夏目漱石のレビュー一覧

  • それから(新潮文庫)

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    随分前に『三四郎』を読んで、漱石ふつうにおもしろいなと思っていたのですが、前期三部作の2作目にあたるこちらを読むのにだいぶかかりました。
    『三四郎』はラストが少し物悲しさもありますが、全体的に青春小説風ですがすがしさがありましたが、こちらは最初から全体的に詰んでいるというか、代助自体は最初は悠々自適としていますが、明らかにそう長くは続かないだろうという不安感が、読者の方にも共有していて、この不発弾、いつか爆発するんだろうという緊張感がただよっていて、読みごたえがありました。
    また、『三四郎』や『こころ』にも表れていましたが、時代が物質的文化へシフトしていくときに、時代は変わるけど、さて人のここ

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    2025年05月19日
  • こころ

    購入済み

    高校の現代文の授業で読み、今でも忘れられない作品。
    明治期の文豪による、近代文学作の最高傑作だと私は思う。

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    2025年05月03日
  • こゝろ

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    然し、…然し君、恋は罪悪ですよ。というのは、私のみならず読むこちら側にも先生はどんな人生を送ってきたのだろう、と思わせる一言。
    遺書での先生には、人間らしい醜さが顕になってるいるけれど、人間誰しも持っている1面ではないだろうか。
    明治の精神と共に死んだ先生。奥さんの気持ちが慮られる。「私」はこの後どうしたんだろうか。それもまた謎だ。

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    2025年12月27日
  • それから

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    前期三部作の第一作目である三四郎より気に入った

    三四郎より随分と知識人らしい高次元での懊悩が書かれていて、読みにくい部分はあったけど、漱石自身が知識人だったこともあり、そこはリアルに描かれていたような気もする。

    前期三部作のラストである門も読みたいです

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    2025年04月12日
  • 門(新潮文庫)

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    漱石先生の作品を読んでいると、自然、時代を感じずには居られないのでありますが、今回も文体共々透き通る様な感じを受けました⁉️
    初期3部作という事で、身構えて読み進めましたが、一万円札ではなくて、千円札に落ち付く由来を何となく感じるに至りました‼️
    そういう事から、些か腑に落ちない点も在りますが、しかしながら、疑い無く名作であると判を押したいです⁉️
    漱石先生の作品はこれからも楽しみです

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    2025年04月08日
  • 行人(新潮文庫)

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    一郎の苦悩も二郎の苦悩も嫂や家族の苦悩も何となく分かるが解決し難い物なのよね。

    他の心なんか解らないものね。

    それはそうと地元和歌山の観光の話は時代は大きく違うが情景を想像しやすく、且つ昔の地元の様子が少しわかって良かったです。

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    2025年04月07日
  • 吾輩は猫である

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    これが処女作なの強い。
    吾輩にもその他登場人物にも愛着出てきた頃最後の衝撃。
    主人の代わりに私が泣いてやるからな。

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    2025年04月03日
  • 三四郎

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    頭の十数ページで読むものを掴んで掴んで、惹きつける。あの頃、中学の帰りに祖母の家で読んだ頃はわからなかったヘーゲルもベーコンも、ついにはわかる様になった。
    あれは現実世界の稲妻である。なんて、とても素敵だ。捨てた文がない。とても偉大な小説だ。

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    2025年03月22日
  • 門

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    ネタバレ

    三四郎→それから→門につれて主人公の表現や環境が陰鬱で諦念をまとったものに変わって行くその変化が印象深かった。どの作品も明治時代の東京を舞台にしていて個人の自由、自立が重要視され始める時代になった結果、登場人物がある行動を選択する葛藤が描かれていてよかった。『門』ではその葛藤した選択の後が描写されていて「ようやく春が来た」となっ
    ても「じき冬がまたくる」と返してしまうほどに罪の意識に苛まれ、今後もずっとその重荷を背負って生きて行く主人公が痛ましかった。

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    2025年03月21日
  • こころ

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    ネタバレ

    心という実体のない物を、先生の葛藤を軸に僕の眼を通してまざまざと描く筆致に衝撃を受けた。
    先生は僕に、過去の自分を重ね合わせていたのだと思う。先生の告白が回り回って僕を罪深き行動へと誘う場面では鳥肌が立った。人生の歯車が狂い始める瞬間が音なき音として伝わってくる。
    先生を自責の念で苦しめる正体は、自ら作り出した記憶の中のKであり、そのK像から解放されるには自死しか道はなかったのかと思うと悔やまれて仕方ない。人間の深層心理に迫る様はミステリー小説を読んでいるようであり、淋しさが根底に漂う儚くも美しい物語だった。

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    2025年03月18日
  • こころ

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    学生時代に授業の課題として部分部分知っていたものの、今回初めて通して読むことが出来ました。

    改めて、いろんな感じ方がある作品だと思いました。「先生」の言動に対する「私」の捉え方に、同意したり反論したりしながら、あっという間に読み切ってしまった感じです。

    人のこころは当人にしか分かりようがない、に帰結するのかも

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    2025年03月11日
  • 二百十日・野分

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    道也先生の演説パートがとてもよかった。共感できない部分もあるけれどあんなに長いのにスラスラ読めて、力の籠もった文章だなと感じた。
    もう少し若かったら刺さってたと思う

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    2025年02月18日
  • こころ

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    この本を読んでいると共感できすぎて読む手を止めたくなる時があるが、読んでしまう。すごく共感できる良本。

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    2025年02月18日
  • 道草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いつ同じ様な状況になってもおかしくない、ぬるま湯の身動きの取れない地獄がえんえん続く。ラストの場面で一筋の光明を見ようとする。夏目漱石で一番好きな作品。

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    2025年02月15日
  • 草枕(新潮文庫)

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    古本屋で目に入ったので何十年か振りに返しまし
    た。
    あの「智に働けば・・・」で始まる草枕です。

    一人の画家のモノローグが主な内容になりますが、
    このモノローグの語彙力は尋常じゃないです。

    広辞苑で調べても載っていない言葉が次々と繰り
    出されて、自分の見た事象や考えを表現していて
    明治の知識人の凄みを感じます。

    手に取った本は新潮文庫昭和61年2月25日82刷
    あり、単価は何と200円です。

    消費税なんて存在しておらず、バーコードもあり
    ません。

    たった200円程度で最高峰の文学に触れることが
    できる国なんて他にあるのか?

    これはすごいことだと皆、思うべきです。

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    2025年02月02日
  • 吾輩は猫である 上

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    私の大好きな作者の大好きな本です。猫好きではありませんが読んでいる時は猫好きになります。
    100年以上前に書かれた文章とは思えないくらい令和に読んでも内容がスッと入ってきます。さすが、言文一致を推し進めた人ですね。
    個人的に、我輩の心理描写の書き方がとても好きです。音読すると饒舌になれた気がするので発表前に音読するといいですよ笑

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    2025年01月25日
  • 作家と猫

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    作家さん方が各々書かれた猫についてのエッセイ、漫画などを集めた本。
    様々な猫論(?)が読めて面白かった。

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    2025年01月19日
  • 草枕(新潮文庫)

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    小説なんか本を開いたところをいい加減に読んでいるのが楽しいという主人公の青年画家に「筋を読まなけりゃ何を読むんです。筋の外に何か読むものがありますか」と、山里の温泉宿で出会ったわけありな宿の娘の那美が返すのだが、本作はその那美の台詞に応えるように、筋以上に素晴らしい「画」がたくさん出てくる。宿での中庭越しに、少しだけ空いた障子の隙間に、一人つかっている湯船の湯煙越しに、主人公がとらえる那美の姿。人が誰も入ってこないような森の奥の池の椿の大群生、那美の兄の家から眺める蜜柑畑の広がり、出征する那美の従兄弟を停車場に送るまでの舟からの通り過ぎゆく眺め。それらが画題を切り取るように画家の目を通して描写

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    2025年02月03日
  • 吾輩は猫である

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    登場人物が魅力的です。面白くて記憶に残る名前も作用して、みんな(主人公と仲の良い人たち)を好きになれました。
    猫が猫らしく一歩引いて物事を見ているので読みやすかったです。ラストはびっくりしたけど。

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    2025年01月18日
  • 吾輩は猫である

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    長い。文字数が多いからなのか。長い。

    吾輩は猫である、という語りから入るから猫目線の人間の日常やら猫同士の日常を書いてあるのかとあもったらそれは最初だけ。
    それ以降は、吾輩と主人の周りで起きた日常を、ひたすら書いてあるだけ。それに猫(漱石?)がツッコミを入れていくというなのがだらだら続く。
    途中挫折しそうになったが、いざ終わってしまうともっと日常を見ていたいという気がして、寂しいから不思議。
    最後の章で女性のダメなところをかいてあるところがあるのだか逆にその時代の女性からみた男性のダメなところはどういう風に笑い話にしていたのか気になった。
    最後に教えてくれるのは
    酒の飲み過ぎは良くないのと

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    2025年01月17日