平野啓一郎のレビュー一覧

  • ウェブ人間論

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    ・ウェブ=外部記憶
    ・ネット上に膨大な情報がある=情報がないに等しい
     -膨大すぎて埋もれてしまう
    ・逆に情報をばらまくことで情報を隠せる
     -一度出た情報そのものを消し去ることは難しい
    ・リアルが充実していない人がネットに傾倒しがち?

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    2009年10月26日
  • 高瀬川

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    表題作。高瀬川。京都の一夜。その「性」をどっぷり。ただ性欲を満たすだけならば小説などなんの意味も立たない。SEX本。心理学本。そんなの意味がない。恍惚感。死の気配。隠された過去。本能。アンバランス。否定。肉体から心まで奪うこと。過去を消しさること。一度傷ついた心。もどらないこと。心の平安を取り戻すこと。二人の絡み合った下着。押し込まれたペットボトル。衝動に駆られて決行した。心と心がどれだけ近づけるか。距離だ。ひとつになれるか。そうでなきゃ。切ないだろ。

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    2011年09月15日
  • ウェブ人間論

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    ネタバレ

    自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。
    (本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。
    (グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。
    (ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという

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    2020年01月04日
  • 文明の憂鬱

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    好きな作家平野啓一郎さん。梅田望夫さんとの対談本もあったり、はてなでブログ書いていたり、小説はガチな純文学系ですけどけっこうメディア・テクノロジー系も強いのだと思っています。

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    2009年10月04日
  • 高瀬川

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    純文学というのは、とっつきにくくてどうも苦手です。

    「清水」「追憶」は、どうしても読めませんでした。
    「清水」は、阿部公房のような、いわゆるシュールレアリズムというものでしょうか?
    文庫版を電車の中で読んでたら疲れてしまいました。
    「追憶」も同じく。実験的すぎて、頭に入ってこなかった。

    こういう類の作品は、静かなところで落ち着いて読まなければならないな、と思いました。

    「高瀬川」「氷塊」は、見事です。
    丁寧な心象描写にぐいぐいと引き込まれていきます。

    特に「氷塊」に出てくる少年の思春期らしい、真っ直ぐで繊細な感情は、読んでるこちらにもひしひしと伝わってきて、身を切られる思いでした。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(上)

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     創造という行為の価値を考える。具体的な作品名が挿入されるおかげでショパンやドラクロワの芸術に浸れる(気分になる)ところも魅力的。

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    2022年11月20日
  • 葬送 第一部(上)

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     ショパンとドラクロワが小説の中心ですが、物語というよりもその二人を通して作者が哲学的・芸術的思索をしているように感じました。しかし人物の心理描写が非常に細かいので、物語としての質は保っています。一月物語などよりも語彙は平易。

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    2009年11月01日
  • 葬送 第一部(上)

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    長い物語です。最期を迎えるまでの人間ショパンを見てください。圧倒的な文書力、平野啓一郎の最高傑作です。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(下)

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    ついに最終巻。ショパンはいかに生き、いかに死んだか・・・彼に思いを馳せるのは、ドラクロワだけではない・・・。

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    2009年10月04日
  • 高瀬川

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    日蝕で挫折したリハビリ。表題作『高瀬川』はあと4年経ったら読み直したい。壁一枚向こうであるような奇妙なリアリティがある。とにかく印象的でドキドキしてしまった氷塊。でもなんだかんだで追憶が一番好きです。読みやすいので平野氏を敬遠している方にもオススメ。

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    ネタバレ

    片やウェブビジネスに生きる人、片や文学の世界に生きる人。
    まったく違うジャンルの世界に生きる人が対談している様子がとても面白い。
    最初はなんか微妙に話がかみ合ってない感じがしたんだけど、
    最後はけっこうしっくりきてたな。
    むしろ、異なる考え方を持つふたりの対話では、よい相乗効果が出ていた。
    考え方が違うからこそ、話が膨らんでいった。
    双方ともやはり知性があり、かしこい人だ。
    専門用語になりがちなウェブの世界を分かりやすい言葉で説明できる人たち。
    とても勉強になったぞ!!

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    2013年04月07日
  • 文明の憂鬱

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    2006年2月 平野氏のエッセイは優しい内容をここまで難しく書くか?と思うほど理論化してくれるところが面白い

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    「ウェブ進化論」の著者である梅田さんと小説家である平野さんとの対談。「ウェブ進化論」をストックとするなら、「ウェブ人間論」はフロー。ITだけではなく文学についても知識がないと完全に理解することが難しいのではないか。「ウェブ進化論」の続編と思って読み進めると壁にぶち当たることになると思う。ちなみに、私は完全に理解できなかった。
    いい本であることには変わりないので、いずれ改めて読みたい。

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    2009年10月07日
  • 顔のない裸体たち

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    誰にも有り得る話。物語というより論文に近かった。肉体と精神の分離。快楽にすがっても大抵の人間は虚無に辿り着く。ミッチーのような例外を除いては。

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    「WEB進化論」の梅田さんと75年生まれの作家・平野さんの対談集。ネット世界にどっぷりつかり、自在に泳ぎまくる梅田さんと、そういう世界になんだかんだで懐疑的で否定的な意見を出してくる平野さんが、超平行線上でガチンコ勝負。初めのうちはどちらかと言えば平野さんよりだったけど、後半は梅田さんの意見の方が納得できたかなあ・・・。まあ、どっちも少々極端なんですが(^^;ま、この本の趣旨は『どっちに賛同』というよりは、『じゃあ自分はどう思う?』ってのを考えさせることみたいですが。読んでる間中、「自分の頭を使って考えろ」と繰り返し言われていた気がします。印象的だったのは、平野さんは紙の本がなくなることに危惧

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    2011年07月15日
  • 空白を満たしなさい(下)

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     復生者の抱える苦悩や、彼らが直面した差別はファンタジーとはいえ真に迫っており、自らの存在意義、生きた証等死生観についてこんなに深く考えたことはなかった。
     分人の考え方自体は面白いと感じるが、なぜ生き返ったのか解決には至っていないのが勿体ない。「分人」をもっと活かすことができる物語は他にあったのでは。徹生はなぜ死んだかという謎に関しても、理解できるようでできない。一線を飛び越えた人間にしかわからない視点に肉薄したようにも思えるが、この世に生き続けている限り一生理解できないと思う。

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    2026年09月20日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    四十歳前後の男女の恋愛小説。映画を観た後に小説を読んだ。
    早苗が蒔野に真実を伝えられてからの感情のありようの文章が精密でよかった。石田ゆり子と福山雅治というキャスティング、あってたな……。
    映画を観たときにも思ったが、やっぱり早苗がカスすぎる。恋愛の障害として置いていいのかというレベル。しかもその後結婚して子供まで産んでるのが図々しすぎる。
    「マチネの終わりに」というタイトルが読後にじんわりと広がってくるような感じがした。「ある男」もだったが、読み終えてから余韻を感じるタイトルをつけるのが上手いなと思った。

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    2026年09月18日
  • ある男

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    うーん、結婚したはずの夫が、じつは「その人」ではなかった。あなたは一体誰なのか。
    という話で、その人がその人であるものってなんだろうとか、名前ってなんだろうとか、生き方ってなんだろうとかたくさん考える。
    良いポイントはたくさんあるのに、どうも冗長に感じてしまって、合わなかったのかなあ。

    お父さんをお父さんと信じたい息子がいちばん良い子だった。

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    2026年09月14日
  • ある男

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    ネタバレ

    映画では窪田正孝と安藤サクラの話だなと感じていたが、原作は妻夫木聡の話だった。
    「ある男」は窪田正孝のことだと思っていたが、小説を読むと妻夫木聡=城戸の話でもあり、ダブルミーニング的なタイトルなんだなと感じた。
    映画の最後の最後のクライマックスが小説だと序盤できたのが驚いた。あと映画だと城戸が在日三世であることはフレーバー的なものに感じていたが、小説はむしろ在日三世であることがかなり主軸におかれている話だった。
    また、美涼が映画だと谷口の元カノくらいのポジションだったが、小説だとがっつり主要人物として扱われていて驚いた。美涼と城戸の間にほのかに生まれていた感情がよかった。
    愛は人と人のどこにあ

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    2026年09月12日
  • ある男

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    ネタバレ

    違う誰かに変身したい、と誰もが一度は思ったことがあるはず。実際に人生をやり直した人たち、果たして幸せだったのだろうか?と考えさせられます。
    私はあの男は、幸せだったと思う。

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    2026年09月04日