平野啓一郎のレビュー一覧

  • 小説の読み方

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    小説を読み慣れてないので、手に取った1冊

    小説の読み方について学んだ

    4つの質問 ニコラス・ティンバーゲン
    ①メカニズム②発達③機能④進化

    プロット前進型述語

    主語充填型述語

    トピックが何か
    今はどんな方向で矢印が進んでいるか
    やっと、平野啓一郎さんの「本心」が読める
    そして、分人も読み直そう

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    2023年03月18日
  • 死刑について

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    正直に言えば、私は同じ死刑廃止論に賛成するものです。他者と議論が始まれば、必ず感情論になり、憂鬱になる話題でした。これまで、私は、自分の考えを、整理することもできず、対する相手に伝える言葉を探し得ないでいましたが、これを読んで、本当に整理された、まさに、そういうことだよ!と思うお話でした。この作家の見識、知識の豊富さ、理論的に展開できる力に感服しました。読んでよかったです。死刑制度に関心を持つ、すべての方にお勧めです。

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    2023年03月08日
  • 死刑について

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    著者の意見に概ね賛成。
    死刑制度の何が一番問題かというと、被害者救済を何もしていないことの隠れ蓑になっているということ。
    以前、報道で見たが、自宅で家族を殺された人が、その自宅に住むことはできず、しかし売れないので、ローンは払い続け、その上に賃貸で暮らす生活費がかかると嘆いていた。精神的にも経済的にも追い詰められ、立ち直れない状態だった。
    心のケアはもちろん大切だが、ケアをしても傷ついた心がすぐに回復するわけではない。だが、経済的支援はすぐできること。犯人を殺しても負債が減るわけでもなければ、心が安らぐわけでもないのに放置されているというのは、被害者を再度鞭打つに等しい。
    そこを放置して、殺人

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    2023年03月05日
  • 高瀬川

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    とにかく実験精神に溢れた挑戦的な文学。
    最初の掌編は記憶と流水のイメージを重ね合わせる。屁理屈っぽさすらあり読むのが少し苦しいが、ここで語られていることが後の3作のモチーフになるため、よく読むと読後感が変わる。
    「高瀬川」は性交のための一夜の営みがクールっぽく描かれるも、何度か挟まれるダサい描写が印象的だ。
    「追憶」は最後のページを読んで思わず拍手。なお、文庫と単行本で文字組はかわるの?と思って単行本も見てみたが、流石に同じだった。
    「氷塊」は上下段の小説が同時間軸で展開され、終盤に交差する。読み応え抜群。

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    2023年02月27日
  • ドーン

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    分人主義の話。

    最近読んだ転職自己啓発本で、株式会社自分という概念があったんだけど、それと似ている。株式会社自分の中には、家族事業部やお仕事事業部、音楽事業部などがある。一個の事業が上手くいかなくなっても大丈夫なように、いろいろな事業部を抱えている方がリスク分散になって安心だなと、この本を読んだ時に考えたことを思い出した。

    分人も、色々なタイプがいていいんだと思えるし、むしろそれが健全な人生に繋がる。この哲学を身につけると本当の自分探しという不毛な命題から自由になれると思う。

    一つの分人だけだとやっぱりそれは息苦しい。リリアンが、誠実で正直な分人としての自分を生きていくと決めたシーンは感

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    2023年02月09日
  • かたちだけの愛

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    読みやすい恋愛小説。
    最後の愛についての考察、わたしもそうなのではないかと最近考えていた。
    自分のままでいられ、くつろげる、自分を含めたその空間と時間もまるごと好きでいられる。
    そうできる相手に出会い、同じでいられることは紛れもなく幸せだと思う。

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    2023年02月05日
  • 小説の読み方

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     「小説読んだら深い感想を書けるようになりたい」そんな思いで本書を手に取った。本の読み方に関する本はたくさんあるが、小説の読み方に特化した本は少ないので貴重。また著者が現役の小説家なので説得力がある。

     本書の重要キーワードでもある「四つの質問(メカニズム、発達、機能、進化)」が目から鱗だった。これを知れただけでも読んだ価値がある。本だけでなく映画を見るときにも役立ちそうなので汎用性が高い。

     今後読書や映画を見る際、四つの質問を意識して鑑賞後のアウトプットに活かしていきたい。また、他人の感想を見るとき「どの質問に重点を置いてるか?」を考えるのも楽しそう。

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    2023年01月10日
  • 死刑について

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    友人から薦められて。平野啓一郎の本だとしても自分では手に取らなかったかもしれません。自分からは積極的に関わりたくないテーマ。でも、それこそが本書で言う〈三人称の死〉としてでしか死刑を見ていないことなんだと思います。昨年11月に「法務大臣は死刑のはんこを押したときだけニュースになる地味な役職だ」と発言した大臣が辞職しました。この時も首相は、続投させる意向だったと言われ、本人の資質とか任命責任とか、そちらの方が報道の主であり、この発言の内容についての問題はまったく深掘りされませんでした。たぶん、社会全体が死刑という刑について触れちゃいけない、ということだけで思考停止しているのだと思います。たぶん、

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    2023年01月06日
  • 平野啓一郎「分人」シリーズ合本版:『空白を満たしなさい』『ドーン』『私とは何か―「個人」から「分人」へ』

    購入済み

    「個人individual」という単語は否定語inと「分ける」というdividualでできていて、「(もうこれ以上)分けられない」という意味なのだそう。ひと(人格)はこれ以上分けられないのかというと、そうではなくて、対応する相手や場面によりすこしずつ違った人格が生じていて、しかしそれは何も多重人格という意味ではない。それについて平野啓一郎さんは小説を書きながら気づき、「分人」と名付けて、「ドーン」と「空白を満たしなさい」という小説を書き、「私とは何か-「個人」から「分人」へ」という新書を書かれた。人に合わせて自分を変えるというと、マイナスの印象もあるが、「分人」という考え方を使うとそうわなくて

    #タメになる #深い #切ない

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    2022年12月17日
  • 小説の読み方

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    ネタバレ

    「機能」というのは、ある小説が、作者と読者との間で持つ意味である。人間の優しさを伝えたいと作者が意図し、読者がそのように作品を受け止める。あるいは、自分を理解してもらいたいと思って小説を書き、読者がそれを読んで、少しだけ作者のことが分かったような気になる。現代社会の複雑さが映し出す。人間の心の暗黒面を追及する。いずれも、その小説が作者、読者双方に向けて持っている機能である。もちろん、作者の意図と読者の意図とが擦れ違ってしまうことは幾らでもある。
     この「機能」を単純化して示したものが、ジャンル分けである。
     小説は、ミステリーや恋愛小説、SF、ホラー小説など、様々なジャンルに分けられている。実

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    2022年12月16日
  • ドーン

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    640ページ読み切った〜!人類初の火星探査の話にも関わらず、火星探査自体の話はなく、その過程で起こる深刻な人間模様。平野啓一郎さんが唱える分人論の予備知識がないと、少し分かりにくいところもあるかも。
    けれど、氏の著作なら後味の悪い終わり方はしないだろう、という期待が裏切られる事はなかった…

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    2022年11月23日
  • 小説の読み方

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    淡々と書かれている稚拙な文章と思っていたケータイ小説まで深く読み込んでおり、小説を書く人はこんな読み方をしてるんだとすごく参考になった本。小説家へのリスペクトも増す。

    こんな深く読み込めるようになるにはどうしたらいいんだろうか…

    前作「本の読み方」も読んでみたい

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    2022年11月01日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • 決壊(下)

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    ミステリー的要素があり内容も凄惨。個人的にはあまり好きではないジャンル。ただし平野啓一郎だけあってただのミステリーにはない深さがある。重く残る小説だが評価が難しい。ただ子供には読ませたくない。

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    2022年09月17日
  • 空白を満たしなさい(下)

    匿名

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    よかったです。

    いろいろと考えさせられる作品でした。
    私には理解しづらい部分もありましたが、こういう終わり方、好きです。

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    2022年09月03日
  • かたちだけの愛

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    読み出したら止まらない、平野啓一郎作品。話の展開は他の作品に比べて平坦ではあったが、描写が本当に秀逸である。人物像もさることながら、京大出身の男性に何故このようにファッションのことが手に取るように書けるのだろうか?(完全に偏見であり、決めつけであり、昨今のジェンダー問題に抵触しそうであるが)と驚きと同時に、才能のある作家はどんなことを書かせても一流であると感じずにはいられない。

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    2022年08月28日
  • 透明な迷宮

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    平野啓一郎短編集。「冒頭〜消えた蜜蜂」と「火色の琥珀」がとくに耽美で好みでした。とても。妖艶さを感じる。

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    2022年08月25日
  • 「カッコいい」とは何か

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    大学の一般教養1年分ぐらいの量・質とがある新書でした。第10章の要約を読むだけでも十分に価値があると思います。一見サブカル好き人間が飛びつきそうなテーマを、かの平野啓一郎が多方面から徹底的に掘り下げているところも面白かったです。

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    2022年08月20日
  • 理想の国へ 歴史の転換期をめぐって

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    平素からの発言にも信の置けるお二人の対談。それが素っ頓狂な方向に転がる訳もなく、確たる知性に裏打ちされた、スリリングなやり取りの追体験が出来る結構。話題はウクライナ侵攻にまで及ぶんだけど、暗いニュースの続く昨今、何となく感じてはいるんだけど、自分ではなかなか言葉に表せないあれこれ。それを、わかりやすく言語化してくれているように思える部分が多々あり、快哉を叫びたい気分。自分の手柄じゃないのに、この満足感を味わえるからこそ、こういう系の書に惹かれるのだな。

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    2022年08月16日