平野啓一郎のレビュー一覧
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著者のデビュー作である『日蝕』と、第二作『一月物語』を収録しています。
『日蝕』は、ルネサンス期のリヨンを舞台に、トマス主義者である一人の青年僧が、ヘルメス主義にもとづいて錬金術をおこなっているという老人のもとを訪ね、奇怪な出来事を体験する話。『一月物語』は、明治30年の奈良県十津川村を訪れた青年が、夢とも現実ともわからないなかで美女と出会い、その謎めいた魅力に惹かれていく話。
両作品ともに、晦渋な文体とシンプルなストーリー・ラインがアンバランスさを感じさせます。デビュー直後には「三島由紀夫の再来」という煽り文句と、何人かの批評家たちの辛辣な評価に取り巻かれていました。なかには「暴走族の落 -
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ネタバレ様々な技法で小説、文章というか、本というメディアを
分解、再構成している、そんな短編集。
老いのために少しずつ体が崩れる世界の青年。
ただ、その小説のページ下部には短いエッセイが
挿絵の代わりについている作品。
一文だけの作品。
親子の人生をインタビュー形式で作り上げる作品 等々
だが、この短編で最もコアなのは主人公が自殺する小説を
書こうとしている小説家の作品だろう。
おそらくは著者自身(平野)が投影された「大野」が
主人公だが、その「大野」が、さらに自分の小説の
主人公をみつめるため、実に不思議な感覚に陥る。
さらにテーマは死である。
死とは何か。小説にとっての。自分にとっての。
小説 -
ネタバレ 購入済み
感想
正直スッキリしない終わり方でした。
ご想像におまかせします的なのはよくある手法ですが、この作品で?と
思ってしまいました。
登場人物達の精神状態が不安定すぎて、私のように想像力が貧困な人間には
「その後」を想像するのは難しいです。
でも2人の「愛」については、とても共感しました。
あんなに深く人を愛し愛されたい!片思い中の身には羨ましい限りです(笑)
作品に流れる空気感はとても好みです。
一定した静かさと、ロウソクの明かりの中にいる感じがしました。
「実話を元に」とのこともあり、リアルな人間性も感じました。
読後スッキリしなかったのが残念です。 -
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スキマ時間で読書=朝のトイレ、通勤時間は座らない、昼食後の30分、移動時間、風呂に入りながら
マックブックカフェ
読書会
ベストセラーは読んでおいて損はない。
マグロ船仕事術
未来記憶
選択日記
本は批判精神で読む=能動的な読書
電車では立ったまま寄りかかって付箋を貼りながら読む。慣れれば、待ち合わせの時間でも読める。
周囲の人に話してアウトプット=知識が深まる。
スペック、要約、書評をひとつにまとめる。自分の考えと行動に活かすか、を必ず入れる。
書評ブログ。
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ハイ・コンセプト
アイデアのちから
本も80:20の法則。キモはラストに集中、が多い。
キラー