平野啓一郎のレビュー一覧

  • 決壊(上)

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    平野啓一郎氏の方が好きなので、いろいろ読んでみようと思い、流れで手に取った。
    読んだ後、しばらく気分が重かった。続きが気になるので、どんどん読み進めたくなる面もあるし、内容も難解だし、グロテスクな表現もあるし読むのがしんどかったと言う両面もある。
    傑作である事は間違いないけれど、うまく言葉で表現できない。消化しきれてはいないかもしれない。また読むかもしれない。

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    2026年06月04日
  • ある男

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    めちゃよかったです

    血で受け継ぐものもあったし名前と環境で受け継ぐものも
    ただ心に残る人であったというのは名前が変わっても変わりなく
    本人は亡くなったけど記憶も子供も紡がれていくのめすね

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    2026年06月02日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    自分の核なんてものは無くて、
    分人の集合体に過ぎないとすると、
    核がだめなら何をやってもだめだ、とはならず
    いくつかある分人の一つが、良くない状況を
    作っていただけなんだと思える。
    これからいくらでも修正できるんだと。

    いじめや虐待の過去があっても、
    分人の考え方があれば
    「自分は嫌われやすい人間だから‥」とか、
    「この人は暴力を振るわないだろうか‥」と
    思わずにいられる。
    自分も過去の経験から、自分なんてと思うことが
    あるけど、現在の分人の比率は
    当時のそれとは変わっているんだと知れば
    少しは安心できるかもしれない。

    数年にわたる変化に限らず、一日単位でみても
    会社にいる自分、家にいる

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    2026年05月31日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    誰かといるときの分人が好き、は必ず1度他者を経由している。
    自分を愛するためには、他者の存在が不可欠だ。
    あなたと一緒にいると、すごく好きな自分(分人)でいられる。
    その好きな自分をこれからの人生でできるだけ沢山生きたい。
    だからあなたがいてくれないと困ると思った。

    愛とは、相手の存在があなた自身を愛させてくれること。
    その人と一緒にいる時の分人が好き。
    もっとその分人を生きたい。
    自分と互いにかけがえのない存在になり、お互いに愛しているとアピールしなくても互いの存在その物が一緒に居続ける理由になる。

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    2026年05月31日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」という映画の「出会う男すべて狂わせるガール」がこの分人主義なのではないかという考察と繋げて読むとより面白かった。
    この本に出会ってから一つ見方が増えた

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    2026年06月10日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    この感動を言葉で表せられないのが苦しい。お互いに愛情があってもなお、事実を知ってもなお、その選択ができる蒔野と洋子が凄い…。途中の転機になる場面はついアンジャッシュのコントか!とツッコミを入れたくなるくらいだったけど、まさかこの勘違いから別の人生を歩むことになるとは…。
    蒔野のギターのスランプ、洋子のトラウマによる苦しみ、どちらも似たような経験をしたことがあるので同じように苦しみながら読み進めた。
    洋子みたいに大切なものを見極め、自分より周りの幸せを心から願うことができるような人間になりたい。

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    2026年05月28日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    もっと広まっていいと思える考え方。少し生きやすくなる言葉が多々あった。この人の本をもう少し読んでみようと思う。

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    2026年05月27日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    ネタバレ

    名作、、、平野さんの本はどれも示唆に富んでいて考えさせられるけど、中でも一番好きかも。
    どの瞬間か分からないけどどこかで消失してしまうと分かってからの日常の輝きたるや、、最後の湖のほとりのピクニックは本当に何気ない一瞬なのに儚くて美しくてぼろぼろと泣いてしまった。公園の「イカ」も、何気ないけど楽しい日常の1シーンとして良い象徴だった。
    千佳の「秘密」のこともすっかり忘れていたけど、一緒に実家に帰って徹生が千佳のことを「善い人」だと説いたシーンもとても印象的で泣いてしまった。このあとも一緒に生きていけたらいいのにね、残された千佳がまた実家に帰れる未来はあんまり想像できなかったな。分人主義の考え方

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    2026年05月30日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    ネタバレ

    身近な人を亡くした人なら誰でも、生き返ってくれたらどれだけよいか、また会えたら話せたらどれだけいいか、何度も空想すると思う。復生者という概念は完全なるファンタジーなのに、それを通じて、人の死の儚さにとことん現実的に向き合っている不思議さ。平野さんの哲学的でじっくりと思考している小説が本当に好きだ。

    実際に復生者が現れてしまったら、大切な人を亡くしたひとはその人が帰って来る日を待ち望んでしまって、それこそ現実世界に戻れないんじゃないだろうか。

    ↓かなり冒頭の文章だけど、本当に死の儚さを綺麗に切り取った表現。
    「生きている人間は、日々活動して新しい。変化し、豊富になる。昨日とは違うことを感じて

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    2026年05月25日
  • ある男

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    最近軽めの本を続けて読んでたからか、
    読み終わるのに時間がかかった。

    おもしろくて、最後は少し泣いた。
    また読みたいなと思える作品。

    音楽の描写が多く、予備知識として知っていたら、
    もっとのめり込めるのかなと思ったので、
    いつかまた読むときは調べながら読むのもいいかもしれないと思った。

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    2026年05月21日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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     「本当の自分」という、実体のない不可侵の塊を探すのをやめさせてくれる本だった。一貫したたった一つの「個人(インディビジュアル)」として生きるのではなく、対する相手や環境ごとに生まれる複数の「分人(ディビジュアル)」のネットワークとして自分を捉える。この視点は、真面目に生きようとするほど息苦しさを感じる現代において、非常に実用的な思考ツールになる。

    ●「一貫性」の呪縛からの解放
     世間では「裏表のない人」が美徳とされるが、本書は相手によって態度やキャラクターが変わることを「不誠実な嘘」とは呼ばない。親といる自分、職場の自分、趣味の仲間といる自分。そのどれもが「本物の自分」であるという肯定は、

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    2026年05月16日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    文学作品を味わうためのマスターキー。
    自己認識や対人関係のヒントとしては元より、氏の小説をはじめ文学全般を読む上で鍵となる一冊。汎用的な副読本としても常備したい。
    「分人」の視点を通して文学作品にふれると、物語はより広く「読みしろ」を開放し、豊かな問いを読者に投げかけてくるかもしれない。

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    2026年05月14日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    比較的手広く読書してきた積りでしたが、平野啓一郎という作家や、分人という概念を、この新書を読むまで全然知りませんでした。2012年に刊行されて、すごく話題になったらしいのに、全くアンテナに引っ掛からなかった。不甲斐ないです。
    『ドーン』や『空白を満たしなさい』を早速読もうと思う。
    20年以上付き合いのあったグループとの関係を断とうと思っていた矢先に、この本を読見ました。不快な思いを抱いたまま、人間関係の縛りでダラダラ続けるのは、あまりに不合理だと理解できて、スッキリしました。

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    2026年05月11日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    上下巻の構成とは知らずに上巻だけ買って一気読みしてしまい、待ちきれず途中駅でわざわざ下車して下巻を買った。本当に面白かった〜〜
    一つ一つの描写で、自分が日々当たり前に見ている景色、考えていることがよりクリアに的確に表現されていく感じ、読んでいて気持ちいいなと思う。
    分人主義についての本を読んだことがあったので考え方自体は元々知ってはいたけど、自殺についての見方は新しくて、且つ納得感があった。
    あと、直前に原田マハの『たゆたえども沈まず』を読んだおかげで、ゴッホの肖像画のくだりがより一層深みを増したように思う。
    佐伯は結局何者だったんだろう。
    平野啓一郎の本、好き!

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    2026年05月09日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    自分の中に分人は果たしていくついるだろうか。
    幼い頃から感じていた違和感がこの本を読むことで腑に落ちた。各場面で性格は変わらないしろ振る舞いは変わるので、気疲れする原因が突き止められた気がする。色々な面があるけど自分は一つ。

    愛の章は取り分け響いた。他者を愛することで自分も愛せる。自分の中の分人がどんどん大きくなっている。それで全てを埋め尽くさないようにしないといけないけど難しい問題だと思う。

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    2026年05月08日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    相変わらず分厚いな〜と思って表紙を開いた瞬間、目に飛び込んできた『空白を満たしなさい(上)』の衝撃は忘れられない
    そしてやはりこの人の本が好き!感想は下巻の方に書く

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    2026年05月06日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    人物名を覚えるのが苦手で数年前に小説を離脱したという話をしたら、友人がオススメしてくれた一冊。
    久しぶりの小説にしてはボリューム多めだったが、内容はとても好みだった。
    主人公2人を中心に、自身の経験と重なる部分があったり経験したことのない感じ方があったりと、共感や発見の多い読書体験だった。
    また小説を読み始める気がする。

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    2026年05月05日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    小説を読むとき、なぜその登場人物が必要なのか、なぜその場面設定が必要なのかまで考えながらゆっくり読むと良いらしい。年間〇〇冊読んでいるなどがもてはやされるが、読書体験としては1冊を丁寧にゆっくり読むことも大事にしたい。

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    2026年05月01日
  • 私とは何か 「個人」から「分人」へ

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    著者は、すべての人間は空気を読んで所謂「キャラ」を演じ分けているのではなく、接する他者との数だけ「分人」が存在すると本作。
    唸りながらの読書体験でした。平野啓一郎さんの著書を、実はあまり読めていないので、これから読んでいきたいと思いました。

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    2026年04月29日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    生き返るというテーマは何度もドラマや本で描かれているが哲学やミステリーも絡めた構成は見事。後半につれ勢いも加速し下巻への読書欲も引き上げられた。
    さぁ、下巻へ。

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    2026年04月21日