかを考えること。ジャンル分けもここに入る。進化とは時代や社会の中でのその作品の位置づけだ。
    これを踏まえて古今東西の11作品を読み解く。やや納得いかない部分もあるが参考になった。読者としてというよりも、小説家とし

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    2026年02月08日
  • サロメ

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    難しい.....
    旧約聖書のモチーフがいくつか出てくるので、旧約聖書の理解なしにはあまり楽しめない気がします。
    この作品もそうですが、シェイクスピアなどの劇用の作品?はあまり楽しめず、どうしたものかと思ってます。(オペラも寝てしまうタイプ)

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    2026年02月03日
  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    うーん...何がこんなに「うーん」なのだろう

    描写はどこを切り取っても映像が目に浮かぶように繊細で美しいし、プラトニックな大人の恋愛も嫌いじゃなくてすごく良いとは思うのだけど、やっぱりマネージャーの性格が悪すぎてそこが気になるのかな

    自分の悪行の言い訳として「誰でも死ぬまでに一定数の罪を犯す、自分はまだそれに達してないはずだからまだ猶予がある」的なことを言ってたと思うけどな訳あるか
    そんな頭悪い理由で皆が悪いことばっかりしてたら世の中成り立たんわ

    妊娠がわかってから伝えたのもタチ悪いなと思った。ほんとに自分のことしか考えてないんだなって
    メールを送った当時は衝動的になってた、でまだ説明が

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    2026年02月05日
  • マチネの終わりに

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    プラトニックな大人の恋愛小説です。

    クラシック・ギタリスト(蒔野)と、ハーフでフランス通信の記者(洋子)の恋愛が人生の中心となってやがて大きな岐路に立つことになります。はじめて出会ってから、すれ違いが多々あり、やがてお互いの人生を歩み出します。

    互いにバイリンガルでパリと日本を行き来するなどの恋愛模様が繰り広げられます。イラクやパリ、バグダッドなど世界を飛び回り、身近には感じられませんが、二人の年齢が進むにつれて考え方が変わる様子が素敵でした。
    大人になるって、妥協や許すことを求められる事がたくさん出てくるなと感じられました。

    二人の未来を想像するのも楽しいラストです。素敵な出会いって、

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    2026年02月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人という考え方、読み進めてなるほど!と思うことが多かった!

    分人という考え方で日常の仕事、人間関係を考えれば、嫌な人と関わることになっても安定してメンタル維持できるのではないかと思いました。

    中盤から後半の他者ありきの分人については、なかなか自分に落とし込めませんでした。

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    2026年02月01日
  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    西洋文学にあまり興味のなかった私が魔の山はハマったので、その理由が知りたく読んでみた。
    マンに対する考察は3人それぞれに興味深く良い本だったが、なぜ日本に愛されるのかは私には分からなかった。

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    2026年01月31日
  • ある男

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    自分の夫が、まったく別人になりすましていたのだとしたら…。
    そのことを夫・大祐が亡くなってから知った妻・里枝は弁護士の城戸に夫が本当は誰なのか調査を依頼する。
    なんと、大祐は戸籍を交換して他人の人生を生きていたのだ。

    この調査を引き受けた城戸は在日3世で、心の奥底で自身の出自を気にしていたことに、「原誠(大祐の本名)」の人生を追っていくうちに、気がつき苦しむ。

    他人として生きたいと思うのって、普通では考えられない。
    だが、殺人を犯してしまった実父を持つ誠は、同じDNAを受け継ぐ恐怖を感じ、自殺未遂もし、結局あかの他人の戸籍でひっそりと生きる。
    そこで出逢った里枝との束の間の幸せ。

    朝鮮人

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    2026年01月29日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    「文学は何の役に立つのか?」

    考えた事あります?
    言われた事あります?

    私はちょっと違うけど、「そんなに本読んでるのなら、少しは頭良くなった?」
    的なことを言われた経験があります。

    その時も今もどう答えるべきか分からず、本書を手に取りました。

    いや〜平野さん、文体が難しい!苦笑

    言い回しというか、表現が文学的で私にはあまり理解できないところが多々!ありました。
    って事は、本をやたらめったら読んでも理解力はつかないのかな…。

    ま、ところどころすっ飛ばして読みましたが、すごく共感したところもありました。

    それはね、「文学が個人を介する意義」というところに書かれてました。


     人間は

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    2026年01月22日