平野啓一郎のレビュー一覧

  • ある男

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    現実ではほぼあり得ない設定だからこそ描かれる表現がとても良かった。
    だけれども、こうなる未来もそう遠くないのかもしれない。もし自分が入れ替わる側の立場だったらどんな気持ちで生活するだろうという、想像力を掻き立てられた。

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    2026年09月21日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    最近読書をする時に集中力が足りていないと感じていたので、本棚から再読。読書は競争じゃない。これは戒めないとな。平野啓一郎の文は本当に読みやすいな。こんな人が学校の先生なら最高なのにな。笑

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    2026年09月19日
  • 本心

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    ネタバレ

    ある男を読んだらお勧めに出てきたので読み放題で入手。

    近未来に実現されていそうな話。

    映画にもなっているようなのでどんな風に映像化されているのか?

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    2026年09月19日
  • マチネの終わりに

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    人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える

    この言葉の意味を考え続けた小説。起きたことを変えることはできないかもしれない。深い後悔に苛まれ続けるかもしれない。それでも、その辛い過去が、自分の人生に意味を与えてくれるものであり、間違いではなかったと言える時が来ると信じて、行動し続けるしかないんだなと思う。

    洋子と父の会話のシーンは、とても切なく、そのうえ美しい。記憶に留め続けたい。

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    2026年09月19日
  • ある男

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    戸籍の交換をしてる人は実際いるのかな。マイナンバーカードができたし現代は難しいのかなと現代の制度についても考えさせられました。
    人生リセットはできないけど、戸籍の交換は当人にとってはある意味リセットみたいなものかもしれないと感じました。

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    2026年09月16日
  • マチネの終わりに

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    人は、変えられるものは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるともいうし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?

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    2026年09月16日
  • ご本、出しときますね?

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    読書好きな、若!そして作家さんたちの交流もあるとは知らなかったです
    そして、対談が面白い
    作家さんのことって あまり知らないので
    こういう番組があったらまたやって欲しいと思いました

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    2026年09月13日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    良かったなーと心から思えた。
    平野さんの静謐な文章に浸りたいし、考えたいこともたくさんあったのに、先が知りたい…本当に素晴らしい時間を過ごせた。

    映画になっているのも知っていたが、キャストを思い出さないようにして、読後にキャストを見たが…私のなかでは、ちょっと違かった。でも、どんなふうに描いているかは、見てみたいとかな。

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    2026年09月09日
  • ある男

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    めちゃくちゃ面白かったです!
    人がその人たらしめるものってなんなのだろうと考えさせられました。
    過去の話や戸籍という情報はアイデンティティになりえない、個の存在定義のゆるふわさを考えさせられた一冊です!

    また、この物語を読んで、私も高校生のとき初めて行った美容院で、ここはずっと通えそうにないなと感じたときに、適当な作り話をしたことを思い出しました。
    入ってる部活や家族の話などを友達のものと織り交ぜて作った、私とはまた違う私が出来上がった不思議でちょっと楽しい感覚を覚えています笑
    主人公の気持ちが少しわかってしまう、そんなドキドキする読後感でした!

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    2026年09月07日
  • マチネの終わりに

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    映画版を見たし、葬送を読んだので同じ著者の方という事で借りました。ギターを少し始めた事もあって、ギター用語は読んでいてわかったので興味深かった。映画と違うのは洋子の母親が長崎原爆の被爆者という事が強調されている点で、他にも蒔野の共演者がはっきり書かれていないがおそらく自殺したようなくだりは、映画には出てきたかと思います。また洋子が自爆テロに巻き込まれた後遺症でPTSDを患って服薬していて、その心理的負担からやすやすと別れ話を信じていったというのも、小説版では書かれていた事です。概ね普通なら早苗に非が集まるところを、それを回避しているのもこの小説の特徴で、それがこの小説の純な印象を深めていると思われます。

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    2026年09月04日
  • 本心

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    平野啓一郎さんの作品は、「マチネの終わりに」「ある男」に続いて3作目。
    こちらも素晴らしかったです。こんな作品や文章が書ける作家さん、とても尊いです。

    これはこの国の少し未来のお話。事故で突然亡くなった母のVRを作ることから物語が始まる。寂しさからだけではなく、明かされなかった母の「本心」を知りたくて。
    これだけでも続きが気になって仕方ないんですが。母の過去を知るために一人の女性と出会う。彼女の内面を知り、慮り、自分との関係性を考え、悩み、自分の現実の世界を生きていく。そこでまた、新たな人と出会い自分自身を発見していく。
    …とにかく最初から最後まで心臓ギューッと掴まれて、その世界観で頭がいっぱいになりました。
    このままAIが進み、政治が続き、貧富の差が広がり社会の分断が続くと…こんな思想や事件も起こりうる…なるほどと頷きながら様々な事を想像しました。
    ラストにかけての衝撃ともよべる驚きが凄まじかったです。朔也と周りの人たちの幸せを願っています。

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    2026年09月06日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    すごく素敵な作品。特に登場人物がみんな「自分が幸せになるために悩み、決断をしていく」描写が好き。その過程で、愛して愛されて、傷つけ傷つけられる。私は、三谷のズルさを愛しく思う。大人な対応と大人気ない対応、近道をするか遠回りをするか、どの選択が幸せを掴めるかわからない。わからないなら、「幸せになって、過去を変えればいい」。愛し続けて、生きてさえいれば、幸せを掴める。なんだかとてもポジティブな気持ちになれました。

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    2026年08月30日
  • 透明な迷宮

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    紹介文には「官能的な筆致」と書かれているが、言い得て妙。平野さんの本でしか見たことのない言葉が山ほど出てくるし、独自の言い回しは自分でも使ってみたくなる。
    何より、どの短編もアイデアがすごい。他人の筆跡を完全に真似ることができる人、自分と瓜二つの人を探すことを依頼される男、時間感覚を失った劇作家、…。表題作も、突如監禁され行為を強要されたり、相手の名前がいつの間にか変わる最後の結末まで、異様な世界に惹きつけられた。

    短編集って当たり外れあるけど、コレは全部面白かった。

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    2026年08月29日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    すごい。特定の人とうまく話せなかったり、あるコミュニティにだけ馴染めなかったり、飲み会を楽しめない自分に自己嫌悪したり、そういう過去の自分がまるごと救われた。人間関係に悩む思春期の人に読んでほしいな。

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    2026年08月25日
  • 葬送 第一部(上)

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    ネタバレ

    下まで読んでの感想

    上だけ読んだ時は、自分がまだ理解し切れていないのもあってピンとこない部分も多かった。けれど下に入ってから惹き込まれるように読んだ。
    ドラクロワの思想が、1番作家に近いのかなと思うけれど、どうしてショパンやクレザンジェはともかくサンド夫人やソランジュのあの心の機微まで描けるの…???
    ショパンをはじめドラクロワの友人たちがあの天井画を観て、何を思うか、第二章で書いてくれていないかしら。

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    2026年08月25日
  • 葬送 第一部(下)

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    上だけ読んだ時は、自分がまだ理解し切れていないのもあってピンとこない部分も多かった。けれど下に入ってから惹き込まれるように読んだ。
    ドラクロワの思想が、1番作家に近いのかなと思うけれど、どうしてショパンやクレザンジェはともかくサンド夫人やソランジュのあの心の機微まで描けるの…???
    ショパンをはじめドラクロワの友人たちがあの天井画を観て、何を思うか、第二章で書いてくれていないかしら。

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    2026年08月25日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「自分」という存在を無闇に俯瞰しすぎて、
    コミュニティごとに違う自分を受け入れがたかったけど、ものすごく生きやすくなりそう

    物理的な1人の人間の中に、性格的に複数の人間(分人)がいることが自然なものだとはじめて受け入れられた

    分人は他者との相互作用で発生する
    文人の構成比率が個人の"個性"に影響を与える
    そしてその時々の関わる他者、その他者側の分人によって常に変化していくもの

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    2026年08月12日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    自己は他人との関わりによって構成されていて、何を好ましいとするか、どんな分人で人と関わっていくかが人生を豊かにするコツなんだと思った。
    今まさに人間関係に悩んでいる時だったから、この本を読んで新しい思考の示唆を得られてよかった。

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    2026年08月11日
  • 本心

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    『本心』という題名なのに、本心は分からないという感覚だった。
    亡くなった母の言葉や過去をたどり、母を再現したVFと向き合っても、母の本心そのものへ到達できるわけではない。そもそも人の本心は、心の奥に完成した形で隠されているものではなく、本人にも分からないのかもしれない。
    どうしても成長物語としては読めなかった。何かを理解して強くなったというより、他人も自分も完全には分からないまま、それでも人と関わって生きる位置を見つけていく話に感じた。
    この小説には、家族、友情、恋愛といった言葉だけではうまく名付けられない、人と人とのつながりが描かれていたと思う。相手を本当に理解しているのか、自分の願望を見ているだけなのか分からない。それでも、分からない相手との間に何かが生まれる。その書きにくいものを、小説にしようとしているように感じた。
    自由死については、まだ十分に理解できていない。ただ、作家の藤原が否定的に語る場面は強く残った。彼は作品内の世界では受けいられていないみたいだが、唯一の希望に見えた。
    そして不思議だったのは、主人公が肯定されることが、読んでいる自分たちの肯定にもつながるように感じられたことだ。明確な本心や強い意志を持てなくても、他人を完全に理解できなくても、生きて人と関わっていていいよ。そのような肯定だったのかもしれない。
    一番驚いたのは、これが新聞連載だったことだった。新聞小説には一回ごとの区切りや引きのリズムを感じ、そこで冷めることがある。しかし『本心』には、連載の区切りよりも作品全体を貫く何かが強く感じられ、書き下ろしを読んでいるようだった。
    何を伝えたかったのか、説明できない。それはつまらなかったわけではない。これまで言葉にされてこなかった難しい何かを、どうにか表現しようとした小説だったように思う。素晴らしかった

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    2026年08月11日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    ここまで言語化できるのが素晴らしい。
    自分の悩みは全てこの分人主義によって解決できそう。
    平野啓一郎さんの著作はどれから読もうか迷っていたところだったので、まずは「ドーン」を読みます。

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    2026年08月09日