平野啓一郎のレビュー一覧

  • かたちだけの愛

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    読みやすい恋愛小説。
    最後の愛についての考察、わたしもそうなのではないかと最近考えていた。
    自分のままでいられ、くつろげる、自分を含めたその空間と時間もまるごと好きでいられる。
    そうできる相手に出会い、同じでいられることは紛れもなく幸せだと思う。

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    2023年02月05日
  • 小説の読み方

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     「小説読んだら深い感想を書けるようになりたい」そんな思いで本書を手に取った。本の読み方に関する本はたくさんあるが、小説の読み方に特化した本は少ないので貴重。また著者が現役の小説家なので説得力がある。

     本書の重要キーワードでもある「四つの質問(メカニズム、発達、機能、進化)」が目から鱗だった。これを知れただけでも読んだ価値がある。本だけでなく映画を見るときにも役立ちそうなので汎用性が高い。

     今後読書や映画を見る際、四つの質問を意識して鑑賞後のアウトプットに活かしていきたい。また、他人の感想を見るとき「どの質問に重点を置いてるか?」を考えるのも楽しそう。

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    2023年01月10日
  • 平野啓一郎「分人」シリーズ合本版:『空白を満たしなさい』『ドーン』『私とは何か―「個人」から「分人」へ』

    購入済み

    「個人individual」という単語は否定語inと「分ける」というdividualでできていて、「(もうこれ以上)分けられない」という意味なのだそう。ひと(人格)はこれ以上分けられないのかというと、そうではなくて、対応する相手や場面によりすこしずつ違った人格が生じていて、しかしそれは何も多重人格という意味ではない。それについて平野啓一郎さんは小説を書きながら気づき、「分人」と名付けて、「ドーン」と「空白を満たしなさい」という小説を書き、「私とは何か-「個人」から「分人」へ」という新書を書かれた。人に合わせて自分を変えるというと、マイナスの印象もあるが、「分人」という考え方を使うとそうわなくて

    #切ない #深い #タメになる

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    2022年12月17日
  • 小説の読み方

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    ネタバレ

    「機能」というのは、ある小説が、作者と読者との間で持つ意味である。人間の優しさを伝えたいと作者が意図し、読者がそのように作品を受け止める。あるいは、自分を理解してもらいたいと思って小説を書き、読者がそれを読んで、少しだけ作者のことが分かったような気になる。現代社会の複雑さが映し出す。人間の心の暗黒面を追及する。いずれも、その小説が作者、読者双方に向けて持っている機能である。もちろん、作者の意図と読者の意図とが擦れ違ってしまうことは幾らでもある。
     この「機能」を単純化して示したものが、ジャンル分けである。
     小説は、ミステリーや恋愛小説、SF、ホラー小説など、様々なジャンルに分けられている。実

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    2022年12月16日
  • ドーン

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    640ページ読み切った〜!人類初の火星探査の話にも関わらず、火星探査自体の話はなく、その過程で起こる深刻な人間模様。平野啓一郎さんが唱える分人論の予備知識がないと、少し分かりにくいところもあるかも。
    けれど、氏の著作なら後味の悪い終わり方はしないだろう、という期待が裏切られる事はなかった…

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    2022年11月23日
  • 小説の読み方

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    淡々と書かれている稚拙な文章と思っていたケータイ小説まで深く読み込んでおり、小説を書く人はこんな読み方をしてるんだとすごく参考になった本。小説家へのリスペクトも増す。

    こんな深く読み込めるようになるにはどうしたらいいんだろうか…

    前作「本の読み方」も読んでみたい

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    2022年11月01日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • 決壊(下)

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    ミステリー的要素があり内容も凄惨。個人的にはあまり好きではないジャンル。ただし平野啓一郎だけあってただのミステリーにはない深さがある。重く残る小説だが評価が難しい。ただ子供には読ませたくない。

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    2022年09月17日
  • 空白を満たしなさい(下)

    匿名

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    よかったです。

    いろいろと考えさせられる作品でした。
    私には理解しづらい部分もありましたが、こういう終わり方、好きです。

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    2022年09月03日
  • かたちだけの愛

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    読み出したら止まらない、平野啓一郎作品。話の展開は他の作品に比べて平坦ではあったが、描写が本当に秀逸である。人物像もさることながら、京大出身の男性に何故このようにファッションのことが手に取るように書けるのだろうか?(完全に偏見であり、決めつけであり、昨今のジェンダー問題に抵触しそうであるが)と驚きと同時に、才能のある作家はどんなことを書かせても一流であると感じずにはいられない。

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    2022年08月28日
  • 透明な迷宮

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    平野啓一郎短編集。「冒頭〜消えた蜜蜂」と「火色の琥珀」がとくに耽美で好みでした。とても。妖艶さを感じる。

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    2022年08月25日
  • 「カッコいい」とは何か

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    大学の一般教養1年分ぐらいの量・質とがある新書でした。第10章の要約を読むだけでも十分に価値があると思います。一見サブカル好き人間が飛びつきそうなテーマを、かの平野啓一郎が多方面から徹底的に掘り下げているところも面白かったです。

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    2022年08月20日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    平素からの発言にも信の置けるお二人の対談。それが素っ頓狂な方向に転がる訳もなく、確たる知性に裏打ちされた、スリリングなやり取りの追体験が出来る結構。話題はウクライナ侵攻にまで及ぶんだけど、暗いニュースの続く昨今、何となく感じてはいるんだけど、自分ではなかなか言葉に表せないあれこれ。それを、わかりやすく言語化してくれているように思える部分が多々あり、快哉を叫びたい気分。自分の手柄じゃないのに、この満足感を味わえるからこそ、こういう系の書に惹かれるのだな。

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    2022年08月16日
  • 小説の読み方

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    小説を丁寧に読むことの具体例が、様々な小説を題材に説かれた本。
    プロットに沿って、述語が主語を補填していく様の多様なあり方を、小説家ならではの視点から共有してくれる。

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    2022年06月26日
  • 日蝕・一月物語

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    久々にこんなカチコチの文体に目を通しました いやはやこの本を大学生?の時に書ける平野啓一郎さんに感動しかない 読破出来て良かった

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    2022年05月07日
  • 決壊(上)

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    圧倒的な迫力でどんどん読み進めた。まとわりつくような情景描写と理屈っぽい語りも、この作家の特徴として慣れてきた。10年前にもインターネットの世界でこんな事があったんだろうか?と思った。誰も幸せにならない、読み進めるほど皆が不幸になっていく重さがあるが、家族を持つ親として、いろいろ考えさせられた。

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    2022年05月02日
  • ドーン

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    分人主義という考え方を知って読もうと思いました。2030年代の近未来をディストピア的に描かれてますが、発行が2009年という事に驚きます。散影、ウィキノベル、AR、プラネットなど、2022年の今、すでにあり得そうな設定を実感しながら読み進められます。大きな震災、大統領選、大国の戦争への介入など、今の時勢にもはまり読み応えのある一冊でした。

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    2022年03月12日
  • かたちだけの愛

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    事故で片脚を失った女優と義足デザイナーの間に生まれた愛を描く

    設定も登場人物もそこまで好きになれなかったけど(それも計算のうちかも)、はっとさせられる表現に出会えるから平野さんの本はやめられない

    話としてはシンプルだけど繊細な心理・情景描写でドラマの中に入り込んだ気分になれる

    ✏技能とは、何であれ、その人の時間の使い方の果実である
    ✏愛とは、相手の存在が自らを愛させてくれること
    ✏ひとは純粋な欲望だけでなく、純粋な思いやり、つまりは親切だけでも交われるが、それを愛と錯覚し続けるには少々繊細すぎる

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    2022年02月17日
  • ドーン

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    壮大な物語と緻密な心理描写。なにより、日本語の美しさを感じる。「ある男」で感じた言い得て妙というか、細かな機微を言葉にする力を、また違った形で感じられる。平野さんの丁寧な言葉たちが、ともするとどこまでもひろがっていってしまいそうなストーリーをきれいにひとまとまりにおさめている。
    分人主義というものを理解するためには必読の一冊で、もとより社会のなかで、家族といるときや友達といるときや先生に対してなど、様々な顔をして生活している我々は、現代においてネット世界の深化によりさらにその顔を複雑に入り乱れて所有し、使い分けることとなった。それこそ家族で幸せそうにターキーを囲むときにも自分の子どもに自分の知

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    2022年02月11日