あらすじ
ン年前の子ども時代を舞台にした、著者初の長編小説。
ウメ子は変わっている。ウメ子はふつうの子とちがう。初めて会った日から、みよはずっとそう思ってきた。ロビンフッドのような服装に、勇敢な行動。みよは、ウメ子の魅力に夢中になった。そんなある日、謎の紙芝居屋さんが現れ、行方不明だったウメ子の父さんの居場所が・・・。人と人が共感で結びついていたあのころ。誰もが貧乏で、さげすみもひがみも感じさせなかったあの時代。人間関係のむずかしい現代から、懐旧の世界に導かれる。人気エッセイストの阿川佐知和子さんが子ども時代の経験に想を得た、初の長編小説。坪田譲治文学賞受賞作品。
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昔、ウメ子みたいな子に、なりたかったのを思い出しました。
で、今、ウメ子みたいな人に、なりたくても、なれないまま大人になり、おばあちゃんになっても、まだ、私は、ウメ子みたいにはなれないだろぅなぁ、と思います。
面白かったです。
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こども時代の楽しさおかしさ悲しさが詰まった一冊。
ウメ子的なこどもってあこがれる。オトナになったウメ子はどんな美少女になるんだろう。ってゆうか美少女なのか?ETV「シャキーン」のあやめちゃんを彷彿とさせる。
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2007.5.2 みよちゃんの友だちのウメ子は強烈な個性の持ち主。ウメ子が行くところ、いつも大騒動がまき起こる。そして、家出した父親との再会でウメ子は少しだけ大人になる。少女のまっすぐな友情と冒険を描いた作品で、そこがとてもいい。心の奥に忘れられていた感情達に語りかけられ、ほっこりと心が温まる。
Posted by ブクログ
幼稚園(もしくは保育園)時代の思い出をまぁ、ここまで しっかりと覚えているなんてまぁ何と記憶力が優れているんだ!と驚きながら読んでいました。 映画「男はつらいよ」でもよく出て来る名セリフ「風の吹くまま気の向くまま」を「風の吹くまま木の向くまま」と思い込んでいた幼少期がとてもおかしかったです。 長い小説が苦手な人もこれなら楽しく読めます。
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阿川佐和子の初めての小説。
読みながら、幼き日の思いを彷彿とさせてしまう。ウメ子はきっと、大人になっても、おばあさんになっても、こんな素敵な思い出を忘れずに生きていくのだと思う。
Posted by ブクログ
あっという間に読み終えた。
まるで絵本を読むかのように、スラスラと読め、童心に帰れる。
自分が保育園の頃、私は物静かで、いつも人の輪に入れない子だった。
そんな私の憧れは、ウメ子ほどではないが、活発でなんでもこなせる女の子だったなー。と、思い出した。
家出をしたみよちゃんとウメ子。
2人が帰ってきたあとの両親、園長の2人に対する行動が、すごいなーと思った。
今の時代の親(私の世代の親とそうだが)は、何か問題があった場合、「◯ちゃんと遊んではいけません!」と、問題を起こした時の相方を責め、遠ざけようとする。
しかし、2人の両親も、園長もそんなことはしない。
子供なりにそれを起こす理由があったのだと、理解している。
そんな育て方、素敵だなーと、思った。
Posted by ブクログ
みよこの通うキリスト教系の幼稚園に、神戸からひときわ目立つ女の子ウメ子がやってくる。ウメ子は好き嫌いがはっきりしていて自分の意見もある。入園してきた日にロビンフッドみたいな緑の衣装を着て来たウメ子に「ふつーの子」のみよ子は釘付けになる。うめ子の両親は別居中だが、かつては2人ともサーカスに出演していた。サーカスの仕事の才能が豊かな母親に対して、どうにもならない嫉妬と焦りを感じた父親はサーカスをやめて別の仕事を使用とするがうまくいかない。それが原因で別居をする。近所にやってきた父親の友人の紙芝居屋さんのトラックに乗り込み2人はお父さんに会いにいく。子供の持つであろう感性の描写がすごいと思う。幼稚園で「天にまします我らの神、、」のところでみよこはいつもお父さんの買ってきてくれる鱒寿司を思い出して笑ってしまう。こういう感覚ってすごく懐かしい。
Posted by ブクログ
【ウメ子と成長していきたい本】
ウメ子みたいな、幼稚園で輝いている女の子っているよ
な〜
家族揃ってサーカス団に戻ったり発想が素晴らしい
阿川さんの幼少期を除いている気がした(フィクションです)