平野啓一郎のレビュー一覧

  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    音楽や歴史に自分が疎いこともあり、さらさらと滑らすように読んでしまった部分はあったものの総じて自分と向き合う時間になったと思う。

    0
    2026年01月27日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    カバーの優雅さと初めての平野さん作品ということで購入!

    なんかすごい、深いストーリーだったな、と。
    たった3回しか会っていないお互いのことを愛する、大切に想うという過程を通して運命とは何か、生きるとはなにか、ということを考えさせられた。
    自分が生まれ生きてきた時代の大きな課題や、自分自身と向き合うことの苦しさ、困難さを、ひしひしと感じることができました。
    最初から心を掴まれた最強の1冊です、!!

    0
    2026年01月25日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    すごく良かった!!!
    変わるのは未来だけじゃない。何かの渦中にいる時には知ることができなかったものを改めて知って、それだけで簡単に過去の見え方が変わってしまう感覚がそのまま感じられた。
    私も転勤が多くて、自分のルーツとかに関しては重なる部分があってすごく考えさせられた。
    恋愛小説なのに、むしろそこより哲学的な要素が強く感じられて面白かった

    0
    2026年01月21日
  • 決壊(下)

    Posted by ブクログ

    崇の饒舌っぷりに何度も気を失いかけたけど、読破。文学的な描写がなんともすばらしく感じる反面、行間を読む隙間が1ミリもないような、みっちりしてた。
    平野さんが書く程度の低い人間は、みんな小学生みたいだった。

    0
    2026年01月18日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    今後AIが発達していくと、こういう世界が出来上がるのか?と思えるほどのリアリティさだった。

    「自由死」に対し、様々な角度からの意見が見れたが、果たして「正しさ」とは何か?「倫理観」とは何か?を問いただけれ、難しさを感じた。

    0
    2026年01月17日
  • 死刑について

    Posted by ブクログ

    死刑を廃止するか、存置するか。

    日本ではまだまだ存置派が多い中で、
    著者の小川哲也さんは廃止派。

    その理由を書いているわけだけど、
    さすが芥川賞受賞歴のある作家さんなだけあって、
    思慮深さがえぐい。

    単に、廃止すべき理由を書いているだけでなく、
    もともと存置派だったからこその視点も書かれているから、例え廃止派だったとしても違和感なく読める。

    私たちは日本人だから、
    死を待って償うという概念が
    当たり前に染み付いてたのかもしれない。

    死が本当に償いになるのか、
    という前提が少し揺らいだ。

    0
    2026年01月16日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    書き下ろしでなく、寄稿したものを集めたものだが、書名の答えを多くの方は感じられると思う。本書の内容そのものが、文学から得られること、考えること、書くことなどが凝縮されているし、改めて著者の凄さを実感できた。

    登場人物の描写を詳細にすると、読者も同じように感じるので、読み疲れしないようにコントロールしているとの内容が、個人的に大きな気づきだった。

    そんなに文学作品は読まないが、読んで良かったと思う。

    0
    2026年01月11日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    これからの未来にありそう、というかほぼ同じような状況になっているのではないか。

    AIとの関わり方を考えさせられる。

    0
    2026年01月07日
  • 空白を満たしなさい(上)

    Posted by ブクログ

    上下巻を一気に読んだので疲労感と謎の涙。
    黄泉がえりという映画が昔あったなぁ。
    死者がやり残したことをやるというファンタジー感と、誰が犯人なのか?というサスペンスミステリー感がありつつも、テーマは「死」そのもの。残された人の空白や、残してしまう人への焦燥感、一瞬の死際の印象でそれまでの「生」が塗り変わってしまう影響力、自殺、分人の概念など、さまざまな角度から「死」を照らしている。
    「死」は暗闇、消滅といったイメージもある一方、佐伯のいうように、義務からの解放という救いの側面もあるように思う。
    「死」という事実やそれまでの過程を知ってしまうと思い出すたびに胸が苦しくなるので、いっそのことなにも知

    0
    2026年01月06日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    創作活動と並行して積み重ねた講演、批評、随筆をまとめたもの。
    文学は、声にならない違和感、説明できない痛み、うまく言えない孤独。そういうものを、
無理に整理せず、そのまま差し出す。
    平野啓一郎氏が
    読んでると、どんな文学に影響を受け、どんな作家を座標軸にしているのかがわかる。
    
流行や話題性ではなく、
人間の内面・倫理・孤独・分断・時間を
粘り強く掘り下げてきた作家たち。
    だからこの本は、
文学論であると同時に、
平野啓一郎という作家の精神史みたいにも読める。
    文学は役に立つか、ではなく
自分はどんな文学を必要としてきたか。
    と言う感じ?

    関係ないけど、
    最近「瀬戸内寂聴」というワードが出て

    0
    2026年01月02日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「大人の恋愛小説を、インテリな著者が文学にしたらこうなりました」という感じ。

    以下、少しネタバレになりそうです。

    韓国ドラマとかの設定にもありそうな、壮大な設定やすれ違い、恋の天敵、ドラマチックな展開などなど、一見俗っぽい??って思うんだけど、旧ユーゴスラビアの歴史的な問題や、シリアの紛争、クラシック音楽やドイツ文学をはじめとする文学や詩の世界の奥深さなどをお話に盛り込みながらなので、俗っぽさがなくなる感じでした。

    このスタイルの本、初めてでした。
    初めての読書体験。

    私の教養が浅いので、分からない文学作品等も多く、後から読み返して学びたいので付箋を貼りました!
    トーマス・マンとか、読

    0
    2025年12月31日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長い長い。半分くらいまでは本当にゆっくりしか読めなかった。マネージャーの行動は行き過ぎていて理解することができないけど本能的に運命の相手みたいなことを理解していたのかなとは思った。隠し通せよとは思ったけど。お互い離れていてもお互いのことを考えているのがやはり、運命の人で何かが違えば出会わなかったし、結婚していたかもしれない。人生タイミング。
    過去は変えられるっていうのはすごい印象に残ってるしその通りだと思う。

    0
    2025年12月30日
  • 死刑について

    Posted by ブクログ

     芥川賞受賞作家による死刑廃止論。
     講演の内容ベースだから読みやすい。

     なぜ死刑廃止論の立場に至ったか、日本での死刑存置論の問題点はどこか。単なる冤罪のおそれを超えて、日本の立法、行政、行政、さらに人権教育の不完全さにまで及ぶ、考え抜かれた廃止論が展開される。
     
     死刑に賛成し存置を唱えることは、被害者遺族への真の思いやりではない、というのは重要だと思う。
     「憎しみ」の連帯ではなく、「優しさ」を持つ国へ、という主張は、死刑に限らず、昨今の日本の抱える分断・対立全般に当てはまる。著者の小説のファンにも是非読んでもらいたい。

     それにしても、某有名大学で名誉教授の憲法学者は、死刑に当た

    0
    2025年12月30日
  • 空白を満たしなさい(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    下巻は「分人」解説主体で、そこばかりに目が向きがちになるけれど、ラデック氏や池端氏の語りから"生き方"や"死後の生き方"など、なかなか重たいものについて考えさせられる。哲学的なようで、宗教的なようで、現実的でもあり、混乱。

    未知の父親の影を追い求めていた主人公だからこその「空白を満たしなさい」。父から息子への想いが凝縮されたタイトルの意味に、鳥肌其の一。どう活用するかは、大人になった息子がその時判断するでしょう。託せば良いさ。つべこべ言わず、子を信じろ。

    個人的には、自分が死んだ後で誰に何と言われようと気にならないし、まだまだ生きていかねばならない人

    0
    2025年12月26日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    ロマンチックだとは思ったけれど、設定が浮世離れしすぎていて共感しづらくないかしら?あと、冷静と情熱のあいだとか思い出されたり。

    0
    2025年12月19日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    本好き芸人であるオードリー若林と小説家達とのトーク本。小説家であっても一人の人間。人の面白さから読みたくなった本が沢山ありました。
    書き手の面白さから本を手に取りたくなる一冊。

    0
    2025年12月16日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    文学・芸術に関して、著者が寄稿したエッセイや批評、講演録、弔辞などをまとめたものである。ドナルド・キーンや大江健三郎、瀬戸内寂聴といった錚々たる顔ぶれとの交遊も伺い知れる。
    著者の小説はまだ読んだことがなく、文章を読むのは初めてだったが、硬質に見えて、意外と読みやすい。
    評論を書こうとすると、対象をよくよく観察し、客観性をもって言語化する技術が必要になる。多様な視点を持たなければ、独りよがりな説得力に乏しい論文になる。
    つまり文学とは、人間を多面的に考察していく営みであり、これは古来から、おそらく未来永劫なくなることはない。
    「文系不要論」が言われて久しいし、文系の中でもとくに人文学の肩身がせ

    0
    2025年12月16日
  • 小説の読み方

    Posted by ブクログ

    今まで小説を適当に読んでいたけども、
    小説を読むために四つのアプローチ
    ①メカニズム
    ②発達
    ③機能
    ④進化
    があり、主語と述語、大きな流れの矢印など意識して読むなど読むための手法を学んだ。うーん、もっと早く、、、学生の時にこういう本読んでたらよかったなと。
    何作かが例として取り上げられているが、古井由吉氏の『辻』が難解!平野氏の解説みて何となく読み方が分かったけど、自分の読解力の無さが悲しくなった。今後もっとスローリーディングで丁寧に読んでみよう…

    0
    2025年12月12日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    表題の講演録について。
    「役に立つか」と「価値があるか」は違う。「役に立たなくても価値がある」と言い続けることが大事。
    …とのことだが、これは文学に限らず、必需品以外のモノ・コト全てに当てはまる。
    「役にたつ」と「価値がある」は違う、よく考えれば当たり前とも言えるが、日常の中では同一視していると思える出来事、言葉、人も思い当たる。役にたつこと至上主義、みたいな。
    もちろん、価値がある、ということの判断軸は多様であるべきで正解はない。人によって、また同じ人でも時々によって違うだろう。
    なので、読みながら自分の思考は次第に文学の話から離れて、色んなところに乱れ飛んでしまった。

    0
    2025年12月11日
  • 死刑について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死刑廃止に限らず、何かを論じようとすると、必ず出てくるのが感情論。声が大きいのも感情論派。

    物事に「絶対」と言い切れるものはほとんどないと思うので、自分たちが「絶対」正しいという人たちとは距離を置きたい。
    争いの多くはその対立から生まれるが、一歩離れて両方を理解しようとするとなかなかどちらにも与せない。当事者以外はそうあるべきだと思うのだけれど。それが法治国家のはずなのに。

    筆者は「人権教育の失敗」を死刑が支持され続ける理由の一つとして挙げている。確かに「人権」を正しく理解している人がどのくらいいるかと考えると、己を省みても心許ない。

    0
    2025年12月10日