平野啓一郎のレビュー一覧

  • 高瀬川

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    表題作。高瀬川。京都の一夜。その「性」をどっぷり。ただ性欲を満たすだけならば小説などなんの意味も立たない。SEX本。心理学本。そんなの意味がない。恍惚感。死の気配。隠された過去。本能。アンバランス。否定。肉体から心まで奪うこと。過去を消しさること。一度傷ついた心。もどらないこと。心の平安を取り戻すこと。二人の絡み合った下着。押し込まれたペットボトル。衝動に駆られて決行した。心と心がどれだけ近づけるか。距離だ。ひとつになれるか。そうでなきゃ。切ないだろ。

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    2011年09月15日
  • ウェブ人間論

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    ネタバレ

    自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。
    (本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。
    (グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。
    (ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという

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    2020年01月04日
  • 文明の憂鬱

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    好きな作家平野啓一郎さん。梅田望夫さんとの対談本もあったり、はてなでブログ書いていたり、小説はガチな純文学系ですけどけっこうメディア・テクノロジー系も強いのだと思っています。

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    2009年10月04日
  • 高瀬川

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    純文学というのは、とっつきにくくてどうも苦手です。

    「清水」「追憶」は、どうしても読めませんでした。
    「清水」は、阿部公房のような、いわゆるシュールレアリズムというものでしょうか?
    文庫版を電車の中で読んでたら疲れてしまいました。
    「追憶」も同じく。実験的すぎて、頭に入ってこなかった。

    こういう類の作品は、静かなところで落ち着いて読まなければならないな、と思いました。

    「高瀬川」「氷塊」は、見事です。
    丁寧な心象描写にぐいぐいと引き込まれていきます。

    特に「氷塊」に出てくる少年の思春期らしい、真っ直ぐで繊細な感情は、読んでるこちらにもひしひしと伝わってきて、身を切られる思いでした。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(上)

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     創造という行為の価値を考える。具体的な作品名が挿入されるおかげでショパンやドラクロワの芸術に浸れる(気分になる)ところも魅力的。

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    2022年11月20日
  • 葬送 第一部(上)

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     ショパンとドラクロワが小説の中心ですが、物語というよりもその二人を通して作者が哲学的・芸術的思索をしているように感じました。しかし人物の心理描写が非常に細かいので、物語としての質は保っています。一月物語などよりも語彙は平易。

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    2009年11月01日
  • 葬送 第一部(上)

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    長い物語です。最期を迎えるまでの人間ショパンを見てください。圧倒的な文書力、平野啓一郎の最高傑作です。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(下)

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    ついに最終巻。ショパンはいかに生き、いかに死んだか・・・彼に思いを馳せるのは、ドラクロワだけではない・・・。

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    2009年10月04日
  • 高瀬川

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    日蝕で挫折したリハビリ。表題作『高瀬川』はあと4年経ったら読み直したい。壁一枚向こうであるような奇妙なリアリティがある。とにかく印象的でドキドキしてしまった氷塊。でもなんだかんだで追憶が一番好きです。読みやすいので平野氏を敬遠している方にもオススメ。

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    ネタバレ

    片やウェブビジネスに生きる人、片や文学の世界に生きる人。
    まったく違うジャンルの世界に生きる人が対談している様子がとても面白い。
    最初はなんか微妙に話がかみ合ってない感じがしたんだけど、
    最後はけっこうしっくりきてたな。
    むしろ、異なる考え方を持つふたりの対話では、よい相乗効果が出ていた。
    考え方が違うからこそ、話が膨らんでいった。
    双方ともやはり知性があり、かしこい人だ。
    専門用語になりがちなウェブの世界を分かりやすい言葉で説明できる人たち。
    とても勉強になったぞ!!

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    2013年04月07日
  • 文明の憂鬱

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    2006年2月 平野氏のエッセイは優しい内容をここまで難しく書くか?と思うほど理論化してくれるところが面白い

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    「ウェブ進化論」の著者である梅田さんと小説家である平野さんとの対談。「ウェブ進化論」をストックとするなら、「ウェブ人間論」はフロー。ITだけではなく文学についても知識がないと完全に理解することが難しいのではないか。「ウェブ進化論」の続編と思って読み進めると壁にぶち当たることになると思う。ちなみに、私は完全に理解できなかった。
    いい本であることには変わりないので、いずれ改めて読みたい。

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    2009年10月07日
  • 顔のない裸体たち

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    誰にも有り得る話。物語というより論文に近かった。肉体と精神の分離。快楽にすがっても大抵の人間は虚無に辿り着く。ミッチーのような例外を除いては。

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    「WEB進化論」の梅田さんと75年生まれの作家・平野さんの対談集。ネット世界にどっぷりつかり、自在に泳ぎまくる梅田さんと、そういう世界になんだかんだで懐疑的で否定的な意見を出してくる平野さんが、超平行線上でガチンコ勝負。初めのうちはどちらかと言えば平野さんよりだったけど、後半は梅田さんの意見の方が納得できたかなあ・・・。まあ、どっちも少々極端なんですが(^^;ま、この本の趣旨は『どっちに賛同』というよりは、『じゃあ自分はどう思う?』ってのを考えさせることみたいですが。読んでる間中、「自分の頭を使って考えろ」と繰り返し言われていた気がします。印象的だったのは、平野さんは紙の本がなくなることに危惧

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    2011年07月15日
  • マチネの終わりに

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    プラトニックな大人の恋愛小説です。

    クラシック・ギタリスト(蒔野)と、ハーフでフランス通信の記者(洋子)の恋愛が人生の中心となってやがて大きな岐路に立つことになります。はじめて出会ってから、すれ違いが多々あり、やがてお互いの人生を歩み出します。

    互いにバイリンガルでパリと日本を行き来するなどの恋愛模様が繰り広げられます。イラクやパリ、バグダッドなど世界を飛び回り、身近には感じられませんが、二人の年齢が進むにつれて考え方が変わる様子が素敵でした。
    大人になるって、妥協や許すことを求められる事がたくさん出てくるなと感じられました。

    二人の未来を想像するのも楽しいラストです。素敵な出会いって、

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    2026年02月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人という考え方、読み進めてなるほど!と思うことが多かった!

    分人という考え方で日常の仕事、人間関係を考えれば、嫌な人と関わることになっても安定してメンタル維持できるのではないかと思いました。

    中盤から後半の他者ありきの分人については、なかなか自分に落とし込めませんでした。

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    2026年02月01日
  • ある男

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    自分の夫が、まったく別人になりすましていたのだとしたら…。
    そのことを夫・大祐が亡くなってから知った妻・里枝は弁護士の城戸に夫が本当は誰なのか調査を依頼する。
    なんと、大祐は戸籍を交換して他人の人生を生きていたのだ。

    この調査を引き受けた城戸は在日3世で、心の奥底で自身の出自を気にしていたことに、「原誠(大祐の本名)」の人生を追っていくうちに、気がつき苦しむ。

    他人として生きたいと思うのって、普通では考えられない。
    だが、殺人を犯してしまった実父を持つ誠は、同じDNAを受け継ぐ恐怖を感じ、自殺未遂もし、結局あかの他人の戸籍でひっそりと生きる。
    そこで出逢った里枝との束の間の幸せ。

    朝鮮人

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    2026年01月29日
  • 文学は何の役に立つのか?

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    「文学は何の役に立つのか?」

    考えた事あります?
    言われた事あります?

    私はちょっと違うけど、「そんなに本読んでるのなら、少しは頭良くなった?」
    的なことを言われた経験があります。

    その時も今もどう答えるべきか分からず、本書を手に取りました。

    いや〜平野さん、文体が難しい!苦笑

    言い回しというか、表現が文学的で私にはあまり理解できないところが多々!ありました。
    って事は、本をやたらめったら読んでも理解力はつかないのかな…。

    ま、ところどころすっ飛ばして読みましたが、すごく共感したところもありました。

    それはね、「文学が個人を介する意義」というところに書かれてました。


     人間は

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    2026年01月22日
  • 本心

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    亡くなった方をAIで蘇らせる。
    そんなことが出来る日がいつか来るんだろうけど、やっぱりそれで埋められるものって限界があるよなと感じた。

    会えることによって埋められることもあれば、
    虚しさを感じるようなこともあるんじゃないだろうか。

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    2026年01月18日
  • 本心

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    人との繋がりをとおして、自分の感性や価値観が変化していく主人公の成長がいちばん印象に残った。今後も人との繋がりを自ら求めて、出会いや経験を大切にしていきたい。

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    2026年01月11日