平野啓一郎のレビュー一覧

  • サロメ

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    サクッと読めるのがいいねww
    「おや?」っと思える伏線が「なるほど!」と解説で納得。
    分かりやすいことは古典の美学だな!

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    2012年05月19日
  • 高瀬川

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    この作家は一所に落ち着かず、新しい手法に果敢にトライしていく。この本は、最後まで読んで計算され尽くした顛末に思わず嫉妬すら覚えてしまった。

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    2012年04月14日
  • 葬送 第一部(上)

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    ショパンのコンサートの表現のところが一番好き。でも、ドラクロワの話とは別々に書いた方が、締まってよかったんじゃないかと思ってしまいました。

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    2012年03月01日
  • ウェブ人間論

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    スター・ウォーズ通過儀礼だったのか…


    私は、ものの見方、捉え方が梅田氏に似ていると思った。(特に終盤で顕著だった)


    「狂気が必要」

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    2011年10月25日
  • ウェブ人間論

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    ネットで物理的な障壁が取り除かれるのはいいんだけど、物理的に近くにいる人に関心を持てないことに違和感を感じる。ネットはリアルの人間関係を補完するものであっても代替するものにはなり得ないと思う。

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    2011年05月03日
  • 日蝕・一月物語

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     以前読んだ「ドーン」の時にも感じたが、言葉の使い方が面白い。
     幻想的な物語。
     個人的には一月物語が読みやすいと感じた。

     言葉の中に、上手く自分の気配を隠していて、非常に制御されている文体だなと思う。うかつに真似したら、中2病この上ないだろう。

     文庫とはいえ、解説が3つも入っているあたりに、文壇の期待のほどが伺える。あまり見たことがないので驚いた。

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    2011年03月07日
  • 顔のない裸体たち

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    男と女の、解剖めいた心理描写の綾は「ほほぉ」て感じ。

    んが、何か壮大な話の一要素であればもっと面白いと感じるかもしれないけれど、これだけだとどうにもこうにも物足りないというのが正直なところ。
    この作者さんだからよけいにそう思うのであろうけど。

    ネット社会の罠……?
    私には、作者はそういうことを意図して書いたようには思えなかったけども。
    ネットはファクターの一つに過ぎなくて、それらに映し出されて浮かび上がってきた心のアレコレを描写したかったのかな、と思いましたが。

    琵琶湖って、そんな写真が撮れるようなところなのかー!

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    2011年01月11日
  • 顔のない裸体たち

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    この著者の文章は不思議である。確かに表現としては難解である、が、ギリギリのラインで内容がわかる。一たび内容がわかると難解な文章が、著者の感性や考えを実に的確に表現している事に気づく。きっと人の想像や感性を文章に表すと、必然的にとても難解なものになるのかもしれないしそれが文学の使命でもある。平野啓一郎は文学というものにかなり近い人物かもしれない。ところで内容は、どこかであったような、どこにでもあるような男と女の痴情のもつれ。ややアブノーマルか。逆算的に事件の起こるあらましを女の側から描く。ひたすらローな空気が文章中に漂う、そのなかで性にたいする一種独特な視点が面白かった。

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    2010年12月22日
  • 葬送 第一部(上)

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    最初のほうは、章の中で視点が定まっていないこともあり、混乱することもあったが、次第に内容に引き込まれていった。やはり読んでいておもしろいのは、ショパンとドラクロワの芸術談義。ドラクロワの技術についての意見については、同感。彼が現代のインスタレーションなどにどのような感想を抱くか、聞いてみたい。…ちなみに私はけっこうインスタレーション好きです。

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    2010年12月18日
  • ウェブ人間論

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    「ウェブ人間論」とは、紹介した新進気鋭の芥川賞作家・平野啓一郎氏と、「ウェブ進化論」の著者・梅田望夫氏との対談をまとめたもの。両者に共通した関心事である「ウェブ」をテーマにしつつ、とりわけ「ウェブ人間」に焦点を当てて議論が展開する。平野氏が前書きを書き、彼自らがこの対談を提案して実現したことを認めている。

    全体的な流れとしては、小説家、表現者としての平野氏が様々な疑問をぶつけ、ウェブ専門家の梅田氏がそれに答えていくというものだ。

    デジタルブック等の出現における著作権の問題についても、両者ともに重大な関心を持っている。ことに平野氏においては身に降りかかる切実な問題として捉えていることがわかる

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    2010年12月05日
  • あなたが、いなかった、あなた

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    初平野啓一郎作品。これを最初に読んだのは間違いだった。実験的な作品は、最初に読むものではないな。やりたいことはなんとなく分かったのだけど。

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    2010年11月13日
  • 葬送 第一部(上)

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     ショパン、ドラクロワをはじめジョルジュ・サンドなど後世に名を残した芸術家たちの日常を垣間見ている気分で、読んでいて楽しいです。結構下世話な話題で盛り上がっていたりするし、ドラクロワはしよっちゅう批評家や他の画家の悪口を言っているし。
     単純に「天使のような」(と作中でさんざん絶賛されている)美しい金髪のショパンと、自画像を見ても男前なドラクロワが親しく話をしているところは想像するだけでテンションが上がる。

     ショパンとドラクロワは篤い友情で結ばれているのですが、ドラクロワがショパンの音楽をも深く尊敬しているのに対してショパンはドラクロワの絵を心からは好いておらず、「自分が彼の音楽を愛するほ

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    2010年10月24日
  • 高瀬川

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    作者前著のノリで読み始めてみたら、

    『高瀬川』が、
    エロい( 一一)。

    電車で読んでて、思わず周囲をキョロキョロ(゜o゜)してしまったではないか。

    『氷塊』は面白かった。

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    2017年01月22日
  • ディアローグ

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     話題の大型新進作家の対談集。これと併せてエッセー集もあるとのこと。
     始めに1999年に対談した日野啓三はその3年後には亡くなっている。以後対談したメンバーは2007年の近藤淳也まで13人。日野啓三,古井由吉と島田雅彦,山折哲雄,菅野昭正,鐘下辰男,瀬戸内寂聴,高橋源一郎,横尾忠則,キム・ヨンス,青山真治,大江健三郎,近藤淳也。

     それぞれ興味深く、平野が主人役で話を回していることが多いように見えたが,ハッキリと平野がゲストのような感じになっていたのは、文芸評論家の菅野昭正との対談。これは菅野の仕掛けたコースで、平野が力一杯語るという具合で、その分大変判りやすかった。もっとも平野の小説を一

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    2010年06月15日
  • 高瀬川

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    4編の短編小説の中では『清水』がいちばんよかった。
    何がどう良かったのかを説明するのはとても難しいのだけれど、言葉の紡ぎ出す世界の中に ”すとん” と入ることのできる作品であるというところが好きなのかもしれない。
    文章には選ばれた言葉が放つ気配がある。そしてその気配が織り成す空間があり、その空間には新しい世界が生まれる。
    言葉が生み出す別の世界に連れて行ってくれる小説が私はいい小説だと思う(なかなかそういう作品はないのだけれど、、、)。

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    2010年06月10日
  • ウェブ人間論

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     平野啓一郎が疑問を投げかけ、梅田望夫が適当にいなすというスタイルで進む対談。
     3年以上前に書かれた本であるが、平野の懐疑心と梅田の示す方向性とも、なかなか的確に現在を予測していることにまず感心する。
     印象的なのは、趣味の島宇宙にこもることを「現実は結局何も変わらないまま放置されている」と辛辣な眼差しを向ける平野に対し、梅田が「自分としては結構いいなと思ってるんですよ」と呑気に肯定する箇所でありました。
     その両者ともに違和感を感じてしまうのは、「リアル」のとらえ方によるものでしょう。島宇宙を現実からの逃避と見るか、現実の延長と見るか、視点は違えど「リアル」の基軸は同じようです。けど例えば

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    2010年05月21日
  • ウェブ人間論

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    3/11
    平野はこのとき既に「ディヴ」の着想をもっていた。
    梅田よりは平野の振る舞いに賛同したい。

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    2010年03月11日
  • 文明の憂鬱

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    08015

    ★再読_____________________________

    ビートルズを笑え!/中山康樹
    本 / 廣済堂出版 / 1998年08月 発売

    08016

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    2012年12月16日
  • 顔のない裸体たち

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    出会い系サイトで知り合った男女のお話。
    こういう人たちってほんとにいるんだろうなぁ・・・
    こういうのが趣味の人たちって・・・
    なんかそういう世界を垣間見てしまってドキドキした。

    平野啓一郎の作品にしては読みやすかった。

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    2009年12月08日
  • あなたが、いなかった、あなた

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    かなり実験的な作品が並ぶ短編集

    これは小説なのか?・・・・・と少し考えてしまった。


    “日蝕”を読んだ時に(文章表現の難解で独特な事を除いても)

    「おっ、この人やるな」と思ったが

    今回もまた違う意味で同じ感想を持った


    この作品は

    おもしろいか、そうでないかよりも
    おもしろがれるか、そうでないかなんではないだろうか

    私がどっちだったかは・・・・・

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    2009年11月29日