平野啓一郎のレビュー一覧

  • マチネの終わりに(文庫版)

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    自分の中での特別な一冊。

    愛とは何か、改めて考えるきっかけになる。
    人生の節目で、立ち止まったらまた読み返したい内容。

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    2026年09月27日
  • 死刑について

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    死刑について。私はどちらかと言うと存置派だと思ってたけど、これを読んで、被害者の気持ちは?などといった感情だけで人の人権(生存権)を判断する怖さを感じた。現代学校現場で行われている人権教育は相手の気持ちを考えるばかりにフォーカスしているが、到底受け入れられないような相手(例えば犯罪者のような)にも基本的人権が存在していることを教育すべきと言う意見がなるほどと思った。言ってしまえば暴力である死刑で解決することの怖さを知っておくべきと感じた。また、すでに死刑廃止されている欧米などの国家でも、廃止決定当時は存置派が圧倒的な数を占めていて驚いた。最高刑が無期刑などに置き換われば、必然的に受け入れるしかなくなるのかもなと思う。被害者(遺族)が加害者をゆるさないことと死刑廃止を望むことは両立することも覚えておきたい。生まれながらに犯罪者ばかりではなく、その生育環境などがそうした可能性もあるので自己責任論になり、そういう者は排除されるべきという考えは危険。筆者の言っていたように、立法と行政の失敗によって生まれた逸脱者を司法がなかったことにすることはあってはならないと感じた。こういう議論では廃止派が存置派を間違っている、劣っているという風に捉えて、説得させようとしてくる感じがして苦手だったけど、筆者にはそういうのを感じなくて良かった。法学部出身の作家という肩書きも面白かったし、筆者の作品を色々読んでみたいと思った。

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    2026年09月26日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    ともすれば、読書量に重きを置いてしまうけど、やはり量より質が大切なのだと改めて思った。
    これからは、読む本をしっかりと選び、無駄の読書を減らしていかなければ。

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    2026年09月26日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    昔も今も遅読だ。
    自分の脳が健康でいられる時間と、家に積まれたままの本や発行され続ける本、その両方から速くいっぱい読めたらいいのにと思っていた。
    そんな私に、深くじっくり読むことの大切さや、本の世界の醍醐味を改めて気づかせてくれた。
    中でも森鴎外の「高瀬舟」の解説は圧巻だ。
    振り返れば、本を読み始めた中学生の頃は、辞書や注釈で確認するのを厭わなかったし、作者の生涯や年譜を読み作品の背景を想像するのも好きだった。
    今は丁寧に読むことを面倒くさがり、わからないこともそのままにして諦めている。最近読んだSFは理解の領域外だと逃亡した感があり、自分が不甲斐なかった。
    平野さんの文章はわかりやすく納得でき、実践してみようという気にさせてくれる。
    丁寧にじっくりと、俯瞰で見つつも作者の術中にはまりながら読んでいこう。

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    2026年09月25日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    常に積まれた本を意識し焦るように読書している私には、とても刺さりました。私はとにかく文字を追い、ひたすら情報処理することが目的化していた…。

    人生は短く、読みたい本をすべて読むことは残念ながらできない。
    それなら、読書の時間は限りがあるから、10年後まで自分の血肉となる本をしっかり選書しよう。そして、今読んでいる本をじっくり味わおう。

    読書方針を転換するきっかけとなる本でした。

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    2026年09月24日
  • 死刑について

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    読みやすい。分かりやすい。死刑制度についてじっくり考えたことはありませんでしたが、ふと目にして、軽い気持ちで読み始め、1時間くらいで読めました。死刑廃止については、どちらかと言えば反対派でしたが、じっくり考えてというより、感覚的に反対していたなと反省。著者が言う、優しい世界を目指したい、に大変共感しました。殺人などの重大な犯罪を犯した人を死刑にすることで、排除する、いなかったことにするということを続けていっても、また新しい犯罪者が生まれるだけ、それよりも犯罪被害者への支援に力を入れるべきと言う考えに目から鱗が落ちました。

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    2026年09月23日
  • ある男

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    ネタバレ

     殺人犯の子供には何も罪はない、人並みの幸せを得る権利があるという意見もあるけど、被害者やその家族にだって殺されるべき何の罪もなかった。殺人犯の子供の人権を認めるというのなら、被害者とその家族の人権は認められなくてもいいのか。

     もし自分が被害者の遺族だとしたら、殺人犯本人はもちろん憎いし、一緒に暮らしていた家族までみんな憎いと思う。。
     自分の家族は死んだのに、犯人の家族は生きていて未来があるという事実が許せないだろう。

     私は、やはり殺人犯と深い関わりがある以上、良くも悪くもその影響からは逃れられないし、全くの罪悪感を感じずに生きようとするのは無理なのだと思った。

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    2026年09月23日
  • ある男

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    ネタバレ

    分人主義について書かれた、
    「私とは何か」を読んで平野啓一郎さんの小説に興味を持ったのをきっかけに読みました。

    朝から読み始めて1日で一気に読み終えました。

    自分の一部である、
    生まれ持った分人に全くコンプレックスの無いの人間は存在するのでしょうか。
    みんな大なり小なりあるんじゃないかな。

    でも、
    その絶対に消すことのできない自分にとって不都合で不快な分人も、
    実は他人とっては背負う分には大したことない傷だったりするのかも。

    それは見ようによっては救いにも感じられるような気がしました。

    愛は、愛し直しながら形を変えていく、
    という考え方も分人主義らしいと感じ興味深かったです。

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    2026年09月21日
  • ある男

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    現実ではほぼあり得ない設定だからこそ描かれる表現がとても良かった。
    だけれども、こうなる未来もそう遠くないのかもしれない。もし自分が入れ替わる側の立場だったらどんな気持ちで生活するだろうという、想像力を掻き立てられた。

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    2026年09月21日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践

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    最近読書をする時に集中力が足りていないと感じていたので、本棚から再読。読書は競争じゃない。これは戒めないとな。平野啓一郎の文は本当に読みやすいな。こんな人が学校の先生なら最高なのにな。笑

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    2026年09月19日
  • 本心

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    ネタバレ

    ある男を読んだらお勧めに出てきたので読み放題で入手。

    近未来に実現されていそうな話。

    映画にもなっているようなのでどんな風に映像化されているのか?

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    2026年09月19日
  • マチネの終わりに

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    人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える

    この言葉の意味を考え続けた小説。起きたことを変えることはできないかもしれない。深い後悔に苛まれ続けるかもしれない。それでも、その辛い過去が、自分の人生に意味を与えてくれるものであり、間違いではなかったと言える時が来ると信じて、行動し続けるしかないんだなと思う。

    洋子と父の会話のシーンは、とても切なく、そのうえ美しい。記憶に留め続けたい。

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    2026年09月19日
  • ある男

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    戸籍の交換をしてる人は実際いるのかな。マイナンバーカードができたし現代は難しいのかなと現代の制度についても考えさせられました。
    人生リセットはできないけど、戸籍の交換は当人にとってはある意味リセットみたいなものかもしれないと感じました。

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    2026年09月16日
  • マチネの終わりに

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    人は、変えられるものは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるともいうし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?

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    2026年09月16日
  • ご本、出しときますね?

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    読書好きな、若!そして作家さんたちの交流もあるとは知らなかったです
    そして、対談が面白い
    作家さんのことって あまり知らないので
    こういう番組があったらまたやって欲しいと思いました

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    2026年09月13日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    良かったなーと心から思えた。
    平野さんの静謐な文章に浸りたいし、考えたいこともたくさんあったのに、先が知りたい…本当に素晴らしい時間を過ごせた。

    映画になっているのも知っていたが、キャストを思い出さないようにして、読後にキャストを見たが…私のなかでは、ちょっと違かった。でも、どんなふうに描いているかは、見てみたいとかな。

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    2026年09月09日
  • ある男

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    めちゃくちゃ面白かったです!
    人がその人たらしめるものってなんなのだろうと考えさせられました。
    過去の話や戸籍という情報はアイデンティティになりえない、個の存在定義のゆるふわさを考えさせられた一冊です!

    また、この物語を読んで、私も高校生のとき初めて行った美容院で、ここはずっと通えそうにないなと感じたときに、適当な作り話をしたことを思い出しました。
    入ってる部活や家族の話などを友達のものと織り交ぜて作った、私とはまた違う私が出来上がった不思議でちょっと楽しい感覚を覚えています笑
    主人公の気持ちが少しわかってしまう、そんなドキドキする読後感でした!

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    2026年09月07日
  • マチネの終わりに

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    映画版を見たし、葬送を読んだので同じ著者の方という事で借りました。ギターを少し始めた事もあって、ギター用語は読んでいてわかったので興味深かった。映画と違うのは洋子の母親が長崎原爆の被爆者という事が強調されている点で、他にも蒔野の共演者がはっきり書かれていないがおそらく自殺したようなくだりは、映画には出てきたかと思います。また洋子が自爆テロに巻き込まれた後遺症でPTSDを患って服薬していて、その心理的負担からやすやすと別れ話を信じていったというのも、小説版では書かれていた事です。概ね普通なら早苗に非が集まるところを、それを回避しているのもこの小説の特徴で、それがこの小説の純な印象を深めていると思われます。

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    2026年09月04日
  • 本心

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    平野啓一郎さんの作品は、「マチネの終わりに」「ある男」に続いて3作目。
    こちらも素晴らしかったです。こんな作品や文章が書ける作家さん、とても尊いです。

    これはこの国の少し未来のお話。事故で突然亡くなった母のVRを作ることから物語が始まる。寂しさからだけではなく、明かされなかった母の「本心」を知りたくて。
    これだけでも続きが気になって仕方ないんですが。母の過去を知るために一人の女性と出会う。彼女の内面を知り、慮り、自分との関係性を考え、悩み、自分の現実の世界を生きていく。そこでまた、新たな人と出会い自分自身を発見していく。
    …とにかく最初から最後まで心臓ギューッと掴まれて、その世界観で頭がいっぱいになりました。
    このままAIが進み、政治が続き、貧富の差が広がり社会の分断が続くと…こんな思想や事件も起こりうる…なるほどと頷きながら様々な事を想像しました。
    ラストにかけての衝撃ともよべる驚きが凄まじかったです。朔也と周りの人たちの幸せを願っています。

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    2026年09月06日
  • マチネの終わりに(文庫版)

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    ネタバレ

    すごく素敵な作品。特に登場人物がみんな「自分が幸せになるために悩み、決断をしていく」描写が好き。その過程で、愛して愛されて、傷つけ傷つけられる。私は、三谷のズルさを愛しく思う。大人な対応と大人気ない対応、近道をするか遠回りをするか、どの選択が幸せを掴めるかわからない。わからないなら、「幸せになって、過去を変えればいい」。愛し続けて、生きてさえいれば、幸せを掴める。なんだかとてもポジティブな気持ちになれました。

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    2026年08月30日