平野啓一郎のレビュー一覧
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著者の試み通り、「ページを捲らずにいつまでも留まっていたくなる」小説。
依田氏からの依頼は中盤からスローモーションの情景が頭に浮かんでくる。そんな情景を文体で表せるのは凄い。
個人的には「消えた蜜蜂」が好き。Posted by ブクログ -
SNSでの時事コメントやメディア上での時評では(ろくな文化人の少ないこの世代では例外的に)至極真っ当な平野啓一郎だが、肝心の書くもの(小説・評論)が個人的にはつまらないことが多い。本書も西欧中心主義的な思想系譜認識や、生理的な「体感」を「カッコよさ」受容の本質とするアクロバットな力技に恣意性を感じ...続きを読むPosted by ブクログ
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流し読みができる本。筆者達の参考本を是非読んでみたい。本は批判精神を持って読むべしの部分は、なるほどと感じた。批判感情を持ち読むと、たしかに記憶に残りやすく、今後も活用できそう。
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久しぶりにとても読むのが辛い本だった。中盤は噛み締めながら読むのが無理だった。明るい兆しを含むラストであったが、救われるわけではない。この本を読むには自分はまだ人間性や教養が足りてないと感じた。5年後10年後にまた読んでみたいと思う。その時人間的な深みを得られていればじっくりと読み込むことができるか...続きを読む
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不発。著者とテーマの組み合わせが「カッコいい」と思い、期待しましたが、なんか惜しい感じ。確かに著者が「小説以外では、この十年来、私が最も書きたかった本」というだけあって、古今東西の文献から「カッコいい」の成立を見出して行こうという意欲はビンビンに溢れていて、新書にしてはめちゃ分厚い本になっています。...続きを読むPosted by ブクログ
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ラジオで紹介されていて読んでみた本。著者が感じる”カッコいい”について深く考察されており、かなりのボリュームの1冊。カッコいいをここまで分析できることに関心させられた。Posted by ブクログ
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作者の作品を読むのは、「決壊」に続いて二作目。難しい、難解。。読みやすいのは、「義足」と「慈善」くらいか。(「義足」は、あの後藤健二さんの著作を参考にしてるそう。)Posted by ブクログ