平野啓一郎のレビュー一覧

  • 高瀬川

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    4編の短編小説の中では『清水』がいちばんよかった。
    何がどう良かったのかを説明するのはとても難しいのだけれど、言葉の紡ぎ出す世界の中に ”すとん” と入ることのできる作品であるというところが好きなのかもしれない。
    文章には選ばれた言葉が放つ気配がある。そしてその気配が織り成す空間があり、その空間には新しい世界が生まれる。
    言葉が生み出す別の世界に連れて行ってくれる小説が私はいい小説だと思う(なかなかそういう作品はないのだけれど、、、)。

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    2010年06月10日
  • ウェブ人間論

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     平野啓一郎が疑問を投げかけ、梅田望夫が適当にいなすというスタイルで進む対談。
     3年以上前に書かれた本であるが、平野の懐疑心と梅田の示す方向性とも、なかなか的確に現在を予測していることにまず感心する。
     印象的なのは、趣味の島宇宙にこもることを「現実は結局何も変わらないまま放置されている」と辛辣な眼差しを向ける平野に対し、梅田が「自分としては結構いいなと思ってるんですよ」と呑気に肯定する箇所でありました。
     その両者ともに違和感を感じてしまうのは、「リアル」のとらえ方によるものでしょう。島宇宙を現実からの逃避と見るか、現実の延長と見るか、視点は違えど「リアル」の基軸は同じようです。けど例えば

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    2010年05月21日
  • ウェブ人間論

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    3/11
    平野はこのとき既に「ディヴ」の着想をもっていた。
    梅田よりは平野の振る舞いに賛同したい。

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    2010年03月11日
  • 文明の憂鬱

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    08015

    ★再読_____________________________

    ビートルズを笑え!/中山康樹
    本 / 廣済堂出版 / 1998年08月 発売

    08016

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    2012年12月16日
  • 顔のない裸体たち

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    出会い系サイトで知り合った男女のお話。
    こういう人たちってほんとにいるんだろうなぁ・・・
    こういうのが趣味の人たちって・・・
    なんかそういう世界を垣間見てしまってドキドキした。

    平野啓一郎の作品にしては読みやすかった。

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    2009年12月08日
  • あなたが、いなかった、あなた

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    かなり実験的な作品が並ぶ短編集

    これは小説なのか?・・・・・と少し考えてしまった。


    “日蝕”を読んだ時に(文章表現の難解で独特な事を除いても)

    「おっ、この人やるな」と思ったが

    今回もまた違う意味で同じ感想を持った


    この作品は

    おもしろいか、そうでないかよりも
    おもしろがれるか、そうでないかなんではないだろうか

    私がどっちだったかは・・・・・

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    2009年11月29日
  • 文明の憂鬱

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    まず感じたこと。日本語の使い方への心配り。彼の漢字表記やカタカナ表記には思わず襟を正したくなる。言葉を遣うことへの高い誇りと揺ぎ無き姿勢が伝わってくるよう。
    文明とは何か。それらに見え隠れする矛盾や欺瞞を、横軸縦軸を自在に使い、理論的に暴いてゆく。思い入れの深さに、見方への中庸をやや欠いている感を抱く項もあったけれど、その根底には、人間というものに対する深く強い思いがあるように感じられ、好もしかった。

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    2010年08月17日
  • 顔のない裸体たち

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    日蝕や葬送からがほんとうだろうけど、初めての平野さんはこれを手にした。難解で硬い表現の連続に何とかついていった。なにかの事件を下敷きにしているのかな、”ミッキー”の心理分析はなるほどと思わせるものばかり、哀しいものでした。私としては松浦理英子さんと同じくらい、ぱっと受容できない言い回しでしたが、次はなににチャレンジしようかな。

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    2009年10月04日
  • 顔のない裸体たち

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    思ったほど過激な内容じゃなかった。
    というか、過激な描写は少なかった。
    出会い系とネット動画。現実には平凡でもネットでは表現の仕方でアイドルのように持ち上げられる。それに病みつきになってハマってくのは怖いなぁ・・・。
    ネット上が嘘だとは言わないけど、そこに現実があると思うのは違うんじゃないかな。ネットに挙げる写真も文章も実体を持つ肉体があってのこと。

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    2009年10月04日
  • ウェブ人間論

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    購入者:梅村 (2007.6.7)
    ビジネスの具体的なヒントと言うよりは、ウェブという第2の社会が存在するようになって、人間はどのように変化し、またこれから変化していくのかという内容の対談を纏めた本です。これからの人の行動心理などに無視できない内容が含まれていそうなのですが、なにぶん平野さんの語り口調が難解すぎて、しっかりと伝わってこなかったのが難点です。
    貸出:下司(2007.10.17)返却(2007.10.22)ウェッブ進化論がきっかけとなり著者の梅田さんと作家の平野さんの対談をまとめた本。ウェッブ進化論を読んでから面白かった人はこっちも読んで下さい。
    貸出:丸橋(2007.11.19)

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    2009年10月07日
  • 葬送 第二部(上)

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    第2部はフランス革命へと時代が流れ込んでいくさまが、独特の「引き込まれる感じ」で書かれています。
    第2部冒頭部分の、ショパンの演奏会での演奏風景の書かれ方は、そこにショパンがいるような錯覚にも似た感覚です。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(下)

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    文体としては「日蝕」のような古文体ではありませんが、文語調で書かれているため
    「とっつきにくさ」はあるかも。ただ、それすらも凌駕するような文章表現には、ただただ圧巻の一言。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第一部(上)

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    ショパンとドラクロワ、2人の「天才」を軸としたフランス革命時代の小説。
    実は学生の頃から読みたいと思っていて、やっと手にいれた本でもあります。

    音楽家フレデリック・ショパンの死。物語はそこからスタートします。
    ショパンの半生がドラクロワの視点と絡められながら書かれています。

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    2009年10月04日
  • 葬送 第二部(下)

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    物語は一気にクライマックスへと向かいます。ショパンの死。その時、ドラクロワは…
    全編を通して頭の中にあった「謎」がクライマックスで一気に開けていくような感覚でした。
    読み終わったときの達成感にも似たあの感覚は、多分平野さんの作品独特のものなんだろうな、と思う。

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    2009年10月04日
  • ディアローグ

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    いやー平野さんは賢いね!難しい、ゆーてはることが!wでも高橋源さんとか瀬戸内寂さんとか大江健さんとか特におもしろかったです。

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    2009年10月04日
  • 文明の憂鬱

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    平野啓一郎氏初のエッセイ集。抽象的な文明論ではなく、日々の生活における具体に潜む文明の憂鬱を、作者独特の鋭い感性によって掬い上げている。
    どれも興味深く、考えさせられる作品であった。中でも、「愛「国」心と愛「国家」心」、「「犯罪件数」と「報道件数」」、「マイケル・ジャクソン騒動」などは、特に私が関心を持っているマス・メディアの脅威に関する論考で、示唆に富んでいた。また、「近景と遠景」の話はどんな話にでも応用が可能であり、極めて有用な考え方であると思った。

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    2009年10月04日
  • 顔のない裸体たち

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    男性の主人公に最後まで嫌悪感を持った事と女性の主人公の方には、じれったさを感じたのは作者の技量のうまさなのだろうか。どこにでもいる普通の、どちらかというと地味で控えめに人が、ネットを通して
    別の顔を持つ。もしくは演じる。

    すんなりと読む事は読めたが、主人公の男性同様の嫌悪感を感じた。これも作者の技量の上手さなのか

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    2009年10月04日
  • 顔のない裸体たち

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    「どうしてあの人が!?」ごく平凡で、普通のあの人が、「常識」の範疇を逸脱した行為をしたとき、世間の人々はこう漏らします。
    人々は、自らの理解の範疇を超えた行為、つまりは、常識から遠のいた行為に関しての思考ができないようです。
    著者は、そんな人々の不可解な気持ちを解きほぐしてくれることでしょう。

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    2009年10月04日
  • 顔のない裸体たち

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    これは…身近で起きているできごとかもしれない。出会い系で会ってすぐにSEXして、それがどんどん過剰になっていく…。いや、怖いこわい。2人の登場人物がなんだか希薄な印象を受けるのに、性描写がちょっと激しすぎる気がする。

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    2009年10月07日
  • 顔のない裸体たち

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    今すぐ隣にいる人が実際にこういうことをやっているかもしれない、、、そんな風に思えるくらいにリアルな話。ただ平野氏の本にしては主人公二人の心理の抉り方がちょっと物足りなかった気も。
    主人公二人の行動や欲求などを極端に汚く書いたりその逆も無かったのはよかった(それは小説としては当たり前のあり方なのかもしれないけれど)

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    2009年10月04日