平野啓一郎のレビュー一覧
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タイトル通り「カッコイイとは何か」について考察した本。カッコイイは巷で特に若い人達の間で使われるが、その語源、定義は曖昧で、何をもってカッコイイというのかは、人それぞれである。
著者は古今東西のカッコイイ事例を取り上げ、思想、歴史、芸術、ファッション等様々な観点で考察している。著者の定義によると主に...続きを読むPosted by ブクログ -
長編だけど、読みやすい。
二つのストーリーが進んでいくので、あきが来ないし、シチュエーションを上手に利用していると思った。
何よりは、この本の面白さをTwitterで呟いたら、作者様からリツイートしてもらえたこと。Posted by ブクログ -
どうしてだ、デクスター。このスーツだってキマってるだろ、高かったんだぜ
マイルス、違うね。ヒップとは言えないな。値段なんて関係ないんだ、わかるだろ、ジム。ヒップかどうかだけが問題で、お前が着ているものときたら、ヒップなんて代物じゃないねPosted by ブクログ -
実験的な試みによる短編が収められた短編集。
ある一夜を切り取って細かな行動描写と
心理描写で男女の心のなかを探った高瀬川は、
セクシャルな内容に目が行きがちだけど
描写の模索が感じられて面白かった。
あとは、氷塊。
2人の物語の交錯が見事だった。Posted by ブクログ -
なかなか読み応えのある『カッコいい論』で、近代史やロックミュージック等、自分も興味のある内容から話が展開されているため、読みやすかった。本題とは別に、なんとなくわかっていたような気になっていたモッズやヒップ、ダンディズム等の由来についての解説も勉強になった。
理想的な自己・生き方の投影が、痺れるよ...続きを読むPosted by ブクログ -
カッコいいを、服装、音楽、思想なんかの観点から考える。海外での岩倉具視の着物を着こなし方や、西洋に対するコンプレックス。ロックが反体制的なものとしてひとに受け入れられたり。
戦争や政治の道具として、民衆へのアピールとして使われたり。絶対的にカッコいいものはなく、時代やその時のトレンドに左右されるもの...続きを読むPosted by ブクログ -
今日でも私たちは、ルーヴル美術館でドラクロワの≪サルダナパールの死≫の前に立ったり、ブルーノ・マーズがコンサートで≪Just the Way You Are≫を歌い出したり、ワールドカップでメッシがスーパーゴールを決めた瞬間などには、激しく「戦慄」し、「しびれる」ような生理的興奮を味わう。何かスゴ...続きを読むPosted by ブクログ
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義足を作るということを通して、仕事とは、価値を生み出すとはということを問いかけてくる。自分自身でも良くわからない、処理できない気持ちにじっくり向き合って整理していく過程が印象的だった。
最後に希望が持てて良かった、Posted by ブクログ -
途中難しくてわからない箇所もあったが、平野啓一郎さんがぎゅっと詰まった一冊だと思った。横尾忠則さんとだけ、長電話をするというのもわかる気がした。Posted by ブクログ
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さすが『物欲なき世界』を書いた菅付さんのキュレーション。VUCA時代を生き抜くための最新かつ普遍的な思想をもつ各界のイノベーターたちの言葉はすごくしっくりくる。
テーマ偏らず、幅広い教養の基礎を身につけることかでき、ここから深掘りしていくことが、これからの時代を賢く楽しく生き抜く近道だと思う。Posted by ブクログ -
久しぶりに、同時代の作家で、文学らしい作品を読んだ。という印象。
わたしの言う「文学らしい」とは、ストーリーを追うのではなく、じっくり細部を読み込みたくなる、という意味。あらすじに還元してしまったら、もったいない感じ。Posted by ブクログ