阿川佐和子のレビュー一覧
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ネタバレ女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。
うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
いやはや。下手なホラーより怖い。
どれも面白かった。
その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。
「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
他の作品も読んでみたい。
「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがな -
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ネタバレ離婚して実家に戻った香子が、認知症の母、琴子のケアをしながら奮闘するストーリー。
香子がフードコーディネーターとして仕事を始めた頃、母の琴子に認知症の症状が出始める。そんな中、父が急逝。
香子が仕事で家を空ける日、琴子を弟夫婦に預けるが、琴子は家に帰ろうとして放浪(徘徊)してしまい、香子は自分が面倒を見なければ、と決意する。
記憶力も根気も体力もなくなってきた琴子だが、香子がフードコーディネーターとしてやっていく上で、琴子が昔書いていた料理ノートが役立ったり、同僚の麻有や、理解ある上司に助けられながら、仕事を続けられる香子は、ある意味ラッキーだと思う。
ボケたと思っていた琴子が、昔の話を -
Posted by ブクログ
ネタバレルイの母は産まれてまもなく亡くなり、父はルイを置いて失踪。母親代わりの叔母さんトバちゃん。
ルイは35歳までずっとトバちゃんと暮らしてきたのに、トバちゃんは水谷さんという県境なき医師を目指すという男の人と旅に出る。県境なき医師って!っとルイが心の中でつっこむ感じも面白かった。そんなトバちゃんが出て行ってひょんなことからトニーさんとこうちゃんと一緒に暮らすことに!まぁ自由人の集まりで面白いこと!もちろんこうちゃんとも恋仲になるし、トニーさんは実の親かもしれないし?でも曖昧な3人の関係も深く問い詰めなければ平穏な楽しい3人っていうのがいい。
合間合間のトバちゃんの手紙日記も面白い。
厚そうに見える -
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『ことことこーこ』
一見どういう意味?と思えるこのタイトル。
琴子と香子という親子の物語。
離婚して実家に戻った香子は、父親から「母さんがボケた」と聞かされます。まだ72歳。そんなわけないでしょう、と気楽に構えているも、次々と母の琴子は聞いたことを忘れ、どこにしまったかを忘れ、色んなことを忘れていってしまうのです。
フリーでフードコーディネーターの仕事が入るようになるも、ある日、出張で弟家族の家に琴子を預けたところ、目を離したすきに母親は夫が亡くなったのを忘れ「もう夕方!ご飯の支度をしなければ。家に帰らなくちゃ」と家を出て、迷子(徘徊)になり、警察を巻き込んでの大騒ぎに。
弟に施設に入居 -
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「阿川佐和子」の旅エッセイ『タタタタ旅の素』を読みました。
最近、自己啓発系の書物ばかりを読んでいたのですが、一般図書を解禁… まずは軽い作品が読みたくなり、本書を選択しました。
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涙が出るほどの苦労を味わった後の充実感、旅先で見つけた世にも可愛らしい仏様、ホテルの備品を手に入れてしまう辛さ。
幼い頃の冒険譚や、父と喧嘩して裸足で決行した家出もあわせて、予定通りにいかないからこそ、旅は楽しい!
すぐにでも旅に出たくなるエピソード満載、大人気「アガワ」の爽快エッセイ集。
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「阿川佐和子」のエッセイっ -
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Posted by ブクログ
「聞く力」の続編です。
本書は、人付き合いが苦手!をどう克服すればよいという問いから出発しているとの言葉から始まります。
阿川氏の屈託のないというか、自分に正直であることに共感を覚えます。
叱るって難しい。正しく叱り、叱られることに今の人はなれていない。
か:感情的にならない
り:理由を話し
て:手短に
き:キャラクター(人格、性格)に触れない
た:他人と比べない
ね:根にもたない
こ:個別に叱る
結論は、喜怒哀楽、四つの感情をバランスよく発散して、出し惜しみすることなく、思い切り泣き、笑い、悲しみ、喜んで、「中庸」の位置を見つけようです。
目次は次の通りです。
まえがきにかえて
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Posted by ブクログ
この本が出た頃とても話題になったけど、結局は有名人の父親自慢かなぁと手に取らず…。最近ちょっと親子関係について考えることがあり、読んでみました。
まず思ったのは著者の記憶力、子どもの頃から観察力があったんだなぁと関心。しかし大変なお父さんだったのだなぁと。読みながら、えっなんで⁉︎と憤ったり、可哀想でため息が出たり…。
きょうだいの中で著者にだけ強く当たってるのは、やはり似ているからなのか愛着ゆえなのか…。
原稿の依頼が来始めた頃、お父さんの添削(無理矢理みたいですが)が入ってたのはなるほどと。
「お父さんにそっくり」と言われるのは娘にとって何より心外なこと。ウン、わかるなぁと。死してなお影響 -