葬送 第一部(下)

葬送 第一部(下)

小説・文芸
737円 (税込)

3pt

彫刻家クレザンジェは、ソランジュに求婚し、その母サンドはこれを了承した。病床にあったショパンは、ドラクロワとともに深い危惧を抱く。その彫刻家の軽佻・利己・浪費といった性行を知っていたからだ。事実、彼は二十万フランもの不動産を持参金という名目で略取しようとしていた。そして……。荘重な文体が織りなす人間の愛憎、芸術的思念、そして哲学的思索。感動の第一部完結編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    葬送
  • タイトルID
    :
    188801
  • ページ数
    :
    365ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年10月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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葬送 の一覧

1~4巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~4件目 / 4件
  • 葬送 第一部(上)
    737円 (税込)
    ロマン主義の全盛期、十九世紀パリ社交界に現れたポーランドの音楽家ショパン。その流麗な調べ、その物憂げな佇まいは、瞬く間に彼を寵児とした。高貴な婦人たちの注視の中、女流作家ジョルジュ・サンドが彼を射止める。彼の繊細に過ぎる精神は、ある孤高の画家をその支えとして選んでいた。近代絵画を確立した巨人ドラクロワとショパンの交流を軸に荘厳華麗な芸術の時代を描く雄編。
  • 葬送 第一部(下)
    737円 (税込)
    彫刻家クレザンジェは、ソランジュに求婚し、その母サンドはこれを了承した。病床にあったショパンは、ドラクロワとともに深い危惧を抱く。その彫刻家の軽佻・利己・浪費といった性行を知っていたからだ。事実、彼は二十万フランもの不動産を持参金という名目で略取しようとしていた。そして……。荘重な文体が織りなす人間の愛憎、芸術的思念、そして哲学的思索。感動の第一部完結編。
  • 葬送 第二部(上)
    880円 (税込)
    千八百四十八年二月、大好評を博したショパン六年ぶりの演奏会の一週間後、フランス二月革命が勃発する。民衆の怒濤の奔流は、首相の解任、王の退位を実現し、共和国を生み出した。貴族達の惑乱と不安、活気づく民衆。ショパンは英国に移るが、過酷な演奏旅行を強いられ、体調は悪化する。一方ドラクロワは、ある画家の評伝の執筆にとりかかる。時代の巨大なうねりを描く第二部前編。
  • 葬送 第二部(下)
    880円 (税込)
    病躯を引きずるように英国から戻ったショパンは、折からのコレラの大流行を避けてパリ郊外へ移った。起きあがることもままならぬショパンを訪なう様々な見舞客。長期にわたる病臥、激しい衰弱、喀血。死期を悟ったショパンは、集まった人々に限りなく美しく優しい言葉を遺す。「小説」という形式が完成したとされる十九世紀。その小説手法に正面から挑んだ稀代の雄編。堂々の完結。

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葬送 第一部(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    上だけ読んだ時は、自分がまだ理解し切れていないのもあってピンとこない部分も多かった。けれど下に入ってから惹き込まれるように読んだ。
    ドラクロワの思想が、1番作家に近いのかなと思うけれど、どうしてショパンやクレザンジェはともかくサンド夫人やソランジュのあの心の機微まで描けるの…???
    ショパンをはじめドラクロワの友人たちがあの天井画を観て、何を思うか、第二章で書いてくれていないかしら。

    0
    2026年08月25日

    Posted by ブクログ

    第1部の締めは見事に芸術の本質をえぐっている。

    ドラクロワの使用人ジェニーがことのほか好ましい。そして、ドラクロワの人間味も。

    精神的なひ弱さ(ショパン)、傲慢さ(サンド)が恋愛の末期を通して、描かれている。いつの間にか感情移入している。そして、何かの教訓を引き出そうとしている。

    中年のビルドゥングス・ロマンを描くにはこのような文体でなければならなかったのかな、と思える。次第にこの文体に親しみを感じてきた。

    0
    2016年01月15日

    Posted by ブクログ

    読み終わって放心状態・・・。

    何と言う世界観・・・。

    文章で、これだけの世界を伝えられるのは凄い!
    圧倒的な文章力、表現力。

    一部の上巻から、随分主人公たちに動きがあり、お話としても面白いのに、とにかく文章が凄い。

    一行読む度に溜息が出る。

    気に入った場所に付箋を付けながら読んでいったら、付箋だらけになってしまった。

    そのくらい気に入る表現が満載だった。

    この巻の最後、国民議会下院図書室の天井画の完成の件は圧巻。たかが読書で戦慄を覚える程。

    0
    2015年08月28日

    Posted by ブクログ

    ここで中心となって描かれるのはサンド夫人の娘であるソランジュと彫刻家のクレサンジェとの結婚と、金の絡んだ複雑な愛憎劇です。俗になろうと思えばいくらでもなるテーマをここまで重厚に纏め上げるのは凄いです。

    やっと。やっとのことで読み終えました。しかし、これでもまだ道半ば。まだ後半分残っているかと思うと楽しみであり、また長い旅路になるなぁと思いながら最後のページをめくりました。ここで中心に描かれるのはサンド夫人の娘であるソランジュと、彼と夫婦関係になる彫刻家のクレサンジェが軸になって描かれます。

    その結婚をサンド婦人は了承し、あちこちに手紙を書いてそれを知らせるのですが、その愛人であるショパンは重篤な病に伏せっているのでした。彼と親友で画家のドラクロワはクレサンジェの性癖―軽佻・利己・浪費―を普段からよく知っているだけに、この結婚がはたしてうまく行くのかと大変不安がっているところから始まります。

    その危惧は残念ながら的中し、クレサンジェは持参金の名の下にサンド夫人から20万フラン(残念ながら当時の価値はわからない)をせしめるためにあの手この手を使って画策をするという場面に相成るわけでございます。それにしても人間の愛憎劇をここまで濃密かつ緻密に、かつ美しく表現するとは至難の業だろうなと、読みながらつい、そう思わずに入られませんでした。

    そのハイライトであるサンド夫人と娘のソランジュ、そしてクレサンジェがサンド夫人の家の中で文字通り修羅場を演じ、サンド夫人とソランジュが親子の縁を切る場面の描写は個人的にはついつい人間の持つ俗な部分に目が行ってしまうので、芸術に生きる人間もまた、お金であり、家族関係なりそういったものに向き合わざるを得ないと言うことを突きつけられるものでありました。

    やがて、その事実はショパンの下にも伝わり、ソランジュからの『馬車を貸してほしい』という訴えを手紙で受け取り、馬車の手配をしてからサンド夫人との前々からギクシャクしていた関係が一気に表面化してくるのです。そして、彼らの関係は一度もあって話をすることなく、すれ違いのまま破綻することになってしまうのです。

    サロンではこの事実が一気に広まり、ショパンの見方をする者をはじめとしてさまざまな態度をするさまが丹念に描きこまれており、これに関しても現代とさほど変わらないなぁと読みながらつくづく思いました。一方のドラクロワはかつで自分のところで修行していた元弟子に自分の芸術を遠まわしに馬鹿にされたりしながらも、病弱の体を押して作品に没頭し、長年関わっていた下院図書室の天井画を感性にまでこぎつけます。

    ここに描かれた絵を平野氏の書いた文章を読んでから、実際にドラクロワの画集を開いて僕は確かめました。なるほど、描かれているすべての絵が平野氏の筆による詳細な描写によって描かれ、さながら時を越えた芸術家同士の『異種格闘戦』のように思え、自らの仕事をたった一人で再確認するドラクロワと筆者の姿が重なるような思いがいたしました。それにしても、芸術に関する賛歌を高々と歌い上げ、哲学的な思索を施しながらも、その裏にある金や欲望を中心とした悲喜劇まで余すところなく暴き出す。1読者としては20代半ばの若さでなぜここまでの仕事をなしえたのか、本当に敬服と筆者の底知れぬ才能を思わずにはいられませんでした。

    読み終えた後にはしばらくの間、放心状態になりますが、もし機会があればぜひ一度手にとって、ご覧になっていただければと思います。

    0
    2013年04月27日

    Posted by ブクログ

    購入済み

    内容(「BOOK」データベースより)
    彫刻家クレザンジェは、ソランジュに求婚し、その母サンドはこれを了承した。病床にあったショパンは、ドラクロワとともに深い危惧を抱く。その彫刻家の軽佻・利己・浪費といった性行を知っていたからだ。事実、彼は二十万フランもの不動産を持参金という名目で略取しようとしていた。そして…。荘重な文体が織りなす人間の愛憎、芸術的思念、そして哲学的思索。感動の第一部完結編。

    第一部の上はショパンのお葬式からはじまり
    第一部の下はそのショパンとジョルジュ・サンドとの破局までが描かれてました。

    とっても人間関係がおもしろくなってきて
    第二部がとっても楽しみです。

    今までのところ
    わたしはジョルジュ・サンドとい人間が好きになれません。
    読んでいくと変わるのかしら?
    リストとショパンに愛されたと言うけれど
    わたしはあまり好きではないのです。

    この先どうなっていくかが楽しみです。

    0
    2010年04月22日

    Posted by ブクログ

     ドラクロワが作者の思索を請け負いつつ、ショパン側では人間模様が激しく入り乱れ、面白くなってきます。クレザンジェはイヤなヤツだけどなかなかの策士っぷり。むしろ私はサンド夫人のほうが腹立った。

    0
    2009年11月01日

    Posted by ブクログ

    第一部(上)は、深い思索がとても哲学的で、時に難解さをも感じたけれども、(下)の途中からは一転、昼ドラ的などろどろとした人間模様が描写されていて、それはそれでおもしろかった。ドラクロワやショパン、ジョルジュ=サンドの感じている憂鬱は、現代の若者の抱えているそれにも通じるような気がしたが、これは、ドラクロワらが現代にも通じるような同じような悩みを抱えて当時を生きていたということを表しているのか、それとも著者である平野氏自身が感じている現代社会の若者の悩みを、ドラクロワ、ショパン、サンド夫人を通して語らせているのか、ちょっとした倒錯感があって、それがまたおもしろかった。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    さて今回は全体の話の流れを紹介したい

    ネタバレを含みますが、ネタバレは重要ではない作品なのだ(と勝手に強く思っている)

    まず本書を読むにあたり、一番のネックは(ありがちな)横文字の登場人物の多さ
    メモを取りながら読むのだが多過ぎて倒れそうになる
    〇〇侯爵夫人、〇〇男爵、〇〇大公妃…次から次へと登場しおまけに名前が長い(ドストエフスキーのがマシ)!
    メモを書いても正直わからなくなる
    途中から主要人物ではなさそうな人はもういいや!と断念したが、まぁ話は繋がっていく
    あまり完璧主義に陥らず読んでも大丈夫そうだ(モヤモヤしては読めない!という方は頑張ってメモしてください…)

    「序」章はショパンの葬儀から始まる
    そのため、最後まで読み切ってからここにもう一度戻るとよくわかる(あなたは誰ですか?となるため…)
    逆に言えば、理解がぼんやりしていても何の問題もない
    すっ飛ばしてもいいかもしれない

    さて(ようやく)肝心の内容

    ショパンとドラクロワを中心にストーリーが展開される
    ショパンが主人公!というよりショパンを取り巻く人たちそれぞれにスポットが当たって行く
    なかでもドラクロワの立ち位置はショパンと並ぶほどガッツリ描かれる
    二人の友情、同じ芸術家の二人の比較、二人の芸術に対する思い、わかり合う喜び、しかし最後のドラクロワの心境は……注目だ

    ショパンの愛人である小説家のサンド夫人
    愛人という言葉はこの時代にはしっくりくるが、現代ではあまり良い印象はもたれまい
    余談ながら当時のフランスは宗教上の理由などにより、おそらく離婚ができなかったのではないか
    そのためサンド夫人は戸籍上のご主人と別居状態である
    今の「愛人」の感覚とは少々違う気がする
    そのサンド夫人と子供たち
    ショパンはしばしば彼らと食事や旅行を共にし、ある種家族のように過ごしていた 
    サンド夫人とその娘は以前から確執があるが、彼女の結婚をめぐる問題で確執がさらに深まり、これにショパンも巻き込まれる
    元々体が丈夫ではないショパンであるが、このことをきっかけに心身ともにやつれ病んでいく…
    この親子の確執がある意味ドラマである
    確執になる要素は確かにあるとはいえ、原因なんかより、とにかく母娘の性格が非常にクセモノである
    似た者同士の意地の張り合いが、まさかここまで…というほどの亀裂へ展開する
    滑稽と感じるが、彼女たちは真剣勝負で自分はぜったいに悪くないと一歩も引かない
    そこに非常に繊細なショパンが間に入ってきて、なんとも似つかわしくないのが容易にわかるだろう
    当然彼の精神は蝕まれていく

    ショパンの素晴らしい演奏(素晴らしい演奏に聞き惚れる皆の興奮が伝わる)、ドラクロワの仕事っぷり(いつも悶々しているから、頑張れ!と応援したくなる)、サロンでの社交の場(華やか☆)、パリの生活(そうとう埃っぽく騒がしく臭そうである 喘息の人は住めないんじゃないか)、馬車での移動(大変そう 高齢者や病人はどうしていたのだろうか…)、革命やその時代の政治的動向(ショパンやドラクロワは結構無関心)、サンド夫人の娘の結婚(旦那がクソ過ぎてビックリする)、やがて訪れるサンド夫人との訣別、ショパンを愛してやまないスターリング嬢の登場、そして最後はショパンのお姉さんが…

    まぁざっとこんな感じでその世界観に浸るのがなかなか異空間に行ったようで悪くない
    実に様々な目線から楽しめる
    内容もいちいち広く深く、(なんせ本書の分量が相当なページに及ぶので)じっくり重厚に進んでいくのだが、内容がないといえばある意味ないともいえるかもしれない
    いや、深い内容がたくさんあるのだが、狙った内容ではないというのか…
    そのためノンフィクションに近い感覚で読める

    次回は各登場人物についてご紹介したい

    0
    2021年07月06日

    Posted by ブクログ

     この巻で主に語られているのはサンド夫人の娘・ソランジュの結婚をめぐる一連の騒動で、それに引っ張られてどんどん読み進めることができたんだけど、読み終わって印象に残るのはやっぱりドラクロワの煩悶だったりします。
     ようやく完成した議員図書室の天井画とそれを見るドラクロワの描写で第一部が完結するからかも知れないですが(しかしこの天井画、ほんとうに見たい……!)
     作中ドラクロワは仕事をするためにアトリエへ行くことへの「抵抗」を、単なる「怠け癖」ではなく「時間の問題」ではないか、というようなことを考え続けていて、最後に完成した天井画の下で「奪われたのは享楽の時ばかりではなかった。彼の生の時そのものであった。そして、削り取られたその痕跡を、画家はただ自分を見捨てゆくもう一つの生の、彼の不在の未来に於る持続を夢見ることによってのみ慰めねばならな」いことに呆然とするのですが、確かにひとりの人間が生きている現在をそれこそ食い潰すほど膨大に費やさなければ芸術は生まれず、あらためて残酷なものだと思いました。
     百年後のドラクロワの評価を知っているし、彼の絵を見てのんきに感動していたので感慨深く読みました。「自分だけが置き去りにされてゆく。今こうして家の中に取り残されているように、この十九世紀という時代の中に。そして彼ばかりが、自分から離れてずっとあとの時代にまで生き残っていく」という愛人・フォルジェ男爵夫人の嘆きもせつない。

     ジョルジュ・サンドは支離滅裂なくらい感情的に描かれていて、ショパンとの関係が破綻する経緯も一方的にショパンに同情するしかないような感じなのですが、……それでも私はサンド夫人がショパンの何を煙たく思うのかちょっとわかるような気がするなあ。
     ショパンを「現実には目を背け、何時も夢のような考えで頭をいっぱいにしている」としか理解しなかった彼女こそが世間知らずのお嬢様で、現実認識ができていなかったのは全くその通りなんですが。

     ところでこの小説、どこまでが創作なのか気になります。

    0
    2021年02月19日

    Posted by ブクログ

    試験勉強のため暫し読書をやめていましたが、終了したらこの人から読もうと決めていたので…2025年の初めは平野さんからです。

    ショパンとサンドの関係は知ってはいたけれど、詳しくはなかった…小説なので…どこまでが、とも思うけれども、詳細な取材があってのことだと思うので、この物語りで語られるあり様から思うこと。

    ドラクロワの芸術論は、正直難しい…ただ、かれの描く絵画から、その性格であったり思想を読み解くと、当時の画壇では異端児的ない扱いでサロンでも悪評があったにも関わらず、ロマン主義の旗手として第一線で活躍し続けたこと、そして比類なき仕事量を思うに、やはり仕事に対する理想と、それに向かう情熱が抜きん出ていたのだなぁ…と改めて認識した。

    一方でショパンとの会話には、若者のような何気ない無邪気さがあり、正直で優しい言葉のやり取りが心地よかった。

    同じ結核を患い(確か、ドラクロワは結核性の咽頭炎を患ったと聞く)、病弱さゆえのもどかしさも共有していたからこそ、励まし合い、支え合うこともできたのかも知れない。

    今の時代であれば、こんな苦しみを抱えることもなく、治療してより長く活動できたのに…と、しても仕方のない想像をしてしまう。この時代に2人を呼び戻したい気がする…。


    に、しても、だ。。。

    サンドとは、何と矛盾した人間であろう!
    あの時代にあって、女性の自立を謳い、自らが夫の助け無しに生きていこうとする見本となりつつ、自身の子供には、まぁ、なんと愚かなことよ。。。

    世間体や風評を気にして、また被害妄想的な発想だったり…到底、考えられないような思い込みをしてまたり…所詮、そんなものかと、興ざめ。。。


    ワガママな娘しかり、弱腰で優柔不断な息子しかり…
    母性的な愛で包んだとされるショパンとの関係性は、自惚れ以外、何物でもないように思う。

    病弱、繊細、時にヒステリックで世間知らずな気難しく理想主義な芸術家…と扱いが難しいような散々なイメージをつけてショパンを貶すけれど、実のところ、自分の方が余程子供じみていて、下品に思えるわ。


    彼女は勇ましい女ではあれど、賢い母では無い…その矛盾が自身を苦しめ、周りも苦しめ、強いては愛してくれる人達を傷つけてゆく…そのことに気づかないとは…彼女を見ていると浅はかさにうんざり。。。


    ショパンが世に残る名曲の数々を残せたことは、確かに彼女のお陰でもあったのだろうが、この物語りを読む限り、むしろそれは一部に過ぎなくて、多分に、ショパン自身の魂の清らかさと、上品さ、感性のなせる所以であって、サンドの献身はさほどの影響は無い、いや、あってほしくない!と思わせるほどに、私はサンドのような人間は嫌いだ。。。

    0
    2025年03月09日

葬送 第一部(下) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    葬送
  • タイトルID
    :
    188801
  • ページ数
    :
    365ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年10月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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