平野啓一郎のレビュー一覧

  • ウェブ人間論

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     ここ10〜20年の間に一般人の生活を画期的に変えた発明というのは、インターネットと携帯電話ぐらいじゃないだろうか。テクノロジーの革命が以前と比べ鈍化したか、もしくはその逆かは正直全然わからないんだけど、少なくとも我々の生活様式を大幅に変えるような技術革新は少なくなってきたと言っていいのだろうと思う。しかし、21歳の自分がそれでも下の世代と感じるギャップ。流行とかじゃなくて思考様式や常識のギャップ。それはほとんどこれらの新しいコミュニケーションツールの存在が関与しているように思う。

     この本の著者(対談本なので著者と言っていいのかわからないけれど)は二人とも知らない人だったんだけれども、梅田

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    2012年12月03日
  • サロメ

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    新訳なので、読みやすい。

    キリスト教について知識があればもっと楽しめたかも。
    解説をよんで学ぶことが多かった。

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    2012年09月13日
  • 日蝕・一月物語

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    デビュー作の「日蝕」で三島由紀夫の再来と言われたとかなんとか、確かに三島由紀夫っぽさを感じる作品だった。小難しい文書だけど、意外と読みやすく話の内容も意外とわかりやすい。個人的には「一月物語」の方が好き。主人公が現実と夢と幻の間を彷徨っている感覚が凄いと思った。

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    2012年09月09日
  • 顔のない裸体たち

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    出会い系で知り合った男女のセックスの模様が、本当の姿、嘘、インターネットの世界の自分と実生活の自分についての考察を交えて描かれている。今となっては「あんな真面目な人が」という表現自体がもうそう思ってる純粋な自分を演じる時にしか使われない、だからこの作品は刊行当時に読みたかったな。エロの描写、淡々としているのによかった。

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    2012年08月22日
  • サロメ

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    本編より解説の方が長いけど、解説の内容が理解できなかった。
    聖書やワイルド、三島由紀夫の知識があったら多少は楽しめると思う。

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    2012年07月05日
  • 葬送 第一部(上)

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    クラッシックなスタイルの大作。しかし、途中で。冗長な感じにくたびれてしまって流し読み。続きは、買わないなぁ…。
    彼には、フランス語で藤沢周平的日本歴史小説を書いてもらいたい。

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    2012年06月18日
  • サロメ

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    サクッと読めるのがいいねww
    「おや?」っと思える伏線が「なるほど!」と解説で納得。
    分かりやすいことは古典の美学だな!

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    2012年05月19日
  • 高瀬川

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    この作家は一所に落ち着かず、新しい手法に果敢にトライしていく。この本は、最後まで読んで計算され尽くした顛末に思わず嫉妬すら覚えてしまった。

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    2012年04月14日
  • 葬送 第一部(上)

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    ショパンのコンサートの表現のところが一番好き。でも、ドラクロワの話とは別々に書いた方が、締まってよかったんじゃないかと思ってしまいました。

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    2012年03月01日
  • ウェブ人間論

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    スター・ウォーズ通過儀礼だったのか…


    私は、ものの見方、捉え方が梅田氏に似ていると思った。(特に終盤で顕著だった)


    「狂気が必要」

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    2011年10月25日
  • ウェブ人間論

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    ネットで物理的な障壁が取り除かれるのはいいんだけど、物理的に近くにいる人に関心を持てないことに違和感を感じる。ネットはリアルの人間関係を補完するものであっても代替するものにはなり得ないと思う。

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    2011年05月03日
  • 日蝕・一月物語

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     以前読んだ「ドーン」の時にも感じたが、言葉の使い方が面白い。
     幻想的な物語。
     個人的には一月物語が読みやすいと感じた。

     言葉の中に、上手く自分の気配を隠していて、非常に制御されている文体だなと思う。うかつに真似したら、中2病この上ないだろう。

     文庫とはいえ、解説が3つも入っているあたりに、文壇の期待のほどが伺える。あまり見たことがないので驚いた。

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    2011年03月07日
  • 顔のない裸体たち

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    男と女の、解剖めいた心理描写の綾は「ほほぉ」て感じ。

    んが、何か壮大な話の一要素であればもっと面白いと感じるかもしれないけれど、これだけだとどうにもこうにも物足りないというのが正直なところ。
    この作者さんだからよけいにそう思うのであろうけど。

    ネット社会の罠……?
    私には、作者はそういうことを意図して書いたようには思えなかったけども。
    ネットはファクターの一つに過ぎなくて、それらに映し出されて浮かび上がってきた心のアレコレを描写したかったのかな、と思いましたが。

    琵琶湖って、そんな写真が撮れるようなところなのかー!

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    2011年01月11日
  • 顔のない裸体たち

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    この著者の文章は不思議である。確かに表現としては難解である、が、ギリギリのラインで内容がわかる。一たび内容がわかると難解な文章が、著者の感性や考えを実に的確に表現している事に気づく。きっと人の想像や感性を文章に表すと、必然的にとても難解なものになるのかもしれないしそれが文学の使命でもある。平野啓一郎は文学というものにかなり近い人物かもしれない。ところで内容は、どこかであったような、どこにでもあるような男と女の痴情のもつれ。ややアブノーマルか。逆算的に事件の起こるあらましを女の側から描く。ひたすらローな空気が文章中に漂う、そのなかで性にたいする一種独特な視点が面白かった。

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    2010年12月22日
  • 葬送 第一部(上)

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    最初のほうは、章の中で視点が定まっていないこともあり、混乱することもあったが、次第に内容に引き込まれていった。やはり読んでいておもしろいのは、ショパンとドラクロワの芸術談義。ドラクロワの技術についての意見については、同感。彼が現代のインスタレーションなどにどのような感想を抱くか、聞いてみたい。…ちなみに私はけっこうインスタレーション好きです。

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    2010年12月18日
  • ウェブ人間論

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    「ウェブ人間論」とは、紹介した新進気鋭の芥川賞作家・平野啓一郎氏と、「ウェブ進化論」の著者・梅田望夫氏との対談をまとめたもの。両者に共通した関心事である「ウェブ」をテーマにしつつ、とりわけ「ウェブ人間」に焦点を当てて議論が展開する。平野氏が前書きを書き、彼自らがこの対談を提案して実現したことを認めている。

    全体的な流れとしては、小説家、表現者としての平野氏が様々な疑問をぶつけ、ウェブ専門家の梅田氏がそれに答えていくというものだ。

    デジタルブック等の出現における著作権の問題についても、両者ともに重大な関心を持っている。ことに平野氏においては身に降りかかる切実な問題として捉えていることがわかる

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    2010年12月05日
  • あなたが、いなかった、あなた

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    初平野啓一郎作品。これを最初に読んだのは間違いだった。実験的な作品は、最初に読むものではないな。やりたいことはなんとなく分かったのだけど。

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    2010年11月13日
  • 葬送 第一部(上)

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     ショパン、ドラクロワをはじめジョルジュ・サンドなど後世に名を残した芸術家たちの日常を垣間見ている気分で、読んでいて楽しいです。結構下世話な話題で盛り上がっていたりするし、ドラクロワはしよっちゅう批評家や他の画家の悪口を言っているし。
     単純に「天使のような」(と作中でさんざん絶賛されている)美しい金髪のショパンと、自画像を見ても男前なドラクロワが親しく話をしているところは想像するだけでテンションが上がる。

     ショパンとドラクロワは篤い友情で結ばれているのですが、ドラクロワがショパンの音楽をも深く尊敬しているのに対してショパンはドラクロワの絵を心からは好いておらず、「自分が彼の音楽を愛するほ

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    2010年10月24日
  • 高瀬川

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    作者前著のノリで読み始めてみたら、

    『高瀬川』が、
    エロい( 一一)。

    電車で読んでて、思わず周囲をキョロキョロ(゜o゜)してしまったではないか。

    『氷塊』は面白かった。

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    2017年01月22日
  • ディアローグ

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     話題の大型新進作家の対談集。これと併せてエッセー集もあるとのこと。
     始めに1999年に対談した日野啓三はその3年後には亡くなっている。以後対談したメンバーは2007年の近藤淳也まで13人。日野啓三,古井由吉と島田雅彦,山折哲雄,菅野昭正,鐘下辰男,瀬戸内寂聴,高橋源一郎,横尾忠則,キム・ヨンス,青山真治,大江健三郎,近藤淳也。

     それぞれ興味深く、平野が主人役で話を回していることが多いように見えたが,ハッキリと平野がゲストのような感じになっていたのは、文芸評論家の菅野昭正との対談。これは菅野の仕掛けたコースで、平野が力一杯語るという具合で、その分大変判りやすかった。もっとも平野の小説を一

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    2010年06月15日