平野啓一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
扱うテーマを詰め込みすぎたような気がしました。
・格差
・仮想世界
・AI
・死生観
どれか一つだけでもいいような気はしますが。
僕も母子家庭で、母にはすごくお世話になったなと思っています。そんな母は、今教師を辞めて、楽器を勉強する学校に通っています。子どもたちが社会人になり、心配することがなくなり、自分のしたいことをしているのかなと思うと、嬉しく思います。
あまり感謝とかを伝える機会がなく(照れくさいのもあり)、地元を離れて仕事をしていますが、この本を読んで、また「母」という存在のありがたさを感じました。
母もきっと大変だったと思うけど、僕の前では弱音は吐きませんでした。
本を読むと -
Posted by ブクログ
装丁に惹かれました。
ゴッホと目が合って。
そんな人も多いはず、、!
死んだ人が生き返るなんて嬉しいにきまってる、なんてこともないんだな。
当の本人は復生者として肩身の狭い暮らしを余儀なくされ、死に方が自殺だったならば余計に生きづらい。
自分の本当の顔というのはどれが正解なのか、親といるときか友人か家族か1人でいる時か。
分人という考え方をそのまま物語に落とし込んだような世界観。
大切な人を失うということは、その人と過ごした自分の分人も失うということ。
深いところまで掘り下げて結局本当のところが見えないから人を心から信じられない。
ドラマで実写もやってたの知らなくて、途中から役者さんに当て -
Posted by ブクログ
ネタバレ速読が流行る中、本書は「スローリーディング」を軸に、小説をどう味わうかを提示している。
印象に残ったのは「述語」の二種類――主語を説明するものと、物語を前進させるもの。これを意識するだけで小説のテンポの違いが見えてくるのは大きな発見だった。
一方で、理論編と実践編のつながりがやや分かりにくく、登場人物が多い小説の攻略法が示されていないのは残念。そこで自分なりに「人物を主語として整理し、述語の役割で物語を動かす人物を見極める」という読み方を提案したい。
小説を論理的に読む試みとして刺激的な一冊。自分なりの読み方を模索するきっかけになった。 -
Posted by ブクログ
やっと読み終わった上巻
ぞわぞわと恐怖の波が押し寄せてくる
はじめから
畳み掛けるように一気に話す崇の言葉に
ちょっと戸惑いつつ
一気に読み進めてきたけれど
頭が理解するのに時間がかかる文章に
自分の理解力のなさを
感じずにはいられないと共に
なんだか違和感を感じた
すべてが夢の中のことのように
何気ない家族の出来事は
どこにでもある
家族の悩みであって
何も珍しいことではない
だからこそかえって
恐怖を感じるような気がする
時に信頼が疑惑に突然かわることがある
その瞬間を
自分の目で見たかのような衝撃
崇と佳枝の関係がいったいどんなものなのか?
母と父の関係は?
少年と両親、同級生との関 -
Posted by ブクログ
ネタバレなにかすごく大きな事件が起きているわけではないのに、母の死に対する朔也の心の描写やAIが発達した世界の様子、なんとなく暗い読感が続いて、読みきるのに時間がかかった、、、
この1冊に様々な問題を取り上げ、社会に提起していることに驚き。
母がいない世界で生きていくには母が必要だった朔也。
時事を学習したり、相手の表情を読み取ったり、最新鋭のAIでまるでそこに生き返ったようなのに、やっぱり本物とは違って朔也の知らない母の気持ちや母の過去、人間関係は反映されないし、母が言わないようなことを言うし、生きていた頃は知らなかった情報を取り込むからそれは母ではない。
母だけど母じゃない。それはやっぱり本物