田中啓文のレビュー一覧

  • 貧乏神あんど福の神

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    こいつあごっつうおもろいで。主人公の貧乏神と同居している貧乏絵師の葛幸助が最高にさばけていてええで。意気投合した福の神(仮の名)と組んで、悪だくみをスカッと解決するのが楽しおま。合間に入るくすぐりも笑えることばかりでっせ。丁稚の亀吉や貧乏神のキチボウシもいい味出してまんがな。田中啓文やりますなあ。

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    2022年10月26日
  • 夜更けのおつまみ

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    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

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    2022年07月24日
  • 討ち入り奇想天外 元禄八犬伝 五

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    まさか、ああいう結末になるとは。
    もっと読みたいなぁ。あの続き、新しい舞台として書いてくれないかなー。
    淀君と水戸光圀公のあの経緯には驚いたし、笑ってしまった。
    それにしても、懲りないやつだねぇ。
    光圀公といい、堀部安兵衛といい、こういう人気者を悪役に持ってくる発想も好き。
    もちろん、左母二郎やかもめ、船虫も。
    再会できるのを期待。

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    2022年06月01日
  • 元禄百妖箱

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    ネタバレ

    大衆伝奇小説って感じで面白かったな。
    堀江安兵衛は己のすべきことまっとうできて良かったな。
    大石内蔵助は気の毒かも..
    吉良上野介はとんだとばっちり
    浅野はもっとかわいそう
    上様と桂昌院と柳沢は気持ち悪い感じ。
    神官も気持ち悪かったな。

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    2021年12月09日
  • イルカは笑う

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    感想:ひとことでいうと「なんじゃこりゃ~」
    基本はダジャレですね。ただのダジャレをつなぎ合わせて荒唐無稽な物語を紡ぎだしていく遊び。(そうではない話もいくつかはある)
    教養としての雑学がないと元ネタがわからず、ただの変なお話で終わってしまうと思う。(私も1割ほどわからないネタがありましたが…)
    初読の作者さんでしたが、他の作品にも興味がわきました。

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    2021年09月09日
  • 歯噛みする門左衛門 元禄八犬伝三

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    門左衛門って、近松門左衛門か!
    今回も、何人もの新キャラ登場で、みんなそれぞれに魅力的。
    左母二郎の「さもしい浪人」っぷりは今回も炸裂で大笑い。
    (いや、被害を受ける人たちにとっては笑い事じゃないんだけど)
    船虫姐さんが猫好きとは意外に可愛い。
    並四郎の技は、本当に素晴しい。真面目にやれば一旗あげられそうなのにねぇ。
    江戸もきな臭い気配が漂っているし、今後が楽しみ。
    伏姫の登場はいつになるのか。
    どこにどんな形で潜伏しているのか、わくわくする。

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    2021年08月29日
  • 天下の豪商と天下のワル 元禄八犬伝 二

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    ネタバレ

    前作の最後で出てきた黒幕?
    うっそー、あの人をそういう役回りにしちゃうの?!の人はやはり暗躍しているように思われる「三人淀屋」。
    佐母二郎たちの活躍がかっこいい。
    並四郎はとんでもない災難だったけど、なんともくえないところが好きだわー。
    赤穂浪士にまつわる一編は、ひたむきな右衛門七が切なかった。
    それにしても、あいかわらず、金にならないことはしないなんて言いながら佐母二郎ってばいい奴なんだからー。
    八犬士の伏姫探しは難航しているけど、次は誰が登場かな。楽しみ。八人が揃ったところで何かあるだろうとわくわく。

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    2021年03月27日
  • さもしい浪人が行く 元禄八犬伝 一

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    ネタバレ

    田中啓文版里見八犬伝の開幕!
    佐母二郎のキャラにまずびっくり。
    主人公なのに、ああいう登場?!
    さすが田中啓文さん、ぶっとんでるー。
    相棒?の泥棒並四郎や妖婦船虫との掛け合いも楽しい。
    並四郎を宿敵として追いかける鬼右衛門のキャラも好き。
    解説にもあるけど、この辺の関係があのアニメ、まんまなのがまた楽しくて。名字が「滝沢」なのも、もちろん意味があるんだろうな、とわくわくする。
    彼らが、八犬伝たち関わって事件を解決に導いていく様子が楽しくてたまらない。
    佐母二郎なんて、あんな悪ぶりっこなのに、実は、いいやつだし。(本人は絶対に認めないだろうけど)
    さて、続き読もうっと。

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    2021年03月27日
  • 竹林の七探偵

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    3世紀の中国で老荘思想を体現した竹林の七賢人がいたそうだが、彼らが疑案という謎を解くというパロディもの。中華風の雰囲気が漂っていて、なかなかいい感じだ。7人のやり取りも、清談というか、ちょっと俗っぽいところもないわけではないが、結構面白い。謎解きも彼らがああでもないこうでもないとやるが、毎回最後に竹に住む謎の華虞姫が皆を虚仮にしながら解いてしまう。端々に出てくる儒教への批判と老荘思想への賛美がなかなか痛快だ。さて、最後の話で、華虞姫は…。

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    2021年02月18日
  • 信長島の惨劇

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    織田信長と周辺人物+『そして誰もいなくなった』っていう素っ頓狂なテーマがもう最高だよね。
    各登場人物のキャラ付けはだいたい大河ドラマとかに出てくるときのそれと近い感じだからすんなり受け入れやすく、でも逆に「この武将ならこう考えて動くはず」ってイメージが若干ミスリードを誘う部分も?
    基本的にはバカミスかつ超解釈歴史ものなのに、最後の最後で本来の歴史の流れに無理やり合流させるのずるすぎるw

    オチの部分でミステリとしては掟破りなトリックがあったりもするけどそもそも設定自体がトンデモだから割とすんなり受け入れられてしまった……。

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    2021年02月02日
  • 信長島の惨劇

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    戦国時代版『そして誰もいなくなった』!
    その上、あの仕掛けが最高だった。
    本能寺の変で非業の死を遂げたはずの信長公から届いた無人島への招待状って設定が素晴しい。
    集められたのは柴田勝家に豊臣秀吉、徳川家康、高山右近。
    実は、そうじゃないかと思っていたのが当たっていて大きくガッツポーズw
    もしや?いや、まさか?とか思っちゃった私ってすごーい。
    あれを、あんなふうに見事に生かした作品がもっとすごいのは言うまでもなく。
    なんか変じゃない?な伏線がきれいに回収されるって本当に快感。
    補遺までが作品というのも好き。

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    2021年01月02日
  • 信長島の惨劇

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     なかなか面白い。織田信長が本能寺で明智光秀に討たれて十数日後、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康に信長から書状が届けられる。三河湾に浮かぶ小島に一人で来いと。

     そこで、わらべ歌にそって連続殺人がおこる。クリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュだ。信長に呼ばれた4人の武将の思惑がそれらしく描かれているところがミソか。ラストも上手くまとめており、楽しめるミステリーとなっている。

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    2020年12月30日
  • 落語少年サダキチ(さん)

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    落語と漫才に優劣はなくて、どちらも魅力があるということ。
    比較した見方ってあんまり意味がないかもな、って思った。

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    2020年09月13日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • 文豪宮本武蔵

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    武蔵のキャラが最高!
    まっすぐで素直で一本気。
    タイムスリップものとは知らなかったのでびっくりしたけど、武蔵が柔軟に順応していて素晴しい。
    そこで出会う明治の文豪たち。
    樋口一葉や正岡子規をはじめなんともぜいたく。
    武蔵は宗教に対してもフラットに受け入れている。
    帝大剣術同好会の傲慢で卑劣な様とは大違い。
    もう、あいつら、どうしてくれようってギリギリ歯ぎしりで読んでいたし。
    人力車夫としての活躍もかっこいい。
    自由な想像力、発想力で小説まで書き上げる武蔵は本当に素晴しい。
    最後、そうきますか。
    あぁ、武蔵の書いた小説が読んでみたい。

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    2020年06月18日
  • 茶坊主漫遊記

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    僕は一番こんな内容が好きだよね

    僕にはこんな内容の話しが、合うのかな?と思うくらい、のめりこんで読んでました。
    どちらかというと、この時代背景が好きですね😃
    それから、この小説のようなキャラクター表現が好きですね😃

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    2020年06月16日
  • 落語少年サダキチ(さん)

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    いまや落語にどっぷりとはまってしまった落語少年サダキチこと清見忠志少年。今回は町内の老人会のお祭りで、落語を披露することに。しかも、同じ学校の漫才兄弟とお笑い対決する羽目に!?
    そこへ、謎の女「ペン子」の影がちらつく(正体はだいたいあなたの予想通りです)。
    漫才に負けず爆笑を獲る落語ネタはなんや!?「子ほめ」ではいかんのか!「住吉駕籠」は忠志の手にあまるやろ!と落語好きの読者はひやひやしながら読むことでしょう。果たして、忠志の選択は?

    飄々とした粋梅師匠、忠志のマネージャー気取りの真一、口やかましいが愛情いっぱいの父・忠太郎も健在のシリーズ第三弾。作者も時々顔を出してますます楽しい落語小説。

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    2020年02月24日
  • 落語少年サダキチ(さん)

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    第三弾。
    落語も漫才も、違った面白さだよね。
    でも、競ってしまうのは、自分がやってる方が好きだからなんだろうね。子供だし。
    真一があおるのはお調子者でありありだけど、大人があおっちゃだめだよね。しかも、その理由ってのが、、、
    リーゼントにいちゃんが意外なところを見せてくれたシーンが好き。やるじゃん。
    ペン子さんの正体、だと思った!
    忠志も苦労が絶えないねw
    粋梅師匠の落語、聴いてみたいなぁ。

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    2019年12月31日
  • 落語少年サダキチ

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    忠志も、学校の友達に先生も楽しい~。
    それにしても、忠志改めサダキチが落語を始めるきっかけときたらw
    挙げ句、落語の練習中にあんなことが起こるとは!
    そこで出会った友吉が頼りなくていい味だしてる。
    お侍さん、人は見かけによらないね。
    シリーズあと2冊手元にあるので先が楽しみ。

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    2019年12月28日
  • 落語少年サダキチ(さん)

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    ネタバレ

     漫才と落語、どちらが面白いかをカピバラ兄弟と競うことになった忠志は、大ネタ「住吉駕籠」の練習を始める。しかし、忠志は、江戸時代にタイムスリップして師匠の粋梅の「子ほめ」を見て気づく。「落語家にそのネタをやりこなす力がなかったら、どんなにおもろいネタも台無しになる。逆に、落語家に力があったら、どんな小さいネタでも爆笑させられる」。そして、「子ほめ」を演じることにする。老人会主催のイベントで、ついに対決したカピバラ兄弟と忠志は、お互いの健闘を讃え合い、勝負は引き分けとなる。

     ところどころで笑ってしまうボケやツッコミが満載の軽妙な語り口の中に、お笑いの中における落語について、落語家の力量につい

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    2021年03月22日