阿川佐和子のレビュー一覧
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『阿川佐和子のこの噺家に会いたい』
文春ムック
阿川佐和子は、人気・実力ともに高い噺家たちを訪ね、彼らの芸の裏側や人生観を丁寧に聞き出していく。高座では見えない緊張や工夫、修業時代の苦労、師匠との関係、そして落語という芸をどう捉えているかが、軽妙な対話の中で自然に浮かび上がる。噺家たちは、阿川の率直で柔らかい質問に心を開き、自分の芸風が形づくられた背景や、観客との距離感、時代に合わせて変化する落語のあり方を語る。ときにユーモアたっぷりに、ときに胸の内を静かに明かしながら、彼らの人間味と芸の奥行きが立体的に描かれていく。
このムックは、落語の知識がなくても楽しめる読み物でありながら、芸の世界に踏み込んだ深い話も多く、読者は「噺家とはどんな人間なのか」「落語とは何を伝える芸なのか」という問いに自然と触れていく。阿川の聞き手としての魅力と、噺家たちの個性が心地よく響き合う一冊になっている。
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いま46歳ですが、1.5を誇った視力が落ちてきた感じや、少し食事をセーブしたり歩数を増やしたりしたくらいでは体重が減らなくなったことに老化を感じていたところに、本屋で偶然見つけました。
私は阿川さんより少し早くに各種老化現象が到来している気がしますが、気楽に適当に乗り切って行けたらいいなと明るく考えられる気がしました。
目をぱっちり、でもおでこにシワが寄らないようにすると顔の筋肉が戸惑う、という表現には、喫茶店で読んでいましたが笑いを堪えられませんでした。
更年期のホットフラッシュの話が出てきますが10年も続くとは!私もう始まってるんですが、先が長い。
今のうちから運動を習慣づけないと50、60になってから困るわよという、どなたかの発言を参考に、散歩程度から始めたいと思います。
阿川さん、すごい方ですが、背伸びなし、あたふたする様子もそのまま書いておられて、私と同じだなと親近感を感じました。とても楽しく読めました。 -
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先に言っておくのだが、私は作家デビューを目指しているわけでもなく、また文章の研鑽を志しているわけでもないので、その観点(デビューに向けて役に立つか、より良い作品を書くために何をすべきか等)からはこの本を捉えられていない。その上で、自らの悩みと対峙しながら開いたこの本は、私の心を大層楽にしてくれた。
好きな作家が軒並みデビューが早く(高校生〜遅くても二十代半ばなど)、賞を総なめにしているタイプだったので、自分と比較して悩むことが多かったのだが、作家の中には三十代や四十代でのデビューも少なくなく、場合によっては子育てを終えた五十代で初めて作品を書きデビューしたという人もいることがわかり、また作家としてデビューしているからといってその後ずっと順風満帆というわけではなく、それぞれに苦労していることもわかり、最近あまり上手くいっていないと感じる自らの境遇も少し受け入れることができた。 -
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全話面白かった!
周りにこういう女の子居たなぁって
どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!
特に刺さったのは
「こっちを向いて」というお話。
仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。
でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO
最後の「獣の夜」は、臨場感がすごい文章で、めちゃくちゃ惹き込まれました。
早く誕生日の友達をサプライズで会場まで連れて行かないといけない、皆が待ってるのに!と焦りつつ、ジビエフェスで楽しくなっちゃってどうでもよくなってきてる主人公。
責任感vsどうにでもなれ( ´∀`)⭐︎
の感情がずっと主人公の中で戦ってるのに、どんどんお酒と料理追加していくのおもろい!笑
わぁーー確かに!!!ってなった文章抜粋
↓ ↓ ↓
「いない人を否定したら女の友情はひびが入りだす。」
「今、自分が置かれている境遇に似た人と仲良くなる。女がともだちを作るときの条件は、基本的にそこにある。ただいま現在の悩みを共有できることが、女にとってともだちになる大切なポイントになりやすい。」
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タイトル通り、阿川家の食への情熱と遍歴を垣間見れる一冊。
父親の「1回たりとも不味いものは食いたくない」との口癖は、執念とも取れる情熱であり、娘にとっても強烈な一言なのだろう。
たとえ傑作を作ったと思っても、一口食べて「よし、明日はなんか美味いものを食いに行こう」なんて言われたら悲しくなる。
今では笑い話として執筆されているが、トラウマとなって残っている思いなのだろう。
青パパイヤのサラダ、ぶりの照り焼き、塩にぎり、かつお節弁当、クリームコロッケ、デビルサンド、白味噌雑煮、ミルクトースト、中華粥、角煮など、調理過程から香り漂うような料理が目白押し。
しかし、料理以外で好きなのはラップの再利用の話。
「1回でゴミ箱に直行は可哀想な気がして使い続ける」ラップ兄妹の気持ちは共感出来る。
かく言う私も洗ってまで使わずとも、ふんわりかけ、食材につかないなら再利用組です。
今回も、ごちそうさまでした。
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阿川佐和子、35歳の時の初エッセイ集。
文庫版の巻末、阿川弘之の「解説」が抱腹絶倒もん。これだけでも手にとる価値あり。「何しろ本を読まない子供だったのである」とある。志賀直哉に可愛がられ、小学校にあがる時にはランドセルまでもらったのに、高校へ進んでも、大学に入っても、志賀作品を読んだ形跡なし。父親の作品にいたっては「是非一度拝見したいと思っています」と調子のいいことを言いながら、おそらく読んでいない。慶應の文学部西洋史学科を卒業したのに、ちゃんとした本を読んだことがないように見える。……(うーん、なんだか大物になりそうな予感)
後年、その娘にエッセイの原稿依頼が来る。はたしてちゃんと書けるのかと心配する父親。だから、ちょっと特訓。
38篇のエッセイ。テレビのCM撮りや、小学校の図書室での編み物教室など、おもしろいエピソードがきれいに詰まっている。特訓の成果か。 -
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ネタバレ「もし人が、「常に同じもの。常に最上級のもの」を、演奏や舞台や料理に望むなら、それはコンピューターやロボットに任せればいいはずです。そんなことを誰も望まないのは、もちろん技の魅力もあるでしょうけれど、それより以前に、うつろいやすい人間の本質を味わいたいからです。」
実家の近くのローソンのおにぎりが手作りで本当においしいんだけど、昨日はしょっぱくて、でも手作りだからなることだよなと思って嬉しかったことを思い出した。
結構しょっぱかったから次買うかは分からんなと思ったけど、
「なぜなら、次に行ったときは、きっともっとまた違う味に出会えると思うからです。」
たしかに!またしょっぱいのかどうか確かめなきゃだよな
「そのときの経験によって、私はこんな喩えを思いつきました。すなわち、人は皆、三百六十度の球体で、それぞれの角度に異なる性格を持っていて、相手によってその都度、向ける角度を調節しているのではないか。学生時代の友達には北北西の方角を向けるかもしれないけれど、恋人の前では南南西の方角に自分をさらけ出している。どちらも本人なのだが、相手の目には片方が「その人らしくない」と見えてしまいます。」
「もちろん、聞き手が一言一句をもれなく聞くことは不可能です。耳と脳が相手の言葉を取捨選択し、しかもそれぞれの聞き手の取捨選択する部分が異なるから、人間の組み合わせによって違った会話の面白みに繋がるのです。」
本当に本当に新書としてじゃなくエッセイとして面白い
このかたの本を読むたび思うけど、本当に魅力的な人なんだろうな