平野啓一郎のレビュー一覧

  • かたちだけの愛

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    多弁は織り込み済みなのでしょうが、饒舌は冗漫に通じます。語り過ぎは面白くないし、小学生の作文みたい。
    知的な平野さんなんで、意図するところかもですが、やっぱり不作かな。
    「よくやく」ではなく「ようやく」(405p)でしょうね。
    校正もちゃんとできてないし。

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    2023年11月01日
  • 決壊(上)

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    オーディブルで聴いたので、小難しいこと言ってるところはなかなか頭に入ってこなかったが、面白かった。地の文の視点がコロコロ変わるので、ちょっと聴きづらいと感じるところはあったが。
    早く下巻を聴きたい。

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    2023年10月30日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    難しいなぁ。そして胸糞。
    なぜゴッホの表紙なのかまだ謎。
    でもところどころにゴッホの人生とリンクするような事がちりばめられてる気がする。
    下巻はすぐ読んだ方が良さそうだな。

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    2023年10月23日
  • 小説の読み方

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    第一弾の「本の読み方」では、スローリーディングについて語られていたが、第二弾のこちらは、小説の仕組みについて語られていた。小説を書く人、書いたことのある人が読むと、新しい視点や面白い試みなどが得られると思う。

    前作の方は高校生にもおすすめしたいが、こちらは高校生では少し難しいかもしれない。それだけ小説が複雑で深みのあるものなのだと感じた。

    ・四つの質問
     1.メカニズム(小説の仕組みはどうなっているか)
     2.発達(その作家の人生のいつごろの作品か)
     3.進化(社会・文学の歴史的にどんな意味を持つか)
     4.機能(作者意図と読者の意味づけ、小説の振る舞いはどうか)
    ・主語になる登場人物と

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    2023年09月17日
  • 顔のない裸体たち

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    露出プレイから生じた事件のルポルタージュに見せかけた、純文学。テーマがテーマのため性的な描写が散見される。好き嫌い別れるだろうから人には薦めづらいな。

    ただのありふれた事件のルポルタージュかと思っていたら、実生活を『本当』と捉え、ネット上の記号に適応した姿を『嘘』と捉える女と、性欲の発露こそ『本当』で、澄ました顔で取り繕う社会生活こそ『嘘』と捉えた男。その場限りの行為の上では利害が一致していたのに、関係が続き今後を考えていく上で互いの世界の捉え方の違いが破滅に繋がっていくという、作者の考えが伺える、評論じみた小説だった。私はこの意図に終盤まで気付けなかった…。
    この方ルポも書くんだな、なんて

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    2023年08月31日
  • ご本、出しときますね?

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    最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!

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    2023年08月26日
  • 死刑について

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    死刑制度が無くなることが国家の成熟に繋がると思えたし、死を以て罪を償うということがある意味、思考停止であるといった主張に共感できた

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    2023年08月21日
  • 自由のこれから

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    わざわざ「分人」などと言う概念をわざわざ持ち出さなくても、時と場合に応じて複数の自分を使い分けるなど、「ペルソナ」の概念と同じ話をしているだけで、特段新しい考え方でもなんでもない。

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    2023年08月19日
  • ご本、出しときますね?

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    ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
    ⚫強い心は強い肉体に宿る
     

    ◆読んでみたい本◆
    ⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
    ⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
    ⚫世界の実相

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    2023年08月18日
  • ある男

    匿名

    ネタバレ

    良かったです!

    人が人を愛することの多面性を改めて感じさせられる作品でした!

    人が人を愛するとき、その根拠を過去の体験に求めることはあり得ます。
    一方で、過去の自分に起きた出来事をどう感じとるかは人によって異なるのであり、今回であれば、〈入れ代わった人が語った〉谷口大介の過去にりえが惹かれたのではないかとも思います。

    私個人の意見としては、入れ代わった人がありのままの自分の過去を理恵に話したとしても、世間体を抜きにして考えれば、りえに愛されていたのではないかと思います。

    城戸も出自に対するコンプレックスを抱いているという意味では大介と僅かに共通点があり、それが城戸の大介に対する印象を美化させていたのでは

    #深い #切ない

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    2023年08月01日
  • 葬送 第二部(上)

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    “病の牢獄”からどうやったら抜け出せるのかわからない。健康になるように工夫をしても、あまり効果は無い。
    ショパンは日に日にやつれていった。スターリング嬢が病の直接的な原因では無いだろうけど、嬢に気を遣って慣れないことをして病状悪化が加速したか。
    ブルジョワ側のサンド夫人が、なぜ突然共和主義革命を起こした民衆に共感して、引っ張って行こうとしたのか。
    仲の良かったヴィヨとドラクロワの友情にも陰が見え始めた。それ以外でも芸術の世界の派閥が、けっこう複雑に絡まっていて煩わしそう。

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    2023年06月28日
  • 葬送 第一部(上)

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    ショパンとサンド夫人は、愛し合っていたのかと思っていたんだけど、この本を読むと、壊れないようにお互いが気を遣っていて息苦しい関係だったように思える。
    ショパンが純粋で優しい。
    ショパンもドラクロワも体調が悪く「どこもかしこも病人だらけ」。
    そういえば、最初の葬式シーンにサンド夫人は出ない。
    ドラクロワはデュマのファンなのか、「家でモンテクリスト伯ばっかり読んでる」らしく、自分も同じものが好きで嬉しくなった。しかし、ショパンともども「面白い、それだけ」という感想。病人には「疲れなくて済む」作品が必要だと共感した。

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    2023年06月15日
  • 空白を満たしなさい(上)

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    3年前死んだはずの主人公がある日突然「復生者」として生き返った。
    自分が死んでも回り続けていた世界に、自分の居場所はなくなっていて……
    生き直そうと必死にもがく主人公。
    佐伯という人物がとにかく気持ち悪い。

    後半、物語が動き出して続きが気になる。

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    2023年06月15日
  • ご本、出しときますね?

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    若さま一人のエッセイのほうがだんぜん面白い。
    暗くて、ネガティブで、面倒臭い部分がいいのだ。
    聞き役にまわると、気を使う感じが透けてみえるから

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    2023年06月07日
  • サロメ

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    ネタバレ

    先輩に薦められて。視線のドラマ。人は誰しも「悦びに呪われている」というのが引っかかる本でした。


    <平野啓一郎解説>
    ・今回、私に《サロメ》の新訳を依頼したのは、演出家の宮本亜門氏
    ・「古典を権威にまで堕落させ」、新しい「美」の創造に対して古典を「棍棒として」振り回す保守的な読者への揶揄
    ・ワイルドのサロメは、もっと少女的で、愛らしい。強いて言えば純真。

    ・ヨカナーンの言葉は、大別して三種類
    ①人間ヨカナーンのつぶやき②預言者としての言葉③預言そのもの

    ・その無邪気なアプローチには、「ヨカナーン!お前の体が愛おしい。」と正直に語ってしまうような、母親譲りの欲望が露わになっている
    ・サロメ

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    2023年06月04日
  • ある男

    購入済み

    ある男

    この小説のミステリーな部分とあったかい部分の割合が心地よかったです。
    じんわりあったまる感じが。

    人ってびっくりするようなことが自分に起きたら、実際はこんな感じなんだろうな、て気がしました。
    この微妙な感じをうまーく表現出来ていて、引き込まれたんだと思います。

    家族の在り方てほんとそれぞれだけど、そこに心を乗っけるか乗っけないかでまるっきり行き先違うんだなぁ、て再確認した作品でした。
    フィクションだけれどもこの家族がうまくいくように応援して祈りました。

    #切ない #ほのぼの #泣ける

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    2023年05月17日
  • 死刑について

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    「決壊」、「ある男」の2作を読んだ後だったのでより、考えながら読めた。
    自分の大切な人が殺された時、目を逸らしたくなるような事件を知った時、殺されたのが一人だった時、大量殺人だった時。
    わたしはその犯人に対して「生きて償え」と思うのか「死んで償え」と思うのか。
    考えさせられた。決して他人事ではない。

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    2023年04月10日
  • 死刑について

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    深く考え込んだことがなかったので読んでみて新たな認識や発見ができた。
    日本の人権教育は失敗している点と憲法について確かにそうだと思った。

    死刑制度について変わる時が来るだろうか。

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    2023年03月30日
  • 「カッコいい」とは何か

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    筆者の博識と分析力には、常々、感嘆の念を禁じ得ない。カッコいい!という表現を考察した文章だが、、非常にレベルの高い内容で、読み応えがあった。

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    2023年03月08日
  • 決壊(下)

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    平野啓一郎二作目。
    どのカテゴリーにもカテゴライズされない作品を描く人だなと思った。
    作品については感想が思いつかない。

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    2023年01月17日