平野啓一郎のレビュー一覧
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ネタバレ自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。
(本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。
(グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。
(ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという -
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純文学というのは、とっつきにくくてどうも苦手です。
「清水」「追憶」は、どうしても読めませんでした。
「清水」は、阿部公房のような、いわゆるシュールレアリズムというものでしょうか?
文庫版を電車の中で読んでたら疲れてしまいました。
「追憶」も同じく。実験的すぎて、頭に入ってこなかった。
こういう類の作品は、静かなところで落ち着いて読まなければならないな、と思いました。
「高瀬川」「氷塊」は、見事です。
丁寧な心象描写にぐいぐいと引き込まれていきます。
特に「氷塊」に出てくる少年の思春期らしい、真っ直ぐで繊細な感情は、読んでるこちらにもひしひしと伝わってきて、身を切られる思いでした。
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「WEB進化論」の梅田さんと75年生まれの作家・平野さんの対談集。ネット世界にどっぷりつかり、自在に泳ぎまくる梅田さんと、そういう世界になんだかんだで懐疑的で否定的な意見を出してくる平野さんが、超平行線上でガチンコ勝負。初めのうちはどちらかと言えば平野さんよりだったけど、後半は梅田さんの意見の方が納得できたかなあ・・・。まあ、どっちも少々極端なんですが(^^;ま、この本の趣旨は『どっちに賛同』というよりは、『じゃあ自分はどう思う?』ってのを考えさせることみたいですが。読んでる間中、「自分の頭を使って考えろ」と繰り返し言われていた気がします。印象的だったのは、平野さんは紙の本がなくなることに危惧
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『マチネの終わりに』が合わなかったのですが、この作品は面白かったです。
相変わらず無駄に普段使わない漢字や用語を使うので、読みにくいのが難点ですが。
この作家さんの作品はテーマは面白いので、文章の癖が無い映像化された方が伝わりやすいと思います。
後、気になったのは、147ページの伊藤社長と城戸弁護士の会話です。
伊藤社長の「古い山の持ち主を確認するために、戸籍を見ることがあるんですが、権利者が枝分かれして、もうグチャグチャなんですよ。」に対して、城戸は、「戸籍を見る」というのは、「登記簿を見る」の間違いだろうと思ったが、敢えて口にはしなかった。と有るのがよく分からなかったです。
登記簿は、おそ -
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ネタバレ過去とは人を愛すにあたってなんなのか
レッテルで人をみるべきではないのか
大介の家族内で侮蔑と迫害を受けて肝臓の移植を押し付けられつつも被害者ぶることすら許されない過去と、xの殺人犯の父親が理由に虐められたことで強化された自分という姿かたちや人格や歴史への嫌悪感は、乱暴ながらも抽象化すれば同じく孤独にあるからこそ、小説を読んで共感するように、大介という人間の歴史に共感しながらxは生きたのか
リエと全く同じような境遇をXがしていたら、X自体の境遇だった場合には2人は結婚していなかったかもしれないが、実際はそうではなくリエが惹かれたのはXの孤独と抽象化した"辛い体験"の共有 -
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ネタバレ主にメインとなる話題は死刑制度についてなのかなと感じた。私的には死刑制度について、賛成である。これは、犯罪は環境要因、遺伝要因から来ているもので、そこにある程度の自由意志は存在しないのではないかと考えている。しかし、その環境要因の中に、今の司法制度があると思う。なので、死刑制度によってある程度の人間が抑制されていることも事実なので、今のままでもいいと考えた。しかし、最近では加害者の肩を持つ警察官も少なくないらしいので、目には目を歯には歯をの精神を捨てることなく、もう少し慎重に、しかしある程度大胆に司法制度の改善も考えてもいい頃なのかもしれない。
この本の全体的な感想は、ストーリーの中間が非常に