阿川佐和子のレビュー一覧

  • いい女、ふだんブッ散らかしており

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    初出は『婦人公論』2016年~2018年連載、2019年刊行、2021年文庫化。
    初出は現在の上皇(平成の天皇)が生前譲位の意向を発言された時期。平成最後の年に刊行され、コロナ禍の令和3年に文庫化。やはり、コロナ禍の前と後の大きな差異を感じてしまうところが多い。阿川自身も、初出の頃はまだ60代前半で独身であった時期あるが、間もなく古稀を迎える。身体的な老いの変化もあるであろうことも察すると、隔世の感を抱かずにはいられない。

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    2023年10月04日
  • いい女、ふだんブッ散らかしており

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    「アガワさんの部屋は散らかっとるでしょう」とある紳士から指摘されてドキリ。
    『いい男、金と力は無かりけり』と対になる言葉だと教えられ、つまり、アガワさんはいい女である、と褒めてくれているのだけれど、図星をつかれすぎて真顔になるアガワさん。
    「老人初心者の覚悟」を先に読んでしまったのでちょっと順が逆になってしまったけれど、いつも通りの楽しくて忙しいサワコさんである。

    お父様を見送り、認知症が進んでくるお母様の相手を務めながら、自分の頭は大丈夫かいな?とドキドキ。
    たくさんのエッセイのネタである。
    人とたくさん会うから、話題もたくさんあるのだろう。
    さりげない会話の中から原石になる言葉を拾い上げ

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    2023年09月11日
  • アガワ家の危ない食卓(新潮文庫)

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    母の味
    いいなぁ。ザ、家族と食のエッセイって感じ。憧れと郷愁。もう手に入らない物がこの世界に確実にある。

     浩二君あたりから、書き手と読み手の呼吸が馴染んできた感じ。フリとか結びとかの言葉選びが良くて、エッセイはやっぱり語彙力大事なんだと思う。テンポというか、疾走感というか、それも言葉選びの成果なのかな。食にまつわるエッセイだけど、「美味しそう」「食べたい」という感じがそこまで高まらなかったのは、調理の描写が多いからかな。自分が調理に不得手なもので。

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    2023年09月10日
  • 老人初心者の覚悟

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    この本の中に、昨今のインスタ流行りについて触れた文章がある。阿川氏の友人が、あなたはエッセイで、自分の日常を世の中に発信できるからいいけど、と言われたそうだ。阿川氏は、インスタでキラキラした暮らしを、これみよがしに、時には実力以上に、世間に発信するのと、エッセイで語るのでは、全く違うという。確かに、読者は、阿川氏の日常を面白おかしく楽しみながら、そこに流れる世の中の小さな幸せや、哀しみを読後に味わうのである。時には、人生とは、人間とは、と深い思索に連れて行かれたことに気づくこともある。身の回りの出来事を面白おかしく描いているだけではない、確かな筆力がこのエッセイの深い味わいにつながっている。老

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    2023年09月06日
  • 正義のセ ユウズウキカンチンで何が悪い!

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    阿川佐和子の9作目の小説。
    下町の豆腐屋の娘、竹村凛々子が検事となり、様々な被疑者たちと対峙しながら孤軍奮闘していく物語。
    温かい家族の愛情や、個性豊かな検事仲間の叱咤激励を受けながら、被疑者という一人の人間と向き合うことを通じて、凛々子が成長していく。

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    2023年08月20日
  • ウメ子

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    阿川佐和子の初めての小説。
    読みながら、幼き日の思いを彷彿とさせてしまう。ウメ子はきっと、大人になっても、おばあさんになっても、こんな素敵な思い出を忘れずに生きていくのだと思う。

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    2023年08月18日
  • アガワ家の危ない食卓(新潮文庫)

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    ネタバレ

    食べたいものが思い浮かばない、でも何か用意しないと、あ~やりたくな〜い〜、という時に一つか二つ、話を読んで励みにさせてもらった。

    著者は明るくたくましく、きっちりし過ぎない性格も良い。ちょっと賞味期限が切れちゃったやつも、こうすれば食べれる、いけるいける、とやっていくところも、普段食材を管理したりできてなかったりする身としては心が軽くなった。

    ちょいちょい出てくるミルクトーストの話もよかった。あ、ご存知ない?から始まって、作り方は、カリカリに焼いたトーストに砂糖とたっぷりのバターを乗せる。そこに熱々の牛乳をかけるとトーストが牛乳を吸い込み、どんどんどんどん膨らんで、ぼよんぼよんになったら出

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    2023年08月02日
  • 阿川佐和子のこの噺家に会いたい(文春ムック)

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    サワコの朝が終わってから、佐和子さんを見る機会が少なくなった。

    表紙の写真は、良いですねえ。こういう表情を引き出せるカメラマンは大したものです。

    裏表紙を見て落語ファンなので全員知ってます。

    しかし生で見たことがあるのは、
    一段目 柳家喬太郎 鈴本演芸場
    二段目 桂米團治  伊丹寄席/いたみホール
    三段目 春風亭昇太 浅草演芸ホール
    四段目 桂三枝   MBS
    だけ。
     蝋燭が消えた人が6人。
    神田伯山、立川志の輔、立川談春、木久ちゃん等など、
    高座を聴いてみたい。

    高田文夫は立川談志の弟子でもあるけど、藤志楼って
    とうしろ=素人という洒落だし、やっぱり放送作家のイメージが強い。

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    2023年07月09日
  • スープ・オペラ

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    分からないものを分からないままにしておくっていいね。こんな「家族」あるのかって思うけど小説だからそれで良い。じっくり作った美味しいスープが飲みたくなりますね。

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    2023年07月04日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。


    うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
    相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
    いやはや。下手なホラーより怖い。
    どれも面白かった。

    その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。

    「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
    他の作品も読んでみたい。

    「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがな

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    2023年06月20日
  • グダグダの種

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    すらすらと読めて、クスッと笑える阿川さんのエッセイ。
    ご自身の色々な経験談も多く、どのようなことを考えていらっしゃるのか明瞭で楽しめます。
    20代のお見合いと披露宴のためのホテル通いの話とか、ベッドの話しなどは読みながら笑ってしまう。
    本当に人間的魅力に溢れた人だなぁと思う。

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    2023年05月26日
  • 老人初心者の覚悟

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    タイトルの「老人初心者」という言葉に釣られて読み始めました。相変わらずの阿川ワールド全開。 「老化とは、ひたすら順応することである」という阿川さんに頷く私。受け入れてやっていくしかないんですよね。気持ちだけは若さを保つように頑張りましょう。

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    2023年04月02日
  • アガワ家の危ない食卓(新潮文庫)

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    阿川佐和子と言えば、いいとこのお嬢さんというイメージだったけど、だからこそなのか、がさつ(賞味期限を気にしない)で、おおざっぱ(料理がテキトー)な感じで好感がもてた。

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    2023年02月18日
  • 聞く力 心をひらく35のヒント

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    インタビュアーの心得的なエッセイ。ところどころなるほどと心に留めておこうと思うけれど、それはそれでうまくいかず。読み物としては面白いが日々の会話の参考になるかどうかはよくわからない。しっかり覚えておこう。

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    2026年03月10日
  • 強父論

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    娘である著者から見た小説家の父の普段の姿。
    男尊女卑だし怒りっぽいし偉そうだし、今の時代のいい父親像からはかけ離れたことをいっぱいしているんだけど、文章が軽妙だから暗くならずにすごく楽しめた。
    奥さんが自分から見えない所にいると、近くにいてもらわなきゃ困る!と言いだすところは少し可愛いなあと思ったり。自分の夫だったら絶対いやだけど。

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    2022年08月18日
  • ことことこーこ

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    ネタバレ

    離婚して実家に戻った香子が、認知症の母、琴子のケアをしながら奮闘するストーリー。

    香子がフードコーディネーターとして仕事を始めた頃、母の琴子に認知症の症状が出始める。そんな中、父が急逝。
    香子が仕事で家を空ける日、琴子を弟夫婦に預けるが、琴子は家に帰ろうとして放浪(徘徊)してしまい、香子は自分が面倒を見なければ、と決意する。

    記憶力も根気も体力もなくなってきた琴子だが、香子がフードコーディネーターとしてやっていく上で、琴子が昔書いていた料理ノートが役立ったり、同僚の麻有や、理解ある上司に助けられながら、仕事を続けられる香子は、ある意味ラッキーだと思う。

    ボケたと思っていた琴子が、昔の話を

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    2022年07月10日
  • スープ・オペラ

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    ネタバレ

    ルイの母は産まれてまもなく亡くなり、父はルイを置いて失踪。母親代わりの叔母さんトバちゃん。
    ルイは35歳までずっとトバちゃんと暮らしてきたのに、トバちゃんは水谷さんという県境なき医師を目指すという男の人と旅に出る。県境なき医師って!っとルイが心の中でつっこむ感じも面白かった。そんなトバちゃんが出て行ってひょんなことからトニーさんとこうちゃんと一緒に暮らすことに!まぁ自由人の集まりで面白いこと!もちろんこうちゃんとも恋仲になるし、トニーさんは実の親かもしれないし?でも曖昧な3人の関係も深く問い詰めなければ平穏な楽しい3人っていうのがいい。
    合間合間のトバちゃんの手紙日記も面白い。
    厚そうに見える

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    2022年06月18日
  • ことことこーこ

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    『ことことこーこ』
    一見どういう意味?と思えるこのタイトル。
    琴子と香子という親子の物語。

    離婚して実家に戻った香子は、父親から「母さんがボケた」と聞かされます。まだ72歳。そんなわけないでしょう、と気楽に構えているも、次々と母の琴子は聞いたことを忘れ、どこにしまったかを忘れ、色んなことを忘れていってしまうのです。

    フリーでフードコーディネーターの仕事が入るようになるも、ある日、出張で弟家族の家に琴子を預けたところ、目を離したすきに母親は夫が亡くなったのを忘れ「もう夕方!ご飯の支度をしなければ。家に帰らなくちゃ」と家を出て、迷子(徘徊)になり、警察を巻き込んでの大騒ぎに。

    弟に施設に入居

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    2022年05月29日
  • タタタタ旅の素

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    「阿川佐和子」の旅エッセイ『タタタタ旅の素』を読みました。

    最近、自己啓発系の書物ばかりを読んでいたのですが、一般図書を解禁… まずは軽い作品が読みたくなり、本書を選択しました。

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    涙が出るほどの苦労を味わった後の充実感、旅先で見つけた世にも可愛らしい仏様、ホテルの備品を手に入れてしまう辛さ。
    幼い頃の冒険譚や、父と喧嘩して裸足で決行した家出もあわせて、予定通りにいかないからこそ、旅は楽しい!
    すぐにでも旅に出たくなるエピソード満載、大人気「アガワ」の爽快エッセイ集。
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    「阿川佐和子」のエッセイっ

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    2022年05月16日