阿川佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人との会話が楽しめる人、人から楽しい会話を引き出せる人、そんな代表格が阿川さんですね。
この本を読むと阿川さんの肩肘張らないいつも中立なスタンス、相手の懐に上手く入って会話を引き出す術(というより、阿川さんが試行錯誤を重ねた履歴のようなもの)が語られていて、読んでいてとても楽しいです。
これから読まれる方へはどうか「読むぞ!」と肩肘張らずに、紅茶でも飲みながら片手でページをめくるイメージで読んで頂きたいところです。
SNSやデジタル情報で疲れた頭、弱った心に本書のような軽妙な語り言葉は効能がありそうです。
人の話を上手く聞くこと、そこから自分の考えを巡らせること、そして上手く言葉にして人と話すこと。
これが自分の知識になり、経験に繋がっていくと感じました。
「阿川さんみたいに、人と接することができる人に自分もなりたいな」
そんな気持ちで読み進めて頂きたい本です。 -
Posted by ブクログ
阿川佐和子のエッセイ集『いい女、ふだんブッ散らかしており』を読みました。
阿川佐和子の作品は5年くらい前に読んだ『うから はらから』以来なので久し振りですね。
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父を看取り、認知症の母を介護し、対談・執筆と多忙を極める著者。
自ら「床族」と称し、何でも床に積んでしまう片付け下手で、捨てられない性格と自己分析。
また、連続ドラマ「陸王」に出演、女優としても活躍、さらに還暦過ぎての結婚まで……。
じわじわ訪れる小さな老いを蹴散らして、挑戦し続ける激動の日々を、赤裸々に綴る。
不肖アガワの『婦人公論』人気連載エッセイ第一弾。
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中央公論新社が発行する婦人・女性誌『婦人公論』に2016年(平成28年)1月から約2年間連載されたエッセイ『みあげれば三日月』から42篇を収録して2019年(平成31年)に刊行された作品です。
■さようならのあとに
■神様と友達
■居残りメロディ
■闘う女たち
■土と花
■男の捨て台詞
■サンライズ サンセット
■復活の日
■いい女の条件
■箸休めタイム
■始まり始まり
■進化の退化
■カッカカッカの夏
■床族
■虫の好く女
■旅のあと
■遮断
■あるべき髪型
■もしもしインフルエンザよ
■夢の中
■種族問題
■人形の家
■花と愛
■「ですね」幻想
■別れの季節
■変わったパリ、変わらぬパリ
■カムバック魚屋さん!
■祝い元
■抑制の末
■オンナのプー
■いきとしいけるものみな
■夜景バブル
■呼び名問題
■木箱の夢
■初心づくし
■ミシンの時代
■マンモスおじちゃん
■悲観のとなり
■走れメロメロ
■開かずの段ボール箱
■レンジレス
■遅咲きシクラメン
■あとがき
■文庫版あとがき
なにがボケの始まりで、どれが単なるど忘れか……父を看取り、認知症の母を介護し、対談・執筆と多忙を極める著者、、、
一方で、女優としても活躍、さらに還暦過ぎての結婚まで……じわじわと迫りくる小さな老いを蹴散らして、挑戦し続ける怒涛の日々を綴るエッセイ。
父・阿川弘之の死、母の認知症、還暦を過ぎての結婚など、様々な困難に直面しながらも常に前向きに生きる姿に共感を覚えました……自分の欠点や弱点を隠さずに、むしろ笑いに変えて、自分らしく生きることの素晴らしさを伝えてくれており、読んでいると元気が出てくるようなエッセイでしたね、、、
モノが捨てられず、片付けが苦手で、増えてきたモノがテーブルの上から床に移され、やがてモノを床に溢れさせてしまう自分のことを「床族」と自称し、それをコンプレックスにせずにユーモアたっぷりの文章に変えてしまうセンスが大好きですねー その他にも、うん、うんと共感することが多く、愉しく読めました。 -
Posted by ブクログ
「アガワさんの部屋は散らかっとるでしょう」とある紳士から指摘されてドキリ。
『いい男、金と力は無かりけり』と対になる言葉だと教えられ、つまり、アガワさんはいい女である、と褒めてくれているのだけれど、図星をつかれすぎて真顔になるアガワさん。
「老人初心者の覚悟」を先に読んでしまったのでちょっと順が逆になってしまったけれど、いつも通りの楽しくて忙しいサワコさんである。
お父様を見送り、認知症が進んでくるお母様の相手を務めながら、自分の頭は大丈夫かいな?とドキドキ。
たくさんのエッセイのネタである。
人とたくさん会うから、話題もたくさんあるのだろう。
さりげない会話の中から原石になる言葉を拾い上げ、考える。
考える、考察することによって、原石は光を放つエッセイに生まれ変わるのだろう。
参考にしたい。
やはり考えることが、脳の活性化につながるのだ。
そして、もっとお手本にしたいのは、サワコさんの前向きさである。
この本の内容はコロナ前に書かれたもの、と文庫版の後書きにある。
世界は一変してしまった。
けれど、「つらいことだらけと感じてしまう状況のなかにも、必ず笑える瞬間はある」という言葉が印象に残った。
「笑える瞬間」というのは、プッと吹き出すユーモアであったり、または、ありがたいと感謝したくなって思わず笑みがこぼれる温かさであったり。
そういう気持ちを忘れずに日々を送りたい。