高瀬川
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高瀬川

660円 (税込)
462円 (税込) 12月29日まで

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小説家と女性誌編集者が過ごす、京都の一夜を繊細な心理主義的方法で描き、現代の「性」を見つめる「高瀬川」。亡くした実母の面影を慕う少年と不倫を続ける女性の人生が並列して進行し、やがて1つに交錯する「氷塊」。記憶と現実の世界の間(あわい)をたゆたう「清水」など、斬新で、美しい技法を駆使した短編4作。

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高瀬川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    3/6
    「氷解」は上下二段で別の視点人物から物語を描いており、二人が共有する世界を描くときだけ中段に文字が置かれる。
    言説/内容にもう一つの観点が用いられるようになった現代小説の先鋒。
    青山真治の解説も秀逸。

    0
    2010年03月08日

    Posted by ブクログ

    とにかく実験精神に溢れた挑戦的な文学。
    最初の掌編は記憶と流水のイメージを重ね合わせる。屁理屈っぽさすらあり読むのが少し苦しいが、ここで語られていることが後の3作のモチーフになるため、よく読むと読後感が変わる。
    「高瀬川」は性交のための一夜の営みがクールっぽく描かれるも、何度か挟まれるダサい描写が印

    0
    2023年02月27日

    Posted by ブクログ

    実験的な試みによる短編が収められた短編集。

    ある一夜を切り取って細かな行動描写と
    心理描写で男女の心のなかを探った高瀬川は、
    セクシャルな内容に目が行きがちだけど
    描写の模索が感じられて面白かった。

    あとは、氷塊。
    2人の物語の交錯が見事だった。

    0
    2019年09月30日

    Posted by ブクログ

    高瀬川、と氷解、が好きでした。

    高瀬川は少し官能小説のようでもあるのだけれど、陳腐でなく愛情を感じるまでもないような、表現の仕方で。
    でもやっぱり、少し男性目線かなと。

    氷解が良かったのは特異な文章構造でときたま2人の人生が交差するところに少しはっとさせられる。
    女の人から見た目線、思考、感情と

    0
    2019年05月21日

    Posted by ブクログ

    「高瀬川」と「氷塊」は面白かった。「氷塊」のつながりは見事。「清水」と「追憶」はよくわからなかったが、全体を通して構成が芸術だと思った。カバー写真も美しい。

    0
    2017年08月24日

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎さんが「葬送」後に著した短編集。
    当時平野さんは28歳。ご自身の言葉によると
    「作家としての挑戦」であり
    「男と女の性的な関係に取り組んだ」作品集。

    男女の性行為を細かに描いた「高瀬川」
    不倫に悩む女性と
    実母を求める少年の妄想が交差する「氷解」
    の2作のみならず
    難解な「清水」と「追憶

    0
    2016年06月07日

    Posted by ブクログ

    小説は、他者と自己の関係というテーマを絶えず題材としてきた。

    そんな中で、タイトルにもなっている「高瀬川」という短編は、男女の性にからんだ人間の関係性を、男と女がホテルで一夜を過ごすというシチュエーションで、こんなにリアルに掘り下げることができるのか、と驚かされる作品だった。

    遠い昔にサトウトシ

    0
    2013年01月21日

    Posted by ブクログ

    表題作。高瀬川。京都の一夜。その「性」をどっぷり。ただ性欲を満たすだけならば小説などなんの意味も立たない。SEX本。心理学本。そんなの意味がない。恍惚感。死の気配。隠された過去。本能。アンバランス。否定。肉体から心まで奪うこと。過去を消しさること。一度傷ついた心。もどらないこと。心の平安を取り戻すこ

    0
    2011年09月15日

    Posted by ブクログ

    純文学というのは、とっつきにくくてどうも苦手です。

    「清水」「追憶」は、どうしても読めませんでした。
    「清水」は、阿部公房のような、いわゆるシュールレアリズムというものでしょうか?
    文庫版を電車の中で読んでたら疲れてしまいました。
    「追憶」も同じく。実験的すぎて、頭に入ってこなかった。

    こういう

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    日蝕で挫折したリハビリ。表題作『高瀬川』はあと4年経ったら読み直したい。壁一枚向こうであるような奇妙なリアリティがある。とにかく印象的でドキドキしてしまった氷塊。でもなんだかんだで追憶が一番好きです。読みやすいので平野氏を敬遠している方にもオススメ。

    0
    2009年10月04日

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