阿川佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
阿川佐和子さんの結婚後初エッセイ集
30編収録されています。
阿川さんのエッセイは初めて読みましたが1編目から、この人の文章好き!
と思い最後まで楽しみながら一気読みでした。
かっこつけたり、変に自己主張する事無く、とても自然体で正直であるがままの自分を語っている印象で「クフフ」と笑ったり、共感したり、なるほどと感心したり、充実した読書時間でした。
文章の中に出て来る会話の数々から、阿川さんのその時の様子が脳内映像で動いていてそれを想像してはニンマリ
あちこちにユーモアもふんだんに散りばめられていて
「もったいない精神」も面白くて「あるある」が一杯です。
30編全てワクワクしながら読 -
Posted by ブクログ
今、叱られ慣れていない若者が増えていて、仕事でちょっと叱られただけで辞めてしまうこともあるらしい。新入社員研修も、決して叱らず行うようにというお達しが出ることすらあるという。
阿川さんが、昔はこんなに叱られた!っていうエピソードをたくさん挙げてくれて、とっても面白かった。
私もたくさん叱られた経験があって、それは今となっては話しのネタになるくらいで、どれ一つとっても嫌な思い出ではない。たとえ理不尽な理由だったとしても、別に大した心の傷にはなってない。
それは、周りも普通に叱られてるのを見ていたからかもしれない。
今は、パワハラやらモラハ -
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Posted by ブクログ
この人、文章が力強くて、でも、面白さもあって好きだなぁって思っていたら、小説も書いていたんですね……。
テレビタックルの司会の人ってイメージだったから、タレントの仕事しかしていないと思って勉強不足でした……。
内容はよく佐和子がグレなかったなというぐらい、破天荒、悪く言えば自分勝手な無茶苦茶な父親……。
でも、佐和子がグレなかったのは、父親の裏側に見える寂しさと哀愁とかを感じとり、それが恨みきれず佐和子は愛情を感じていたのではないのかなと思ったり。
あと、この父娘との関係は向田邦子を思い出す。
一気に読んでいくと、なんだか同じエピソード続き飽きてくるので、ちょっとずつ読むのがオススメかも -
Posted by ブクログ
若き女性検事の奮闘を描くシリーズ、第3弾。
東京地検に赴任した5年目、とんでもない事件が竹村 凛々子を襲う。横浜地検の時に扱った連続強姦事件のひとつが、別の犯人であったことが判明した。
完全なる冤罪であった。
そして、新聞や週刊誌などマスコミが凛々子を叩く。なぜ、誰も知らないはずだったのに...
実は、久しぶりに再開した幼馴染みの小林 明日香(新聞記者)に、冤罪の話をしてしまったのだ。果たして、裏切ったのは、明日香なのか?
また、凛々子の事件が原因で、妹・温子の縁談が破談になったり、公私共に、様々な苦難が凛々子を襲う。
果たして、凛々子は、これらを乗り越えて、検事の道を進むことができ -
Posted by ブクログ
2017/7/19発刊。バブル世代をメインターゲットにした女性誌『GOLD』に連載されていたもの。
6pあるので、比較的ゆっくりエッセイできていて物足りなさがない。文章の切れがいいですね。エッセイストとしても一流と思う。介護に追われていたときに自分で髪をカットしていた。それでも似合うと言われていたが、少し時間ができて美容院で切ると、「やっぱり行ったほうがいいよ」の周囲の声にショックを受ける。なんてのがおかしい。吝嗇で、ホテルに缶詰なんかになると気が気でない様子なんてのもおかしい。女性らしくおしゃれに関するものが多いが、文章がうまいので男性でも楽しく読めた。エッセイが出るたびに読んでいきたいで