平野啓一郎のレビュー一覧
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平野啓一郎の比較的新しい小説。上下巻で1000ページ強ってことで、とにかく長い。現代社会における「違和感」や「気持ち悪さ」をあぶり出す表現力はさすがであり、これぞ現代文学って感じ。この人は本当に頭いいね。Posted by ブクログ
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勉強好きな人の文章って感じ。わかりやすくはないし読みやすくもない。僕は好き。
なんか細部に目がいってしまって、物語の核というか、著者の「一番主張したいこと」をよく読めてない気がするという反省。現代社会と人間を、その「世界」の脆さという観点から描いてるって感じかねーPosted by ブクログ -
淫靡! その一言に尽きる。聖人に恋した王女サロメの「わたし、あなたの唇にキスしたいわ」は殺し文句。継父の子への執着、同僚の兵士を見つめる兵士と、禁断の愛要素にも満ちております……!Posted by ブクログ
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著者の作品は初めて読んだが、独特の世界観に引き込まれた。
文章や単語の使い方の分かりにくさはあるにしても、それを上回る魅力たっぷりの作品だった。
読み応えのありそうな著作が多々ありそうなので、今後も楽しめそうだ。Posted by ブクログ -
短編が全部実験ぽくて、筆致も違ってるし、作家さんが楽しんで書いてるんだろうなという感じがします。ただし実験がすご過ぎて物理的に読めない作品?もありますPosted by ブクログ
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いろいろあって最後にショパンの死と思い込んでいたので、いきなりショパンの葬送で驚いた。
人間ショパンが生々しい。が、これを読んでもショパンの音楽が理解出来るというのは幻想だけどね。
面白かった。Posted by ブクログ -
『フェカンにて』
小説ってこういう構造にもなりうるって知らなかった。
さらっと読めるものではなかったのでやや時間かかったけど、そういう残響みたいのが、好きPosted by ブクログ