夏目漱石のレビュー一覧

  • 二百十日

    購入済み

    台風に荒れる活火山阿蘇

    この時期の夏目漱石の特徴である「世相批判」的なセリフがしばしば出てくるが、それよりも、台風に荒れる活火山阿蘇の大自然描写が見事である。草千里の背の高い草が生い茂った中を強引に歩む二人が、とてもリアルに描き出されている。

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    2024年04月03日
  • 私の個人主義

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    「もしあなたがたのうちですでに自力で切り開いた道を持っているかたは例外であり、また他(ひと)の後に従って、それで満足して、在来の古い道を進んで行く人も悪いとはけっして申しませんが、(自己に安心と自信がしっかり附随しているならば、)しかしもしそうでないとしたならば、どうしても、一つ自分の鶴嘴で掘り当てる所まで進んで行かなくっては行けないでしょう。
    行けないというのは、もし掘りあてることができなかったなら、その人は生涯不愉快で、終始不愉快で、終始中腰になって世の中にまごまごしていなければならないからです。」本文より

    ためになる内容だった。
    繰り返し読んで自分の中に落とし込みたい。

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    2024年04月02日
  • 草枕(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美しい。そして緻密。漢詩の引用とか、主人公が詠む歌とかもおそらくすげーのだろう。

    心の余裕のある時に味わいたい。

    感想が短いのは、つまり、自分の中で解釈しきれていないということですから、お目汚しして申し訳ありません…

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    2024年03月24日
  • 作家と猫

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    猫好きな人は変わった人が多いですよね。
    まさにその通り。
    私は伊丹十三の話がとても好きでした。
    皆さんはどんなタイプの猫好きですか?

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    2024年03月21日
  • それから

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    中盤まで話が動かず根無草の主人公にイライラもした。三千代に思いを告げてからは一体どうなるのかという緊張感を持続させながら物語は一気に最後まで進んでいく。結末は描かれないがあのラストは良いと思った。

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    2024年03月11日
  • こころ

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    12,3歳の頃 年上のきょうだいの教科書で初めて読み、
    その後初めて手にした純文学小説。

    ライトノベルも純文学も、
    いろんな本を
    買って読んで売って
    としている中
    この本だけはいつもどうしてだか手元に残る。

    他の本も読み返すこともあるけれど
    それ以上に この本は何度となく読み返してしまってる。

    10代 10代半ば
    20代前後…

    その時々の読み返す時点で
    みえるものも 読める部分も 感じることも
    ぐるっと変わって 毎度微妙に違う物語を読んでいるような心地になる。

    友情 恋愛 .. 大きく見えやすいテーマはその2点のはずなのに
    それらよりもずっと底深い何かが息を潜めて居る気がする。

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    2025年12月05日
  • 私の個人主義

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    私の個人主義
    著:夏目 漱石
    紙版
    講談社学術文庫 271

    夏目漱石の講演をまとめたものであるが、かなり読みにくい。けっこう難渋しました。
    複文、重文のかたまりであり、かなり時間がかかりました。

    明治という、近代化を始めたばかりの日本にある、自立と開化の雰囲気がよいとおもいました。

    気になったのは以下です。

    ■道楽と職業

    ・こと昔の道徳観や昔気質の親の意見やまたは一般世間の信用などからいいますと、あの人は家業に精を出す、感心だと褒めそやします。いわゆる家業に精を出す感心な人というのは取りも直さず真っ黒になって働いている一般的の知識の欠乏した人間にすぎないのだからおもしろい

    ・職業と

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    2024年02月13日
  • こころ

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    美しい代表的な日本文学 今まで古典はどうも読む気が起きなかったが、好きなアーティストが好きな本でこれを紹介していて、初めて読んでみた。深い。深い。人間の闇と悪、それに向き合う苦しみを美しい日本語の表記で、とても質の良い日本文学であることに納得。何度も読み返すことで、作者の意図・思いにやっと近づけるのかな、と思う。まずは作品の表層部分で衝撃を受け、二度三度読むことで作品をより深く堪能することができるだろう。ただそれには、こちらの人間としての深みが必要なんだろうけれど。

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    2026年03月14日
  • 吾輩は猫である

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    日本文学の古典として一応通らないといけないかなと思い読んでみました。
    古い作品なので分かりにくい言い回しなどありますが、内容としては全体的に軽く、とても読みやすかったです。なかには声を出して笑ってしまうほどの滑稽さもありました。
    ラストの方にとうとう漱石がイギリス留学以降に感じていた(と、思われる)近代以降、増長する個人主義に対する疑念のようなものが登場します。
    また漢詩や古典落語などからそのまま引用や元ネタとする書き方など、ある種のサンプリング的な楽しみ方も随所に見られます。

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    2024年02月12日
  • 私の個人主義

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    夏目漱石のことを偉大で凡人が理解の範囲外に押し切られるような人物だとどこか考えていましたが、自分が読んでも素直に納得できる(凡人にも理解ができる)発言を淡々と述べられる人物だということを知り、ただただ身近な存在に感じることができました。
    他のものも手をつけて行きたいと思います

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    2024年02月02日
  • 漱石文芸論集

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    天才の頭の中を覗いてみたいと常々思っていて、そんな願いが叶う本な気がする。漱石がどのような態度や理論で小説を書いているのかが(全ては理解できないにしても)読めるのはありがたかった。芸術に対する考えは深く頷けるものだった。

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    2024年01月20日
  • 硝子戸の中

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    最初は書斎の中での話なのかなと思いましたが、案外そうでもなかったです。有名、無名に関わらず色々な人が出てきましたが、短命な人もそれなりにいたのが少し悲しかったです。明治時代ということを考えると仕方のないことかもしれませんが。

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    2024年01月05日
  • 吾輩は猫である

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    なんだかんだで初めて読みました。落語を読んでいる様な、不思議な文体と、主たる筋もないけど全然気にならず。明治時代の話なのにいるいるこんな人って今でも共感したり、社会の真理は変わらない。猫のキャラ最高だなぁ…

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    2023年12月29日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    なーんにも起こらないんだけど、起きている。
    漱石の描写の全てが好き。
    時間をかけて、のんびり読みたい1作。

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    2023年12月28日
  • 行人(新潮文庫)

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    作品と著者に関して私の記すに及ぶものでは無いので控えるが、私が手に取って読んだ本そのものを紹介したい。
    とある古本市でたまたま見つけたもので、大正十年九月二十五日十八版のものであった。百二歳の祖母の生まれた年に発行、発売されたものということで思わず即買いした。表紙というか外装というか布製で押絵も施され、背表紙には”行人 漱石”と布に刻印?された豪奢な感じで、当時、とても高級な本として売られたものと思う。定価は一圓八十銭と書かれ、MITSUKOSHI.LTD TOKYO の 切手、印紙のようなものが貼られている。印刷は、今は印刷が取れた凸版印刷株式会社。お宝的に保管して置こうと思ったが、その後、

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    2023年12月17日
  • こころ

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    夏目漱石の代表作である「こころ」教科書に掲載されているので、読んだことがある人も多いと思います。
    「こころ」は、題名のとおり、人の心の葛藤をメインに描かれています。
    全てを通して読むことで、よりこの本を楽しむことが出きると思います。
    今一度、読んで欲しい文芸作品です。(お肉)

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    2023年11月30日
  • 作家と猫

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    猫が好きすぎる本。
    足先白い靴下みたいな猫が好きです。
    夢は、
    猫飼ったら「くつした」て名前にすることです。

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    2023年11月27日
  • 坊っちゃん

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    友達に夏目漱石を読んでると話したら、是非坊ちゃんを読むべき!とのことで読み始めたよ。
    いや〜面白い。
    坊ちゃんのストレートなとこが良いね。
    坊ちゃんになったような気がする。

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    2023年11月22日
  • それから

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    ネタバレ

    終始代助の子供っぽさ、煮え切らなさ、だらけ具合にムカついていた。これから代助はどうするのだろうか。
    代助は三千代が平岡と結婚する前から好きだと言っていて、最悪な形ではあるが三千代の気持ちも確かめることができた。だが、いざ三千代が自分と一緒になるためなら死んでも良いと言った際には怯えて何も言えなくなった。あれほど三千代のことを愛していると言っていたのに、結局は三千代の意思を侮っていたのだと思った。
    三千代は死んでまで代助と共に生きることを選んだが、代助は三千代も手に入れ、あわよくば家族ともうまく付き合っていきたい気持ちが表れていてどうしようもないと思った。
    家族に見捨てられ、親友にも裏切られた代

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    2023年11月09日
  • それから

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    清くまっとうに生きる人間のなんとつまらないことか!代助は親の言うがままに従えばいくらでも楽に生きる道はあったのに、激情に任せて自分の意思で茨の道を選んだ。この後悔と裏腹な大胆な感情の揺らぎこそ漱石文学の醍醐味だと思う。ニートだろうが金が無かろうが親に勘当されようが、人を好きになってしまったらもうしょうがない。それでこそ人間ではないか。クソのつくほどつまらない人生を生きながら「オレはまだマシな方」と自己正当化を繰り返し、「あーあ可哀想に、あいつは堕ちたな」と他人の内心不幸を喜ぶだけが娯楽になっている人間から見れば代助の決断は大いなる愚行に過ぎないだろう。しかし私は代助のように真に人間的に生きたい

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    2023年10月27日