田中啓文のレビュー一覧

  • アケルダマ

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    アケルダマ。この奇妙なタイトルを見て、咄嗟に新約聖書の福音書を思い浮かべる人は、残念ながら日本ではそう多くないと思う。
    すぐに本書中で触れられるが、これは裏切り者の代名詞ともなっている「ユダ」が、キリストを銀貨30枚でユダヤの大祭司に売り渡し、その後その銀貨をもって購入した地所であり、ユダはその地で首をくくった(または身を投げた)。
    と、されている。
    まあ福音書というものは、イエス・キリストが死んでから何世紀か後に記されたものであるから、真偽のほどは定かではない。
    しかし本書を読むまで、新約聖書にこれほど「血」に関する描写が多い事に、迂闊にも私は気付いていなかった。
    子供の頃から何度となく再読

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    2015年11月20日
  • ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺3

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    新書購入


     推理。落語。現代。
     続き物。

     とさか頭の不良の竜二(芸名・梅駆)は、酒癖の悪く暴力を振るう師匠笑酔亭梅寿の元に住み込みで弟子入り中。
     いろんな事件に巻き込まれて・・・。

     いろんな才能があるらしい竜二。(演劇の才能も、落語家の才能も、推理能力もあるのですよ、彼は)
     でも当人はまったく気がつかない。
     思ったよりも素直・・・(お馬鹿さんなまでに素直)

     師匠は理不尽だが、竜二のことをちゃんと考えているので、ときたますごーく能動的に裏で動く。
     たびたび師匠の体の具合が悪いことが、作中に出ていたが、今回ついに入院。意識不明。
     竜二は激しく動揺する。父親に倒れられたよ

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    2014年09月28日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    ネタバレ

     ミステリーの完成度、というより、総合的な完成度が高いと思う。
     このような書き方をすると堅苦しいキチキチとした小説のイメージになってしまうが、そんなんじゃなくって、キャラクターや話の流れが読んでいて心地よいのだ。
     主人公である竜二、彼はヤンキーでどうしようもない不良のように見えるが、酔っ払いで借金持ちのそれこそ酷い人間のように一見するとみることができない師匠の噺に引き込まれていき変化していく。そこにあるのは等身大の若者であり、誰しも抱えている悩みである。
     そんな彼の成長していく姿に、読者は共感できるのである。

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    2014年08月25日
  • オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼

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    正体が鬼の鬼丸刑事と陰陽師のベニー芳垣警部が活躍する伝奇ミステリーの第三弾。今回は最強の敵が二人の前に立ちはだかる。シリーズの中では一番面白い。

    『鵺の啼く夜』『黒塚の迷宮』『鬼刑事VS殺人鬼』の中編三編を収録。

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    2014年06月27日
  • 真鍮のむし

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    表紙を見て買ったたぐいだが、結構面白い。主人公はサックス奏者。ぼーっとしてるようで、しっかり謎を解く。ミステリーと言ってるが暴力シーンや派手な事件もない。いろんなところにジャズ話がちりばめられてそれが楽しい。1話ずつに作者が参考アルバムを紹介するのがまた楽しい。
    シリーズものらしいので、他の本も読みたくなる。

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    2014年04月12日
  • こなもん屋うま子

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    久々のヒットでした!
    最後まで読まないと主人公の背景がわからないのですが、それもすごいなと思ったし、
    馬子の作る料理がものすごく美味しそうで、その描写がすばらしいです!

    それと、読んだ後に気分がスッキリします。

    あー、大阪で馬子のお店を探したくなるわー。

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    2013年09月23日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    自分でもびっくりするくらい一気に読んでしまった!!
    なんだかんだで梅寿さん、めちゃ考えてはるとこが好き。笑

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    2013年07月14日
  • 茶坊主漫遊記

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    ネタバレ

    こう言う石田三成は読んだことがなかった。これは面白い。

    田中啓文節、と言うのか、突き抜けすぎのダジャレとビロウな話がなくて、ちょっとおや?と思ったけれども、面白さは相変わらず。

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    2012年12月03日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    無理やり入門させられた上方落語の世界。
    しかしそこに魅力を感じた竜二がその世界にのめりこんでいくというストーリー。

    落語の噺がミステリーの謎ときのヒントとなっているところがおもしろかった。

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    2012年10月24日
  • 聴いたら危険! ジャズ入門

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    そろそろフリージャズに手を出すか。

    引用
    「マイルスが死んでジャズは終わったというひともいますがそれはとんでもない誤解です。各地のライヴハウスでは、若いミュージシャンたちが「今の音」を熱く奏でています。 本書は、そういったジャズに関する誤解を解く本です。現在進行形のジャズは、実はパンクと同じぐらい過激で、ポップスと同じぐらい楽しく、ヒップホップと同じぐらい身体に感じる、かなりヤバくて激アツで全身を直撃する音楽なのです。とくに「フリージャズ」と呼ばれるジャズは、その成立から、小むずかしい、わけのわからない騒音じみた、政治や思想臭がつきまとう、頭でっかちの音楽だと思い込んでいるひとも少なくありま

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    2012年08月06日
  • 茶坊主漫遊記

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    本屋で平積みされるのを見るまで、作家の名前も知らなかった。
    表紙見て「おもろそう?」、
    裏表紙の概要見て「ブクオフー!入荷登録せな!!」
    (よっぽどのことがない限り、こーゆー買い方です;)

    どう書いてもネタバレになるので敢えて書きませんが、
    ジジイ好きの自分にはとてもおもしろうござりました。

    いやー、戦国の頃ってネタに困らんでござるなぁw

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    2012年05月16日
  • 落下する緑

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    田中啓文さんの落語シリーズも好きだけど、このテナーサックス奏者永見の推理小説も楽しかった。推理小説としておもしろいだけでなく、ジャズマンのこと楽器のことも楽しく学ぶことができた。「大きなお世話」的参考レコードで紹介しているアルバムは早速聴いてみようと思う。
    最後の「砕けちる褐色」の謎は聞いてびっくり!

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    2012年05月06日
  • ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺4

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    落語ブームのはずなのに、なぜか笑酔亭梅寿一門だけは食うや食わずの極貧生活。バイトに明け暮れる竜二も、気がつけば入門三年目、大きな節目を迎えていた。事務所にナイショの闇営業に励んだり、落語CDリリースの話が転がり込んだり、漫才師の登竜門「M壱」に挑戦したり••••••。芸人としての迷いに直面しながらも、落語の奥深さにますます魅了されていく竜二の成長を描くシリーズ第四弾。

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    2012年04月15日
  • ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺4

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    あれ?これ、ミステリーじゃなくなったよね??
    完全に竜二の成長記となってしまったような…。
    でも、面白いから許すっ←何様?
    この作品の魅力はやはり掛け合い。テンポがよくてぐいぐいと引き込まれます。
    梅寿さんの破天荒ぶりは相変わらず凄い(笑)。
    今回、竜二にちょっとした動きがあったので、話がホントに動いた感じがしました。
    最後のオチは盛大に笑わせて貰いやしたよ♪
    次巻が楽しみです!

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    2012年03月06日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    シリーズを通して、キャラクターが実にチャーミング。高校をドロップアウトした金髪鶏冠頭の元不良・竜治が酒飲みの落語家・笑酔亭梅寿に弟子入りして巻き起こる、成長譚。
    古くさくてカッコ悪いと思っていた落語の面白さ、奥深さに目覚めていく経緯、師匠や兄弟子、漫才師・コメディアンたちやとの人間関係を綴るエピソード、襲名問題や東西格差、笑いを職業とする者の悩みと喜びなど、多岐にわたる広い問題意識と、深い愛情を感じる秀作。
    映像と舞台とで観たい一作。

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    2011年12月11日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    プロの世界にならいかにも居そうな、お酒を飲むとどうしょうもないが芸は確か、情にも溢れた型破りの落語家のところに無理やり弟子入りさせられた鶏冠頭のツッパリ。落語なんかに興味はないと反抗しながらも、次々と起こる事件に巻き込まれながら、家族の良さを知ったり人の機微に気付いたりして成長していく。一話ごとに落語の説明があり、とてもわかりやすく落語の基礎知識が身に付くようで楽しい。上方落語も一度は生で聴き行かなくては、という気になった。

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    2011年12月07日
  • ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺

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    おもしろかった。この後、シリーズで続きも読む。薦めて読んだダーリンもおもしろかったと3冊とも呼んでいました。

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    2011年08月21日
  • 水霊 ミズチ

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    ネタバレ

    和製伝奇ホラーの名作。

    神道やオカルトなどが好きな人なら絶対ハマるはず。

    「生水を飲んだら蛇になる」

    そんな言い伝えが残る地域で水を飲んだ人が次々おかしくなる病気が起こる。

    その原因を大学の研究者が追ううちに古代史が蘇っていく。

    ちなみに映画化されてるけれども、あれは観る価値はない。

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    2011年02月18日
  • 郭公の盤

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    半村良の伝記物、山田正紀の神三部作と幻代史、星野之宣「ヤマタイカ」「宗像教授」、諸星大二郎「妖怪ハンター」好きは絶対に読むように!

    現在の日本SF界の鬼才にして奇才、異才が組んでいるんだから間違いない。神代まで遡る謎、魅力的な登場人物、仕掛けの素晴らしさ、巧みな擬音……文句なしのエンターテインメントです。

    ただね……田中啓文……ですから……。

    あとがきも最高です。

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    2010年11月21日
  • 銀河帝国の弘法も筆の誤り

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    人類圏の壮大なる歴史と異星人とのコンタクト、そして崩壊を描く連作集。

    本当か?
    「嘘じゃ!」

    田中啓文の本領が遺憾なく発揮された作品集です ヽ(゚∀゚)ノ

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    2010年11月18日