阿川佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コロナ禍をテーマにした、識者たちの短いインタビュー記事が集められたものだが、人間の生死について、人間どうしの関係性について、また経済について(これに関しては私自身の基礎知識がなく、よくわからなかったが…)など、コロナ禍に限らず、人間社会が抱える普遍的で本質的な事柄が多岐にわたって言及されていた。
色々なるほどと思う言葉に出会ったが、特に、世界的な傾向にある「分断」が抱える問題について、アメリカ人経済学者の言葉が腑に落ちた。彼は、それは誰か一人の責任ではなく「差異を超えて互いに話し合うことを妨げている深い分断そのもの」が問題であると語った。特定の人物に責任を転嫁させるような報道に違和感があったが、話し合い、過ちを認め合うことが「分断」から「結束」への橋渡しになると思った。 -
Posted by ブクログ
「阿川佐和子」の長篇小説『スープ・オペラ』を読みました。
『ウメ子』に続き「阿川佐和子」作品です。
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独身女性と男性二人。
一つ屋根の下で繰り広げられる三つの心とスープの行方――。
とびきりキュートな物語。
「ルイ」。独身。35歳。
女手ひとつで育ててくれた叔母さんが、還暦を前に突然の恋に落ちて出奔。
一人残された「ルイ」の家には、ひょんなことから二人の独身男が転がり込んできた。
初老だけどモテモテの「トニーさん」と、年下の気弱な「康介」。
唯一の共通点はスープ好き。
一つ屋根の下で暮らすことになった、そんな三人の関係は。
そして叔母さんの恋の行方は?
温かくキュートで少しだけ辛口の物語。
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新潮社が発行する月刊小説誌『小説新潮』に連載された作品で、三人の男女の共同生活をメインにした長篇小説、、、
ジャンル的には恋愛小説の要素を持った家族小説 って感じでしたね。
■第1話 トバちゃん
■第2話 残された部屋
■第3話 週末の庭
■第4話 場違いな晩餐
■第5話 父泊る
■第6話 男たちの欠点
■第7話 トバちゃん日記
■第8話 見合い話
■第9話 三人の契約
■第10話 現物支給
■第11話 トバちゃんの帰還
■第12話 ムッシュー・ミゼラブル
■第13話 抜群の相性
■第14話 二人の生活
■第15話 恋愛逃避症
■第16話 トニーさんのギャラリー
■第17話 浮気の始末
■第18話 抽斗のナディア
■第19話 限界妻
■第20話 再会
■第21話 父疑惑
■第22話 三人のベッド
■解説 北上次郎
還暦の恋を迎えた叔母「トバちゃん」が恋人の男性とともに突然の旅に出てしまい、一人暮しになった35歳の独身女性「島田ルイ」… 彼女の家に突然上がり込んだのは、2人の独身男性、初老の絵描き「トニーさん(本名:十二夫(トニオ))」と、年下で建築関係雑誌の編集者「康介」、、、
唯一の共通点はスープ好きという2人との、家族でも恋人でもない奇妙な共同生活が始まった。
恋愛も少々絡んできますが、生臭い感じや愛憎的な描写はないところが良かったですね… 恋愛感情や特別な感情がなくても、関わった期間が長くても短くても、かけがいのない関係性って、築ける場合があるんでしょうね、、、
終盤、「トニーさん」が購入したウォーターベッドに、三人が寝転がり… 誰かが動いて波が立っても、静かにしてバランスを保っていれば直ぐに収まり、波風が立たなくなることを感じるシーンが印象的でしたね。
映画化もされているようですね、、、
肉屋さんのハムカツとおいしいスープ、そしてご飯… 食べたくなりました。