平野啓一郎のレビュー一覧

  • 「カッコいい」とは何か

    Posted by ブクログ

    『私とは何か:個人から分人へ』に続き、私にとって平野啓一郎さん2冊目の新書として読んだ。

    「カッコいい」は推しを前にして自分が口走る最上の級の褒め言葉だと日頃思っていて、この本のタイトルを目にした時、とても気になった。

    分厚い新書で、古今東西のカッコいいが集められている。面白く読んだし、読み終わって「カッコいい」について、なんとなく概念ができた気がする。「かわいい」との対比、未来志向の憧れか、過去への懐かしさか、男性性なのか?、いやその男性性も変化しており、女性のカッコいいももちろんある…などなど。

    作家の感性と力量を感じさせる本で、やはり小説を読んでみようと思った。

    0
    2026年05月18日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

     法学部出身の文学者なので、とても理屈っぽいところがいいと思いました。ドフトエフスキーや三島由紀夫の作品についての解説もとても良い。ドフトエフスキーをもう一度読みたくなった。

    0
    2026年05月16日
  • 空白を満たしなさい(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しかった。というのも、哲学的な要素が多く、すべての考えを理解し考えさせる内容で難しいと感じた。
    作者はエッセイなどでも分人という考えを提唱しているようで、自身の考えをそのまんま物語に持ってきてしまうとはすごいなと思った。
    また、死について、遺された側のことを考えると亡くなった側の葛藤もよくわかった。
    タイトルは完全に主人公目線の意図かと思いきや、遺された側へのメッセージとは思っていなかった。
    装丁にも意図があり仕掛けが多い作品。

    0
    2026年05月12日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    結局のところ他人の“本心”は完全には分からないもの。というか自分自身でも曖昧だと思う。
    それでも人は、相手を理解しようとするし、理解しようとした痕跡や記憶を抱えて生きていくしかないのではないかな。

    0
    2026年05月10日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これまで多くの人が人間関係の中で感じていたであろうモヤモヤを"分人"という概念で言語化。
    個人をそれ以上の単位に分けられるという考え方は、新鮮でありながら確かに納得がいった。

    0
    2026年05月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

    Posted by ブクログ

    平野さんの存在は存じ上げていた。著書は恥ずかしながら未読だ。Youtube「出版区」を通じて、「分人」という考え方に興味が湧いて手に取った。書かれていることは、ざっくりと。起源・定義・自作における分人の解説・分人という考えを持っての対人方法。決して読みやすい一冊ではないが、読み終わった後に、そういう考え方も確かにあるし、無意識に自分でも「分人」を使っている自覚もできた。分人という言葉を持って平野さんの書かれた物語も読みたくなった。

    0
    2026年04月29日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    近年のAIの進化が著しく将来沢山の仕事が人からロボットに代わっていくこと。少子高齢化や貧富の差が大きくなっていくこと。近い将来本当にそうなっていくんだろうなと思いながら読んでました。
    少し重めでリアルな内容もあり、読み進めるのが非常に苦しい場面もただありました。

    0
    2026年04月27日
  • 決壊(上)

    Posted by ブクログ

    主人公は誰もが憧れるエリート公務員。しかしそこには隠された過去が。さまざまな人と出会う中で変化する心情にも注目。真の幸福とは果たして何なのか、私たちは何のために生きるのか答えは誰にも分からない。

    0
    2026年04月25日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    平野さんの文章は好きだが 私には難しく、 斜め読みの箇所が多かった。ハン・ガンさんの作品を読んでみたいと思った。

    0
    2026年04月21日
  • 小説の読み方

    Posted by ブクログ

    具体例に出てくる「蹴りたい背中」「ゴールデンスランバー」「罪と罰」「本心」はとても参考になった。

    一方で、全体としては高校の現代文の授業のように感じてしまった。もしかしたら文学部の講義ってこういうのなんだろうか。

    とはいえ、メモしたくなることもいくつかあり、読んで後悔はない。

    0
    2026年04月15日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

    0
    2026年03月21日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

    0
    2026年03月18日
  • 空白を満たしなさい(上)

    Posted by ブクログ

    記録。生きることと死ぬということ、自身の命を通して他者にどのような影響を及ぼすのか?平野氏が考える分人というあり方を知ることのできる作品です。

    0
    2026年03月13日
  • 空白を満たしなさい(下)

    Posted by ブクログ

    記録。設定が面白く、平野氏が考える分人というあり方を知ることのできる作品です。生と死、親と子、夫婦、隣人、会社。いろいろ考えさせられます。

    0
    2026年03月13日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この素晴らしき世界にを聴きながら感想を書いています。
    どうしてなの?という展開ばかりで本当にやるせなかった。うまくいかなくなってしまう予感はしていたけどこんなチープな展開ある?と早苗のメールの時はがっかりしてしまったけど大人だから起こり得てしまうんだろうなーと。大人ということだけでなくPTSDとかプライドとかそういうものがあった。
    どうか2人がこれから2人で幸せになれますように。
    洋子のイメージは石田ゆり子がぴったりかも。

    音楽の話、世界情勢の話、神話、文学など2人のいる世界があまりにも違いすぎて半分くらいしか理解できなかった。なかなか進まず、2ヶ月かけて読み切った。

    未来は常に過去を変え

    0
    2026年03月13日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    会社上司のおすすめ作家の中から手に取った1冊です。

    まさに「運命のいたずら」という言葉がピッタリの作品でした。
    実際には蒔野のマネージャー、三谷の謀らいをきっかけに、洋子のPTSDや祖父江の件も重なるわけですが、以後も連絡を取ろうと思えば取れたのに、こうも2人は繋がらないのかと読んでいてもどかしく感じました。

    平野さんの作品は初めて読みましたが、個人的には表現が少し回りくどいと思う箇所もあったものの、全体的には読みやすかったです。

    ただ、イラク関連の話も出てきて、これは勉強不足の私には少し難しい内容でした。

    ラストシーンがとても美しいので、一度手に取ったなら積読にせず、是非最後まで読ん

    0
    2026年03月07日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    結局他人の本心なんてものは自分の在りよう次第で、自分に都合よく、もしくは真逆で勝手にネガティブに捉えてしまうものでしかない。
    関わる人間が少ないほど、視野は狭くその人と関わる時間の比重が大きくなり、皮肉にもその狭い了見の中で生きる結果、その人との関係すらうまくいかなくなる。

    結局人は自分で考え、いろんな人の考えに触れることでしか何も変われない。
    考え方は別に誰が正しいと決めるものでもないし、その答えに違いがあるからその人であると周りは認識する。
    そして、その変化が起こるのはあくまで自分から見ている側面のきっかけだけではないことにきちんと目を向けなくてはならない。

    0
    2026年02月22日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    もっと気楽に読める内容だと思っていました。タイトルに惹かれたのですが、小難しかったです。文学に対する思いや気持ち情熱は理解出来ました。

    0
    2026年02月20日
  • ある男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しい。
    私は縁がなかっただけで、きっと現実にも存在していることなんだろうな…。
    自分の浅い経験では何が正しいのか分からなかった。
    全部仕方なかったように思えてしまう。
    大祐の最後の3年だけが唯一の幸せだったんじゃないか、というところを読んで泣いた。切実にそうであってほしい。
    このまま大祐として生きていいのか、言うべきか、言うとしてどこまで言うのか、その先に家族の未来があるのか、色んな葛藤があったんじゃないかと思う。
    もっと長生きしてほしかった。

    0
    2026年07月13日
  • 小説の読み方

    Posted by ブクログ

    前著『本の読み方 スロー・リーディングの実践』の対象を小説に限定し展開したもの。
    冒頭に動物行動学者のティンバーゲンによる「四つの質問」が提示され、これが小説を読むのにも有効だと解く。メカニズム、発達、機能、進化がそれだ。
    メカニズムとは小説を構成する要素を細分化し分析すること。発達とはその作家の人生のどのタイミングの作品かを考えること。機能とは作家が作品を通して伝えたかったことはなにかを考えること。ジャンル分けもここに入る。進化とは時代や社会の中でのその作品の位置づけだ。
    これを踏まえて古今東西の11作品を読み解く。やや納得いかない部分もあるが参考になった。読者としてというよりも、小説家とし

    0
    2026年02月08日