平野啓一郎のレビュー一覧

  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    コミュニティによって人によって多様な顔を持つ自分にぼんやりと悩んだ時期があり、手に取った本。
    「私」は単一の個人(individual)ではなく、対人関係ごとに変化する複数の分人(dindividual)の集まりであり、それらすべてが"本当の自分"あると、「私」を再定義する。

    面白い概念だし、処世術として役立つ部分もあると思うが、「分人」を認めつつもやはりそれらを包括する緩やかな自己意識は必要だ

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    2026年01月11日
  • ある男

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    本題である亡くなった方の追跡と、弁護士の在日3世の葛藤やら悩みが入り乱れるため、、無用に複雑になり、闇を落とす割には、特にエンディングに効いてこないので、「社会の本」いう印象。

    作者の文字癖というか、
    •寧ろ、を多用しすぎ
    •イベントじゃなく、イヴェントと表現
    テン台詞での?の使い方のクセ
    が気になってしまって、集中できなかった部分もある。

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    2026年01月08日
  • 本心

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    面白かったけど…結局人の本当の気持ちなんて分かりようがないよ。
    死後に勝手にAIとして復活させられたら嫌だな。

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    2026年01月08日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ネタバレ

    分人、よい考えを知った!生きやすくなった気がするよ。飲み会の帰り道になんだか自分のことがダサくておもしろくなくて惨めな気持ちになって死にたくなることがあるけど、その人たちとの関係性がそうさせてるだけなのかもなあ……と思った。

    “不幸な分人を抱え込んでいる時には、一種のリセット願望が芽生えてくる。しかし、この時にこそ、私たちは慎重に、消してしまいたい、生きるのを止めたいのは、複数ある分人の中の一つの不幸な分人だと、意識しなければならない。誤って個人そのものを消したい、生きるのをやめたいと思ってしまえば、取り返しのつかないことになる。”(109頁)

    ぜんぶぜんぶが嫌になって毎日死にたい気持ちと

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    2026年01月06日
  • かたちだけの愛

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     平野さんの前期分人主義作品。
     光岡自動車の大蛇や倉俣史郎のミス・ブランチなど、登場する芸術作品たちが物語を彩ってくれました。知らなかったものばかりで、調べながら読み進めました。

     以前読んだ自己愛性パーソナリティ障害の書籍に「自己愛は、『大好きなママが僕(私)のことを好きだから、僕は僕が好き!(私は私が好き!)』といった、母との関係をもとに育まれる。」といったことが書かれていたことを思い出した。

     かたちだけの愛、とタイトルにあったが、ここでは「かたち」と言っても「形」「パターン」「テンプレ」といった「お決まりの」という意味での「かたちだけ」なのかなと感じた。果たしてそれは本当に愛して

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    2026年01月04日
  • 富士山

    H

    購入済み

    著者の小説(マチネの終わりに、空白を満たしなさい等)や分人論を読み、著者に興味を持っていました。私だけかもしれませんが、短編のためか、残念ながら物足りなさを感じました。

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    2026年01月02日
  • ある男

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    最後の3年9ヶ月がどんなに幸せだったとしても彼の背景は悲しすぎるなあ。

    事故死という突発的な事で全て明らかになってしまったけど、彼が生きていたらこれからもずっと偽り続けていただろうから、嘘という点だけで見ると、バレなかったままの嘘をつかれ続けられる生活とどちらが良いか考えてしまう。

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    2026年01月03日
  • ある男

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    あらすじに引かれた。だが、途中で長いなと思ってしまった。
    難しい!とにかく読書初心者には難しかった。

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    2025年12月30日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    前半(上巻)はミステリ色が、後半(下巻)は哲学色が濃厚。ひとつのお話の中で、それぞれに違った魅力を楽しめる2冊だった。

    上巻では、主人公の死が周囲にもたらした影響(痛み)が客観的に描かれ、少し離れたところからそっと眺めている感覚。犯人とされる人物以外にも、含みを持たせるような表現の巧みさに、続きが気になってどきどきしながら読み耽る。

    怪談的なものを読んだり、梶尾真治さん原作映画『黄泉がえり』を観たばかりだったせいか、突然戻ってきた死者はまた突然消えるというのが物語としての定番のような気がしていたので、復生者本人や周囲の人々がそのような不安に怯えていないのが不思議だった。

    上巻終盤の急展開

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    2025年12月26日
  • 葬送 第二部(下)

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    だいぶ昔に、人生の中で絶対に読まねばならないと思い読んだ本。なぜなら、大学生の頃にポーランドにいき、ショパンの心臓が収められている教会にいったことや、戦場のピアニストでノクターンの響きにやられてしまったから。
    ショパンの友人にドラクロアという絵描きがいて、ホットチョコレートを飲みながら芸術とは何かについて話していることが、なんとも耽美的で、ぼくはそういうのには興味ないけど、美しいと思った。
    現代文ではあるが、芥川賞作家ということもあり、衒学的で、難解な長い一文を紐解くのに苦労し、ただでさえ大長編なうえに読むことも難しかったが、読み終わった感動はひとしおであった。

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    2025年12月20日
  • 空白を満たしなさい(下)

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     オーディブルで上下巻とも一気に聴いたが、それなりに面白い小説である。一度死んだ人が3年後に再び生を取り戻すという設定なのであるが、なぜ自分が死んだのかわからずに、殺されたに違いないと思っている段階までの方が面白かった。自殺したことがわかってからは、再び別れなければならないという心情をうまく描いているのだが、情緒より推理に重きを置いてしまう私は少し盛り上がりにかけると思ってしまった。

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    2025年12月20日
  • 本心

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    自由死、仮想世界などテーマとしてはとても興味深かったが色々詰め込みすぎて分かりにくかった。自由死は認められるべきではないかと今まで考えていたが、自由死を認めることは社会的弱者に死を強制することになるのかという考えまでには至っていなかったため勉強になった。

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    2025年12月13日
  • 本心

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    亡くなった母は、なぜ自由死を望んでいたの?
    という本心を聞くために、母を模したAIを作るという話。

    すごく良いテーマだけれど、話があっちこっちに行って核心が分からなくなってしまった。
    この人は何をテーマとして登場させたのか、この話が何故母の本心と結びつくのかが掴めず、ぼんやりと読み終わってしまった感じ。

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    2025年12月11日
  • ある男

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    芥川賞作家の、純文学風のミステリーといった印象で読み終えた。

    あらすじ的には面白くて、様々なテーマに沿ったメッセージが込められているのだが、やっぱり純文学にありがちな回りくどい言い回しは気になる。

    特に序盤は結構人物とか背景とか意味分からなくなって、読んでは戻りを繰り返して疲れてしまった。これを読みこなせるようになったら、なんか読書家的にレベルアップ出来そうな気がする。

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    2025年12月11日
  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    大人(エリート)の恋愛
    現在の考え方次第で過去の捉え方が変わるという考え方は初めて。たしかに。事実と感情の交差があって人によって物事の捉え方が違うんだなあ。
    でも、なんか腑に落ちない。そもそも、物事は捉え方次第!と思って生きてるし、捉え方が人によって違うのは肝に銘じてる。そうすると、新しい知見を得ることはできなかったと言えるのかも。

    基本的に、登場人物たちは結局自分の社会的な立ち位置、人からの評価を気にしてる。恋愛をテーマにしてるのに、複雑な感情の移り変わりより、自分は他人にとってどういう立ち位置か、という内容が多かった気がする。私は、感情の推移の細かい描写が好き。

    ようこは、心の底で自分

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    2025年12月09日
  • 本心

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    バッドエンドじゃなくてよかった。
    主人公の精神的な成長に感動した。
    読み始めは、独特な言い回し(風景描写、心理描写)に読み難さを感じたけど、終盤は少しクセになった。

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    2025年12月02日
  • ある男

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    ネタバレ

    自分とは何か。自分を自分たらしめてるものとは何か。戸籍が変わったらもう別人なのか。では、愛した人が別の誰かの人生を歩んでいる人だと分かったら?いったい自分は誰を愛していたのか?その人のことを今も愛し続けられるのか?
    私は過去の自分が今の自分を作り出していると思うので、たとえ戸籍を変えようとその戸籍を変えるに至った「私」も「私」なのであり、名前を変えようが過去の履歴を変えようがその人であることに変わりはないと思う。そして愛した人の過去がどうであれ、今この瞬間のあなたを愛していると思う。
    美涼が言っていた、「分かったところからまた愛し直すんじゃないか。一回愛したら終わりじゃなくて、長い時間の中で、

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    2025年11月28日
  • 死刑について

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    死刑廃止か存置か
    自分はどちら側なのか考えながら読んだ
    しかし答えは出すことができなかった
    おそらくいつになっても答えは出せない気がする

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    2025年11月25日
  • 「カッコいい」とは何か

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    メルカリでセット販売してて、たまたま手に入れた本(これも偶然性と思って購入)。ずっと積読しているのも忍びないので読んでみた。470ページぐらいの分厚い本で、よく「カッコいい」でここまで書いたものだと感動すら覚える。「カッコいい」という言葉が比較的新しく、その言葉が持つ動員能力や消費刺激力についての考察はとても面白い。一部、ロックや洋服など作者の趣味領域への言及も多いので読みづらいとも感じた。もっと哲学的に論じても面白いテーマ。

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    2025年11月25日
  • 本心

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    テーマは面白いが脱線が多いかな。結局本心がどこにあるのかはわからないまま。
    その当人でなければ本心なんてわからない。当人でもわからないこともあるのに。

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    2025年11月24日