平野啓一郎のレビュー一覧

  • 本心

    Posted by ブクログ

    Ai版の分人

    話す相手が違えば、性格が変わる分人説を、Aiに当てはめてるのが面白かったです。
    Aiに学習させて、そういう分人が複数作られていく中で、統合された人格が変わっていくのも興味深いです。
    そういう変化は、作りたてのAiだからわかりやすくて、大人の人間では表現出来なかった部分だと思います。

    主人公がAi(生前の母)をよく知ろうとして、分人すべてを知ろうとします。それがうまくいくのかどうかを、僕たちに問いかけてるようでした。

    0
    2026年01月03日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    大人の恋愛小説として儚くもあり、美しくもある小説。一方で、運命なのか自由(選択)なのかという切り口で、自身の過去と今、そして未来を少し考えさせられた小説。

    0
    2026年01月02日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

    Posted by ブクログ

    人生において、単位が変わるというはじめての体験をした。新書は抽象的に書かれているものが多いイメージだったので苦手意識があったがそうではなく、全ての事象において具体的に記されているので、自分の実体験と重ねやすかった。
    今年最後に今年ベストの本に出会った。

    0
    2025年12月29日
  • ある男

    Posted by ブクログ

    面白い!心の動きが細かく書かれている。
    止まらなくなってしまった。
    最後はスッキリ終わった。

    以下心に残った言葉

    真の悲観主義者は明るい。期待して無いから。
    真っ当な考えでは無いが、愛する人が先に死んでいてくれる事は、死の不安をなだめ、孤独な生を支えている。
    人は思い出によって自分になる。
    何度もその人を愛し直す。愛は変化していく。

    0
    2026年01月18日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

    Posted by ブクログ

    「たった一つの『本当の自分』など存在しない。対人関係ごとに見せる複数の顔、そのすべてが『本当の自分』である」

    本書は、著者の小説制作エピソードが随所に盛り込まれており、時に自作の解説・宣伝のように感じられる側面もある。しかし、掲げられたテーマについては宣言通り非常に平易に説かれており、分人主義の入門書として極めて読みやすい。

    印象的だったのは、出口治明氏の「人・本・旅」という言葉との親和性だ。 他者や環境との相互作用によって生じる「分人」のバリエーションを豊かにすること。つまり「分人ポートフォリオ」を最適化し続けることこそが、現代における生存戦略であり、「教養」ともいえるのではないかと感じ

    0
    2025年12月27日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    過去はいとも簡単に変わっていく。むしろ脆いものだ。という文には衝撃を受けた。過去は変えられないもの、受け入れるしかないと思っていたが、きっとその気持ちすら変わっていくのだろう。
    近現代世界史や聖書を学んでいると尚更理解が深まるかも。

    0
    2025年12月21日
  • 本心

    Posted by ブクログ

    こちらを読んですごくおもしろくて、ある男、マチネ…と同じ作家さんの本3冊一気読みした秋。最終的に私は「ある男」派だけれど、こちらの作品もお母さんの不気味さと主人公の不安定さに最後までドキドキした。救いのあるラストでよかった。

    0
    2025年12月19日
  • ある男

    Posted by ブクログ

    推理ものとしても人間ドラマとしても恋愛ものとしても社会派小説としても読め、おもしろかった。安藤サクラさんもイメージにぴったり。

    0
    2025年12月19日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    冬に合うほろ苦恋愛小説、クラシックやクリスマスジャズを聴きながら幸せで静謐な時間を過ごせた
    恋愛小説に出てくる人物の行き過ぎた心理や、何番煎じか分からない試練を斜に構えて見てしまうのだが、これは作家との相性なのか、本作の人物の肩書きは馴染みのないもので、それが逆に愛に対する人の熱や引っ込み思案は万人共通するんだと思えた。

    アポロ13の引用が本作の核だと思った
    『大気圏に無事突入するには、2.5度の幅の回廊を通らなくてはなりません。角度が急だと摩擦熱で炎上しますし、浅すぎると、池に石を投げた時のように、外に弾き飛ばされます。』

    初めての平野啓一郎さんでしたが
    持ちわせてる知識に圧倒されながら

    0
    2025年12月17日
  • サロメ

    Posted by ブクログ

    私の中で『サロメ』といえば、ビアズリーの悪魔的で蠱惑的なあの絵、あるいはモローのあの幻想的でアイコニックなあの絵。どちらもインパクト抜群でつい見入ってしまう歴史に残る絵ですが、当の文学作品は読んだことがなく、結局このワイルドの『サロメ』に私を導いたのはやはりビアズリーでした。ビアズリーの生涯を知るにつけて、ワイルドのサロメを読まずにはいられないわけだったのですが、もうひとつ、オスカー・ワイルドという人間への興味も、そこにはありました。
    本書はオスカー・ワイルドのサロメを平野啓一郎版新訳として、現代に生きる私たちに馴染みやすい文体で読める、という楽しみ方だけでなく、平野氏によるサロメの解釈、さら

    0
    2025年12月17日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    わたしは平野啓一郎がつくる、この独特な理解はできない難しいけどどこか素敵な世界観が大好きななので、、、!ただの恋愛のはずなのに、難しい言葉や色々な行為や自称に例え話に例え話を重ねるこのワールドに超魅了された!幸せになりたいね、そして人の幸せを奪いたくはないね、過去は変えられる、本当にいい言葉だ、、、

    0
    2025年12月11日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    ぶっちゃけ、難しかった。ふわっと読めるような本ではなかった。わかりやすい、でも結局色々理解はしたけど、それといった結果には辿り着けなかった。ふわぁっとした概念(?)が生まれた(?)
    面白かった…。

    0
    2025年12月10日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    アラフォー大人の恋愛物語。
    インターナショナルギタリスト槇野と、インターナショナル優秀ジャーナリスト洋子が、びっくりするほどすれ違う話。

    いやいや。2,000年代に入って携帯も普及してる世の中で、
    しかもティーンでもなく、常人じゃ到底及ばない才能と知識のある良い大人がよくもまぁそこまですれ違うことができましたね?

    ってくらいすれ違う。

    最初から最後まで恋愛どっぷりだし、
    すれ違いすぎてイラついたし、
    飽きるかなーと思ったけど結局最後泣いた。

    そして、運命の人ってこーゆうことかって思った。

    0
    2025年12月07日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    なんて美しく、苦しい文章を書く人だろうか。
    経験したことのある感情からない感情まで、ありとあらゆるすべてが手に取れるところにゴロゴロと転がってきた。初めから終わりまで、心を揺さぶられ続けた。これから先、何度でも読み返したい一冊。

    0
    2025年11月29日
  • 自由のこれから

    Posted by ブクログ

    自由とは選択肢が多いこと。
    自動化により、「しなくていい自由」は得られるが、「何かをする自由」は奪われる。
    一旦、自由が奪われてしまうとそれを取り戻すのは難しい。システムが大きく変更されれば、個人の自由はそれに適応したが形の限定を受け入れざるを得ない。
    自動化、監視社会、法制度など、自由をどこまで譲り渡していいのかをしっかり考えていかないと。

    0
    2025年11月29日
  • ある男

    Posted by ブクログ

    城戸の考え方とか、感性が自分と似ていてすごい共感しながら読めた。めっちゃ自分に向いてる本やと思った。読みやすいのに、考えさせられる本。平野啓一郎もっと読む。

    0
    2025年11月26日
  • 文学は何の役に立つのか?

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎さんがこれまで講演で話されたことや、文芸誌などに寄稿された文学・文豪・文学作品への批評やエッセイなどを収録したものとなっています。その冒頭に収録されている或る研究集会の基調講演のテーマが「文学は何の役に立つのか?」ということで、これがそのままこの本のタイトルになっています。

    このタイトルを少し噛み砕くと、「文学は、私たちの人生や社会に対して、どんな価値があるのだろうか」ということになるのかと思いますが、この本を読んで私なりに思ったのは、以下のことでした。

    文学は、①社会の不条理に気づかせ考えさせてくれること、②人間関係の機微を巧みな表現で心を動かされること、③現実社会からの解放す

    0
    2025年11月24日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

    Posted by ブクログ

    今まで、様々な読書本を読んできましたが、1番自分に合っていると感じた本でした。私も速読や「とにかく本の冊数を多く読む」という考え方に違和感があったのですが、その理由がうまく言語化できずにいましたが、その正体がわかった気がします。本と対話したい方にオススメです

    0
    2025年11月22日
  • マチネの終わりに

    Posted by ブクログ

    アラフォーになって運命の人に出会うという大人の恋愛小説。
    40代目前とは、一般的に社会的な地位をある程度確立し、人生設計を考える時期なのかなあと思う。
    そんな中で人生のパートナーを決めるというのは、愛以上に安定を求めるものなのかなと私は考えている。
    そんな中で、まるで学生の恋愛のように、燃えるような愛に突き動かされて惹かれ合う2人が印象的だった。
    こんな運命の人って素敵だなあ。
    安定や好条件を投げ打ってでも、愛に従う2人がかっこいいなあと思った。人を愛している自分が好きってめちゃめちゃ素敵だと思う。

    2人の大人な価値観とその葛藤もとても丁寧に描写されていて引き込まれた。文章表現がとても繊細で

    0
    2025年11月16日
  • マチネの終わりに(文庫版)

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ平野啓一郎先生の作品。愛がほんの一瞬で行き違ってしまう様子が、見事に描かれています。登場人物それぞれの心の葛藤がえげつないほど生々しく、読む側に深く刺さります。読んでよかった〜

    0
    2025年11月15日