平野啓一郎のレビュー一覧

  • 葬送 第一部(下)

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    第一部(上)は、深い思索がとても哲学的で、時に難解さをも感じたけれども、(下)の途中からは一転、昼ドラ的などろどろとした人間模様が描写されていて、それはそれでおもしろかった。ドラクロワやショパン、ジョルジュ=サンドの感じている憂鬱は、現代の若者の抱えているそれにも通じるような気がしたが、これは、ドラクロワらが現代にも通じるような同じような悩みを抱えて当時を生きていたということを表しているのか、それとも著者である平野氏自身が感じている現代社会の若者の悩みを、ドラクロワ、ショパン、サンド夫人を通して語らせているのか、ちょっとした倒錯感があって、それがまたおもしろかった。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(上)

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    文庫なら…!と思って買ったのに、やっぱり積ん読になってしまった。。。
    精神的に余裕がないと読むのは辛いかもしれない。好きなのに、なかなか読んでいけないのはジレンマ。
    でもダメダメなショパンはちょっと分かった。

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    2009年10月04日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    今まで遭遇したことのない考え方でした。理解すると
    色々今までの人生での経験に納得がいき、これからの人との関わり方が少し変わりそうだと思いました。

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    2026年02月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「私とは何か」「本当の自分とは何か」という誰でも考えたことのある問いに一つの答えを提示してくれる本。著者の小説が好きで、そこから興味を持った「分人」という考え方だが、この本を読んで改めて、ものすごく腹落ちした。そしてこの考え方にとても共感した。今の自分を好きになれない人、誰かとの関係に苦しんでいる人、自分探しで迷走している人…。この本を読めば、少しは気持ちが楽になるかもしれない。前向きになれるかもしれない。おすすめです。

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    2026年01月29日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    個人という単位は分けられないが、人間は様々な『分人』から作られていることを様々な側面で説明された本。

    私は多方面にいい人ヅラをする八方美人に違和感を持っていたが、人は分人という人によって距離感や話し方を変える(親と話す自分、友人と話す自分は少し違う)というところに納得がいったため、八方美人も一種の生存戦略なのだと思った。また、ひとつのコミュニティにいると1人の分人で生きるため苦しい、例えばずっと家にいるのは辛いからたまに趣味の仲間と出かける、といったようなこともみんな分人を使い分けているんだと考えると納得がいった。
    私は大学に入ってから、高校までの自分を出せずすごく息苦しい思いをしたが、大学

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    2026年01月27日
  • マチネの終わりに

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    音楽や歴史に自分が疎いこともあり、さらさらと滑らすように読んでしまった部分はあったものの総じて自分と向き合う時間にもなったと思う。

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    2026年01月27日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    スローリーディングという、速読法の新書に並びそうなワーディングに、初めの方は少し疑いながら読んでいたが、途中からどんどん面白くなった。
    音読や書写をすすめないというのは意外だった。
    大学での精読の講義を受けているような感覚で読んだ。

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    2026年01月27日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    友達のおすすめと、Xでバズってた。
    なるほどと思ったことメモ。
    アドラー心理学と同じくらい対人関係に悩んでる人は読むべき思想!

    ◇メモ
    ・本当の自分は存在しない。全てその場や対人に合わせた分人。どれも嘘じゃない。
    ・分人はその場を共有する相手とのコミュニーションで育てられる。
    ・個人を1とすると、分人は分数。分母は分人の数で、分子はその時に自分の中での比率の高さ。
    年齢やライフステージで人柄が変わっていくのは分子の数が変化するから。
    以上のことからもし自分が変わりたいと考える時はコミュニティの比率を変えることに注力をすることである。
    ・いじめられてる人がいるとして、「いじめられやすい人」なわ

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    2026年01月26日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    面白かった。ゆっくり読むことは、本の中にあるさまざまな仕掛けを楽しむということで、旅先で何気ない景色を味わうのに似ている。それは豊かな体験になり、自らの血肉になる。そのためには、忍耐力と感性がいる。そして、何より必要なのは思考である。思考の大きな二つの流れは、自分だったらどう考えるかと、相手が何を言おうとしているかである。それを追った先にある誤読は豊かな誤読である。豊かな誤読は創造性の表れと言える。一方で、貧しい誤読とはただの誤解である。速読は貧しい誤読を生みやすい。

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    2026年01月25日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    カバーの優雅さと初めての平野さん作品ということで購入!

    なんかすごい、深いストーリーだったな、と。
    たった3回しか会っていないお互いのことを愛する、大切に想うという過程を通して運命とは何か、生きるとはなにか、ということを考えさせられた。
    自分が生まれ生きてきた時代の大きな課題や、自分自身と向き合うことの苦しさ、困難さを、ひしひしと感じることができました。
    最初から心を掴まれた最強の1冊です、!!

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    2026年01月25日
  • マチネの終わりに

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    すごく良かった!!!
    変わるのは未来だけじゃない。何かの渦中にいる時には知ることができなかったものを改めて知って、それだけで簡単に過去の見え方が変わってしまう感覚がそのまま感じられた。
    私も転勤が多くて、自分のルーツとかに関しては重なる部分があってすごく考えさせられた。
    恋愛小説なのに、むしろそこより哲学的な要素が強く感じられて面白かった

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    2026年01月21日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「マチネの終わりに」を書いた平野さんの作品。内容としてはかなり初心者向けだと思う。私の人格が無意識に切り替わる、それは普通だし他の人もそうしていると念頭におけば、コミュニケーションにも余白が生まれるだろう。記憶の断絶があると多重人格になるのだろうか。親、友達、職場に見せる人格があると認識し、より好きな人格を極める営みは続けていきたい。

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    2026年01月21日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    本書の「分人」との考え方はとても腑に落ちて、しっくりきた。
    お母さんが電話口で言葉遣いや口調が変わる感じなどなど、みんな分人使い分けてるもんね。
    自分探しの旅とか本当の自分は、、なんてないのよね。

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    2026年01月20日
  • ある男

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    メインのストーリー(ミステリ)と、主人公の周囲のテーマと、蛇足に思われたりもしたけれど、結局自分の人生の選択でアイデンティティは変わって行く。僕も徐々にまた新しいアイデンティティと向き合って行くんだろうな。

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    2026年01月18日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ペルソナ的な話かと思って本を読み始めたが、少しちがってた。分人という考え方が浸透すれば、生きやすくなる人が増えるのかもしれない。

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    2026年01月18日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    分人という考え方に興味があって。思えば自分探しとか、自己分析とか、10代の頃からずっと考えてきた気がする。本当の自分はどのようなものか、何を求めて生きているのか、理解しつつあるようで未だに全容が掴めない、そんな時にこの本で分人主義という考え方を知った。自分とは、他者との関わりを通じて現れる様々な人格の集合体。愛とは、お互いの存在でそれぞれが自分のことを愛せるようになること。これまで自分の内面を掘り下げようと考え続けてきたが、自分を取り巻く人たちとその関係性にもっと目を向けて、大切にしたいなと思った。

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    2026年01月18日
  • 決壊(下)

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    崇の饒舌っぷりに何度も気を失いかけたけど、読破。文学的な描写がなんともすばらしく感じる反面、行間を読む隙間が1ミリもないような、みっちりしてた。
    平野さんが書く程度の低い人間は、みんな小学生みたいだった。

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    2026年01月18日
  • 本心

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    今後AIが発達していくと、こういう世界が出来上がるのか?と思えるほどのリアリティさだった。

    「自由死」に対し、様々な角度からの意見が見れたが、果たして「正しさ」とは何か?「倫理観」とは何か?を問いただけれ、難しさを感じた。

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    2026年01月17日
  • 死刑について

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    死刑を廃止するか、存置するか。

    日本ではまだまだ存置派が多い中で、
    著者の小川哲也さんは廃止派。

    その理由を書いているわけだけど、
    さすが芥川賞受賞歴のある作家さんなだけあって、
    思慮深さがえぐい。

    単に、廃止すべき理由を書いているだけでなく、
    もともと存置派だったからこその視点も書かれているから、例え廃止派だったとしても違和感なく読める。

    私たちは日本人だから、
    死を待って償うという概念が
    当たり前に染み付いてたのかもしれない。

    死が本当に償いになるのか、
    という前提が少し揺らいだ。

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    2026年01月16日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ブックトークで紹介された本で、もともと気にはなっていたものだったのでこれも何かの縁と思い読んでみることにした。たしか、紹介の中で「分人という考え方を知って気が軽くなった」と言っていたような。

    読んでみると、人はみな演じ分けてるのだ、というような、ペルソナだったり、「本当の自分」などといった考え方とは一線を画す発想で面白い。その人ごとに見せるさまざまな人格はすべて自分である。社会的な分人から分化した存在だと捉えるものであって、どの分人も等しく自分だという。この考え方は僕の中でストンと落ちた。

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    2026年01月15日