平野啓一郎のレビュー一覧

  • マチネの終わりに

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    ネタバレ

    ロマンチックなラブロマンスもの。
    とある出来事ですれ違いが生じてしまう2人…だが離れてしまっても、時が経っても、お互いのことを想っている…。
    という感じの、照れくさくなるようなお話だ。
    しかし!
    とにかく2人が出会わないこと!
    もどかし過ぎるだろ…と本当に思う。
    だが、後半まで読み進めるまでは、本を開く度に毎回眠気との戦いだった。
    …ということでハッキリ言うと、私はこの本を睡眠導入を目的に読んでいた(こういう本があるのは、眠りが悪い今の自分にとってありがたかったが…!)。
    しかし、序盤、中盤まで読み進めても「こんなにも眠くて内容が入ってこないのは自分の体調が悪いせいか…?」ということも思った。

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    2026年09月02日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    【要約】
    人は分割できない個人ではなく、相手や場面ごとに現れる「分人」の集合体である。演じている嘘の自分などなく、そのすべてが本当の自分なのだ。

    【感想】
    自分と接する相手の分人は、自分の存在によって生じたもの。他人は自分を映す鏡のようなものだと思う。
    著者は複数の小説を書きながら、自分とは何かという問いに向き合っている。
    だから同一著者の複数の本を読むことで、著者が大切にしている問いに多角的に向き合えると感じた。

    【アクション】
    自分を変えたいときこそ、長い時間をともに過ごす人や身を置く環境を自ら主体的に選び取っていきたい。

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    2026年08月28日
  • 本心

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    朔也という個人の話でありながら、社会と命の話を捉えていたことがすごいと思った。

    小さな出来事に対する、登場人物間の感情表現が素晴らしかった。また一人一人の受け取り方の違いや、性格などが細かに表現されていると思った。
    三好とイフィーと出会ってから、朔也に感じる違和感は物語の進み方を大きく変える要素だと思う。格差社会の渦に呑まれる者とそうでない者としての考え方の違いなどがはっきりと顕になっていく感覚があった。イフィーがクリスマスのお礼に送金してきた一件に対して、朔也と三好が感じた違和感や疑心、そしてその疑心を本人に伝えた三好とそうではない朔也というちょっとしたずれなどがよく表現されていた。
    作家

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    2026年08月24日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    人が1人死んだあとは、その空白を皆が埋めようとする。


    突然、目が覚めた。否、生き返った。
    目が覚め、帰宅したはずだったが、妻からは「あなたは3年前に死んだはず」と告げられた。
    そしてその死因は「自殺」。そんなはずはない。自分は幸せだ。死ぬような人間じゃないはずなんだ。

    この小説を読んで救われる人は絶対にいるはず。
    自分の内側に内側にどんどん入っていくと何があるのだろう。
    自分というものはいつも多面的で、いろいろな顔があることは自分自身にも分かります。
    そして、人間の心の中のさらに奥深くに、なんとなく自分を信じられない自分がいる感じは分かります。
    自殺なんかするはずはない、なんて思っていて

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    2026年08月20日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    人が1人死んだあとは、その空白を皆が埋めようとする。


    突然、目が覚めた。否、生き返った。
    目が覚め、帰宅したはずだったが、妻からは「あなたは3年前に死んだはず」と告げられた。
    そしてその死因は「自殺」。そんなはずはない。自分は幸せだ。死ぬような人間じゃないはずなんだ。

    この小説を読んで救われる人は絶対にいるはず。
    自分の内側に内側にどんどん入っていくと何があるのだろう。
    自分というものはいつも多面的で、いろいろな顔があることは自分自身にも分かります。
    そして、人間の心の中のさらに奥深くに、なんとなく自分を信じられない自分がいる感じは分かります。
    自殺なんかするはずはない、なんて思っていて

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    2026年08月20日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ネタバレ

    分人を理解する必要がある。

    人は自分の中に何人も人がいて、
    それぞれが他人との関係性において個性を発揮する。

    ・愛とはその人といる時の自分の分人が好きと言う状態
    ・あなたの存在は他人の分人を通じて死後もこの世界に残り続ける

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    2026年08月16日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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     平野啓一郎の他の作品よりは、読みやすくはあったかと思うも、恋愛小説感を感じさせないというのが、個人的な感想か。
     恐らくはギタリストとジャーナリストという職業の組み合わせにあまり馴染みがなく、また国を股に掛けるということに打ち解けられなかったか。
     出会いというのが、必然で急激なところは認めるも、それとは逆に、これほどにまで錯綜した行き違いについては、主人公のもどかしさとともに物語性にも着いて回ってきているように思った。
     しかしながらその物語性よりも、今から10年前であっても、イラク戦争や、PTSD、またスカイプなど普通に使用しており、インターネットと人と社会のつながりを考えさせられるとこ

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    2026年08月16日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    クリストファー・ノーランのところ読み応えがあった。知らない言葉が多くあり、もっと学ばなければならないと思った。

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    2026年08月16日
  • 本心

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    母のAIを通して、主人公がいろんな人間との関係性の中で内省を深めていく、そんな物語。

    本心って何だろう。自分の本心さえ揺らいでつかめないものなのにら他者が理解することなんてできるのだろうか。そんなことを読み終わって考えさせられる。

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    2026年08月16日
  • サロメ

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    無邪気なサロメの、本性は。

    ワイルドの原作を現代的な言葉で訳しているため、サロメ初心者でも読みやすい一冊。
    時代背景やセリフについての解説が加わることで、原作だけでは掴みにくかった部分も理解しやすく、作品をより深く味わえる。

    本書の解説やワイルド自身について知ることで、サロメの世界をより深く楽しめた。
    無邪気さと狂気が同居するサロメの姿が印象に残り、その危うさに引き込まれた。

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    2026年08月13日
  • ある男

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    著者の思想がところどころ垣間見えました。個人は自己責任によってその人のアイデンティティが確立されるわけではなくて、周囲の環境に強く影響される(=反自己責任論)。だから小林謙吉の極悪犯罪にも世論と一緒になって非難できなかったのかなと。また反自己責任論の立場から見るからこそ、自己責任論背景の基に、社会から批判される自分の存在を憂いていて、他人の人生を生きることに強い憧れを抱いていたのではと思った。戸籍を交換してまで他人の人生を生きたいという願望は、並大抵の人が経験する苦悩レベルでは生まれないからこそ、このなんとも言えない読後感なんだと感じた。

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    2026年08月13日
  • ある男

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    ネタバレ

    読後即映画も鑑賞。

    私的に読むのに時間がかかった割には読後感がイマイチだった。作品が悪いのではなく、今の自分にはピタリとハマらなかっただけだと思う。映画も同様の感想。
    とはいえ、読んでてロシア文学に似たような文体?というか流れを感じたり、ただの小説ではなかった。(私の中のただの小説→ストーリー映像が頭に流れてくるから感情移入しやすいし読みやすいので気楽に読める)
    城戸の内面がすごく深くて初めましての作家だったけども、在日の方なのかな?と思うくらい。
    最初の設定を忘れてたので読み終わって序章に戻るとまたスッキリする。

    メモ
    映画で伝えたい事と小説で伝えたいことってそれぞれ違うのかしら。
    ホン

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    2026年08月12日
  • 本心

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    読み終わるのに半年かかってしまった。設定は面白く、興味をそそられる展開も多かったが、一つの表現が長く、又遠回りで、私には少し億劫だった。

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    2026年08月11日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    胸糞悪いお話ではなかった良かった( ◜ᴗ◝ )音楽や世界情勢の高度なお話が難しい部分もあったけど、主人公たちの感情は対照的にシンプルな部分も多かった印象。バッハを聴きながら楽しみました〜

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    2026年08月10日
  • ある男

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    戸籍を変えるだけで、それ以外は自分が悪くなくてもこんなにも人生が変わるのは難しい問題だなと思う。かといって厳しく取り締まらないのも、そういった偏見を完全にゼロにすることもすぐにはできないし色々考えさせられた。

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    2026年08月09日
  • ある男

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    亡くなった夫が、実は全くの別人の戸籍を騙っていた「見ず知らずの男」だったというところから始まる物語。弁護士である主人公が、その男の足取りを地道に追い遂に正体を突き止める。戸籍交換、格差、ヘイトスピーチなどの色々なテーマを内包するので大筋がぼけてしまった印象がある。

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    2026年08月07日
  • ある男

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    親子、愛、血、人を形造るものはいったいなんなのか。人に見せている表情、人からの自分のイメージは果たして本当の自分なんだろうか、自分を生きていることになるんだろうかなど、別の観点でも人生を考えることとなった。

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    2026年08月03日
  • マチネの終わりに

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    すれ違うというのはご縁がないということ
    子どもが欲しいという描写にイライラしてしまうのは自分の余裕がないからかーと内省した

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    2026年07月23日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    ヒロインは魅力的だが、主人公はちょっとダルい。
    脇役だと思ってたマネージャーがこんなに話に絡んでくるとは思わなかった。

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    2026年07月21日
  • ある男

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    ネタバレ

    他人の戸籍ごと自分にしてしまう話は、いくつか例がある。有名どころだと東野圭吾の幻夜、宮部みゆきの火車だろう。だから、この題材自体新鮮なものではない。
    どちらかというとドキュメントを見ている感覚になる。
    さすがの表現技巧で読ませる文章なのだけれど、ページを先に急ぎたくなるような緊張感はなく、かといってそれを補うほどの表現美かと言われると、そうでもない気がした。

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    2026年07月18日