阿川佐和子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私も阿川さんと同じお喋りで、読んでいて何度も共感してしまった。前からずっと思っていた接続詞のこと(会話をしていて逆説の意味ではなく「でも」とか「だから」と言われると、言われた側はムッとするとか)も書かれていて、心の中で「分かるぅ〜」と共感してしまった(笑)
今回、はじめて阿川さんの本を初めて読んだのだが、非常に読みやすかったので大ヒットした「聞く力」や「看る力」も読んでみたい。また私は大変失礼ながら、阿川さんのことを日曜の朝に「サワコの朝」でインタビュアーをされている可愛らしいおばあさまという印象しかなかったので、阿川さんは様々な著名な方とお仕事をされたりプライベートをご一緒されたりしていることを知り、今までのイメージが一変した。
阿川さんのさまざまなご経験を本を通して知ることができた。最高の1冊に出会えたなあ。
-
Posted by ブクログ
高齢化が進む日本で、「介護」という問題は、ほんと深刻な問題。
この、小説は、作者の経験を踏まえての物語なんだろうなとは思うが、あまり深刻さや暗さがなく、むしろ、なんだか読後は、心が和む。
もちろん、介護する側もされる側も、いろいろ葛藤があり、ストレスもたまるんだろうけれど、周りに、手を貸してくれる人々がたくさんいて、なんだか、ほのぼのして、すてきな物語だったなあって思えてします。
お互いがお互いを思いやり、出た結論。お別れではなく、それぞれが生活にも心にも余裕を持てるような方法が選択できれば良いなと感じる。現実は、なかなか難しいんだろうなと思うけれど・・・・・。 -
Posted by ブクログ
私自身、人に物事を説明するのが下手だと感じることがあり、表現力や言語化力の本も読んだが、この本の内容が一番実践しやすい内容だったと感じた。先生たちの対話で進んでいくのでとても読みやすく、先生方の失敗談などに親近感が湧いた。
日頃の生活で人に説明をするときに話が長くなってしまい、いつも話が長くなってしまうからと思って簡潔に話そうとすると相手に何も伝わらないことがあり、これから訓練していきたいと感じた。
本の中で、同じ話を繰り返す人には自分から質問をして話の流れを変えるのがよいとあり、その方法は試したことがなかったので今度試してみたい。
私が現在大学4年生ということもあり、コロナ禍でのzoom授業の苦労などを教授目線でも知ることができて面白かった。 -
Posted by ブクログ
竹村凛々子の検事人生が一つのターニングポイントを迎える。
凛々子が起訴した強姦男に冤罪の可能性が高いということが、凛々子の幼馴染みの親友であった新聞記者、小林明日香の記事によって暴かれる。凛々子はさらに事件の真相を追い求め続け、冤罪犯が隠していた別の罪に気づく。ところが、被害女性を訊ねたものの門前払いにされてしまう。
今回は、冤罪犯とされた人にも、完全潔白という人はほとんどいないということがよくわかった。そうした人たちの大半は、白と黒の中間のグレーな部分があるため、逮捕されてしまうということが多いということである。だが、加害者、被害者それぞれだけではなく、警察などの捜査機関はもとより、時には報道機関などの動静が、事件関係者やその家族など周囲の人たちに大きな影響を与えてしまうということもよくわかった。とりわけ、警察や検察が真犯人ではない人物を逮捕したり、そうした人物を起訴したりしたことや、警察などの捜査で見落とされてしまったりすることがあり、それによって、事件関係者やその周囲の人たちの心に重い傷を負わせてしまったりすることがあるのだということもよくわかる。 -
Posted by ブクログ
「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 梢さんの「水底の星」
大人になってからの友人作り、在り方を繊細に描いた額賀 澪さんの「こっちを向いて」読み終えてタイトルを見るとなるほどと思えます。
柔らかい気持ちになれた阿川 佐和子さんの「ブータンの歌」
情景が絶えず浮かび、二人の女性の微妙でありながらイイ感じの距離感を感じた嶋津 輝さんの「ラインのふたり」
ややこしい人間関係ながら、こういうのも有りなのかと妙に女同士のリアルを感じた森 絵都さんの「獣の夜」タイトルがナイスマッチです。
怖さあり、優しさあり、嫉妬、憎悪、女ともだちには様々な感情が蠢いている事を改めて実感すると共に、親友、本当の意味で真友に出会うのは伴侶を見つけるより大変かも知れないと思った短編集。 -
Posted by ブクログ
介護経験豊かな阿川さんと、介護医院の大塚会長が語る。看護のプロ同士の話だが、介護を受ける人の気持ちを理解し、よく伝えてくれる。歳を取ることがどういうことなのかが分かり、老後を迎えた人にもためになる。▼「一人暮らしは老化防止の特効薬」「孤独死で何が悪い」「認知症でも一人暮らしを」「ギリギリまで一人暮らしのススメ」「男は何もしない、ポツンとブスッとして、男の老後は寂しい。退屈の極みですよ。手がかかる」「女性は集団にしておけば、放っておいても全く問題ない」「75歳が節目」「75歳が骨折したり病気になったら、元には戻れない」「75歳を過ぎたら自分の体のいうことを聞いてはいけない。気力に体力を引っ張らせる。」「75歳を過ぎて使わなかったら、身体はたちまち衰える」「働いている人の表情や立ち居振る舞いを見て施設を決める」「元気なうちに不安にかられて施設に入るのは絶対避ける」「死ぬ場所(施設を含め)を決めておく」
-
Posted by ブクログ
最後を読んでいるときに涙があふれてきた。
親との別れが身近に感じられるようになったからだろうか。
認知症になった母親に対して、どうしてこんなことをするんだろうと思う娘。と同時に親のほうも、どうしてと思い悩み、怖さや不安を感じているということに、改めて思いを寄せた。娘が仕事を優先させたいと思ったり、何で自分だけがと思ったりすることに相づちをうち、子供に戻ったような母親とともに楽しんでみたりすることに、ありのままを受け入れるときがあってもいいのかと思った。
この本は、私にこれからの親との関係を大切にしていきたいと思わせてくれた1冊になった。