夏目漱石のレビュー一覧

  • 乙女の本棚2 猫町
    イラストが綺麗。このシリーズのイラストレーターさんたちは、本当に良いイラストばかり描いてくれるから好き。全巻集めたいけど、小説より高価だからなかなか他のに手を出せない。年々イラストレーターさんが増えるのは嬉しい。でも集めるのに月に一度程度で買わないとお金なくなる…。本を沢山持ってるから、本棚ともよく...続きを読む
  • 乙女の本棚9 外科室
    好きなイラストレーターさんだったので購入。泉鏡花先生の作品はあまり買わなかったけど、外科室は凄く好みな内容だったので迷わず買い物かごに入れました。全巻揃えたいけど、私の給料ではなかなか手を出せないから、紙の本で揃えられなかったら電子書籍で買おうとも思っています。乙女の本棚のファンとしては、紙の本で揃...続きを読む
  • こころ
    国語の教科書で出会って以来やっと読めました。
    おそらくまた読む日が来るだろうと思います。
    恥ずかしながら、私は漢字や慣用句など苦手でございまして、漢字を調べ、注解を読みながらやっと読めたレベルです。
    しかしながら、もう読み終えた、もう理解した、などと思わせず、またいつの日か読んだ時の自分がどう感じる...続きを読む
  • こゝろ
    夏目漱石の作品を初めて読んだが、ここまで内容に重みがあるものが書けるのか、と感じた。先生の心情がよくわかる。とても読みやすい。
    先生が度々墓参りすること、遺書にKが出てことから「もしかしてKは死ぬんじゃないか」と思っていたけど、まさかこんな展開とは。
  • それから
    中盤まで話が動かず根無草の主人公にイライラもした。三千代に思いを告げてからは一体どうなるのかという緊張感を持続させながら物語は一気に最後まで進んでいく。結末は描かれないがあのラストは良いと思った。
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    小説で読むと難しいと頭が拒否して避けて通った作家を絵本で読むとすんなりと受け入れてくれる。きれいな絵なので暗い作品も緩和され気になっていたけど避けていた本がまだあるので楽しみ。
  • こゝろ
    先生のKに対する、複雑な、そして根源的な、嫉妬や信用や不信といった、こころの揺れ動き、そしてその残酷な結果を十字架に、行きつづける業の深さの描写が、まさに名作。
  • こころ
    先生のKに対する、複雑な、そして根源的な、嫉妬や信用や不信といった、こころの揺れ動き、そしてその残酷な結果を十字架に、行きつづける業の深さの描写が、まさに名作。
  • 坊っちゃん
    夏目漱石ってこんなにユーモアのある人だったんだ!
    田舎を見下す口の悪さには身に覚えがあり、自分流の正義を通そうとする主人公の若さには懐かしさを感じ、他人を皮肉る極上の悪口にはニヤリと笑わされっぱなしだった。
    主人公の正義感に共感する。でも若い直情型の怒りには悪知恵が欠けていて、集団の中で上手く立ち回...続きを読む
  • こころ
    学生の頃には読んだのでしょうか、あまり記憶はありませんが… 今読んだみて感銘です。
    人は人の心の中を覗くことはできず、例え肉親でも、相方でも、親友でも。でも、読みきれないからこそ幸福でもあり、不幸でもあり、人間関係が楽しくもあり、苦しくもあり、人としていられるのでしょうか。
    〈明暗〉に続き、人の自己...続きを読む
  • 私の個人主義
    私の個人主義
    著:夏目 漱石
    紙版
    講談社学術文庫 271

    夏目漱石の講演をまとめたものであるが、かなり読みにくい。けっこう難渋しました。
    複文、重文のかたまりであり、かなり時間がかかりました。

    明治という、近代化を始めたばかりの日本にある、自立と開化の雰囲気がよいとおもいました。

    気になった...続きを読む
  • こころ

    10年?久しぶりに読み返してみた
    文書が読みやすくて一気に読めてしまった


    前半は主人公と先生の出会いからやりとり、主人公家族のお話
    後半は先生の過去の打ち明けのお話


    先生の過去のお話
    先生の自分のせいでKが自殺してしまったと罪悪感を感じ
    生きていた
    最終的には同じ選択をして死んでしまう

    ...続きを読む
  • 吾輩は猫である
    日本文学の古典として一応通らないといけないかなと思い読んでみました。
    古い作品なので分かりにくい言い回しなどありますが、内容としては全体的に軽く、とても読みやすかったです。なかには声を出して笑ってしまうほどの滑稽さもありました。
    ラストの方にとうとう漱石がイギリス留学以降に感じていた(と、思われる)...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    絵本の醍醐味を堪能した!舞台情景が鮮明に(リアル)に脳内に飛び込んできた。汽車の二等席は自分しかいない。動き出す直前、みすぼらしい13,14歳の娘が入ってきた。不快に思う主人公。気を紛らわすために新聞を読むが、退屈な人生を感じる。ウトウトしたが娘は自分の席の横に移動し、窓を開けようとする。そして石炭...続きを読む
  • 私の個人主義
    夏目漱石のことを偉大で凡人が理解の範囲外に押し切られるような人物だとどこか考えていましたが、自分が読んでも素直に納得できる(凡人にも理解ができる)発言を淡々と述べられる人物だということを知り、ただただ身近な存在に感じることができました。
    他のものも手をつけて行きたいと思います
  • こころ
    自分の胸の内を、人に明かすこと。その大切さ、難しさ、恐怖。言いたくてたまらないのに、言えたらどんなに良かったか。

    手紙を読んだ後、何が起きたかを想像してみる。
  • 坊っちゃん
    勢いで読んだ。坊っちゃんの性格もさることながら、山嵐に赤シャツ、野だ、清、出てくる登場人物がみんな個性豊かで愛おしい。
    坊っちゃんのように、思慮は少なくとも、威勢よく、正義に満ち溢れた主人公は見ていて清々しい。

    それにしても、全く違う作風の『坊っちゃん』と『草枕』がほぼ同時期に書かれているのが面白...続きを読む
  • 漱石文芸論集
    天才の頭の中を覗いてみたいと常々思っていて、そんな願いが叶う本な気がする。漱石がどのような態度や理論で小説を書いているのかが(全ては理解できないにしても)読めるのはありがたかった。芸術に対する考えは深く頷けるものだった。
  • 乙女の本棚 女生徒
    巻末エッセイを含め、白地の背景に焦茶色(?)の文字のページが、印刷が上手くいかなかったのか何なのか、字が少しずれてぼけて見えて、目がチカチカして気になった。せっかく可愛くて素敵で好きなのに、残念。

    それはさておき、引用したくなる、線を引いて覚えておきたくなる文章だらけだった。とっても鋭い。
    この『...続きを読む
  • こころ
    前半は主人公と先生の物語
    後半は手紙を通じての先生の学生時代の話。
    先生と親友のKと静という女の子と三角関係
    先生の謎が手紙を読んでいくと同時に解けていき読んでいて気持ちがいい。
    人間の不器用な"こころ"のもどかしさが読み手を惹きつける。