平野啓一郎のレビュー一覧
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あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。 -
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ネタバレこの素晴らしき世界にを聴きながら感想を書いています。
どうしてなの?という展開ばかりで本当にやるせなかった。うまくいかなくなってしまう予感はしていたけどこんなチープな展開ある?と早苗のメールの時はがっかりしてしまったけど大人だから起こり得てしまうんだろうなーと。大人ということだけでなくPTSDとかプライドとかそういうものがあった。
どうか2人がこれから2人で幸せになれますように。
洋子のイメージは石田ゆり子がぴったりかも。
音楽の話、世界情勢の話、神話、文学など2人のいる世界があまりにも違いすぎて半分くらいしか理解できなかった。なかなか進まず、2ヶ月かけて読み切った。
未来は常に過去を変えている。 -
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ネタバレ会社上司のおすすめ作家の中から手に取った1冊です。
まさに「運命のいたずら」という言葉がピッタリの作品でした。
実際には蒔野のマネージャー、三谷の謀らいをきっかけに、洋子のPTSDや祖父江の件も重なるわけですが、以後も連絡を取ろうと思えば取れたのに、こうも2人は繋がらないのかと読んでいてもどかしく感じました。
平野さんの作品は初めて読みましたが、個人的には表現が少し回りくどいと思う箇所もあったものの、全体的には読みやすかったです。
ただ、イラク関連の話も出てきて、これは勉強不足の私には少し難しい内容でした。
ラストシーンがとても美しいので、一度手に取ったなら積読にせず、是非最後まで読んで欲しい作品です。
※福山雅治さん・石田ゆりこさん主演で映画化もされています。 -
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結局他人の本心なんてものは自分の在りよう次第で、自分に都合よく、もしくは真逆で勝手にネガティブに捉えてしまうものでしかない。
関わる人間が少ないほど、視野は狭くその人と関わる時間の比重が大きくなり、皮肉にもその狭い了見の中で生きる結果、その人との関係すらうまくいかなくなる。
結局人は自分で考え、いろんな人の考えに触れることでしか何も変われない。
考え方は別に誰が正しいと決めるものでもないし、その答えに違いがあるからその人であると周りは認識する。
そして、その変化が起こるのはあくまで自分から見ている側面のきっかけだけではないことにきちんと目を向けなくてはならない。
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前著『本の読み方 スロー・リーディングの実践』の対象を小説に限定し展開したもの。
冒頭に動物行動学者のティンバーゲンによる「四つの質問」が提示され、これが小説を読むのにも有効だと解く。メカニズム、発達、機能、進化がそれだ。
メカニズムとは小説を構成する要素を細分化し分析すること。発達とはその作家の人生のどのタイミングの作品かを考えること。機能とは作家が作品を通して伝えたかったことはなにかを考えること。ジャンル分けもここに入る。進化とは時代や社会の中でのその作品の位置づけだ。
これを踏まえて古今東西の11作品を読み解く。やや納得いかない部分もあるが参考になった。読者としてというよりも、小説家としての目線だなと思った。 -
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ネタバレうーん...何がこんなに「うーん」なのだろう
描写はどこを切り取っても映像が目に浮かぶように繊細で美しいし、プラトニックな大人の恋愛も嫌いじゃなくてすごく良いとは思うのだけど、やっぱりマネージャーの性格が悪すぎてそこが気になるのかな
自分の悪行の言い訳として「誰でも死ぬまでに一定数の罪を犯す、自分はまだそれに達してないはずだからまだ猶予がある」的なことを言ってたと思うけどな訳あるか
そんな頭悪い理由で皆が悪いことばっかりしてたら世の中成り立たんわ
妊娠がわかってから伝えたのもタチ悪いなと思った。ほんとに自分のことしか考えてないんだなって
メールを送った当時は衝動的になってた、でまだ説明がつくけど、2回目の対面での牽制は明らかに冷静になれる余裕あったよね?そんなことする勇気があるくらいなら先に告白しちゃえばよかったのに、それは振られるとわかってるからできないんだろうな
こういう自分から行動起こす勇気は無いくせに、人の足引っ張ることには異様に執着して、おそらく人生でまたとない熱量を発揮する女が世界で一番嫌い。そのエネルギー他で使え
物語を成り立たせるためには仕方ないんだろうけど、そこが胸糞すぎてどうしても好きになれなかった。文章はすごく好きなので他の作品も読んでみます -
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プラトニックな大人の恋愛小説です。
クラシック・ギタリスト(蒔野)と、ハーフでフランス通信の記者(洋子)の恋愛が人生の中心となってやがて大きな岐路に立つことになります。はじめて出会ってから、すれ違いが多々あり、やがてお互いの人生を歩み出します。
互いにバイリンガルでパリと日本を行き来するなどの恋愛模様が繰り広げられます。イラクやパリ、バグダッドなど世界を飛び回り、身近には感じられませんが、二人の年齢が進むにつれて考え方が変わる様子が素敵でした。
大人になるって、妥協や許すことを求められる事がたくさん出てくるなと感じられました。
二人の未来を想像するのも楽しいラストです。素敵な出会いって、自分自身を成長させてくれますね。 -
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「文学は何の役に立つのか?」
考えた事あります?
言われた事あります?
私はちょっと違うけど、「そんなに本読んでるのなら、少しは頭良くなった?」
的なことを言われた経験があります。
その時も今もどう答えるべきか分からず、本書を手に取りました。
いや〜平野さん、文体が難しい!苦笑
言い回しというか、表現が文学的で私にはあまり理解できないところが多々!ありました。
って事は、本をやたらめったら読んでも理解力はつかないのかな…。
ま、ところどころすっ飛ばして読みましたが、すごく共感したところもありました。
それはね、「文学が個人を介する意義」というところに書かれてました。
人間は、他人と語り合う時に、自分の固有名詞と共に悩みを語り合うのはけっこう難しいんです。
例えば「不倫についてどう思いますか?」ということを議論する場合、やっぱり「不倫は良くないと思います」と言うしかない。けれど、『アンナ・カレーニナ』という本を読んで不倫についてどう思うか議論をすると、「不倫をする気持ちもわかります」と言えるわけです。
他人を経由することによって、僕たちは、自分では引き受け切れないけれど本当は感じとっているものを言葉にすることができる。
文学には、読んでいる時の他者への共感と、読み終わった後、読み終わった人同士が文学を介することによってより自由に、或いはより寛大に共感し合うという効果があります。
ね?
まさにここで私達がやってることよね♡
文学を読んでいれば話題に事欠かない。とも。
ちょっと何言ってるか分からないところもいっぱいあったけど(笑)文学は私の役に立っていることは、分かった!(⌒▽⌒)
この方も京都大学出身なのよねー。
成瀬→森見→平野。
平野文学も、是非! -
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平野さんの前期分人主義作品。
光岡自動車の大蛇や倉俣史郎のミス・ブランチなど、登場する芸術作品たちが物語を彩ってくれました。知らなかったものばかりで、調べながら読み進めました。
以前読んだ自己愛性パーソナリティ障害の書籍に「自己愛は、『大好きなママが僕(私)のことを好きだから、僕は僕が好き!(私は私が好き!)』といった、母との関係をもとに育まれる。」といったことが書かれていたことを思い出した。
かたちだけの愛、とタイトルにあったが、ここでは「かたち」と言っても「形」「パターン」「テンプレ」といった「お決まりの」という意味での「かたちだけ」なのかなと感じた。果たしてそれは本当に愛しているのか、そうはいっても「かたち」としては愛しているから、愛は愛なのか。物語中盤で考えさせられる。
真の愛とは。