坑夫(新潮文庫)

坑夫(新潮文庫)

小説・文芸
473円 (税込)

2pt

恋愛事件のために家を出奔した主人公は、周旋屋に誘われるまま坑夫になる決心をし、赤毛布や小僧の飛び入りする奇妙な道中を続けた末銅山に辿り着く。飯場にひとり放り出された彼は異様な風体の坑夫たちに嚇かされたり嘲弄されたりしながらも、地獄の坑内深く降りて行く……。漱石の許を訪れた未知の青年の告白をもとに、小説らしい構成を意識的に排して描いたルポルタージュ的異色作。明治41年、『虞美人草』に次いで「朝日新聞」に連載された。(解説・三好行雄)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    坑夫(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1589234
  • 電子版発売日
    :
    2024年05月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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坑夫(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    瞬間的に、めまぐるしく移り変わる感情の、見逃してしまうような、小さな皺のようなものが、くどいぐらいに丁寧に描写されている。本気で生きたいと思うことも、本気で死にたいと思うことも、紙一重かもしれないと思った。

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    なーんにも起こらないんだけど、起きている。
    漱石の描写の全てが好き。
    時間をかけて、のんびり読みたい1作。

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    新潮文庫に使われているスピンを見ると本書を開けた風がなく、30数年来の積読本であった。『坊ちゃん』にも似た軽妙な文章で、落語に出てくるような大家の若旦那が女性関係でしくじって、当時最下層の仕事と目されていた鉱山労働者に身をやつした回想を心理的考察を交えて綴られたものと読み進めた。しかし解説を読むと、荒井という青年の持ち込み材料であったことを知り、「小説になる気づかいはあるまい」などと放り投げたような表現が妙に気になったことを改めて実感した。また『虞美人草』との構成の対比など夢想だに出来なかった。修行不足だ

    0
    2017年08月20日

    Posted by ブクログ

    「小説の様に拵えたものじゃないから、小説の様に面白くはない。」

    しかしそんな欠陥を、漱石特有の精確な心理描写と飄々としたユーモアでねじ伏せてしまった異色作、いや意欲作と呼びたい。

    「……壁へ頭を打けて割っちまいたくなった。どっちを割るんだと云えば無論頭を割るんだが、幾分か壁の方も割れるだろう位の疳癪が起った。」
    こういう屁理屈っぽい笑いのセンスはさすが!

    0
    2016年09月21日

    Posted by ブクログ

    同時のブルーワーカーに関する問題提起書かと思いきや、炭坑に行くまでがやたら長く、行ったら行ったで1日で帰ってくる。結局どーいうことなんだ?

    村上春樹著「海辺のカフカ」でカフカ君が「坑夫」について、炭坑生活を通して主人公の成長がまったく示されてないから良いのだと論じてましたね。主人公の物語への関わり方という点で、たしかに新鮮でした。

    0
    2011年01月07日

    Posted by ブクログ

    いやぁ、これはすごいなぁ。漱石の語彙力は半端ないです。他の作品でもそういう面がないわけではないですが、この作品は特に描写がねちっこいです。山を見るだけでも、どれだけの言葉が紡がれるのか。右へ行ったり左へ行ったり、上へ行ったり、下に行ったり、ぐるぐると回りまわって主人公の心の内が描かれます。本当に目が字を滑るような感覚が何度もありました。
    話の筋的には大したことは起こっていません。いやそれなりに起こっているのかな。とはいえ、そういうことではなく主人公の心のうちに起こるちょっとしたさざ波の、その微妙な揺れ方をこれでもかこれでもかと、手を変え品を変え描き出すその執着というか、こだわりというかなんというか、そういうものに酔うような感覚があります。そしてそれがそのまま主人公の心持であるのかもしれません。
    そんな作品なのに坑から出た後は、新鮮な空気がすえるかのごとく、からっとした読み心地に代わります。最後の方は気持ちよく、読後感はいいんですよね。

    0
    2026年01月19日

    Posted by ブクログ

    NHK『100分で名著』で、ある作家さんが「漱石作品のなかで好きな作品3つ」のなかに挙げていたので、読んでみました。
    おもしろかったです!

    まったく知らない世界の話で、ぐいぐい引き込まれました。 

    人の品格とは職業(医者か坑夫か…)ではなく、「教育から生ずる、上品な感情」と主人公が感じるシーン、大好きです。

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    授業で足尾銅山を扱ったばかりだからタイムリーで面白かった。坑夫の生活状況が学べてよかった。
    人間の性格は1時間毎変わるという文にあるように主人公のダイナミックな心情の変化が豊富な語彙で語られてて面白かった。地獄に仏ありと言うが、安さんがかっこよかった。
    漱石先生の話は後半の盛り上げがやはり面白い。

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    最初に読んだときは、…???
    さっぱり意味がわかりませんでしたが、解説を読んでから読み直すとすらすらと読めるようになりました。

    特別な事件が起こる訳ではありません。
    いま流行りの伏線回収もありません。
    何かの意味や、コスパを求めて読む人には向いていないかもしれません。

    それでも本書を読み終えると何か〈文学〉を読んだという感じで満たされます。

    主人公が〈地獄の三丁目〉で見たものとは?そこで下す決断とは?
    華厳の滝で「立派」に死ぬことなのか、それとも現実社会で生きてゆくことなのか…。

    漱石先生の隠れた名作だと思います。

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    これなんで読み始めたのかなぁと思い出せなかったけど、『海辺のカフカ』で僕と大島さんがこの本について語っていたのだった。
    アンダーグラウンド。

    0
    2021年11月14日

坑夫(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    坑夫(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1589234
  • 電子版発売日
    :
    2024年05月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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