夏目漱石のレビュー一覧

  • こころ

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    登場人物が本当に生きているみたいな人間力があります。
    その分読解は難しく一読では足りそうにありませんが、文体がすごく好みでした!

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    2023年09月28日
  • 三四郎

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    数十年後には三四郎にも青春の1ページとして思い出されるであろう甘酸っぱい失恋のお話。美禰子の心理描写が全くないのでその思わせぶりな態度は解釈に迷う部分もあった。美禰子のstray sheepという言葉が彼女の心の揺らぎを暗示する。三四郎がもっと早くに思いを告げていたら美禰子はその思いに応えたのだろうか。

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    2023年09月11日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    庭に植えたわけでもない百合の花が咲いて、夢十夜を読みたくなり読む。
    百年待って咲いた百合の花の露滴る白い花弁に接吻。はぁ~とため息。

    あらためて読んで気になったのは第十夜。
    「豚に舐められますが好う御座んすか」
    舐められたくはない。次から次へとやってくる豚の鼻先を杖で打ちつけること七日六晩。とうとう舐められて倒れる。稀有なことではなく、こんな日常を送っているって気がしないでもない。

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    2023年09月28日
  • それから

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    「代助の言動はあまりに優柔不断で、やきもきした読者も多いのではないか」との考察をする感想を見かけたが、私は、やきもきはしなかったな、、、人とは、感性がずれているのか、はたまた寛大な心を持っているのか(笑)
    全体主義的な風潮に対する批判として、個人の自由主義的な考えを表現したかったようだ。今も昔も、社会的な常識に従って、安全牌な振る舞いについ走りがちだけど、社会を無視した代助の考え方や行動にはむしろ憧れを持っている自分がいる。ふとしたときに思い出したい作品。

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    2023年08月11日
  • 門(新潮文庫)

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    はじめて読んだときは それから のインパクトが強すぎて、物足りなかったような感触だったが
    読み返すとこちらの方が好みだと感じた。情景描写と、そのなかでひっそりと暮らす様子が描かれていて、非常に落ち着いて読める作品。

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    2023年08月11日
  • 私の個人主義

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     およそ100年前のスピーチとは思えないほど、今の時代に通ずることが多くて人生の指針にしたくなるような本だった。
     何度も読み返したい

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    2023年08月09日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    しみじみ、いい。とぼけた感じの三四郎に、善意で行動力もあるが空回り気味の与次郎、光る言い回し、クセになる言葉づかい、プラトニックな男女。やっぱり漱石は好きだ。でも電車の窓からゴミをすてちゃあだめですよ。

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    2023年08月06日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    小学生の頃に『吾輩は猫である』で挫折して以来の夏目漱石。薄い本なので読めるはずと思い手に取った。

    病で床に伏し、閉じこもっている漱石の随筆。何処か志賀直哉の『城の崎にて』を連想させる。解説を読んで気付いたが、テーマが時間や死だったからかもしれない。

    この時代の文化に根ざしているので、現代しか知らない我々でははっきりとは理解しかねる描写もあるが、話の大筋である漱石の苦悩には共感しながら読み進めることができる。分かるな〜と思いながら、稀代の作家でもこのように思い悩むのかと思いながら読むと楽しい。

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    2023年07月05日
  • 道草(新潮文庫)

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    彼らは顔さえ見れば自然何か言いたくなるような仲のいい夫婦でもなかった。又それだけの親しみを現すには、お互いがお互いにとってあまりに陳腐すぎた。

    健三はその先を訊かなかった。夫が碌な着物一枚さえ拵えてやらないのに、細君が自分の宅から持ってきたものを質に入れて、家計の足しにしなければならないと言うのは、夫の恥に相違なかった。

    夫婦関係。モラハラ全開で身につまされる。自分は正しく、相手をこういうものだと決めてかかり否定しマウントをとる。気をつけようと思う一方で、そうそうそうだよねと共感的に読む自分もいる。金が主題だったが、今の自分の境遇では夫婦のやりとりの方が読み込めた。
    漱石おなじみの細かい情

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    2023年07月22日
  • 生誕150年記念 夏目漱石 名作セット

    購入済み

    年を重ねると好きな作品が変わる

    夏目漱石を初めて読んだのは10代の頃、ひたすら猫であるを読み返した記憶がある。20代で夢十夜が気に入り、こころが嫌いだった。三十四十は読書の暇なし。今の私はどの話が気にいるのか楽しみでしかたない。

    #笑える #癒やされる #シュール

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    2023年06月27日
  • 吾輩は猫である

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    野良猫だった猫が住み始めた家の主人が苦沙味先生というあばた面の教師でその家に迷亭、寒月、東風、金田などの個性的な登場人物が訪れ様々な話をする。猫の神は有能か無能かの話で人の顔が全く同じなのがいないのは有能と言えるが人間は全く同じものを描くことできないように神もできないのではと言う話が印象的。後半の迷亭が今後社会は個性の独立が進み、自殺も多くなると言う説は少しあってるのかも、。

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    2024年11月19日
  • 漱石人生論集

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    心に響いた。特に『私の個人主義』、自分の思いを代弁してくれてるかのよう。
    久々に漱石の作品を読み返したくなりました。何から読み直そうかなぁ。

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    2023年05月18日
  • 私の個人主義

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    著者は1867〜1916まで生きた人ですが、現代でも通用する「バランス感覚」と「先見性」がある人だと思い、この本を読んで、めちゃくちゃ好きになりました。
    とても参考になることが多く書いてあり、とてもいい本に出会えました!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

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    2023年05月13日
  • 門(新潮文庫)

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    「こころ」に次いで好きになりました。場合によってはこころより好きかもしれない。解説に、「物語の後半寺に入ったのは作品の欠点という説もある」とあったけど、僕はそうは思わなくて、宗助の足掻きという名の逃げを表すのに効果的だったし、まぁこれがなければきっと宗介とお米のストーリーは彼らが死ぬまできっと今のまま平行線。結構な出来事も自分たちの中で理由をつけて卑下して逃げてるように見えるけど、その生活をさも美しく描いてる漱石ってやっぱ…嫌なやつ 笑(褒めてます)
    安井からお米を奪った時の描写の少なさ、なぜ彼らが今の暮らしを選んだかの背景、会話の返事を待たずして(あまりにも明らかだからか、意図したものかはわ

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    2023年05月06日
  • 私の個人主義

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    漱石が自分自身を見つけるまでの話。
    100年以上前の講演にも関わらず、人間の本質を的確に捉えた言葉が私の心を勇気づけてくれる。漱石の悩みと自分の悩みがどこかで重なり、言葉の力で、何だかそれを乗り越えられるような光が指す瞬間があった。これこそ本を読む醍醐味。

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    2023年05月02日
  • それから

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    ネタバレ

    この文量ならば『坊っちゃん』に次いでとても読みやすい時感じた。物語終盤に差し掛かると、代助の逼迫した心境が、漱石の素晴らしい描写によってわかりやすく伝わってくる。情景描写がスッとここまで入ってくるものは他にないくらい素晴らしい。
    まあ客観視したら、代助くん不倫するなよ、と言う感じですけれどね…

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    2023年04月26日
  • 夢十夜 他二篇

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    現代文で読んだ作品をもう一度読みたくて読みました。「夢」ということもあってか、幻想的で美しいです。ただ、よく考えてみたらこうした夢は見られそうで見られないかもしれません。「夢」ですから。

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    2023年04月14日
  • 坊っちゃん 9

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    すごい良い本でした。

    イラストもはさんであって、字も大きめでわかりやすかったです。
    イラストは全部カラーで見やすかったです。
    昔の言葉も結構あって、昔の言葉がわからなくても、説明が書いてあって、勉強になるかなと思いました。

    また忘れた頃に読もうと思っています。

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    2023年04月06日
  • こころ

    日本近代文学の傑作

    誰しもが読んだことのある傑作。
    三章仕立てのこの小説は、前半で先生との出会い、中盤で父との関係、終盤で先生の過去を描いている。読者にとって最も謎なのは、先生の自殺の原因だろう。彼は何に悩み、なぜ「僕」にだけ過去を明かして自殺したのか。
    どうやらこの謎に、多くの批評家や小説家が挑んだらしい(この記事を参考にした:https://naruhoudou.com/kokoroisun/)。名だたる批評家が挑んだこの謎を一般読者が解くのは難しいと言わざるを得ないが、だからこそ挑む価値があるとも言える。何故なら、結局誰にもわからないのだから。

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    2023年03月30日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    ネタバレ

    思い出すことなどがよかった。一度死にかかったが故の死生観や所感が、漱石の筆致で綴られていて、とても感銘を受けた。ここで生きながらえ、こころが生まれたかと思うと、生き延びてくれてありがとうと思う。

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    2023年02月05日