夏目漱石のレビュー一覧

  • こゝろ

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    こういう人は多いと思いますが、初めて読んだのは高校の国語の教科書ででした。先生とわたしの関係から始まり、謎めいた先生の行動、それを探ろうとするわたし、そしてそれだけで1つの話が完結するような先生の遺書。先生に隠された謎を追うところは、まるで推理小説の謎解きのように先へ先へと読み進めてしまえます。ミステリは殺人事件だけでなく、身近な人のこころの中にも潜んでいるのでしょう。これまで何度も読み返し、その度に新たな気付きがある、私のバイブルです。

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    2025年11月18日
  • 吾輩は猫である

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    寝る前の本、としてゆっくり時間をかけて読み終えた。
    時代を感じさせない今でも通用する感覚に笑ったり不思議に思ったりした。
    読んでいて、自分は自分で良いと言うことを感じた。
    中学生の頃チャレンジしたが挫折
    60歳過ぎて面白く読めた。
    楽しい時間でした。

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    2025年11月14日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    人間が何故ここまで「物語」に魅了されるのかは、悉皆謎なので有りますが、しかしながら、不勉強ながら、漱石先生の才覚に驚嘆するばかりです⁉️
    普段、思考に耽りがちな方は、この『彼岸過迄』という作品を読む前に、漱石先生の前期3部作を通読されると、尚世界観が深まるのではないでしょうか⁉️
    私事ですが、残り2作がめちゃくちゃ楽しみです‼️

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    2025年11月11日
  • 小説 こころ

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    こころとは不思議なものだと思いました。自分の方が勝ちたいという気持ちと相手を思いやる気持ち、その葛藤をすごく感じました。そして、勝っても得るものは少なく、失うもののほうが大きい。しかし負けたとしても、失う。そういうどうしようもない複雑な感情を描いた作品でした。

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    2025年11月01日
  • 吾輩は猫である

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    8/14〜10/31
    青空文庫でコツコツ

    わ〜ゆっくり(会社で)読んでいたら結構時間かかっちゃった。とても面白かった。感想はゆっくり書くよ。夏目漱石の文好きだなぁ、他の作品も読みたいな。(つづく)

    前半は猫の語りが多いからスラスラ読みやすく、猫がどう考えるのか、猫から見た人間の面白さなどが伝わってくる。中盤から後半にかけては、主人とその友人たちとの他愛のない(しょうもない)生活について、会話文中心で、猫の補足(ツッコミ)という形態になってくる。このあたりからじっくり読む(時間がかかる)イメージ。

    内容の備忘
    1 猫と主人(苦沙弥)との出会い
    何にも優れていないのに、何にでも手を出す主人

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    2025年11月10日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    この傑作が400円足らずで売っていて、高校・大学の時に読んでから久しく経った今、もう一度本書を買って読んでみた。何度読んでも味わい深い小説である。

    自分の上位互換である分身(K)を迂闊にも隣に置き、Kに対する模倣と嫉妬から対象(お嬢さん)を欲しがり、手に入れたはしたがKへの嫉妬を媒介とする愛であったため、K亡き今、お嬢さんへの愛情も薄れてしまった。最終的には主人公も自殺の道を選ぶのである。

    解説にもあるが、漱石の文章構成は元々建築志望だっただけあり、非常に読みやすく、滑らかに読めてしまう。また、ルネ・ジラールは優れた小説には模倣の欲望が描かれていると言う。『こころ』はまさに模倣の欲望がもた

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    2025年10月26日
  • 明暗(新潮文庫)

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    小林ー!小林よー!
    と卑屈で屁理屈こねこねで強烈な小林に胸焼け気味にもなりましたが、なぜか引き込まれて夢中になって読みました。

    あと、話している間の心理描写もすごいです。
    相手の考えていることを推測してみるけど、夫婦でも兄妹でも、当たらないもんなんだな、と。
    ですが、軽蔑の感情だけは伝わる…ので、自分も気をつけたいと思いました。

    未完の小説ということで、「本当はどうなの?!」と気になることはたくさんあるけれど、読んでよかったです!

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    2025年10月23日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    2025/10/23
     自分はただ待っていると答えた。
    すると、黒い眸のなかに鮮に見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。静かな水が動いて写るが影を乱したように、流れ出したと思ったら、女の眼がぱちりと閉じた。長い睫の間から涙が頬へ垂れた。――もう死んでいた。

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    2025年10月23日
  • こころ

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    この本の静けさが好き。人間の心の闇みたいなものが生々しく描かれていて引き込まれていった。到底理解し難い部分もあったけど、そこは何だか神秘的とさえ感じた。

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    2025年11月22日
  • こころ

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    一言でこの作品を言い表すなら、
    登場人物全員、童貞拗らせすぎィィ!

    自分の心に素直に生きて、自分を愛せないと他人なんて愛せないよと。人の気持ちなんて分からないし、真実の愛とか、ホンモノの関係なんてそんな簡単に作れないし、見えないし。でも、それでも、自分を愛して、目の前の人を愛さないと、目の前の人間は、生身の心を持った人間なんだって気付かないと幸せにはなれないんだろうなぁと。
    独りよがりに考え込み過ぎるのもダメですね。
    学問ばかりする男って、、みたいな感じで作品でも触れられてましたが、哲学的な学問をやり過ぎるというのは如何なものかなと考えさせられる作品でした。

    途中の御嬢さん&Kの関

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    2025年11月03日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    精神的に向上心のないものはばかだ
    この言葉が決定だだっただろう

    読んでいて辛かったけど想像以上に面白かった。

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    2025年10月15日
  • こゝろ

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    夏目漱石の作品を初めて読んだ。明治に生きた漱石が普段どういう行動し、何を考え、どう感じていたか知りたかった故に非常に興味深く読ませてもらった。恋の三角関係、友人が自死した後の自分の人生。漱石も現代の私たちと変わらない感じ方をしていた事に驚いた。他人に言えない苦しみ、よく分かる。全てを無くしてでも自分の思いを他人に吐露する事の大切さを学んだ。時代が違っても人間が考える事は差異がないんだと思った。なんかウジウジしている自分でもそれが自分のあるがままならそれでいいんだ。恥ずかしがる事はないんだと思った。

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    2025年09月23日
  • 吾輩は猫である

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    四半世紀前に挫折したのを、初めてちゃんと読んだ。なるほど激務で20代だった私には、歯が立たなかったわけだ。今、ちゃんと自分なりに根気良く付き合うと、歯応えもあり、周りに人がいても声を出して笑ってしまったり。(奥泉光の「吾輩は猫である殺人事件」から戻ってきたのは、内緒)

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    2025年09月21日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    漱石のエッセイです。兄弟のこと、母のこと、自分のこと、友達のこと、飼い犬のこと・・・・・
    身辺に起きたことを語るその描写は、真面目に言っているのに妙におかしく思えたり。何だろう、このおもしろさみたいなものもあり。それだけでなく、さりげない優しさも文章全体にしみわたっています。

    人との会話の中で、自分の主張もするけれど、(それが結構おもしろい)相手への気遣い、思いやりが感じられるのです。メンタルを病んだことのある漱石だからこその温かみのある言葉。「漱石さんて、いい人なんですね」と声をかけたくなります。

    他人の死を通して、自分の死を考える描写に、心に訴えかけるものがありました。49歳で亡くなっ

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    2025年09月19日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    僕に云わせると、恐れないのが詩人の特色で、恐れるのが哲人の運命である。僕の思い切った事の出来ずに愚図愚図しているのは、何より先に結果を考えて取越苦労をするからである。千代子が風の如く自由に振舞うのは、先の見えない程強い感情が一度に胸に湧き出るからである。彼女は僕の知っている人間のうちで、景も恐れない一心である。だから恐れる僕を軽蔑するのである

    信念の欠乏

    漱石の男ってみんなこんな、よく言えば思慮深く、悪く言えば理屈っぽい臆病。
    愛してないのに嫉妬なんて卑怯って、ど正論。結局千代子はどうだったのか、明言されてないからこそ惜しいことをしたのか。惜しいことと思っているのか。そこらへんを永遠にもや

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    2025年10月12日
  • 坊っちゃん

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    坊ちゃんは無鉄砲な性格から子供の時から損ばかりをしてしまいます。小学生の頃は、何か問題を起こしても母親が一緒に謝ってくれましたが今度はそうはいきません。なぜ無闇をしたのか深い理由があったわけではなく、自分の心のまま好きか嫌いかで行動を決めてしまいます。この小説の最後では坊ちゃんは仕事を辞めて、東京に帰ります。無鉄砲な性格の坊ちゃんの一時的な願いは叶ったものの、結果的に損をしてしまったお話です。
    短期は損気になります。周りや自分の感情に振り回されることなく、理由をもちながら行動をしていきたいです。

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    2025年12月17日
  • 道草(新潮文庫)

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    漱石先生の金言がところどころに見られて読んでいてハッとさせられた。
    特に、p183の「何故物質的の富を目標もして今日まで働いてこなかったのだろうと疑う日もあった。〜みんな金が欲しいのだ。そうして金より外には何にも欲しくないのだ」島田のことを「彼奴の事だから人情で淋しいんじゃない。慾で淋しいんだ。」と評した120ページ、p223の「衰えるだけで案外変わらない人間のさまと、変わるけれども日に栄えて行く郊外の様子」の対照。ここ、「坑夫」での漱石先生の主張「人は時事刻々変わって行く」の主張と矛盾しないか?そして最後p333の「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起こった事は何時までも続くの

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    2025年08月23日
  • 吾輩は猫である

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    年を重ねないと読めない小説というものもあるものだ。
    還暦も過ぎてそろそろ古希を迎えようという歳になって、初めてたいそうおもしろく読めた。

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    2025年08月21日
  • 三四郎

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    三四郎が上京してから青春を謳歌しつつ、若き男性の心の揺れ動きを克明に描いている。
    だんだんわかってくる美禰子との関係にもやもやしつつ、はっきりしてくる心のさまを夏目漱石なりの婉曲の表現に共感を覚えた。
    正直もっとストレートに書いてほしいなと思いつつ、この時代の書き方なのかなと思った。
    最後のシーンは煮え切らない描き方であったが、これも漱石流なんだろうなと思った。

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    2025年08月20日
  • 草枕・二百十日

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    草枕は、プロットは単純なものの、交互に現れる風景描写と心理描写が秀逸で、後者は東西の文芸知識に溢れ圧倒された。二百十日は、会話が中心なので読みやすい。半熟卵とビールのくだりは笑った。

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    2025年08月19日