田中啓文のレビュー一覧

  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺
    おもしろかった。この後、シリーズで続きも読む。薦めて読んだダーリンもおもしろかったと3冊とも呼んでいました。
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺
    新書購入

     ミステリー。落語。現代物。
     弟子に、梅春(元ソープ嬢)、梅毒(この病気知らないヒトも増えてきているかもねー)とかがいる、梅寿に無理矢理弟子入りさせられた、龍二。不良少年。貰った芸名は「梅駆(ばいく)」。鬱陶しい兄弟子の梅雨にいびられながら、師匠にどつかれながら、「なんで俺、逃げないん...続きを読む
  • 水霊 ミズチ
    和製伝奇ホラーの名作。

    神道やオカルトなどが好きな人なら絶対ハマるはず。

    「生水を飲んだら蛇になる」

    そんな言い伝えが残る地域で水を飲んだ人が次々おかしくなる病気が起こる。

    その原因を大学の研究者が追ううちに古代史が蘇っていく。

    ちなみに映画化されてるけれども、あれは観る価値はない。
  • 郭公の盤
    半村良の伝記物、山田正紀の神三部作と幻代史、星野之宣「ヤマタイカ」「宗像教授」、諸星大二郎「妖怪ハンター」好きは絶対に読むように!

    現在の日本SF界の鬼才にして奇才、異才が組んでいるんだから間違いない。神代まで遡る謎、魅力的な登場人物、仕掛けの素晴らしさ、巧みな擬音……文句なしのエンターテインメン...続きを読む
  • 銀河帝国の弘法も筆の誤り
    人類圏の壮大なる歴史と異星人とのコンタクト、そして崩壊を描く連作集。

    本当か?
    「嘘じゃ!」

    田中啓文の本領が遺憾なく発揮された作品集です ヽ(゚∀゚)ノ
  • 落下する緑
    これは人に勧められます。
    で、田中啓文が気に入ったら、梅駆くんの話じゃなくて、『忘却の船に流れは光』を勧めるといいでしょう (゚∀゚)

    いい話です。
    2話目って、細野不二彦の『BLOW UP!』にほぼ同じオチの話があったような気がしますが、JAZZはそういうものです。
    そういうものなんです。
  • ホラーセレクション 平成都市伝説
    「都市伝説」テーマのホラーアンソロジー。「都市伝説」そのものがもともとホラーなんだから、このテーマは面白くないはずがない!
    ユーモアの効いた梶尾真治「わが愛しの口裂け女」、異形テイストがとことん溢れる井上雅彦「飢えている刀鋩」などなどどれをとっても逸品ぞろいかなあ、という気がするけれど、個人的に気に...続きを読む
  • 三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル
    「かまいたち2」のおかげで一気に脚光を浴びた感のあるこの一冊。もっと早く読んでても良かったな。期待以上に、面白かった。
    三人とも違う作風なんだけど、すごーくバランスがいいと思う。笑いまくって、どっぷり浸って、納得する、と。最後に我孫子さんが来てると、なんか妙に落ち着くなあ。ちなみに「マルチエンディン...続きを読む
  • ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2
    笑酔亭梅寿謎解噺の第二弾です。
    第一弾より謎解きが少ないですが、今回は師弟の話が中心です。

    第一弾、同様落語の内容の解説がもう少し欲しいかも?
    多少慣れてきて、大阪弁での会話の字面も早く読めるようになりました。
  • 邪馬台洞の研究
     私立伝奇学園高等学校民族学研究会シリーズ二作目。
     一作目よりさらに面白くなってます。とても好き!

     曾祖父の残した言葉を頼りに、常世の森にあるという邪馬台国の秘宝を求めて留学してきたタイ人ナロンチャイと邪馬台国の謎に迫る『邪馬台洞の研究』。
     幻のクワガタ虫を求めて常世の森に迷い込んでしま...続きを読む
  • 蓬莱洞の研究
     格闘武術「独楽」の使い手である主人公の諸星比夏留は、稽古に明け暮れる毎日を嫌いブラスバンド部に入部する予定だったのが、どういうわけだか民俗学研究部に入部してしまう。
     飲んだくれの顧問の爺さんを筆頭に、レズの部長だったり関取りの先輩だったり、奇妙な部員たちとともに民間伝承から派生するいろんな不思議...続きを読む
  • 天岩屋戸の研究
     伝奇学園高等学校民族学研究会シリーズ三冊目。
     楽しく楽しく読ませてもらった伝奇学園もこれで最終巻です。

     収録は世界の創生の地を舞台にバイオな未確認生物と戦う『オノゴロ洞の研究』。合宿先のお寺で出くわした殺人事件と薬物に迫る『雷獣洞の研究』。そして天照大神の姿を暴く『天岩屋戸の研究』。

    ...続きを読む
  • ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2
    「ハナシが違う」の続編です☆O−1グランプリに出場した竜二のその後から話は始まっていますw

    今回は梅春ねえさんの出番が少なかったかな〜かと言ってチカコの出番が増えたってワケでもないし、なんか新キャラがようけ出た感じやわ。「梅」って一字がついた兄弟子・姉弟子がいっぱいwまぁ人間成長していくと色んな人...続きを読む
  • 水霊 ミズチ
    文学として傑作かといったらそうではないと思うのですが、何せ扱った題材が『水』。
    これを読んだ人にしばらく水を飲むことをためらわせることが出来れば、これはホラーとしては成功だと思います。
    かくいう私も水が飲めなくなりましたが。
    そして、何より怖いのはまゆみだという意見もあります。(あんな女が彼女だった...続きを読む
  • 蹴りたい田中
    「銀河帝国の弘法も筆の誤り」に続くSF短編集第二弾。例によってダジャレとグロとバカが基本で楽しい。アイディアの核がダジャレでも、プロットはSFが溢れてて、でも最後はダジャレで、もう大好きである。ヨコジュンのハチャハチャSFをどこかで既に越えて、ダジャレ小説に関してなら暫定チャンプではないか。「赤い家...続きを読む
  • 医は仁術というものの 十手笛おみく捕物帳 二
    2話とも読み応えがあった。

    ぴーひゃらその一
    人形浄瑠璃の人気が歌舞伎にとって変わったが、歌舞伎も人気役者が江戸へ行き、人気が落ちてきた頃の話。
    お互い人気を取り戻そうと必死になるがあまり、手を出してはいけない所までいってしまう。

    ぴーひゃらそのニ
    腕はいいが、高額な薬礼をふんだくる医者と
    貧乏...続きを読む
  • 貧乏神あんど福の神 なぞなぞが謎を呼ぶ
    なぞなぞなあに

    これは案外手強い。簡単そうで、わからない。
    答えが解れば、なるほどと思う。
    4巻目も楽しめました。

  • 推理の時間です
    誰が、どうやって、何故の3つのテーマで2篇づつ短編があり、解答は最後に纏まっているという面白い形式の本。
    読者への挑戦ということで読み進めながら考えたけど、わかったものはひとつもなく。
    巻末に作家の方々の推理があるのだけど、さすがきちんと読み取ってるなと思うものも、裏を読みすぎたような推理もあって面...続きを読む
  • シャーロック・ホームズたちの新冒険
    ホームズ物の短編を読みたくて購入。他もそれなりに面白かったけど何よりホームズ物の圧倒的な二次創作感がめちゃくちゃ好きだった。もしもホムワトが若くして出会っていなければ…というif物。あの時出会っていなくてもホムワトはホムワト。素敵な二次創作でした。
  • お奉行様のフカ退治 鍋奉行犯科帳
    恒例の悪を挫く大邉久右衛門、勧善懲悪の話なんだけど性格がいい加減なので緩い水戸黄門のよう。パターンがわかりやすいけど、軽いテイストで毎度楽しめる。

    「ニシンを磨け」
    料理対決では、すゑの家庭料理が豪華な料理に完勝するのが気持ち良い。昆布で白飯が食べたくなる。料理小説の醍醐味だね。
    「フカ退治」「苦...続きを読む