あらすじ
晴れて婚約したのに結婚をためらい始めた波。秘密の恋に大胆に身を任せてゆく碧。男性との関係を仕事のステップアップにつなげる真理。三世代同居家族の中の専業主婦、優美。障害があるゆえに自立を求めて結婚に踏み切れない宙……。姉妹、友人、仕事仲間としてリンクする七人。恋愛、結婚、仕事、家庭をめぐって揺れる彼女たちの、それぞれの心情と選択をリアルに描き出した連作集。(解説・瀧井朝世)
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Posted by ブクログ
阿川佐和子さんの語り方が好きです。
個人的には宙(そら)ちゃんの話が素敵だったかな。
波のバリバリできるOLな姿も好きでした。見習いたい。
阿川佐和子ワールドでした。
Posted by ブクログ
おもしろい。
「波」を中心に、登場人物が次々に重なりあって展開されるストーリー。
女って怖いなって思うけど、読みおわると、女であることを楽しみたいと思える。
さくさく読めました。
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自分の選択次第でいかようにもなるな、と。
なるほどこういう生き方もあるのかと参考になりつつ誰1人としてこの人の生き方いいなと思うものはなかった笑
でもダメなところもあるからこそ人間味があってこんな人もいるのか、面白いなって思えた。
波や真理のような仕事に打ち込めて楽しそうにしてる人生は私もそっち側だし、これからも仕事を楽しみながらパートナー探しもがんばりたい笑
Posted by ブクログ
女性が主人公の連作短編で、様々な立場の女性が登場しますが、特別に胸に残るような話はないかな。
最初と最後の主人公である波さんの妹、碧さんが2話目の主人公で、その後、彼女がとんでもない行動に出て、その辺から面白くなってきて、最後、何かどんでん返しがあるのかと、気になって読み進めました。
☆は3に近い感じだけど、日常の些細なエピソードが阿川さんらしくて愉しかったので4つにしました。
Posted by ブクログ
それぞれの登場人物の短所が明確に描かれていて、それが人間くささ・現実感を際立たせていると思います。花さんみたいに、大目に見ることのできるおおらかさがほしい。
Posted by ブクログ
阿川さんらしく、ほのぼのとして、スカッとした読後感。
登場人物が、それぞれ現実的で魅力的。
ふふふ、と笑えるところあり、しんみりと共感するところあり。
Posted by ブクログ
婚約中だけど仕事も面白い波(二十代後半、彼は海外赴任)、波の働く化粧品会社が仕事を依頼したフリーのデザイナーの真理子(三十代前半、年下のカメラマンと恋愛中)、真理子の秘書兼アシスタントの凩(五十、バツイチ、息子あり)、波の妹で内向的な性格の碧(不倫中)、碧の学生時代の不倫相手の妻で専業主婦の優美(三十代?子供あり)、波と碧の幼馴染で盲目の宙(二十代?彼氏あり)、碧の職場の同僚の花(優しい夫あり、子供なし)と、タイプも年齢も違う女性をそれぞれ語り手にした短編連作。良くできた娯楽作品ながら、けっこう大事なことがサラリと語られてて、読む人、読む年代によっていろいろ感じ方が異なりそう。とても面白かったです。
Posted by ブクログ
なんとなく軽ーく読める小説が欲しくて,本屋をうろうろ。阿川さんの小説は初チャレンジだが,面白そうかつスンナリ読めそうで購入。しかしながら,読み応えがかなぁりあった。何人もの女性が出てきて,そのそれぞれの女性がそれぞれの悩みを抱えているのだけれど,少しずつに「分かるー!!!」と共感できるポイントがあって章ごとの主人公にいちいち感情移入していたら,全然スンナリ進まなかった笑
この中ではおそらく異色な存在の専業主婦で自分の幸せを模索する優美の章が,私に元気をくれた。そのとき論文がうまくいかなくて全てを悲観的に考えてしまっていたのだけど,優美みたいに明るくポジティブに行きたい!と思えた章。
恋愛も仕事も全ては自分次第で幸せだと思えるよねっ♪となんだか前向きになれた本。
これから阿川さんの本を読んでいこう!
Posted by ブクログ
阿川佐和子さんの小説は、ところどころにクスリと笑える要素やシュールでクールな女性の本音が見え隠れしたり、でもすべての登場人物がなぜか憎めない愛すべき人たち、というところが好きです。
ストーリーに違和感がなくすっきり読めるところも好き。
Posted by ブクログ
なんか読み終わった後の爽快感というか、スッキリした感じというか、、、居心地が良い感じ?
結婚なんてまだまだ先だと思うから、女性として同感出来たというより、客観的に見て学べた感じ。
阿川さんの作品に出てくる女性って大好き。作り話みたいな美女っていうより親しみをいだけるような身近な感じの女性。女性らしさとか生活感がとても伝わってくる感じが好き。
恋愛の比重って、その時に自分が存在する世界によって大きく変わると思う。人間関係や仕事の充実感、家族との関係や友達との距離感。その時々で見え方も感じ方も、全然違うんだと思う。想像もしていなかったような方向に進む可能性もある。人生における比重の大半が恋愛で占められちゃうのって、今のナにはいまいちぴんと来ないけど、多分それによって大きく人生が左右されて自分を創り上げるとても重要な要素になっていく、、、のかな?
Posted by ブクログ
阿川佐和子がインタビュアーではなくて作家だと知ったのはyom yomでだったよな、最初の号かな?
上手くてびっくりしたのだった。
これも安心して買って読んで、安心して読み終える。
あの頃、阿川佐和子が結婚するなんて思ってなかったなぁ。
Posted by ブクログ
婚約のあとで心が揺れ動く波。そして波と関係する女たちの色々な事情。面白く飽きずに読めたけど、波自身に人間としての魅力を感じなかった。仕事も恋愛もそこそこで、落ち着くとこに落ち着いたなという感じ。後でわたしはこれで良かったの?と思いあぐねるタイプ?かな。
Posted by ブクログ
この人の作品初めて読みました
なんかとってもお嬢様というか、
いいとこの家の話って感じ
上流社会を垣間見た気がします
結局問題は解決していないように思うけど、
実際みんなが幸せになるなんて難しい
凩さんが幸せならそれでいいや
Posted by ブクログ
それぞれ立場も年齢も違う7人の女性の恋愛、人生を描いた短編集。どろどろしてしまいそうな展開もサラッと読めてしまうあたりは作者の個性をうかがわせる。仕事、家庭、結婚などをめぐり女性は揺れるが、いろんな選択があり幸せの形も人それぞれ。いわゆる普通に盛大な結婚式を挙げ、子供ができて…ということだけが幸せではないという語り口は、読んでいて気持ちいい。
Posted by ブクログ
阿川さんの本はこれで3冊目かな。
華やかでお嬢様育ちの波。姉とは対照的に物静かで芯の強い碧。
売れっ子デザイナーの真理。専業主婦の優美。真理の秘書で、バツイチの凩。5歳で失明した宙。ぷくぷく体型の花。
それぞれに個性豊かな7人の女たちがリンクしながら見せる人間模様。優等生に見えて案外わがままだったり、ちゃんと短所もあるところが皆憎めない。巻き込まれた当事者だったら「勘弁してよ、もう!」って怒るかもしれませんが。
文太は気の毒だけど、この手の男性はそれも含めて碧みたいな女性を選ぶものだよねぇ。
Posted by ブクログ
登場人物が皆中流階級以上で、著者の世代がもろ反映されている。
経済が悪化の一途を辿る現在から考えると、共感が難しいと感じる人もいるかもしれない。
こちら80年代生まれとしては、暗算思考的な平和ボケしたところに懐かしさを覚えた。
たまたまなのか、「最後の恋」の中の「海辺食堂の姉妹」でもそうだったように、こちらの作品でも性格の正反対の姉妹が登場する。
明るく、社交的で周囲から愛される気質の姉。
人見知り、引っ込み思案だけど、魔性の魅力のある妹。
「阿川佐和子」という人間が知りたくて手にとってみた一冊だけど、TVで垣間見るボケと鋭い視点をたくみに使い分ける筆者からは想像できない位、随分と大人しい作品だなぁという印象。
普通の人達が主役のありがちな恋愛を綴った内容。
ただ、ユーモアがあり、明るいという点では筆者の特徴がよく出ている気がした。
Posted by ブクログ
テレビでよく見かける、阿川佐和子さんの作品。
興味を持って、初めて読んだ。
「波」を中心に関わる7人の女性が、恋愛、結婚、仕事に悩みながらも、自分で道を選択し、ちゃんと生きていこうとする前向きな物語。
特に、第7章の「花」の性格の描写は軽やかで、面白かった。
Posted by ブクログ
中々面白い。
1冊の本で様々な女性の恋愛に対する考え方が語られているのでどれかしら自分が共感できるものがあるはず。
もう少し大人になったらまた感じ方も違うのかもしれない。
ちょっと砕けた文体なのが読みやすい。
Posted by ブクログ
この人の作品初めて読みました
なんかとってもお嬢様というか、
いいとこの家の話って感じ
上流社会を垣間見た気がします
結局問題は解決していないように思うけど
実際みんなが幸せになるなんて難しい
凩さんが幸せならそれでいいや