阿川佐和子のレビュー一覧
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大塚宣夫さんという老人向けの病院などを経営している人との対談。対談はお互いを褒め合うだけで得るものが少ないと思ってたが、この本はいろんなところで付箋が立つ感じだ。これは当事者ですからね。読んでよかった。
『認知症が始まったからといって、急激に身の回りのことを周囲が手助けしすぎると、さらに症状は進む。一人でまがりなににもできるうちは、そのほうがお互いにいい』
『お風呂に毎日入らなくたって、ご飯も一日三食食べなくたって、部屋が汚くたって、夜寝なくて朝起きれなくたっていいんです。そんなの、生きることにおいてなんの障害にもならない』
『認知症の方は結局、自分の頭の中に残っている記憶と照合しながら -
Posted by ブクログ
■介護で避けて通れないのが認知症。
・認知症は一言でいえば記憶の障害があるがゆえに自分の中に入ってきた新しい情報をうまく処理できなくなっている状態。人間は過去の経験を記憶という形で残し,それと照合しながら今起きていることに対してどう行動すべきかを判断する。けれども認知症はその過去の記憶にうまくアクセスできない,或いは即座につながらなくなっている状態にあること。
・基準となる照合すべき記憶に到達できないので,今の状況をどう判断していいかわからない。ただ,記憶は全部なくなるわけではなく,一部は残っている。そこがややこしい。その少ない記憶をかき集めて情報を処理するので普通の人とは違った行動になる。
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Posted by ブクログ
状況的に、「介護」と全く無縁に生活が出来るとは思えないので、色々な意味合いで、こういった類の本はこれからも積極的に読んでいきたい。
認知症になると、引き出しの中の記憶が取り出しにくくなり、何とか取り出した少ない記憶を使って、現実に対応していくことになるので、様々な異変が起こらざるを得ないらしい。。
もう一つ残ったのは、75歳からガクンと体の機能がすごく落ちるらしい。
生きている限り、いずれは経験することになる75歳。今、現在、1時間ほど走り続けられる体力があるが、理想を言えば、75歳を超えてもそんな体力を維持していたいなって思ったのだった。
〈本から〉
好物は喉につまらない
医療より介護、 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった!
SNSがただ”SNS”って出てくるものは読んでたけど、こんな風にfacebook、instagram,LINEって固有名詞で書いてくれると一気に身近に感じた。SNSって書かれるとどんなやつかなって考えなきゃいけなくなるから、フィクション感が増しちゃうんだよね。
↓以下ネタバレあり
●COPY
facebookを作ったのは玲なのかーなのか。
これが気になる。
読んですぐは話の流れで玲なのかなって思ったんだけど、便乗してしおりを貶めたりするタイプなのかなって疑問が抜けなくて。
部屋の写真はあったとしても、Facebookであげるような部屋の写真と、好きな人の部屋を隠し撮 -
購入済み
抱腹絶倒!
聞く力というタイトルを聞いて久しく、気になりつつ数年経過。多忙からようやく解放され、さあ、読書三昧の始めにと、読みました。
ただただ、笑い、泣き、楽しく読ませる文章の巧みさに敬服しました。
早速続編を読みたいと思います。
老齢になってからの楽しみが増えて感謝です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこんな経緯で、見ず知らずの他人とある日突然、暮らすことになるなんて、スリルがありすぎるなぁと思いつつ、面白そうだとも感じました。
実際、ハウスシェアはこれに近いものがあるのでは?
トニーさんが渋くていいですね。かなり風来坊ではあるものの、そこも魅力の一つなんでしょう。
現実にこんな人がいたら、私はうっかり惚れてしまいそうです。
そんなトニーさんとルイの関係性にも、ドキドキしちゃいました。
叔母さんもかなり自由人。
登場人物各々の個性が引き立っていて、どの人も印象的でした。
ルイ、トニーさん、康介の三人の同居生活はバランスが取れていて、こんな風に暮らせたらどんなに楽しいだろうと、こちらもウキ