平野啓一郎のレビュー一覧

  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    スローリーディングとはなんぞやというところから始まり、スローリーディングを実践することで、豊かな読書体験を得られる、ひいては読む人の人生がより豊かになる、ということを作家の平野啓一郎さんが丁寧に語られています。

    本書の構成は、基礎編、テクニック編、実践編からの三部構成となっており、特に、わたしは実践編を楽しく読めた。
    実践編は古典作品を通じてスローリーディングの実践を講義形式で書かれている。平野さんが、まるで国語か小論文の先生のように出題し、丁寧に解説してくれている。


    わたし自身、ものすごく遅読者で、人生のことあるごとに速読できる人に憧れ、たびたび試みるべく速読術の本を何冊も買ったし実践

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    2025年06月22日
  • 日蝕・一月物語

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    少し、今敏の映画作品を思い出した。夢と現実が交互して、混ざり合って、なにがなんだかどっちがどっちだか分からなくなってくる有り様が描かれている。特に一月物語でそのように感じた。
    あとは、文体美が凄い。ルビの振り方も使う言葉古くて一般的で無いものばかりで、始めは難しいが、慣れてくると、むしろ文体の滑らかさにびっくりする。こんなに難解語しか無いにも関わらず、頭にダイレクトに映像が浮かぶ。

    解説に、一月物語はまるで「能」のようだとあった。目から鱗だった。また日蝕についての解説もとても示唆的で良かった。

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    2025年06月04日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    氏の分人の概念が、小説内で存分に開陳される。なるほど。個人的には既知のものなので、特に違和感なく物語の重要ポイントとして味わえたけど、結構唐突に出てきたな、っていう気がしないこともなく…。上巻に比べたら文学感が増したけど、それでもやっぱり、ミステリやSF的にも楽しめた。素敵。

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    2025年05月19日
  • 空白を満たしなさい(下)

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    上巻は推理小説みたいに読んでいたんだけど、下巻は生きるってなんだろうとずっと考えながら読んだ。「死は傲慢に人生を染めるべきではない」という話と、分人についての考え方は、すごくいいものもらった‼︎って感じ。

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    2025年05月05日
  • 三島由紀夫論

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    これほど三島文学を読み込み、その深奥に迫る書評は他に存在しないかと。平野啓一郎の読みの深さは、最も三島由起夫の理解に迫るものと思われ、生誕100年に読まれてしかるべき図書と思われました。

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    2025年04月12日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • 「カッコいい」とは何か

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    “ビュフォンが『人間の博物誌』(一七四九年)を書いて以来、「男らしさ」は、”生物学”に基盤を得て、自然主義的に主張されるようになる。男女の性的二形性ーつまり、男女は解剖学的、生物学的に違うという事実ーから、その差異は社会的な存在論にまで拡張され、結局のところ、男性の優位を根拠づけようとする思想が、一九世紀以降、広まっていく。この時代、取り分け注目されたのは、男女の体液だった。女性が母乳や涙、分泌液など、「体液を排出するよう勧められた」のに対して、男性は「涙であれ精液であれ、自分の体液の流出を結し、抑制するよう促される。快楽を管理し、性的エネルギーを規制することが、男らしさを示すこと」と理解され

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    2025年03月30日
  • サロメ

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    サロメの純粋さが恐ろしい。設定も悍ましい。本編81ページに対し解説144ページ。戯曲という形式のせいもあるだろうが光文社古典新訳文庫はこれだから高いが買うのをやめられない。

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    2025年03月18日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • 『ある男』無料試し読み

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    続きが気になる

    私は試し読みを何度かしてきて本が欲しくて実際に買ったのはラブカは静かに弓を持つだけだったけれどもこの作品も欲しい作品の中に入ったので完全版も買いたいです
    映画版もあるそうなので映画も是非見て見たくなりました

    #共感する

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    2025年02月26日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    死んだ人が復生者として生き返って、自分は殺されたと思い込んで犯人探しして、いろいろと思ったのと違ったなていう。
    どんよりと下巻へ続く

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    2025年02月21日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • ある男

    匿名

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    人の感情を繊細に表現されていて登場人物それぞれがリアルに目に浮かぶようでした。Xに対して最初は不気味さを感じたけれど、弁護士の彼を通じて正体が明らかになるにつれ、Xの生い立ちが不憫で胸が苦しくなりました。最初の家族と過ごした時間だけは幸せだった。それが救いでした。

    #タメになる #泣ける #切ない

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    2025年01月06日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    これは奇想天外でおもしろかった。 SF、ミステリー、ホラーがドッキング。ラストはなんかだカルトにも思える。感想は下巻を読んでから。

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    2024年12月30日
  • 死刑について

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    ネタバレ

    何年か前、英検1級の二次面接のために勉強しているときに、頻出のトピックとして「死刑制度に賛成か反対か」があった。著者の挙げる反対理由のほとんどは賛成反対ディベート、スピーチでの反対派の模範解答のそれと重なる。しかし、憎しみをわれわれの社会の基とするのではなく、被害者家族に対するケアから加害者、被害者双方に対してやさしく、思いやりのある社会を形成していくべきだという主張は著者独自のものである。死刑廃止論だけではなく、著者の最近の著作の根底にある倫理観、社会思想を理解するうえでも読者の役に立つだろう。

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    2024年12月28日
  • 本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文庫)

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    作者の意図をいかに読み解くか、という事を解説する後半は非常に面白い。
    本を読んでいて、脳が知的興奮を感じているのが自覚出来た。
    助詞の使い方、表現の違和感から伝えたい事を読み解く等は、今まではなんとなくやっていた。
    しかし、これを意識するとしないでは今後の読書体験そのものが大きく変わるだろうと思う。
    個人的に今年(2024年)読んだ本の中では、ベスト。
    まずは今読んでいる本を、そしてその後は森鴎外の本を、ゆっくり読み解いてみようか。

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    2024年12月15日
  • 死刑について

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    【目次】

    死刑は必要だという心情

    「なぜ人を殺してはいけないのか」の問いに向き合って

    多面的で複雑な被害者の心に寄り添うとは
    ――「ゆるし」と「憎しみ」と

    なぜ死刑が支持され続けるのか

    「憎しみ」の共同体から「優しさ」の共同体へ
    ――死刑の撤廃に向けて

    あとがき

    付録:死刑に関する世界的な趨勢(すうせい)と日本
    (1)死刑廃止国と存置国
    (2)2020年に死刑を執行した国と件数
    (3)日本の死刑執行者数と確定者総数の推移
    (4)死刑をめぐる日本の世論

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    2024年12月02日
  • 死刑について

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    この本は、死刑存置派も、死刑廃止派の両方が、読める本に仕上がっていると思いました。
    ですが、私の態度は、両方の意見もわかるという立場になり、未だに死刑については、知れば知るほどわからないと、突き詰めることもなく、曖昧なままの姿勢に、自分で、自分が嫌になるばかりでいます。

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    2024年11月28日
  • 日蝕・一月物語

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    20年ほど前に一度読んで、今回再読。難解な漢字、擬古的と言われる文章、歴史的にも知らないことが多い中世ヨーロッパ、そしてキリスト教。20年経っても、私の知識は然程の進歩はなく、やっぱり難しいわ〜と思いながら読んだ。
    だが、両性具有者が登場してから物語にどんどん引き込まれて、日蝕の場面では自分もその場にいるような、そんな感覚に陥るほど物語にのめり込む。こうなってくると、難しい漢字も読みづらい文章もむしろリズムにのって読めてしまう。20年前も同じように日蝕の場面に衝撃を受け、その後なんとなく中世ヨーロッパが気になり出した。だが、衝撃は今回の方が上回った。少しは20年で場面を思い描けるだけの多少の知

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    2024年10月30日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    【目次】

    まえがき(入江杏)

    第一章 「ゆるやかなつながり」が生き直す力を与える(柳田邦男)

    第二章 光は、ときに悲しみを伴う(若松英輔)

    第三章 沈黙を強いるメカニズムに抗して(星野智幸)

    第四章 限りなく透明に近い居場所(東畑開人)

    第五章 悲しみとともにどう生きるか(平野啓一郎)

    第六章 悲しみをともに分かち合う(島薗進)

    あとがき(入江杏)

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    2024年10月11日