夏目漱石のレビュー一覧

  • こころ

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    遺書まではめっちゃ面白かった。
    自己肯定感や覚悟がない人の文章読むのはしんどくなる。自分もそっち側の人間だと思ってるから。
    Kの潔さや生き様がカッコ良すぎる。日本男児感じた。多分Kは長男。
    2人とも違う世界で仲良くしてて欲しい。
    語り継がれる作品だなぁ。と思った。

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    2026年02月15日
  • 行人(新潮文庫)

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    この本の感想を書くのは、かなり難しいのかもしれませんが、しかしながら、書かずには前に進まないので、敢えて多少書きます。
    漱石先生の全体的な作風は、以前のままなのですが、ひょっとしたら、作品自体が暴風雨アラシの前触れみたいな感じなのかもしれないと思いました。
    人生に対して、真っ正面から臨む漱石先生ですから、佳作という事は無いに違いないでしょうが、しかしながら、「何で?」は尽きないのかもしれません。
    でも、後期3部作という位ですから、次回作の『こころ』は非常に楽しみです。
    途中、ウィットにも富みながら、愛くるしい登場人物に思いを馳せながら、楽しむ事は出来ると思います。

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    2026年02月13日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    高校の時に授業で初めて読んだ。その時の現代文の先生の教え方が上手で、こころに隠された細かい心理描写だったり、風景の表現の仕方の工夫だったりを教えて貰った時、ただ読書が好きで本を読んでいたけど、今まで私は表面的にしか物語を受け取ってなかったんだってショックを受けた覚えがある。
    先生やKの些細な心の動きに、自分一人で読んでいたらきっと気がつけなかった。面白さに気づかせてくれたからあの時の授業には本当に感謝してる。
    1番感動したのは、襖が先生とKの心の壁を表していたこと。閉まっていることが多かった襖が、最後Kが自殺した時に開いている⋯⋯ゾッとしたし素晴らしいなとも思った。

    こころの単元が終わってす

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    2026年02月01日
  • こころ

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    先生が「私は私の過去を善悪ともに他の参考に供するつもりです。」と書いていた部分を見て、なんか良いなと思った。

    「(すごい人とか関係なく)1人の人間の人生から教訓を得る姿勢」みたいなものをこの作品から感じとった。

    私はなるべく良い人間であろうと心がけるし、同時に汚い部分を持っていて、それも丸ごと自分だと受容し、自分1人で抱え込まないように、他の人と仲間になって温かく生きたいな。

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    2026年01月27日
  • 小説 こころ

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    小説の主眼は「先生」という屈折した人物の「心」の軌跡をたどることにあり、まさにぴったりのタイトルです。原題は『先生の遺書』

    発行部数700万部、日本で一番売れたとされる小説を、気鋭のBL漫画家が描いた美しいイラストとともに読める。

    かつてはその人の前に跪いたという記憶が、今度はその人の頭の上に足を載せさせようとする」

    「別問題とは思われません。先生の過去が生み出した思想だから、私は重きを置くのです。二つのものを切り離したら、私にはほとんど価値のないものになります。私は魂の吹き込まれていない人形を与えられただけで、満足は出来ないのです」

    「本当をいうと、私は精神的に癇症なんです。それで始

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    2026年01月26日
  • 明暗(新潮文庫)

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    漱石の未完の絶筆『明暗』。『明暗』を読まずして、漱石は語れないのではないかと思うぐらい、登場人物全てが浮き上がってくる描写に圧倒されました。2026年のはじめの方で、こんなに素晴らしい小説を読めて良かったです。未完でありながら、このクォリティーの高さ!漱石は天才的。
    ☆5以上

    新婚早々、冷めきっている津田と妻(お延)のやりとりに、まずは興味津々になりました。何なんだ、この夫婦!という感じ。実は、津田はお延と出逢うまえに、清子と付き合っていました。そのことが、この小説展開の大事な要素となっています。

    お延と津田の妹(お秀)の、女の怖さが垣間見られる心情描写、津田と妹(お秀)、兄弟同士の臨場感

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    2026年01月21日
  • それから(新潮文庫)

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    恋愛小説かと思いきや、家族中心の社会から個人中心に移っていく中での青年の違和感、変化が繊細に描かれている。走り出した代助の行く先は、私たちと繋がっているのだと思う。現代に漱石が生きてたら何て言うか聞いてみたい。
    それにしても漱石が繊細で、肖像写真から漂うアンニュイ加減にも納得。俄然、漱石好きになりました

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    2026年01月18日
  • こゝろ

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    いや、これ、高校の時に後半部分だけ授業で扱って読んだけど、あんな中途半端な感じで始まって終わらせちゃダメでしょ、と読み終わってから思った。
    死ぬまでに読んどいて良かったと、こころの底から思う。

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    2026年01月11日
  • それから(新潮文庫)

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    人生失敗しても、これから!
    軽薄にも要約するならこんなメッセージを受け取りました。
    ほんとうに軽薄ではあるけれど、厭世主義の夏目先生の筆(て)だからこそ価値のあるポジティブな励ましだと、私はそう捉えました。

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    2026年01月10日
  • こころ

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    読み終わったあとはしばらくの間、虚無感、脱力感、それに似たものを感じました。
    「死」というものはまだ身近で感じたことがない私だけれど、この作品読んで、身近な人が死んだあとの虚無感はかなり心に重くのしかかるんだろうなと考えさせられました。
    夏目漱石の皮肉混じりの文章、鋭い洞察を伴った人間を描く文章が、思ったよりも面白くて「坊ちゃん」を昔に読んで気にはなっていた作品だけれど、ユーモアまじりのどこか軽快に進んでいく「坊ちゃん」とは全く違う、曇天の中をずっと重い時が流れていくような小説でした。
    小説の中から何かを学べるのだとしたら、この本からは「自分の行動に自分自身で責任が持てるか」と常に考えて生きな

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    2026年01月10日
  • こころ

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    本書を初めて読んだのは、高校生のとき。先生の心の奥底に沈んでいるものが、あまりにも辛く苦しく、そのことばかりが頭の中を占めていました。

    一方、“自分には三角関係なんてあり得ないだろう。正直こんな状況に自分はなりたくない。”と思っていました。

    ところが忘れもしない社会人になって1年目、絶対にありえないと思っていたのに、自分自身がはまっていた。本書のように泥沼にならなかったのが幸いですが、恋愛の恐ろしい一面を知りました。先生の言葉“恋は罪悪しかし神聖”グサリときます。

    今回再読して、先生の苦しさだけでなく、先生を慕っていた“私”という人物にも思いを馳せました。“私”は実父の死が迫り来る中で、

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    2026年01月10日
  • 坊っちゃん

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    近代文学で唯一5回も読み直した作品。
    自分も坊っちゃんほどではないが自分の信条にそぐわない物事に折れない主義であり、生きづらさを感じることもあるがそれは自分の好きなところでもある。曲げずに生きようと思う。

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    2026年01月22日
  • 夢十夜 他二篇

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    何度読んだかわからないこの一冊を、年替わりを跨いでまためくった。掲載されたそれぞれの短い作品には、漱石がなんだか楽しんで書いているような気配を覚える。

    『夢十夜』には、死の香りと、再開への期待が漂う。語りの曖昧さや描写のアンバランスは、夢の感触とよく似ていると思う。

    『文鳥』では、美しいものを愛で、そして失うまでが描かれる。随筆調の筆致は主人公の身勝手さを生々しく鮮明にうつす。

    『永日小品』は、虚構と現実を行き来し、ときに混ぜ合わせる。内と外へ向くさまざまの視点や思索。日常の中に真理の萌芽を見る。

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    2026年01月08日
  • 行人(新潮文庫)

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    精神のバランスを崩してしまった人と家族の苦悩、そして結婚について考えさせられる小説。(後期三部作のうち2作目 大正元年から大正2年まで朝日新聞連載)

    最後の最後まで考えさせられ、ひきつけられる内容でした。深い海の底に沈んでいくよう。

    一郎と二郎の2人兄弟。兄の一郎は学者で、精神が過敏。弟の二郎は大らかな性格。

    一郎と妻(名前は直)の夫婦仲は冷え込んでおり、一郎は家族や親族から、腫れ物を扱うような対応を受けている。

    家族間の謎めいた、厚いベールにおおわれた部分を見ている感じで、ゾクゾクするおもしろさがあります。

    一郎と妻の結婚生活だけではなく、他の結婚話もなかなか読ませる内容です。(一

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    2026年01月09日
  • 三四郎

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    恋愛小説や青春小説はあまり面白くなさそう、と避けていた自分が恥ずかしい。田舎から出てきて色んな個性の強い人達と出会い、恋をして…と普通にありがちな話だからこそ、過去の自分自身の想いと重なる部分が多くて可笑しくなったり、ヒリヒリしたり。
    夏目漱石先生の心情表現がとても精細で、美しいところにも惹かれます。
    広田先生の夢の話などロマンチックで何とも素敵でした。
    今更だけど読んで良かった一冊。

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    2025年12月31日
  • こころ

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    数年ぶりに改めて読み返して胸がじーんとした。
    人は自分に失望したときが一番辛い。
    人生の希望が無くなるから。
    だから自分を追い詰めすぎず、
    また客観的に話が出来る相談相手が何人かいるのが良いと思った。

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    2025年12月30日
  • 吾輩は猫である(下) (新装版)

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    猫の目から見た人間社会面白かったです。一歩引いて見てみると人間がどれだけ我儘で身勝手な生き物か分かります。吾輩の主人に対する皮肉は作者自身の自虐ネタにも感じます。

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    2025年12月29日
  • 私の個人主義

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    『私の個人主義』
    自己本位と個人主義について

    「もしどこかにこだわりがあるなら、それを踏潰すまで進まなければ駄目ですよ。」

    「だからもし自分のような病気に罹った人が、もしこの中にあるのならば、どうぞ勇猛にお進みにならん事を希望して已まないのです。もしそこまで行ければ、ここにおれの尻を落ち着ける場所があったのだという事実を御発見になって、生涯の安心と自信を握ることが出来るようになると思うから申し上げるのです。」

    「今まではまったく他人本位で、根のない萍のように、そこいらをでたらめに漂っていたから、駄目であったということにようやく気がついたのです。私のここに他人本位というのは、自分の酒を人に

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    2026年01月02日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    読み終わってから、「主要人物10人未満!?」ってびっくりした。
    前・中編では私目線だから先生の厭世的な部分、自分を語りたがらない部分は大人の魅力、ミステリアス、として肯定的に感じられた。
    しかし!いざ後編で先生の遺書を読み進めると、それらの魅力はただの自己保身だったのが構成の旨みを上手く利用していて感服した。
    大前提!Kも先生も、てかこの物語全体が、男尊女卑が酷い。そういう時代なんだろうけど、「Kははじめ女からも、私同様の知識と学問を要求していたらしいのです。」という文言にはイラっとしました。そういう時代だから仕方ないけどね。
    Kの死因への向き合い方とか、自分の生への考え方とか見てると、先生も

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    2025年12月27日
  • 坊っちゃん (新装版)

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    ネタバレ

    オチは特にないけど、読んでいて楽しかった。
    教師にあだ名をつけてキャラを立たせているのが面白かったし、わかりやすかった。
    夏目漱石の文章は割と分かりやすいと思った。
    ストレスが溜まっているときに読んで、スッキリしたいときに読みたい本だと思った。

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    2025年12月23日