平野啓一郎のレビュー一覧

  • ドーン

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    有人火星探査成功の裏でおきる『愚行』。片道8ヶ月、ミッション含めて3年もの長く、常に生命の危機に晒されている過酷な環境で起こり得る人間の性。帰還後に多くの人間に多様な苦難がまちうける。未来も現在も人間の本性と苦悩は変わらないようです。

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    2024年02月18日
  • 死刑について

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    今まで深くは考えられておらず、更生の望みや意志がなく、社会に不安定を及ぼすこと、被害者救済の観点で、死刑があることはやむを得ない、という漠然とした立場だったが、様々な観点と、特に被害者への丁寧な取材をベースとした意見で、より多面的にこのテーマを捉えられるようになった。

    ・憎しみに対する報復は、必ずしも死を持って償うことだけではなく、最高刑である点も重要。死刑があるからこそ、死刑でないことの説明に苦しむ被害者がいることはとてもその通りだと思った。被害者と一括りにするのではなく、より解像度高く、そしてその人たちの支援をいかにしていくか、が重要

    ・基本的人権の内容については学校教育で触れてはいた

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    2024年01月28日
  • 死刑について

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     本書は、タイトル通り、「死刑」について平野啓一郎さんが講演で語った内容をテキストにしたものです。

     平野さんは死刑について、以前は存置派でしたが、いまは廃止派になったといいます。ヨーロッパの人々との出会いから変化していったのだそうです。

     また、平野さんは小説家らしく、書くことで考えを深めて、存置派から廃止派になったとも語っています。犯罪被害者側の視点を究めた小説『決壊』を書く上での思索が、反対派になった理由でもあるそうです。

     本書では、大きく三つの理由から反対を論じられています。ざっくりとご紹介すると、「冤罪の理由」「自己責任論の理由」「倫理上の理由」です。

     ところで、一九九七

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    2024年01月12日
  • 小説の読み方

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    小説を読む上でのアプローチの仕方がわかる本
    実際の小説を用いての実践編が充実している
    小説家による読み方指南であり、
    大変興味深かった


    ⚫︎感想
    絵画、音楽、芸能…芸術はただ漠然と受け止めて楽しむのもいいだろうが、枠組みをベースに味わうことは、その作品への理解が深まり、自分にとってとても有意義なものになる。一冊の本との出会いを大切にするためにも、読み方を知っておくことは大変有用だと思う。

    一冊の本を読み、「なぜ」と考えることが、その作品や作家と向き合い、自分と向き合う時間となる


    以下勉強になったこと。
    2.4に関しては、意識的に考えていたが、
    1.3について

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    2024年01月01日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    ※引用
    「一冊の本を価値あるものにするかどうかは、
     読み方次第」

    「読者が本を選ぶように、本も読者を選ぶ」



    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    "本はどう読んだらいいのか? 速読は本当に効果があるのか?
    闇雲に活字を追うだけの貧しい読書から、深く感じる豊かな読書へ。
    『マチネの終わりに』の平野啓一郎が、自身も実践している、
    「速読コンプレックス」から解放される、差がつく読書術を大公開。

    「スロー・リーディング」でも、必要な本は十分に読めるし、
    少なくとも、生きていく上で使える本が増えることは確かであり、
    それは思考や会話に着実に反映される。
    決して

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    2023年11月25日
  • 死刑について

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    どちらかといえば死刑制度に賛成だった著者が
    死刑制度反対に至るまで

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    死刑廃止の国際的な趨勢に反し、死刑を存置し続ける日本。支持する声も根強い。しかし、私たちは本当に被害者の複雑な悲しみに向き合っているだろうか。また、加害者への憎悪ばかりが煽られる社会は何かを失っていないだろうか。「生」と「死」をめぐり真摯に創作を続けてきた小説家が自身の体験を交え根源から問う。

    ⚫︎感想
    死刑制度に賛成・反対どちらかだとしても、どちらの意見も自分なりに吟味した上で立場を考えねばと思った。日本に終身刑という最高刑があるのならば、多くの日本人は死刑制度を

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    2023年11月19日
  • 決壊(上)

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    ⚫︎受け取ったメッセージ
    平野啓一郎さんの提唱する「分人主義」前期の作品。相手の、全く知らない相手の部分を知る怖さを、ミステリー、サスペンスの形で見せてくれる。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    地方都市で妻子と平凡な暮らしを送るサラリーマン沢野良介は、東京に住むエリート公務員の兄・崇と、自分の人生への違和感をネットの匿名日記に残していた。一方、いじめに苦しむ中学生・北崎友哉は、殺人の夢想を孤独に膨らませていた。ある日、良介は忽然と姿を消した。無関係だった二つの人生に、何かが起こっている。許されぬ罪を巡り息づまる物語が幕を開く。衝撃の長編小説。


    ⚫︎感想
    一気に引き込まれる設定。すぐに下

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    2023年11月19日
  • 決壊(下)

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    信じることの難しさ

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    戦慄のバラバラ殺人──汚れた言葉とともに全国で発見される沢野良介の四肢に、生きる者たちはあらゆる感情を奪われ立ちすくむ。悲劇はネットとマスコミ経由で人々に拡散し、一転兄の崇を被疑者にする。追い詰められる崇。そして、同時多発テロの爆音が東京を覆うなか、「悪魔」がその姿を現した! 2000年代日本の罪と赦しを問う、平野文学の集大成。芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

    ⚫︎感想(ネタバレ)
    一度疑い始めると、とめどなく押し寄せる不信感。
    宗の完璧さは高知能は、平均的な平凡を生きるには、解像度が高すぎて難しいのだろう。それ

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    2023年11月19日
  • 透明な迷宮

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    奇妙、官能的、美しい短編集。

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    深夜のブタペストで監禁された初対面の男女。見世物として「愛し合う」ことを強いられた彼らは、その後、悲劇の記憶を「真の愛」で上書きしようと懸命に互いを求め合う。その意外な顛末は……。表題作「透明な迷宮」のほか、事故で恋人を失い、九死に一生を得た劇作家の奇妙な時間体験を描いた「Re:依田氏からの依頼」など、孤独な現代人の悲喜劇を官能的な筆致で結晶化した傑作短編集。

    ⚫︎感想(ネタバレ)
    平野啓一郎さんの作品は、静かで美しい空気が感じられて好き。

    1.消えた蜂蜜 レアな特技、ハガキ全写し。
    2.ハワイにさが

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    2023年11月19日
  • かたちだけの愛

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ、感想
    印象的なフレーズは、
    「自分勝手に、自分の欲するまま見せること
     =遠慮のなさで愛を示す事」。
    自分では思い至らず、ハッとさせられた。
    遠慮する、気を遣うというのは、
    時にその距離を見せつけられているようで
    寂しい時もある。
    どうしても欲しい!と激しく求める潔さの美しさ
    みたいなものもあるよなぁと思った。



    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    事故による大怪我で片足を失った女優と、その義足を作ることになったデザイナー。しだいに心を通わせていく二人の前に立ちはだかる絶望、誤解、嫉妬…。愛に傷ついた彼らが見つけた愛のかたちとは?「分人」という概念で「愛」をとらえ直し

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    2023年11月15日
  • サロメ

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    大好きなオスカーワイルド。サロメという作品は聞いたことがあったけど、まさか幸福の王子を書いたオスカーワイルドが書いたとは思わなかった。

    旧約聖書の一部分を抜き取ってお話にしたものなのかな。
    サロメが残酷な方面に純粋だった。ラスト、我に返ったような手のひら返しがすごい(これはヘロデ王)。
    ヘロディアは誰も見ていない、という記述が興味深かった。原典(フランス語)でも読んでみたいな。

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    2023年11月01日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    人が空白を埋めるのは、人が死んだときだけではない。いじめられたとき、挫折したとき、失恋したとき、深く傷ついたとき。事実を事実として受け入れたら、それは穴のまま。前を向いて動いていくには、自分に折り合いをつけ、事実を再解釈することが必要。そうして、自分の受け入れられるかたちに心をかえる。それが事実とは大きく異なっていたとしても、自分を守る術。その解釈が違っていたという事実を突きつけられるのは再び深い穴を掘り起こすことになる。たとえ良い方向だとしても、大きな苦しみをともなう。

    私がモラハラ父と元カレと別れた時を思い出した。彼らの私への暴言、心をえぐる言葉の数々は深い傷を残した。私は、最初それらを

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    2023年10月28日
  • 小説の読み方

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    小説を読んだあとの読後感を上手いこと言語化することに憧れてこの本を読んだ。本のセレクトもジャンルごとに名作を選んでいたので自分があまり読まないジャンルの小説にも興味を持つことができた。また、小説内での登場人物、そして自分自身の感情をうまく捉えることができるようになったと感じる。

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    2023年10月23日
  • ご本、出しときますね?

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    読書芸人の若林が小説家と対談する番組の書籍化らしい。
    常々小説大好きな人の気持ちを知りたいと思っていたが、この対談で多くの気づきを得られた。
    自分自身は現実的なビジネス書や、心理学、脳生理学などの役に立つ本を好んでいたので、なにゆえ個人の脳内で創作されたフィクションが好まれるのか不思議であった。
    本書や小説家(書くほう)の視点の言葉が多いが、彼らは読書家でもあるので示唆に富む会話が飛び交っている。

    ・「弱者」って言葉を言い換えると「大多数」のこと
    ・登場人物が自分の身代わりになってくれるような気がした

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    2023年10月05日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    下巻まで読み終わってからの感想。
    主人公の葛藤、周囲の人々の迷いが伝わってくる作品。後半へ向けて、ミステリー要素強め。

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    2023年09月15日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    今後の読書が変わる これは読書好きの人みんなに勧めたい一冊。これを読んだ後では、多かれ少なかれ本の読み方が変わりそう。出会えて良かった。

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    2026年01月12日
  • かたちだけの愛

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    愛するってなんだろうと深く考えさせられた。
    他の誰といる時の自分よりも好きで、そんな自分を愛せる。そういう相手を見つけるといいのかもしれないと思った。
    愛って深い。

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    2023年08月09日
  • 賢人の読書術

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    ビジネスマン向け?私はビジネスマンではないですが、5人の著者の言ってることが矛盾してて逆に面白かったかも。

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    2023年08月06日
  • 三島由紀夫論

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    もちろん、まずは著者の三島愛をたっぷり感じる。しっかりした骨格と、丁寧な調査と文献の読み込み、そして考察が同じ熱量で670ページ続く。論文とは、評論とは、こう書くもんだよね、と感服させられる思い。

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    2023年07月29日
  • 透明な迷宮

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    久しぶりに本屋(蔦屋書店)でジャケ買いした
    本です。
    平野啓一郎さんという作家も初めてだったので
    予備知識もなく、ちょっとワクワクしながら
    読み始めました。

    「透明な迷宮」は短編小説で、どの話も少し奇妙で妖しい世界観が感じられて自分的に大好きな作品でした。

    表題にもなっている「透明な迷宮」はまさに妖しい世界観とエロス、サスペンス的な要素が入り混じっていてとても面白かったです!
    ブダペストっていう場所もなんか、こういう事が起こりそうっていう漠然としたイメージがあって
    すごくしっくりきました。
    「ホステル」ていう映画を少し思い起こさせる
    雰囲気もあって、ちょっと興奮しました。

    「火色の琥珀」

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    2023年07月20日