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「それから」「門」へと続く三部作の序曲ともいうべき作品。いわゆる「無意識の偽善」という問題をめぐり愛そうとして愛を得ず、愛されようとして愛を得ない複雑な愛の心理を描く。三四郎を中心に展開される当時の東京大学学生生活の描写は、風俗史的にも貴重な資料を提供するだろう。明治41年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
不思議と三四郎本人に共感というか、まるで自分事のように読めた。自分は三四郎タイプの人間だ。
新しい世界に飛び込み、あれこれ思いを巡らせるけれど、どこか受け身で積極的には動かない。特に人間関係。
人間関係も与次郎が持ち込んできたものを中心に成り立っていて、自分から友達を作ろうと積極的に行動したわけではない。故郷にいるおかんですら、未だに影響力がある。
連れだって歩く時も、イベントに連れ出される時も、どこか傍観者。
催し物に呼ばれて行くと、友人知人は自発的にあれやこれやと動いて、運営サイドにまわっている。自分はそれをはたから眺めるだけ。
当然、人間関係の強いベクトルが向いてくる恋愛にうまく立ち回れるハズもなく…。
なので「人間関係あるある」とも読めたし、自分に似通った明治時代の学生さんの生活を覗き見する感じでも楽しめた。
「いや、もっと恋愛的な視点があるでしょ?男と女の心理とか見るべきところがあるでしょ?」と問われれば、なんとも言えないのだけど…。
三四郎のようなニブチン(死語?)が読むとこうなる、ということで。
ニブチンのうえ、長年合わない接客業についてしまったがために、もっと人間関係が疎ましくなってしまった。
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