平野啓一郎のレビュー一覧

  • 透明な迷宮

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    奇妙、官能的、美しい短編集。

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    深夜のブタペストで監禁された初対面の男女。見世物として「愛し合う」ことを強いられた彼らは、その後、悲劇の記憶を「真の愛」で上書きしようと懸命に互いを求め合う。その意外な顛末は……。表題作「透明な迷宮」のほか、事故で恋人を失い、九死に一生を得た劇作家の奇妙な時間体験を描いた「Re:依田氏からの依頼」など、孤独な現代人の悲喜劇を官能的な筆致で結晶化した傑作短編集。

    ⚫︎感想(ネタバレ)
    平野啓一郎さんの作品は、静かで美しい空気が感じられて好き。

    1.消えた蜂蜜 レアな特技、ハガキ全写し。
    2.ハワイにさがしに来た男 毎日自分を探している男
    3.透明な迷宮 双子
    4.family affair 拳銃
    5.緋色の琥珀 火への性的興奮
    6.Re:依田氏からの依頼 時間が遅く流れる

    0
    2023年11月19日
  • かたちだけの愛

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ、感想
    印象的なフレーズは、
    「自分勝手に、自分の欲するまま見せること
     =遠慮のなさで愛を示す事」。
    自分では思い至らず、ハッとさせられた。
    遠慮する、気を遣うというのは、
    時にその距離を見せつけられているようで
    寂しい時もある。
    どうしても欲しい!と激しく求める潔さの美しさ
    みたいなものもあるよなぁと思った。



    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    事故による大怪我で片足を失った女優と、その義足を作ることになったデザイナー。しだいに心を通わせていく二人の前に立ちはだかる絶望、誤解、嫉妬…。愛に傷ついた彼らが見つけた愛のかたちとは?「分人」という概念で「愛」をとらえ直した、平野文学の結晶!

    0
    2023年11月15日
  • サロメ

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    大好きなオスカーワイルド。サロメという作品は聞いたことがあったけど、まさか幸福の王子を書いたオスカーワイルドが書いたとは思わなかった。

    旧約聖書の一部分を抜き取ってお話にしたものなのかな。
    サロメが残酷な方面に純粋だった。ラスト、我に返ったような手のひら返しがすごい(これはヘロデ王)。
    ヘロディアは誰も見ていない、という記述が興味深かった。原典(フランス語)でも読んでみたいな。

    0
    2023年11月01日
  • 小説の読み方

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    小説を読んだあとの読後感を上手いこと言語化することに憧れてこの本を読んだ。本のセレクトもジャンルごとに名作を選んでいたので自分があまり読まないジャンルの小説にも興味を持つことができた。また、小説内での登場人物、そして自分自身の感情をうまく捉えることができるようになったと感じる。

    0
    2023年10月23日
  • ご本、出しときますね?

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    読書芸人の若林が小説家と対談する番組の書籍化らしい。
    常々小説大好きな人の気持ちを知りたいと思っていたが、この対談で多くの気づきを得られた。
    自分自身は現実的なビジネス書や、心理学、脳生理学などの役に立つ本を好んでいたので、なにゆえ個人の脳内で創作されたフィクションが好まれるのか不思議であった。
    本書や小説家(書くほう)の視点の言葉が多いが、彼らは読書家でもあるので示唆に富む会話が飛び交っている。

    ・「弱者」って言葉を言い換えると「大多数」のこと
    ・登場人物が自分の身代わりになってくれるような気がした

    0
    2023年10月05日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    今後の読書が変わる これは読書好きの人みんなに勧めたい一冊。これを読んだ後では、多かれ少なかれ本の読み方が変わりそう。出会えて良かった。

    0
    2026年01月12日
  • かたちだけの愛

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    愛するってなんだろうと深く考えさせられた。
    他の誰といる時の自分よりも好きで、そんな自分を愛せる。そういう相手を見つけるといいのかもしれないと思った。
    愛って深い。

    0
    2023年08月09日
  • 賢人の読書術

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    ビジネスマン向け?私はビジネスマンではないですが、5人の著者の言ってることが矛盾してて逆に面白かったかも。

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    2023年08月06日
  • 三島由紀夫論

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    もちろん、まずは著者の三島愛をたっぷり感じる。しっかりした骨格と、丁寧な調査と文献の読み込み、そして考察が同じ熱量で670ページ続く。論文とは、評論とは、こう書くもんだよね、と感服させられる思い。

    1
    2023年07月29日
  • 透明な迷宮

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    久しぶりに本屋(蔦屋書店)でジャケ買いした
    本です。
    平野啓一郎さんという作家も初めてだったので
    予備知識もなく、ちょっとワクワクしながら
    読み始めました。

    「透明な迷宮」は短編小説で、どの話も少し奇妙で妖しい世界観が感じられて自分的に大好きな作品でした。

    表題にもなっている「透明な迷宮」はまさに妖しい世界観とエロス、サスペンス的な要素が入り混じっていてとても面白かったです!
    ブダペストっていう場所もなんか、こういう事が起こりそうっていう漠然としたイメージがあって
    すごくしっくりきました。
    「ホステル」ていう映画を少し思い起こさせる
    雰囲気もあって、ちょっと興奮しました。

    「火色の琥珀」という話も好きな作品でした。
    村上春樹の「納屋を焼く」を思い起こさせる感じで
    でも、こちらの方がより変態性を感じられて
    江戸川乱歩と村上春樹のハイブリッド的な感じで
    大好きです!

    平野啓一郎さん!
    初めて読みましたが、この世界観は大好きなので
    是非とも他の作品も読みたいと思いました。

    この猛暑の中、涼しいカフェで読むのにオススメな
    読みやすい短編小説なので、ぜひおすすめです!

    0
    2023年07月20日
  • ドーン

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    これが「分人」の概念が登場した初めての小説らしい。2033年の火星探査とアメリカ大統領選という壮大な舞台とは対照的に、その時代でも尚続く人間の業の深さ、対人関係から生じる内面的葛藤が生生しく描かれている。
    この小説の世界では「分人主義」が概念として一般化しているが、読み始めはその明示的な設定に違和感を感じた。ただ、主人公をはじめ様々な登場人物たちは、それぞれある分人には葛藤・苦悩を抱えながらも別の分人には未来への足場をつくりながら生きていく希望の輪郭が次第にくっきりと見えてきた。
    後半、「恥」と「悪」に関する会話シーンがあるが、これが分人の考え方と相まって印象深かった。"恥" は社会的に自分がどう思われるかを意識する際の対人感情、"悪" は道徳的・倫理的な評価基準だとすれば、そのいずれもが自分の分人に大きな影響を及ぼしている。一方で、そうした大きなものの影響は様々な分人の集合体である個人全体と決して不可分なのではなく、自分にとって大切な分人、そして、その分人が生まれるきっかけとなった他者との関係性もまた個人全体に影響を与える。しかし、これを突き詰めて考えていくと、個人と不可分とされる「意志」と「責任」がつきまとう。分人の意志、分人の責任をもっと考えてみたい。

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    2023年07月16日
  • ドーン

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    「閉鎖的な対人関係によって分人が過度に抑制されると、過去や未来の妄想の分人が大量に溢れ出て、収集がつかなくなる」

    この描写に自身の経験を重ね合わせ、離別による悲劇に見舞われた直後に誰にも会いたくなくなるのは、対象の分人を邪魔されずに大切にとっておきたいからなのだ、と合点がいった。

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    2023年07月12日
  • ご本、出しときますね?

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    3.7面白かった。二人づつなのが良。ラジオとかで続いてくれないかな。その方が出てくれる作家さん増えそうだし。

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    2023年06月20日
  • 決壊(下)

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    言葉を重ねると悪魔はどんどん人間臭くなっていったなという印象。結局、最後までどのキャラクターも好きにはなれなかったし、物語の終わり方もモヤッとするものだった。それでも、「あー、こういう正義を振りかざす奴いるよな」とか「こういう境遇なら、こうなっちゃうかもな」とか、感じることは多かった。特に、「なぜ人を殺してはダメなのか」という討論会の内容は興味深かった。ある程度、共通の価値観(認識)を持たなければ、『なぜ?』に回答を示すことは難しい。悪魔の紡ぐ言葉がどうしても自己満足にしか聞こえないのは、私と悪魔の間の価値観(認識)が乖離しすぎているからだと思う。だから、悪魔が発する言葉は自己を満たすだけの、人間臭いものに聞こえてしまう。

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    2023年04月30日
  • 決壊(下)

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    面白くて…というわけではなく、先を読まざるを得ない様な感じで、結局一気読み(^◇^;)

    難しいし、よくわからなくて読み飛ばした部分もあるんだけど、妙に共感しちゃう部分もあったり。

    あー、芥川賞作家らしいわー、文学だわー、ところでいつ殺されるん?と思いながら読んでたんだけど、いやー、重くて、重くて…。

    結末もね、衝撃的でしたわ、確かに。救いが無くて、ドーンと気分が沈んだわのさ…。

    まぁ、いろいろ考えさせられる、ってのはあって、普段ボーッと生きてる私でも、たまにはね、という感じで良かったといえば良かったけど、あんまり読みたい作家さんではないな、うん。

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    2023年03月27日
  • 『マチネの終わりに』無料試し読み

    購入済み

    続きが気になる

    無料版では、出会いのシーンが描かれていました。これから二人がどう発展していくのか、続きが気になる作品でした。

    #エモい #胸キュン

    0
    2023年03月22日
  • 小説の読み方

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    小説を読み慣れてないので、手に取った1冊

    小説の読み方について学んだ

    4つの質問 ニコラス・ティンバーゲン
    ①メカニズム②発達③機能④進化

    プロット前進型述語

    主語充填型述語

    トピックが何か
    今はどんな方向で矢印が進んでいるか
    やっと、平野啓一郎さんの「本心」が読める
    そして、分人も読み直そう

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    2023年03月18日
  • 高瀬川

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    とにかく実験精神に溢れた挑戦的な文学。
    最初の掌編は記憶と流水のイメージを重ね合わせる。屁理屈っぽさすらあり読むのが少し苦しいが、ここで語られていることが後の3作のモチーフになるため、よく読むと読後感が変わる。
    「高瀬川」は性交のための一夜の営みがクールっぽく描かれるも、何度か挟まれるダサい描写が印象的だ。
    「追憶」は最後のページを読んで思わず拍手。なお、文庫と単行本で文字組はかわるの?と思って単行本も見てみたが、流石に同じだった。
    「氷塊」は上下段の小説が同時間軸で展開され、終盤に交差する。読み応え抜群。

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    2023年02月27日
  • ドーン

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    分人主義の話。

    最近読んだ転職自己啓発本で、株式会社自分という概念があったんだけど、それと似ている。株式会社自分の中には、家族事業部やお仕事事業部、音楽事業部などがある。一個の事業が上手くいかなくなっても大丈夫なように、いろいろな事業部を抱えている方がリスク分散になって安心だなと、この本を読んだ時に考えたことを思い出した。

    分人も、色々なタイプがいていいんだと思えるし、むしろそれが健全な人生に繋がる。この哲学を身につけると本当の自分探しという不毛な命題から自由になれると思う。

    一つの分人だけだとやっぱりそれは息苦しい。リリアンが、誠実で正直な分人としての自分を生きていくと決めたシーンは感動した。

    私はどんな分人を育てていこうかな。
    誰といる時の自分が好きかな。

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    2023年02月09日
  • かたちだけの愛

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    読みやすい恋愛小説。
    最後の愛についての考察、わたしもそうなのではないかと最近考えていた。
    自分のままでいられ、くつろげる、自分を含めたその空間と時間もまるごと好きでいられる。
    そうできる相手に出会い、同じでいられることは紛れもなく幸せだと思う。

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    2023年02月05日