平野啓一郎のレビュー一覧

  • 葬送 第一部(上)

    Posted by ブクログ

    購入済み

    内容(「BOOK」データベースより)
    ロマン主義の全盛期、十九世紀パリ社交界に現れたポーランドの音楽家ショパン。その流麗な調べ、その物憂げな佇まいは、瞬く間に彼を寵児とした。高貴な婦人たちの注視の中、女流作家ジョルジュ・サンドが彼を射止める。彼の繊細に過ぎる精神は、ある孤高の画家をその支えとして選んでいた。近代絵画を確立した巨人ドラクロワとショパンの交流を軸に荘厳華麗な芸術の時代を描く雄編。

    普段いかに簡単な本しかよんでいないかが露呈するぐらい「読む」ことに苦戦した1冊。
    本屋さんで平積みになっている文庫をみて
    「あれ?これショパンの肖像画???」
    っていう動機だけで購入したも

    0
    2010年04月22日
  • ウェブ人間論

    Posted by ブクログ

    まだ、半分くらいしか読んでいないのですが、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」が面白かったので、本屋で目にした瞬間にレジに持っていっていました。 これも、面白いです。文学者の平野啓一郎さんの話も、私の知らない世界のお話(一応、私、文学部出てるんですが)で新鮮です。 ウェブの世界の使い方を、考え直してみたいと思います。

    0
    2014年11月13日
  • ディアローグ

    Posted by ブクログ

    タイトル通り対談集だが、普段「小説」という、書くことの美しさを追求する場所に表現されている(している)ものからは感じ取れない、著者の人となりを知ることができる。筆の言葉を持つ人の、口の言葉は興味深い。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(下)

    Posted by ブクログ

     ついにショパンが逝ってしまう。第一部の冒頭がいきなりショパンの葬儀なわけだから分かりきったことなのだけど、死のシーンの喪失感は本当にすごい。第一部から長く長く続くこの小説を読み続けた人は、きっとこの感覚が分かると思う。ショパンが死んだという実感がすごく湧いてくる。
     「創作とは最も死に近づく行為」であるとしても、その行為によって芸術家自身が幸せになれるようなものであってほしい。

    0
    2009年11月19日
  • 葬送 第二部(上)

    Posted by ブクログ

     2部は革命が絡んでくる。それから、ショパンの死期を早めたといわれるイギリス行。前々からスターリング嬢というヤツはバカじゃないかと思ってたけど、なるほどそういうわけだったのか……。空気読めないっぷりが痛々しい。
     全てにおいて丹念な描写なのに無駄がないのがすごい。ショパンのリサイタルのシーンは圧巻の描写力。音楽が文章になっている!?!?

    0
    2009年11月19日
  • 葬送 第一部(下)

    Posted by ブクログ

     ドラクロワが作者の思索を請け負いつつ、ショパン側では人間模様が激しく入り乱れ、面白くなってきます。クレザンジェはイヤなヤツだけどなかなかの策士っぷり。むしろ私はサンド夫人のほうが腹立った。

    0
    2009年11月01日
  • 文明の憂鬱

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎は、文体が好き。スコーンと頭に入ってくる。エッセイとなるとなおさら。所謂「文明論」ではないけれど、現代社会への平野氏なりの切り口が面白い。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(下)

    Posted by ブクログ

    愈々ショパンの容態が悪化。友人たちが見守る中、ただ一人パリを離れるドラクロワ。ショパンと彼を取り巻く友人たちの痛々しげな様子よりも、やはりドラクロワの苦悩の描写に惹かれました。何か奇想天外な展開がある訳でもないのに文章の巧さだけで4冊読ませる技術が凄い。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(上)

    Posted by ブクログ

    冒頭から始まる、ショパンの演奏会の描写で一気に引き込まれました。文字から音楽が聞こえてくるような。その演奏を是非とも聞いてみたいと思いました。あぁ、あの当時に録音技術があれば。他には、ドラクロワの語る「芸術とは」「才能とは」が印象的でした。著者の考えを一番代弁しているのが彼なのかな、と思います。

    0
    2009年10月04日
  • 文明の憂鬱

    Posted by ブクログ

    最新の技術や社会問題、著者のこれまでの経験などを
    私のような凡人にもわかりやすく、的確に表現されています。
    現在の世界に対して持つ、「ちょっと変じゃない?」という感情をしっかりと理論立てて説明してくれている、という感じです。

    0
    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

    Posted by ブクログ

    ウェブ進化論を読んだ方にはおすすめ。対談自体がそれを読んでいることを前提にしているので、読んでいないとちょっとつらいか。
    梅田氏よりも平野氏の方がネットをよりポジティブに見ている点が意外というか世代的なものを見た気がする。
    個人的には本質的にネットは身体で言う神経系でしかないので社会に対する影響力は大きいけれども、その範囲にとどまっていくのだと思う。個人にとっても知覚を多いに拡張してくれるものとなるが、それだけで何かが実行できるわけではない。ネットを含めたICTはやはり後ろに控えた日陰役なんだ。

    0
    2009年10月07日
  • 葬送 第一部(上)

    Posted by ブクログ

    ショパンとドラクロワの交流を描いた作品、、、と一言では言い尽くせない内容。
    ドラクロワの芸術観にはものすごく共感を抱けます。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(下)

    Posted by ブクログ

    死が色濃くこの最終章を彩ってた。死について、そして生きるということについて、いろいろと考えさせられた。考えるという意味では、いろいろなことを考えさせられた。例えば、芸術について、愛について、恋について、愛の表現について、革命、政治、名誉、音楽、絵画、仕事、死ぬこと、生きること、友情、生きるということは喜びか、悲しみか、そういう意味では、さくっと読める作品ではないし、ある程度の時間を取って、ゆっくりじっくり読みたい作品だった。ここにもし、キリスト教やもしくは他の宗教的なスパイスが加わったら、どうなるんだろうと少し思った。それにしても、相当に質の高い本でした。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(上)

    Posted by ブクログ

    あのショパンやドラクロワが喋ってる、というだけで嬉しかったです。文章はやはりきれいですね。「日蝕」よりは読みやすい。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(上)

    Posted by ブクログ

    この人は、文章で絵を描き、文章で音楽を奏でるすごい人です。特に第2部の始めで展開される、ショパンの演奏会の描写。繊細、大胆、優雅、華やか、小心、独創、芸術、思わず、ショパンの生演奏を聴きたくなった。あの難しい曲を作曲した人が、生で演奏するわけなんだから、それはそれは感動的な代物になるのだろうと思う。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(下)

    Posted by ブクログ

    第一部(上)は、深い思索がとても哲学的で、時に難解さをも感じたけれども、(下)の途中からは一転、昼ドラ的などろどろとした人間模様が描写されていて、それはそれでおもしろかった。ドラクロワやショパン、ジョルジュ=サンドの感じている憂鬱は、現代の若者の抱えているそれにも通じるような気がしたが、これは、ドラクロワらが現代にも通じるような同じような悩みを抱えて当時を生きていたということを表しているのか、それとも著者である平野氏自身が感じている現代社会の若者の悩みを、ドラクロワ、ショパン、サンド夫人を通して語らせているのか、ちょっとした倒錯感があって、それがまたおもしろかった。

    0
    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(上)

    Posted by ブクログ

    文庫なら…!と思って買ったのに、やっぱり積ん読になってしまった。。。
    精神的に余裕がないと読むのは辛いかもしれない。好きなのに、なかなか読んでいけないのはジレンマ。
    でもダメダメなショパンはちょっと分かった。

    0
    2009年10月04日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、平野啓一郎は初めて読んだ。難解そうと勝手に思っていたのと、たぶん長編小説を読むのが面倒になってたからなのかも。でも読んで良かった。

    仮想空間が発達した近未来の日本。格差が広がり、固定し、「こっちの世界」と「あっちの世界」が同時進行している社会。どっちの世界に属するかはすでに固定されている階層で決まっている。金のない人間は仮想空間で一時の安らぎや刺激を「体験」しながら生きている。この社会では自由死が認められていて、主人公の青年の母は息子にも自由死したいと宣言したにもかかわらず、結局は事故死してしまう。母はなぜ自分から死にたがっていたのか・・・。経済的には豊かではないが、息子がい

    0
    2026年05月24日
  • 決壊(下)

    Posted by ブクログ

    ★★★★ 何度も読みたい

    本作の中心にはずっと『孤独』があった。悩みを相談できない孤独、近しい人の死、その悲しみを誰とも同等のものとして共有できない孤独。遺族でありながら疑われる崇を中心に、寂しさを抱え続ける登場人物たち。

    崇の独白やセリフには、ずっと誰しも関係者のそれぞれに対してペルソナを使い分けているという『自己の細分化』の思想が流れている。それが物語の後半では行動・罪にも拡大され、『原因の細分化』にまで差し掛かっている。心理学が発達した現代では、行動は全てが生育環境と遺伝に帰属し、罪は「不健康」の結果であると考えられてしまう。それに納得してしまう崇の姿勢は日本の法制度への『理想的』な

    0
    2026年05月24日
  • 決壊(上)

    Posted by ブクログ

    ★★★★ 何度も読みたい

    3歳の息子・妻に恵まれながらも、優秀な兄への劣等感を抱え続ける良介、幸せを感じながらも、夫に対しもっと頼ってほしいと無力感を感じている良介の妻・佳枝、万人に優しく振る舞いながらも、他者からの評価と自分の存在意義が結びついていると思えず悩む、良介の兄・崇、義実家との軋轢や仕事での不調で鬱病に悩む良介の父・治夫、夫と向き合いながらも、夫の鬱からくる暴言に限界を感じ始めた良介の母・和子といった、一見幸せながらも不協和音を奏でる沢野家と、学校でのいじめや過保護な母にうんざりし、厨二病まるだしのブログで心の安寧を得る中学生・友哉の人生が交わっていくミステリ?まだ前編だが、非常

    0
    2026年05月22日