夏目漱石のレビュー一覧

  • こゝろ

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    夏目漱石の作品を今回初めての読みました。
    だいぶ前に書かれた本なのに私や先生の心情がなんとなく理解出るのは人間の「こころ」は何年経ってもなかなか変わるものではないからだと漠然と思いました。これを期に夏目漱石の他の作品も読んでみようと思います!

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    2026年03月05日
  • 吾輩は猫である

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    ネタバレ

    途中難しくて話についていけないところがあっても、ラスト付近の『呑気に見える人々も心の底を叩くとどこか悲しい音がする(曖昧)』の一文でとても切ない気持ちになる。
    苦沙弥先生や寒月くんや迷亭さん、いつも楽しく盛り上がっててもそれぞれにそれぞれの人生で泣いたり悩んだりもしてるんだろうな。そしてその個人にしかわからない部分にはいくら仲良し同士で盛り上がってても、他人が入り込めない壁が、どうしても人間と人間の間にはあるよね、と思う。
    とはいっても苦沙弥先生たちみんな面白くてあの雰囲気とても好きだし、猫の皮肉めいて見てるところも好き(笑)
    夏目漱石氏の小説3冊しか読んだことないけど、これからもっと読んでみ

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    2026年02月28日
  • 吾輩は猫である

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    私の中で漱石初期作品最高説があるのは、これと『坊っちゃん』と『坑夫』によるものです。『こころ』を再読したときどんな感想になるのやら。そしてそれはいつになるのやら。

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    2026年02月28日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    私が読んだのは旺文社文庫の昭和44年10月の初版。一覧に出てこないのでこちらで代替。
    旺文社文庫は「夢十夜・幻影の盾(他)カーライル博物館・薤露行・思い出す事など・現代日本の開化」というタイトル。
    本棚にあったが買った覚えもない。たぶんBOOKOFFの店舗で買ったのだろう。

    YouTubeの読書案内で(どの方かは忘れた)で「夢十夜」が名作だと言っていたので、読みたくなって読んだが、むしろ「思い出す事など」という修善寺の大患の前後を漱石自身が記したエッセイの方が面白かった。主観的に大病をした漱石の感じた事が書かれているので年表で読むより実感がこもっていて良かった。

    「幻影(まぼろし)の盾」は

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    2026年02月24日
  • 虞美人草

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    最後はびっくりだ。これがこの時代に生きた夏目漱石が書きたかったことなんだ。

    十一章?の最初の語りがとてもよかった。行列や人がみだりに集まるところを毛嫌いする俺にぴったりだ。今も昔も変わらないんだ。
    「いやしくも生きてあらば、生きたる証拠を求めんがためにイルミネーションを見て、あっと驚かざるべからず。文明に麻痺したる文明の民は、あっと驚くとき、はじめて生きているなと気がつく。」

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    2026年02月16日
  • 行人(新潮文庫)

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    この本の感想を書くのは、かなり難しいのかもしれませんが、しかしながら、書かずには前に進まないので、敢えて多少書きます。
    漱石先生の全体的な作風は、以前のままなのですが、ひょっとしたら、作品自体が暴風雨アラシの前触れみたいな感じなのかもしれないと思いました。
    人生に対して、真っ正面から臨む漱石先生ですから、佳作という事は無いに違いないでしょうが、しかしながら、「何で?」は尽きないのかもしれません。
    でも、後期3部作という位ですから、次回作の『こころ』は非常に楽しみです。
    途中、ウィットにも富みながら、愛くるしい登場人物に思いを馳せながら、楽しむ事は出来ると思います。

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    2026年02月13日
  • こころ

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    先生が「私は私の過去を善悪ともに他の参考に供するつもりです。」と書いていた部分を見て、なんか良いなと思った。

    「(すごい人とか関係なく)1人の人間の人生から教訓を得る姿勢」みたいなものをこの作品から感じとった。

    私はなるべく良い人間であろうと心がけるし、同時に汚い部分を持っていて、それも丸ごと自分だと受容し、自分1人で抱え込まないように、他の人と仲間になって温かく生きたいな。

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    2026年01月27日
  • 小説 こころ

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    小説の主眼は「先生」という屈折した人物の「心」の軌跡をたどることにあり、まさにぴったりのタイトルです。原題は『先生の遺書』

    発行部数700万部、日本で一番売れたとされる小説を、気鋭のBL漫画家が描いた美しいイラストとともに読める。

    かつてはその人の前に跪いたという記憶が、今度はその人の頭の上に足を載せさせようとする」

    「別問題とは思われません。先生の過去が生み出した思想だから、私は重きを置くのです。二つのものを切り離したら、私にはほとんど価値のないものになります。私は魂の吹き込まれていない人形を与えられただけで、満足は出来ないのです」

    「本当をいうと、私は精神的に癇症なんです。それで始

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    2026年01月26日
  • 明暗(新潮文庫)

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    漱石の未完の絶筆『明暗』。『明暗』を読まずして、漱石は語れないのではないかと思うぐらい、登場人物全てが浮き上がってくる描写に圧倒されました。2026年のはじめの方で、こんなに素晴らしい小説を読めて良かったです。未完でありながら、このクォリティーの高さ!漱石は天才的。
    ☆5以上

    新婚早々、冷めきっている津田と妻(お延)のやりとりに、まずは興味津々になりました。何なんだ、この夫婦!という感じ。実は、津田はお延と出逢うまえに、清子と付き合っていました。そのことが、この小説展開の大事な要素となっています。

    お延と津田の妹(お秀)の、女の怖さが垣間見られる心情描写、津田と妹(お秀)、兄弟同士の臨場感

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    2026年01月21日
  • それから(新潮文庫)

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    恋愛小説かと思いきや、家族中心の社会から個人中心に移っていく中での青年の違和感、変化が繊細に描かれている。走り出した代助の行く先は、私たちと繋がっているのだと思う。現代に漱石が生きてたら何て言うか聞いてみたい。
    それにしても漱石が繊細で、肖像写真から漂うアンニュイ加減にも納得。俄然、漱石好きになりました

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    2026年01月18日
  • こゝろ

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    いや、これ、高校の時に後半部分だけ授業で扱って読んだけど、あんな中途半端な感じで始まって終わらせちゃダメでしょ、と読み終わってから思った。
    死ぬまでに読んどいて良かったと、こころの底から思う。

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    2026年01月11日
  • それから(新潮文庫)

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    人生失敗しても、これから!
    軽薄にも要約するならこんなメッセージを受け取りました。
    ほんとうに軽薄ではあるけれど、厭世主義の夏目先生の筆(て)だからこそ価値のあるポジティブな励ましだと、私はそう捉えました。

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    2026年01月10日
  • 行人(新潮文庫)

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    精神のバランスを崩してしまった人と家族の苦悩、そして結婚について考えさせられる小説。(後期三部作のうち2作目 大正元年から大正2年まで朝日新聞連載)

    最後の最後まで考えさせられ、ひきつけられる内容でした。深い海の底に沈んでいくよう。

    一郎と二郎の2人兄弟。兄の一郎は学者で、精神が過敏。弟の二郎は大らかな性格。

    一郎と妻(名前は直)の夫婦仲は冷え込んでおり、一郎は家族や親族から、腫れ物を扱うような対応を受けている。

    家族間の謎めいた、厚いベールにおおわれた部分を見ている感じで、ゾクゾクするおもしろさがあります。

    一郎と妻の結婚生活だけではなく、他の結婚話もなかなか読ませる内容です。(一

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    2026年01月09日
  • 三四郎

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    恋愛小説や青春小説はあまり面白くなさそう、と避けていた自分が恥ずかしい。田舎から出てきて色んな個性の強い人達と出会い、恋をして…と普通にありがちな話だからこそ、過去の自分自身の想いと重なる部分が多くて可笑しくなったり、ヒリヒリしたり。
    夏目漱石先生の心情表現がとても精細で、美しいところにも惹かれます。
    広田先生の夢の話などロマンチックで何とも素敵でした。
    今更だけど読んで良かった一冊。

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    2025年12月31日
  • 吾輩は猫である(下) (新装版)

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    猫の目から見た人間社会面白かったです。一歩引いて見てみると人間がどれだけ我儘で身勝手な生き物か分かります。吾輩の主人に対する皮肉は作者自身の自虐ネタにも感じます。

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    2025年12月29日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    読み終わってから、「主要人物10人未満!?」ってびっくりした。
    前・中編では私目線だから先生の厭世的な部分、自分を語りたがらない部分は大人の魅力、ミステリアス、として肯定的に感じられた。
    しかし!いざ後編で先生の遺書を読み進めると、それらの魅力はただの自己保身だったのが構成の旨みを上手く利用していて感服した。
    大前提!Kも先生も、てかこの物語全体が、男尊女卑が酷い。そういう時代なんだろうけど、「Kははじめ女からも、私同様の知識と学問を要求していたらしいのです。」という文言にはイラっとしました。そういう時代だから仕方ないけどね。
    Kの死因への向き合い方とか、自分の生への考え方とか見てると、先生も

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    2025年12月27日
  • 坊っちゃん (新装版)

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    ネタバレ

    オチは特にないけど、読んでいて楽しかった。
    教師にあだ名をつけてキャラを立たせているのが面白かったし、わかりやすかった。
    夏目漱石の文章は割と分かりやすいと思った。
    ストレスが溜まっているときに読んで、スッキリしたいときに読みたい本だと思った。

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    2025年12月23日
  • こころ

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    学校の冬休みの課題で夏目漱石の本を読んで感想を書くという課題が出たので私は「こころ」を選びました。理由は三角関係がテーマの本ということを知ったからです。昔の文学は自分の中ではなかなか手を付けにくいイメージがあってあまり好んで読んできまんでした。でも実は自分の中で勝手なイメージを持って好き嫌いしてるだけなのかな?と思って手を付けやすそうなテーマだったので読んでみました。
    登場人物たちの関係が複雑に結びついていました。時代の変化と共に人間は変わっているようにみえて実際、こころの中の本質はずっと変わらないのかなあと思いました。まだまだ理解出来なかった部分もあるので時間をおいて再読したいです。

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    2025年12月20日
  • それから(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前半はなかなか読み進まず、しかし後半は、恋愛が絡んできて面白さが増して一気読み。
    漱石作品5冊目にして、ついに面白かったと思える作品に出会えた。長かった〜。これからも漱石が面白く読めたらいいなぁ。

    高等遊民の代助には何ら共感はできない。
    学歴も高く、外国語もピアノも何でもできる。
    が、働かない。

    食う為の職業は誠実ではない

    とか何とかへ理屈をこねている。理想は高く、ごもっともなご意見ではあるが、現実主義者を蔑んでいるフシがある。
    頭が良い次男坊って、扱いが難しかったのだろう。お見合いで良家か金持ちの家に婿養子に行くのが当たり前だった。
    しかし、代助は気づいてしまった。
    そう、愛に。
    遅い

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    2025年12月15日
  • 門(新潮文庫)

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    夏目漱石、前期3部作は『三四郎』『それから』『門』。3作品は、恋愛→結婚→結婚後 という、つながりが感じられます。眼前に現れる景色が違い、訴えてくるものも違うため、3作品の優劣はつけ難いです。

    しかし、『門』は派手な部分はないけれど、しっとりした余韻を感じるところがいいです。ひとつの事実や心理を表現する描写が巧みで、心に奥深くまで刺さります。恐ろしいぐらい、うまい。3作品共通して言えるのは、日本語のゆかしさが感じられ、文章に落ち着きと骨力があるということ。現代の小説よりも漢語が多く使われているため、漢語から伝わるイメージが作品世界を作っていました。漢籍の教養が下地にあるということは、すごいこ

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    2025年12月14日