阿川佐和子のレビュー一覧
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竹村凛々子の検事人生が一つのターニングポイントを迎える。
凛々子が起訴した強姦男に冤罪の可能性が高いということが、凛々子の幼馴染みの親友であった新聞記者、小林明日香の記事によって暴かれる。凛々子はさらに事件の真相を追い求め続け、冤罪犯が隠していた別の罪に気づく。ところが、被害女性を訊ねたものの門前払いにされてしまう。
今回は、冤罪犯とされた人にも、完全潔白という人はほとんどいないということがよくわかった。そうした人たちの大半は、白と黒の中間のグレーな部分があるため、逮捕されてしまうということが多いということである。だが、加害者、被害者それぞれだけではなく、警察などの捜査機関はもとより、時には報 -
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「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 -
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介護経験豊かな阿川さんと、介護医院の大塚会長が語る。看護のプロ同士の話だが、介護を受ける人の気持ちを理解し、よく伝えてくれる。歳を取ることがどういうことなのかが分かり、老後を迎えた人にもためになる。▼「一人暮らしは老化防止の特効薬」「孤独死で何が悪い」「認知症でも一人暮らしを」「ギリギリまで一人暮らしのススメ」「男は何もしない、ポツンとブスッとして、男の老後は寂しい。退屈の極みですよ。手がかかる」「女性は集団にしておけば、放っておいても全く問題ない」「75歳が節目」「75歳が骨折したり病気になったら、元には戻れない」「75歳を過ぎたら自分の体のいうことを聞いてはいけない。気力に体力を引っ張らせ
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最後を読んでいるときに涙があふれてきた。
親との別れが身近に感じられるようになったからだろうか。
認知症になった母親に対して、どうしてこんなことをするんだろうと思う娘。と同時に親のほうも、どうしてと思い悩み、怖さや不安を感じているということに、改めて思いを寄せた。娘が仕事を優先させたいと思ったり、何で自分だけがと思ったりすることに相づちをうち、子供に戻ったような母親とともに楽しんでみたりすることに、ありのままを受け入れるときがあってもいいのかと思った。
この本は、私にこれからの親との関係を大切にしていきたいと思わせてくれた1冊になった。
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介護という重いテーマについて、医師との対話との形で語っていく
作者の体験と、医師のアドバイスのやりとり、知っていること、そうでないこと読んでいて切なくなりました。
気になったことは次です。
・医療より介護、介護より生活
・何を言われても決して否定しないこと
・介護は長期戦と心得よ
・介護にかぎらず、後ろめたさが対人関係を良くする妙薬では
・笑いとズルで乗り切る。途中で力尽きないように手抜き、息抜きしならがら60点主義で。
・一人暮らしは老化防止の特効薬、
・孤独死でなにがわるい
・プロの介護ほう助をばかにするな、素人がやると骨折する場合もある
・名医とは、残った家族からあのときああしておけ -
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