阿川佐和子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
我ながら筆者を評価するのは生意気だとは感じつつも、以前の阿川氏の作品である「聞く力」で観察眼の鋭さや思考の柔軟性、豊かな表現力に驚いていた私に、本作品は再び、そばで阿川氏と会話をしている様に、生き生きと言葉が伝わってくる内容だった。
心をつかむ44のヒントというサブタイトルがあるが、ご自身の経験(やはりお父様阿川弘之氏との家族同士の経験が多いが)の中から導き出した、その一つ一つの(話す)テクニックは、なるほど確かに、日常の中で既にやっていると感じるもの、すぐにでもできそうなものが中心で、非常にわかりやすいものである。それでいて、長い人生の中で私が体得できている様なことも、わかりやすく解説してい -
Posted by ブクログ
阿川さんの聞くことに対する姿勢を知ることができた。エッセイ風に書かれており、勉強になる部分も多かった。
ほとんど誰もが自分の話を聞いて欲しいと思っていると言うことや、その話を聞くことに全力を注ぎ、感情豊かに反応・相づちをすることなど、とても大切なコミュニケーションの基本を知った。
特に相づちは日本において非常に大きな役割があると思った。相づちで会話のリズムを操つことができれば、相手が会話に乗って行くように誘導できると考えた。
一つのテーマを5W1Hで掘り下げるもの面白いしかなり有効。相手を深く知ることができる。
また、鶴瓶さんの、トークは生もので予定通りにいかないことが面白いことや、相 -
Posted by ブクログ
レンガ本の箸休めに。
ほとんどテレビを見ないので、実際に阿川さんがインタビューされている場面を目にしたことはないのですが、”聞く力”はやはり身につけたく、手に取りました。
聞き方の技術を順序立てて説明するのでなく、阿川さんご自身のお仕事を振り返りつつ、読者である我々が「なるほどなるほど」と学んでいくスタイル。エッセイ形式なのでさくっと読めます。
インタビューという仕事だけでなく、私達の普段の会話でも、それを通して相手の意外な一面を発見できるとなんだか嬉しくなりますよね。目線、間の取り方、相づちの打ち方……そんなテクニックはたしかに役立つかもしれないけれど、なんだかんだいっても”相手のことを知 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2016年から2019年のエッセイだけど
まだ今あるあるがたくさん書かれている。
何かの真っ只中にある人には見えない、ちょっと引いたところから見えるあるあるが満載。
[キラキラ時代]にはバエルことにこだわる女性の言葉
「だからいつも人にうらやましがられる人間でいたい。」を引き出し、
[だからでも違うの]に繋がる。
発信のプロとアマの違いが書かれているが、
とあるクラブの人気ママのことを思い出した。
その人は話し上手で ときには自慢するけれど気がつけば オチがついて終わるのだ。
テレビやその他で拝見する阿川さんから想像して どんなに面白いだろうと想像していたけれど、少し ほんの少し予想