平野啓一郎のレビュー一覧
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最愛の子を失った夫婦が、互いが知らなかった、それぞれの「分人」を認め、受け入れ、「個人」として新たな一歩を踏み出す物語。
「火星プロジェクト」「大統領選」「戦争」。ストーリーは壮大。一方で、物語の終末が「個人」の歩みに還るのは、それらの物語を紡ぐのが、あくまでも「個人」であり、人類は地球で「個」を認めた唯一の存在だからか。
役立つものが生きているのではなく、生きているものが役立とうとする。
分人 ディヴ 何種類の「自分」が発生しているか
死を乗り越える 認める
圧倒的に強いリーダー 寄り添う隙のあるリーダー
主語の大雑把さに注意
散影
国民として認められるということ
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決壊。
社会全体のことなのか、沢野家のことなのか、崇なことなのか、、、全て含むのか。
すごく考えることと、感じることを絶え間なくさせられる本で、そして終わりも、途中から予想はつくものの救いがなく、一言「疲れた」。
私は、どうも哲学的なことを、論理的に(?)的確に(?)言語化することが苦手なので、読後に改めて皆さんのレビューを拝見して、自分が感じたことが、整理出来たような状況で。なので、分人と言う平野さんの考え方とか、赦すと言うことについてとか、その辺りはここには書かない(書けない(笑))が。
ネット社会の孕む怖さ・危険性とか、警察の捜査のあり方とか、死刑制度の是非とか、現代の多くの問題を描きつ -
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2008/11/13開始
対談形式で読みやすいと思いきや、お二方とも頭の良い人なので、逆にちょっとだけ読みづらかった(笑)
ウェブ進化論に関してつっこんだ内容を、平野啓一郎氏による文学的検知からひたすら語りまくった内容をログしただけの本であるが、ウェブ進化論で語られなかった部分についてもかなり深いところまで話し合われているため、梅田氏の一連の「ウェブ〜」を補完する内容としては読んでおいて損はないと思う。
特に「リンクされた脳」というセクションで語られる、その人の能力というものが、その人本人の力ではなく、自分の力を補完してくれる人や引き出しをどれだけ持っているか?というものに変わっていくとい -
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タイトル通り「カッコイイとは何か」について考察した本。カッコイイは巷で特に若い人達の間で使われるが、その語源、定義は曖昧で、何をもってカッコイイというのかは、人それぞれである。
著者は古今東西のカッコイイ事例を取り上げ、思想、歴史、芸術、ファッション等様々な観点で考察している。著者の定義によると主に3つの分類がある。
・1 見た目のカッコよさ
・2 一見平凡だが、本質的に優れている。そのギャップがカッコいい
・3 優れた本質が矛盾なく外観に現れ、存在自体がカッコいい
自分もこの分類は間違っていないと思う。自分の周辺にもそれぞれの定義で思い当たる事例があった。人生で出会った友人知人、テレビや映画 -
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ネタバレ今日でも私たちは、ルーヴル美術館でドラクロワの≪サルダナパールの死≫の前に立ったり、ブルーノ・マーズがコンサートで≪Just the Way You Are≫を歌い出したり、ワールドカップでメッシがスーパーゴールを決めた瞬間などには、激しく「戦慄」し、「しびれる」ような生理的興奮を味わう。何かスゴいものを目にした時には、「うわっ、鳥肌が立った!」と、その証拠に服の袖を捲って、わざわざ見せてくれる人までいる。
ドラクロワは、美を端的に、「戦慄」をもたらす感動の対象と捉えていた。「戦慄」があれば、つまり、それは美なのだという彼の確信は、それだけ、芸術家としての自らの感受性に自負を抱いていたから -
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多読
覚えて活かすことが目的ではなく、刺激を受けることを目的とする
スキマ時間を有効に
色々なジャンルを並行して読む
重要そうな部分のみ読む
選書
タイトル、帯で選ぶ
目次前書き天気内容確認
新聞、雑誌の書評欄を参考に波長の合う書評家を見つけてフォロー
ベストセラーにも目を通してみる
入門書から入る
オリジナル、引用元にあたる
インプット、アウトプット
読む目的をはっきりさせる
目次で全体像を把握する
マーキング、メモ書き
共感、疑問等を余白も使って書き込む
図解を使って把握する
批判精神を持って読む
読書記録をつける
本の情報
タイトル、著者 -
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京都で崇と会ったあと、良介は猟奇的な殺人事件に巻き込まれてしまいます。さらに警察は、良介とのあいだに心理的な確執のあった崇が犯人ではないかと疑いをいだくことになります。警察の取り調べとマスコミの報道に加えて、家族や親しい人びととの関係が激しく揺さぶられた崇は、理知的な振る舞いによって接点を結んでいた現実との関係にヒビが生まれ、追いつめられます。
その後、友哉が安由実を殺害する事件によって、崇への疑いは晴れますが、事件は「悪魔」による無差別テロへにつながっていくことになります。
上巻とは打って変わってスピーディな物語の展開になり、一気に読んでしまいました。ただ、現代の社会のあり方のほうに焦点 -
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デビュー以来、さまざまな手法で文学の可能性を追求してきた著者が、ミステリふうのストーリー構成によって、「現代社会」と「物語」の関係をテーマにした、長編小説です。
30歳の沢野良介は、妻の佳枝と幼い息子の良太をともなって実家に帰省し、兄の沢野崇と会うことになります。良介は、幼いころから優秀だった兄を尊敬しながらも、同時に複雑な思いをいだいており、そんな心のうちを「すぅのつぶやき」というサイトに書き記していました。ところが、佳枝が偶然そのサイトに気づき、彼の悩みについて崇に相談をもちかけます。その後、サイトに「666」というハンドル・ネームで書き込みがなされるようになり、佳枝はそれが崇の書き込み