阿川佐和子のレビュー一覧

  • スープ・オペラ

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    分からないものを分からないままにしておくっていいね。こんな「家族」あるのかって思うけど小説だからそれで良い。じっくり作った美味しいスープが飲みたくなりますね。

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    2023年07月04日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。


    うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
    相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
    いやはや。下手なホラーより怖い。
    どれも面白かった。

    その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。

    「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
    他の作品も読んでみたい。

    「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがな

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    2023年06月20日
  • グダグダの種

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    すらすらと読めて、クスッと笑える阿川さんのエッセイ。
    ご自身の色々な経験談も多く、どのようなことを考えていらっしゃるのか明瞭で楽しめます。
    20代のお見合いと披露宴のためのホテル通いの話とか、ベッドの話しなどは読みながら笑ってしまう。
    本当に人間的魅力に溢れた人だなぁと思う。

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    2023年05月26日
  • 老人初心者の覚悟

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    タイトルの「老人初心者」という言葉に釣られて読み始めました。相変わらずの阿川ワールド全開。 「老化とは、ひたすら順応することである」という阿川さんに頷く私。受け入れてやっていくしかないんですよね。気持ちだけは若さを保つように頑張りましょう。

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    2023年04月02日
  • アガワ家の危ない食卓(新潮文庫)

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    阿川佐和子と言えば、いいとこのお嬢さんというイメージだったけど、だからこそなのか、がさつ(賞味期限を気にしない)で、おおざっぱ(料理がテキトー)な感じで好感がもてた。

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    2023年02月18日
  • 強父論

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    娘である著者から見た小説家の父の普段の姿。
    男尊女卑だし怒りっぽいし偉そうだし、今の時代のいい父親像からはかけ離れたことをいっぱいしているんだけど、文章が軽妙だから暗くならずにすごく楽しめた。
    奥さんが自分から見えない所にいると、近くにいてもらわなきゃ困る!と言いだすところは少し可愛いなあと思ったり。自分の夫だったら絶対いやだけど。

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    2022年08月18日
  • ことことこーこ

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    ネタバレ

    離婚して実家に戻った香子が、認知症の母、琴子のケアをしながら奮闘するストーリー。

    香子がフードコーディネーターとして仕事を始めた頃、母の琴子に認知症の症状が出始める。そんな中、父が急逝。
    香子が仕事で家を空ける日、琴子を弟夫婦に預けるが、琴子は家に帰ろうとして放浪(徘徊)してしまい、香子は自分が面倒を見なければ、と決意する。

    記憶力も根気も体力もなくなってきた琴子だが、香子がフードコーディネーターとしてやっていく上で、琴子が昔書いていた料理ノートが役立ったり、同僚の麻有や、理解ある上司に助けられながら、仕事を続けられる香子は、ある意味ラッキーだと思う。

    ボケたと思っていた琴子が、昔の話を

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    2022年07月10日
  • スープ・オペラ

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    ネタバレ

    ルイの母は産まれてまもなく亡くなり、父はルイを置いて失踪。母親代わりの叔母さんトバちゃん。
    ルイは35歳までずっとトバちゃんと暮らしてきたのに、トバちゃんは水谷さんという県境なき医師を目指すという男の人と旅に出る。県境なき医師って!っとルイが心の中でつっこむ感じも面白かった。そんなトバちゃんが出て行ってひょんなことからトニーさんとこうちゃんと一緒に暮らすことに!まぁ自由人の集まりで面白いこと!もちろんこうちゃんとも恋仲になるし、トニーさんは実の親かもしれないし?でも曖昧な3人の関係も深く問い詰めなければ平穏な楽しい3人っていうのがいい。
    合間合間のトバちゃんの手紙日記も面白い。
    厚そうに見える

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    2022年06月18日
  • ことことこーこ

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    『ことことこーこ』
    一見どういう意味?と思えるこのタイトル。
    琴子と香子という親子の物語。

    離婚して実家に戻った香子は、父親から「母さんがボケた」と聞かされます。まだ72歳。そんなわけないでしょう、と気楽に構えているも、次々と母の琴子は聞いたことを忘れ、どこにしまったかを忘れ、色んなことを忘れていってしまうのです。

    フリーでフードコーディネーターの仕事が入るようになるも、ある日、出張で弟家族の家に琴子を預けたところ、目を離したすきに母親は夫が亡くなったのを忘れ「もう夕方!ご飯の支度をしなければ。家に帰らなくちゃ」と家を出て、迷子(徘徊)になり、警察を巻き込んでの大騒ぎに。

    弟に施設に入居

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    2022年05月29日
  • タタタタ旅の素

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    「阿川佐和子」の旅エッセイ『タタタタ旅の素』を読みました。

    最近、自己啓発系の書物ばかりを読んでいたのですが、一般図書を解禁… まずは軽い作品が読みたくなり、本書を選択しました。

    -----story-------------
    涙が出るほどの苦労を味わった後の充実感、旅先で見つけた世にも可愛らしい仏様、ホテルの備品を手に入れてしまう辛さ。
    幼い頃の冒険譚や、父と喧嘩して裸足で決行した家出もあわせて、予定通りにいかないからこそ、旅は楽しい!
    すぐにでも旅に出たくなるエピソード満載、大人気「アガワ」の爽快エッセイ集。
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    「阿川佐和子」のエッセイっ

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    2022年05月16日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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    2022年04月17日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ後の日本社会はどのように変化してゆくのか。変化した社会にどう生きるか。桐野夏生さんの「不寛容な時代、自由な小説から力を得て欲しい」の言葉に、不安の塊がふうっと軽くなりました。

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    2022年04月04日
  • グダグダの種

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    ネタバレ

    一話一話がとても短くて読みやすいが、読み足りない、と感じさせない。テーマも様々だし、程々な自虐も読みやすさの要因かな?

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    2022年03月27日
  • 叱られる力 聞く力2

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    「聞く力」の続編です。
    本書は、人付き合いが苦手!をどう克服すればよいという問いから出発しているとの言葉から始まります。

    阿川氏の屈託のないというか、自分に正直であることに共感を覚えます。

    叱るって難しい。正しく叱り、叱られることに今の人はなれていない。

    か:感情的にならない
    り:理由を話し
    て:手短に
    き:キャラクター(人格、性格)に触れない
    た:他人と比べない
    ね:根にもたない
    こ:個別に叱る

    結論は、喜怒哀楽、四つの感情をバランスよく発散して、出し惜しみすることなく、思い切り泣き、笑い、悲しみ、喜んで、「中庸」の位置を見つけようです。

    目次は次の通りです。

    まえがきにかえて

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    2022年03月12日
  • 女ともだち

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    完全に個人的好みででいうと、前半の千早さんまではおもしろかった。
    (これは個人的趣味。女同士の業の深い話ばっかりが好みだったので、残りのお話は、結構すがすがしい話だったから)

    特にしょっぱなの村山さんの話は叙述トリック!という感じで「ぎゃー!そうだったのそういうことだったの騙された~~~~~!!!!」という、シンプルかつインパクトの強い驚きがあった。あれは絶対見破れない。

    坂井さんはやっぱり好きだ。前回BUTTERを読んだけど、短編の方が好きなのかも、と思った。坂井さんの短編があれば読んでみたい!

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    2022年03月01日
  • 強父論

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    この本が出た頃とても話題になったけど、結局は有名人の父親自慢かなぁと手に取らず…。最近ちょっと親子関係について考えることがあり、読んでみました。
    まず思ったのは著者の記憶力、子どもの頃から観察力があったんだなぁと関心。しかし大変なお父さんだったのだなぁと。読みながら、えっなんで⁉︎と憤ったり、可哀想でため息が出たり…。
    きょうだいの中で著者にだけ強く当たってるのは、やはり似ているからなのか愛着ゆえなのか…。
    原稿の依頼が来始めた頃、お父さんの添削(無理矢理みたいですが)が入ってたのはなるほどと。
    「お父さんにそっくり」と言われるのは娘にとって何より心外なこと。ウン、わかるなぁと。死してなお影響

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    2022年02月19日
  • 女ともだち

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    女性作家たちが描く、「女ともだち」のアンソロジー。
    やさしかったり、ヒリヒリしたり。離れたりくっついたり。女同士だから分かり合えること、女同士だから叶わないこと。

    どれも絶妙な距離感がたまらない作品ばかりだった。

    初めの2作はゾッとする感じ。

    額賀澪さんと嶋津輝さんは初めましてだったけど好きな感じだった〜‪

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    2021年12月17日
  • ことことこーこ

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    結婚10年目に離婚し、実家に帰った香子。

    フードコーディネーターとして少しずつ仕事を始めた矢先、母の認知症がわかり…。

    認知症になれば、あれよあれよといううちに次々と問題が起きてくる。

    確かに2人だけの生活で仕事もしなければ…と思うと
    すべてがうまく回るわけがない。

    だができない、やれない、無理だわ、というよりもなんだか面白く楽しく描かれているので悲壮感なくサラリと読めた。

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    2021年11月16日
  • 看る力 アガワ流介護入門

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    流石、名インタビュアーの阿川佐和子さん。
    なかなか読ませる対談集に仕上がっている。

    父親、母親、更には伯母まで登場させて読者サービス。

    阿川佐和子さんの視点は、ユーミン的で、
    竹内まりや的ではない。

    それはやむを得ないことで、仕方ない。

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    2021年10月08日