夏目漱石のレビュー一覧

  • 明暗

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    主人公の津田と妻のお延の日常の生活を描いた作品、ただの生活描写ではなく、人間模様に焦点が当てられています。主人公の忘れられない元彼女に思い切って会いに行くのだが・・・。というお話。

    学生の頃に途中で読むのをやめた本です。未完で終わっている作品ですが、当時の自分も未完でした。今になって読み返すと、なかなか面白い作品で、どんどん夏目漱石の世界に浸っていってしまいました。年齢を重ね時間を無駄に過ぎた分、微妙な関係の津田夫婦、また微妙な関係の津田と小林、そして最後に気になる清子との距離感が絶妙すぎです。特に女性の心の内、津田の心の内を詳細に描写しているため登場人物の心の変化が非常に面白いです。
    また

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    2023年10月20日
  • こころ

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    面白い、一気に読めたよ!
    これで後期三部作も制覇だぜぇ〜〜。
    今回は人生モノだけど、恋愛も大きなウェイトを占めてるな。人を出し抜くのは良くないよね。
    これも、尻切れトンボだった。さあ、この後は自分で考えて!ってことなのかな。三部作は全てこの終わり方だったよ。
    いや〜漱石面白いじゃん。若い頃に読むともっと身近な問題として捉えられたかもね。国語の授業でもこの面白さを伝えて欲しいな!というか私が分かってないだけか^^;

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    2023年10月17日
  • 草枕(新潮文庫)

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    グレングールドの愛読書と聞いて昔々に手を出した時は挫折してしまった本書、ようやく読み切ることができた。日本語の美しさに打ち震え、一字一字がそれぞれに絵と色彩を持った漢字という表現の豊かさと、それを理解できることの喜びに痺れる超ド級の名作だった。この本に出会えて良かった。

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    2023年10月17日
  • 行人(新潮文庫)

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    何を読もうか選ぶとき、大抵、本の裏に書いてあるあらすじを参考にします。
    夏目漱石の小説はあらすじだけを読むと、正直あんまり惹かれません。しかし"妻の心を疑って、自分の弟に一晩妻とどこかに泊まってみてくれないかと頼む兄"という『行人』のあらすじにはちょっと興味をそそられるところがあり、買ってみました。果たして兄嫁は夫の弟に惹かれているのか?一晩泊まって2人はどうなるんだ?という下世話な気持ちから読み始めたのですが、手に取った時の低い期待値に反してもの凄く面白く、人間を深く描いた小説でした。

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    2023年10月17日
  • 思い出す事など 他七篇

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    修善寺の大患と言われる、漱石が胃潰瘍の悪化から人事不省に陥ったときの体験談『思い出す事など』。他に二葉亭四迷や正岡子規との交流記など7篇。

    漱石は、幼年期に養子に出されたり戻されたりの不安定な家庭環境を過ごし、その後は留学するものの、当時を振り返って「ロンドンで暮らした2年間はもっとも不愉快」とまで言い切るほどのストレスを抱えて、人間不信に落ち入り引きこもりになったりしています。神経がまいって胃がやられるのも無理からぬところですね。

    しかし、大病して死の淵がら戻ってきてくれたことで、『こころ』をはじめとする10年の作家生活の後半に書かれた作品を読めるわけで、壮絶な吐血との戦いに打ち勝ち、よ

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    2023年10月08日
  • 吾輩は猫である

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    ネット上に於いて繰り広げられるやり取りは得てして、物事を単純視し短絡的な考えで人を罵倒し、バカにしがちだ。しかし、その対象が自分の期待を裏切るとプライドが傷つくのか激怒し、余計に執着して過激化へと向かい、あら探しに終始するのを、私は嫌と言うほど見てきた。要はその対象の存在に呪われるているのである。

    原因はよくわからないが、人間という存在の難解さを理解できない、もしくはしようとしないからかもしれない。まあ、人はメンツが保てないと怒るのだろう。

    大学生の時分、私はネットに影響され人を理解しようとせず冷笑的で嫌な人間であった。しかしその過ちに気付き、人の多面性への理解が深まったのが夏目漱石「吾輩

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    2023年10月03日
  • こころ

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    登場人物が本当に生きているみたいな人間力があります。
    その分読解は難しく一読では足りそうにありませんが、文体がすごく好みでした!

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    2023年09月28日
  • 三四郎

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    数十年後には三四郎にも青春の1ページとして思い出されるであろう甘酸っぱい失恋のお話。美禰子の心理描写が全くないのでその思わせぶりな態度は解釈に迷う部分もあった。美禰子のstray sheepという言葉が彼女の心の揺らぎを暗示する。三四郎がもっと早くに思いを告げていたら美禰子はその思いに応えたのだろうか。

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    2023年09月11日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    庭に植えたわけでもない百合の花が咲いて、夢十夜を読みたくなり読む。
    百年待って咲いた百合の花の露滴る白い花弁に接吻。はぁ~とため息。

    あらためて読んで気になったのは第十夜。
    「豚に舐められますが好う御座んすか」
    舐められたくはない。次から次へとやってくる豚の鼻先を杖で打ちつけること七日六晩。とうとう舐められて倒れる。稀有なことではなく、こんな日常を送っているって気がしないでもない。

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    2023年09月28日
  • それから

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    「代助の言動はあまりに優柔不断で、やきもきした読者も多いのではないか」との考察をする感想を見かけたが、私は、やきもきはしなかったな、、、人とは、感性がずれているのか、はたまた寛大な心を持っているのか(笑)
    全体主義的な風潮に対する批判として、個人の自由主義的な考えを表現したかったようだ。今も昔も、社会的な常識に従って、安全牌な振る舞いについ走りがちだけど、社会を無視した代助の考え方や行動にはむしろ憧れを持っている自分がいる。ふとしたときに思い出したい作品。

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    2023年08月11日
  • 門(新潮文庫)

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    はじめて読んだときは それから のインパクトが強すぎて、物足りなかったような感触だったが
    読み返すとこちらの方が好みだと感じた。情景描写と、そのなかでひっそりと暮らす様子が描かれていて、非常に落ち着いて読める作品。

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    2023年08月11日
  • 私の個人主義

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     およそ100年前のスピーチとは思えないほど、今の時代に通ずることが多くて人生の指針にしたくなるような本だった。
     何度も読み返したい

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    2023年08月09日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    しみじみ、いい。とぼけた感じの三四郎に、善意で行動力もあるが空回り気味の与次郎、光る言い回し、クセになる言葉づかい、プラトニックな男女。やっぱり漱石は好きだ。でも電車の窓からゴミをすてちゃあだめですよ。

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    2023年08月06日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    小学生の頃に『吾輩は猫である』で挫折して以来の夏目漱石。薄い本なので読めるはずと思い手に取った。

    病で床に伏し、閉じこもっている漱石の随筆。何処か志賀直哉の『城の崎にて』を連想させる。解説を読んで気付いたが、テーマが時間や死だったからかもしれない。

    この時代の文化に根ざしているので、現代しか知らない我々でははっきりとは理解しかねる描写もあるが、話の大筋である漱石の苦悩には共感しながら読み進めることができる。分かるな〜と思いながら、稀代の作家でもこのように思い悩むのかと思いながら読むと楽しい。

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    2023年07月05日
  • 道草(新潮文庫)

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    彼らは顔さえ見れば自然何か言いたくなるような仲のいい夫婦でもなかった。又それだけの親しみを現すには、お互いがお互いにとってあまりに陳腐すぎた。

    健三はその先を訊かなかった。夫が碌な着物一枚さえ拵えてやらないのに、細君が自分の宅から持ってきたものを質に入れて、家計の足しにしなければならないと言うのは、夫の恥に相違なかった。

    夫婦関係。モラハラ全開で身につまされる。自分は正しく、相手をこういうものだと決めてかかり否定しマウントをとる。気をつけようと思う一方で、そうそうそうだよねと共感的に読む自分もいる。金が主題だったが、今の自分の境遇では夫婦のやりとりの方が読み込めた。
    漱石おなじみの細かい情

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    2023年07月22日
  • 生誕150年記念 夏目漱石 名作セット

    購入済み

    年を重ねると好きな作品が変わる

    夏目漱石を初めて読んだのは10代の頃、ひたすら猫であるを読み返した記憶がある。20代で夢十夜が気に入り、こころが嫌いだった。三十四十は読書の暇なし。今の私はどの話が気にいるのか楽しみでしかたない。

    #癒やされる #シュール #笑える

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    2023年06月27日
  • 吾輩は猫である

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    野良猫だった猫が住み始めた家の主人が苦沙味先生というあばた面の教師でその家に迷亭、寒月、東風、金田などの個性的な登場人物が訪れ様々な話をする。猫の神は有能か無能かの話で人の顔が全く同じなのがいないのは有能と言えるが人間は全く同じものを描くことできないように神もできないのではと言う話が印象的。後半の迷亭が今後社会は個性の独立が進み、自殺も多くなると言う説は少しあってるのかも、。

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    2024年11月19日
  • 漱石人生論集

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    心に響いた。特に『私の個人主義』、自分の思いを代弁してくれてるかのよう。
    久々に漱石の作品を読み返したくなりました。何から読み直そうかなぁ。

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    2023年05月18日
  • 私の個人主義

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    著者は1867〜1916まで生きた人ですが、現代でも通用する「バランス感覚」と「先見性」がある人だと思い、この本を読んで、めちゃくちゃ好きになりました。
    とても参考になることが多く書いてあり、とてもいい本に出会えました!
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

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    2023年05月13日
  • 門(新潮文庫)

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    「こころ」に次いで好きになりました。場合によってはこころより好きかもしれない。解説に、「物語の後半寺に入ったのは作品の欠点という説もある」とあったけど、僕はそうは思わなくて、宗助の足掻きという名の逃げを表すのに効果的だったし、まぁこれがなければきっと宗介とお米のストーリーは彼らが死ぬまできっと今のまま平行線。結構な出来事も自分たちの中で理由をつけて卑下して逃げてるように見えるけど、その生活をさも美しく描いてる漱石ってやっぱ…嫌なやつ 笑(褒めてます)
    安井からお米を奪った時の描写の少なさ、なぜ彼らが今の暮らしを選んだかの背景、会話の返事を待たずして(あまりにも明らかだからか、意図したものかはわ

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    2023年05月06日