平野啓一郎のレビュー一覧
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ネタバレ自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。
(本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。
(グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。
(ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという -
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純文学というのは、とっつきにくくてどうも苦手です。
「清水」「追憶」は、どうしても読めませんでした。
「清水」は、阿部公房のような、いわゆるシュールレアリズムというものでしょうか?
文庫版を電車の中で読んでたら疲れてしまいました。
「追憶」も同じく。実験的すぎて、頭に入ってこなかった。
こういう類の作品は、静かなところで落ち着いて読まなければならないな、と思いました。
「高瀬川」「氷塊」は、見事です。
丁寧な心象描写にぐいぐいと引き込まれていきます。
特に「氷塊」に出てくる少年の思春期らしい、真っ直ぐで繊細な感情は、読んでるこちらにもひしひしと伝わってきて、身を切られる思いでした。
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「WEB進化論」の梅田さんと75年生まれの作家・平野さんの対談集。ネット世界にどっぷりつかり、自在に泳ぎまくる梅田さんと、そういう世界になんだかんだで懐疑的で否定的な意見を出してくる平野さんが、超平行線上でガチンコ勝負。初めのうちはどちらかと言えば平野さんよりだったけど、後半は梅田さんの意見の方が納得できたかなあ・・・。まあ、どっちも少々極端なんですが(^^;ま、この本の趣旨は『どっちに賛同』というよりは、『じゃあ自分はどう思う?』ってのを考えさせることみたいですが。読んでる間中、「自分の頭を使って考えろ」と繰り返し言われていた気がします。印象的だったのは、平野さんは紙の本がなくなることに危惧
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プラトニックな大人の恋愛小説です。
クラシック・ギタリスト(蒔野)と、ハーフでフランス通信の記者(洋子)の恋愛が人生の中心となってやがて大きな岐路に立つことになります。はじめて出会ってから、すれ違いが多々あり、やがてお互いの人生を歩み出します。
互いにバイリンガルでパリと日本を行き来するなどの恋愛模様が繰り広げられます。イラクやパリ、バグダッドなど世界を飛び回り、身近には感じられませんが、二人の年齢が進むにつれて考え方が変わる様子が素敵でした。
大人になるって、妥協や許すことを求められる事がたくさん出てくるなと感じられました。
二人の未来を想像するのも楽しいラストです。素敵な出会いって、 -
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自分の夫が、まったく別人になりすましていたのだとしたら…。
そのことを夫・大祐が亡くなってから知った妻・里枝は弁護士の城戸に夫が本当は誰なのか調査を依頼する。
なんと、大祐は戸籍を交換して他人の人生を生きていたのだ。
この調査を引き受けた城戸は在日3世で、心の奥底で自身の出自を気にしていたことに、「原誠(大祐の本名)」の人生を追っていくうちに、気がつき苦しむ。
他人として生きたいと思うのって、普通では考えられない。
だが、殺人を犯してしまった実父を持つ誠は、同じDNAを受け継ぐ恐怖を感じ、自殺未遂もし、結局あかの他人の戸籍でひっそりと生きる。
そこで出逢った里枝との束の間の幸せ。
朝鮮人 -
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「文学は何の役に立つのか?」
考えた事あります?
言われた事あります?
私はちょっと違うけど、「そんなに本読んでるのなら、少しは頭良くなった?」
的なことを言われた経験があります。
その時も今もどう答えるべきか分からず、本書を手に取りました。
いや〜平野さん、文体が難しい!苦笑
言い回しというか、表現が文学的で私にはあまり理解できないところが多々!ありました。
って事は、本をやたらめったら読んでも理解力はつかないのかな…。
ま、ところどころすっ飛ばして読みましたが、すごく共感したところもありました。
それはね、「文学が個人を介する意義」というところに書かれてました。
人間は