平野啓一郎のレビュー一覧

  • 小説の読み方

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    小説を丁寧に読むことの具体例が、様々な小説を題材に説かれた本。
    プロットに沿って、述語が主語を補填していく様の多様なあり方を、小説家ならではの視点から共有してくれる。

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    2022年06月26日
  • 日蝕・一月物語

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    久々にこんなカチコチの文体に目を通しました いやはやこの本を大学生?の時に書ける平野啓一郎さんに感動しかない 読破出来て良かった

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    2022年05月07日
  • 決壊(上)

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    圧倒的な迫力でどんどん読み進めた。まとわりつくような情景描写と理屈っぽい語りも、この作家の特徴として慣れてきた。10年前にもインターネットの世界でこんな事があったんだろうか?と思った。誰も幸せにならない、読み進めるほど皆が不幸になっていく重さがあるが、家族を持つ親として、いろいろ考えさせられた。

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    2022年05月02日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • ドーン

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    分人主義という考え方を知って読もうと思いました。2030年代の近未来をディストピア的に描かれてますが、発行が2009年という事に驚きます。散影、ウィキノベル、AR、プラネットなど、2022年の今、すでにあり得そうな設定を実感しながら読み進められます。大きな震災、大統領選、大国の戦争への介入など、今の時勢にもはまり読み応えのある一冊でした。

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    2022年03月12日
  • かたちだけの愛

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    事故で片脚を失った女優と義足デザイナーの間に生まれた愛を描く

    設定も登場人物もそこまで好きになれなかったけど(それも計算のうちかも)、はっとさせられる表現に出会えるから平野さんの本はやめられない

    話としてはシンプルだけど繊細な心理・情景描写でドラマの中に入り込んだ気分になれる

    ✏技能とは、何であれ、その人の時間の使い方の果実である
    ✏愛とは、相手の存在が自らを愛させてくれること
    ✏ひとは純粋な欲望だけでなく、純粋な思いやり、つまりは親切だけでも交われるが、それを愛と錯覚し続けるには少々繊細すぎる

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    2022年02月17日
  • ドーン

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    壮大な物語と緻密な心理描写。なにより、日本語の美しさを感じる。「ある男」で感じた言い得て妙というか、細かな機微を言葉にする力を、また違った形で感じられる。平野さんの丁寧な言葉たちが、ともするとどこまでもひろがっていってしまいそうなストーリーをきれいにひとまとまりにおさめている。
    分人主義というものを理解するためには必読の一冊で、もとより社会のなかで、家族といるときや友達といるときや先生に対してなど、様々な顔をして生活している我々は、現代においてネット世界の深化によりさらにその顔を複雑に入り乱れて所有し、使い分けることとなった。それこそ家族で幸せそうにターキーを囲むときにも自分の子どもに自分の知

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    2022年02月11日
  • ご本、出しときますね?

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    小説家ってぶっ飛んでる!と思ったり、意外と庶民的、と思ったり。なかなか知ることのできない彼らの本音やキャラクターを垣間見れてうれしい。
    対談形式なので、すらすら読めた。

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    2022年01月10日
  • ご本、出しときますね?

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    その人特有の変な癖や、趣味趣向×本
    という、私の好きなものが詰まってた。

    おもしろくない訳がないじゃないか!

    好きな作家さんもで出て、その人となりが知れたのが興味深かった。

    尾崎世界観×光浦靖子の歪んでるけど、
    優しくて、不完全な感じがよき。


    あぁ、もっと力を抜いていいんだなー

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    2021年12月18日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    11のエリアの第一人者との対談。非常に為になった。個人的な関心の重みもあり、中でも、東浩紀氏、石川善樹氏、水野和夫氏、平野啓一郎氏、山極寿一氏のパートは示唆に富んだ内容であると感じた。

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    2021年09月26日
  • 「カッコいい」とは何か

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    自分には少し難しいと感じたものを読み返してみたら、案外スラスラ読めた。それに、それそれ!って思うことばかりが書かれていて、自分が感じていたことを言語化してくれている本だと思った。

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    2022年09月28日
  • 葬送 第一部(上)

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    フレデリック・ショパンとウ-ジェ-ヌ・ドラクロワ、共に好きな芸術家であり、名前の響きがとても素敵な芸術家です。
    とても繊細な2人はシンパシ-を感じつつ、同じような境遇(愛人となり、病弱の身体となり)で、お互いにかけがえのない存在となっていきます。
    ショパンの愛人、執筆家ジョルジュ・サンドとの関係が崩れていく過程を、非常に細やかな心の動き(あ-、繊細過ぎる)を通して覗くような‥ そんな作品。
    残念ながら、人の心の中は見ることできませんからね、想像してみてください。

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    2021年09月29日
  • ご本、出しときますね?

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    作家さんの内面を知る事ができて面白いし、読んでみようとなる。
    「この人こんな考え方なんだ」「こんな思いで本を書いてるんだ」とか…
    作家さんによって考え方が違うのもとても面白い。

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    2021年09月02日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    11人の識者へのインタビュー集。編者の好みなのか分野と言葉は違えど、思い描いている未来社会は似通っている人選のようにも思えます。気になる人物ばかりだったので問題ないですが。

    近代の強い個を持続できるほど人間は強くなく、場の関係性の上に柔らかい弱い個をなんとか保っているのが実情。そんな個人でも生きやすい社会制度へと変えていく時代に来たのかな。

    「欲望のエデュケーション」といった気づきのような新しい啓蒙の形で、これから価値観変更を優しく迫るお知らせが来るのだと思うw

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    2021年08月23日
  • 文明の憂鬱

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    毎度この方の文章を読むたびに、文学、歴史、音楽等の広範な知識とそれに基づく深遠な視点と思想に驚かされる。ややニヒリスティックに感じることもあるけれど。ともあれ、圧倒的な知識をとっても、それを反映させる筆力をとっても、この方は本当に天才だと思う。同じ時代に生きていることを感謝するくらい。
    本書が書かれたのは同時多発テロが起こった2000年頃。BSEやライフスペース、そんなこともあったなとなつかしく思う一方で、その視点や発想は今読んでも全く色褪せることがない。むしろ今こそ議論してもよいのではとさえ思う。特にパトリオティズムやナショナリズムのくだりは今こそ日本人が考えるべき内容だと思った。

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    2021年08月07日
  • 葬送 第二部(下)

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    ここまで本当に長かったが、終盤はショパンの「最後」…である
    ここで息がつけないような展開で一気にスピードアップしていく

    ショパンに死が迫る
    何度も喀血し、死と隣り合わせで生きるショパン
    少し回復してはまた悪化…を繰り返す

    そんな時期にショパンは周りの技術者(指揮者、調律師、医師など)たちの死について、
    ~一人死ぬたびに彼らばかりではなくその技術までもが道連れにされてしまう
    自分が死ねば音楽もしかり
    自分の演奏がその死の瞬間にこの世から一切消えてなくなってしまう~
    このように考え、何か残したいという思いが強くなる
    自らの音楽についての考えをまとめるべく「メトード・ド・メトード」(未完のピアノ

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    2021年07月09日
  • 葬送 第二部(上)

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    ここでは各登場人物の紹介をしたい
    個人的な目線なので偏っていることをご了承いただきたい


    ■ショパン
    リサイタルを好まず、小さなサロンでの演奏会や作曲活動、教育活動の方が好きな音楽家
    教え方は熱心だったようだ
    繊細、優美、(この辺りは想像通り)感情的にならず、醜い心もできるだけ表に出さずジェントルな姿を披露
    大きなリサイタルが嫌いなのも納得ができるほどの繊細ぶり(悪く言えば神経質)
    一方身に着けるものなど、結構な浪費家
    それほどお金があったわけでもない割に贅沢さを随所に感じる
    人に対しては誠実な印象
    とにかく愛された音楽家であることがよくわかる
    皆がショパンを助けようと一生懸命で必死だ
    ショ

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    2021年07月07日
  • 葬送 第一部(下)

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    さて今回は全体の話の流れを紹介したい

    ネタバレを含みますが、ネタバレは重要ではない作品なのだ(と勝手に強く思っている)

    まず本書を読むにあたり、一番のネックは(ありがちな)横文字の登場人物の多さ
    メモを取りながら読むのだが多過ぎて倒れそうになる
    〇〇侯爵夫人、〇〇男爵、〇〇大公妃…次から次へと登場しおまけに名前が長い(ドストエフスキーのがマシ)!
    メモを書いても正直わからなくなる
    途中から主要人物ではなさそうな人はもういいや!と断念したが、まぁ話は繋がっていく
    あまり完璧主義に陥らず読んでも大丈夫そうだ(モヤモヤしては読めない!という方は頑張ってメモしてください…)

    「序」章はショパンの

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    2021年07月06日
  • 葬送 第一部(上)

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    幼少期からクラッシックピアノを習っていた
    10年は習ったのだろうか…
    世の中のクラッシックファンの前では口が裂けても言えないのだが、とうとう一度もクラッシックピアノを好きにならずに大人になってしまった
    好きでもないことを練習するのは子供心に相当苦痛であったため、余計に屈折した拒絶反応を身に着けてしまった気がする
    しかしながら、唯一ショパンだけは違った
    ショパンだけはなぜか好きだった
    理由は今でもわからないし、ショパンのことは何も知らない…(恥)
    先日読んだ「また、桜の国で」の作中での「革命のエチュード」を久しぶりに聴いたこともあり、本書を読みたくなった

    物語の舞台は19世紀中盤のパリ
    184

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    2021年07月04日
  • 透明な迷宮

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    透明な迷宮。

    忘れられない辛い記憶、消えない後悔、トラウマ、完治しないキズ。
    多くの人がある段階で生涯に引き連れてきてしまう痛みを、文学という方法で癒そうとしてくれるように感じました。

    「マチネの終わりに」と同じように、過去の捉え方に、平野啓一郎さんならではの哲学が見られました。

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    2021年05月27日