阿川佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人との会話が楽しめる人、人から楽しい会話を引き出せる人、そんな代表格が阿川さんですね。
この本を読むと阿川さんの肩肘張らないいつも中立なスタンス、相手の懐に上手く入って会話を引き出す術(というより、阿川さんが試行錯誤を重ねた履歴のようなもの)が語られていて、読んでいてとても楽しいです。
これから読まれる方へはどうか「読むぞ!」と肩肘張らずに、紅茶でも飲みながら片手でページをめくるイメージで読んで頂きたいところです。
SNSやデジタル情報で疲れた頭、弱った心に本書のような軽妙な語り言葉は効能がありそうです。
人の話を上手く聞くこと、そこから自分の考えを巡らせること、そして上手く言葉にして人と話 -
Posted by ブクログ
阿川佐和子のエッセイ集『いい女、ふだんブッ散らかしており』を読みました。
阿川佐和子の作品は5年くらい前に読んだ『うから はらから』以来なので久し振りですね。
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父を看取り、認知症の母を介護し、対談・執筆と多忙を極める著者。
自ら「床族」と称し、何でも床に積んでしまう片付け下手で、捨てられない性格と自己分析。
また、連続ドラマ「陸王」に出演、女優としても活躍、さらに還暦過ぎての結婚まで……。
じわじわ訪れる小さな老いを蹴散らして、挑戦し続ける激動の日々を、赤裸々に綴る。
不肖アガワの『婦人公論』人気連載エッセイ第一弾。
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中央公論新社が発行する婦人・女性誌『婦人公論 -
Posted by ブクログ
「アガワさんの部屋は散らかっとるでしょう」とある紳士から指摘されてドキリ。
『いい男、金と力は無かりけり』と対になる言葉だと教えられ、つまり、アガワさんはいい女である、と褒めてくれているのだけれど、図星をつかれすぎて真顔になるアガワさん。
「老人初心者の覚悟」を先に読んでしまったのでちょっと順が逆になってしまったけれど、いつも通りの楽しくて忙しいサワコさんである。
お父様を見送り、認知症が進んでくるお母様の相手を務めながら、自分の頭は大丈夫かいな?とドキドキ。
たくさんのエッセイのネタである。
人とたくさん会うから、話題もたくさんあるのだろう。
さりげない会話の中から原石になる言葉を拾い上げ -
Posted by ブクログ
この本の中に、昨今のインスタ流行りについて触れた文章がある。阿川氏の友人が、あなたはエッセイで、自分の日常を世の中に発信できるからいいけど、と言われたそうだ。阿川氏は、インスタでキラキラした暮らしを、これみよがしに、時には実力以上に、世間に発信するのと、エッセイで語るのでは、全く違うという。確かに、読者は、阿川氏の日常を面白おかしく楽しみながら、そこに流れる世の中の小さな幸せや、哀しみを読後に味わうのである。時には、人生とは、人間とは、と深い思索に連れて行かれたことに気づくこともある。身の回りの出来事を面白おかしく描いているだけではない、確かな筆力がこのエッセイの深い味わいにつながっている。老
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ネタバレ食べたいものが思い浮かばない、でも何か用意しないと、あ~やりたくな〜い〜、という時に一つか二つ、話を読んで励みにさせてもらった。
著者は明るくたくましく、きっちりし過ぎない性格も良い。ちょっと賞味期限が切れちゃったやつも、こうすれば食べれる、いけるいける、とやっていくところも、普段食材を管理したりできてなかったりする身としては心が軽くなった。
ちょいちょい出てくるミルクトーストの話もよかった。あ、ご存知ない?から始まって、作り方は、カリカリに焼いたトーストに砂糖とたっぷりのバターを乗せる。そこに熱々の牛乳をかけるとトーストが牛乳を吸い込み、どんどんどんどん膨らんで、ぼよんぼよんになったら出 -
Posted by ブクログ
サワコの朝が終わってから、佐和子さんを見る機会が少なくなった。
表紙の写真は、良いですねえ。こういう表情を引き出せるカメラマンは大したものです。
裏表紙を見て落語ファンなので全員知ってます。
しかし生で見たことがあるのは、
一段目 柳家喬太郎 鈴本演芸場
二段目 桂米團治 伊丹寄席/いたみホール
三段目 春風亭昇太 浅草演芸ホール
四段目 桂三枝 MBS
だけ。
蝋燭が消えた人が6人。
神田伯山、立川志の輔、立川談春、木久ちゃん等など、
高座を聴いてみたい。
高田文夫は立川談志の弟子でもあるけど、藤志楼って
とうしろ=素人という洒落だし、やっぱり放送作家のイメージが強い。
誰