夏目漱石のレビュー一覧
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良すぎました。これは何度か読み直したい作品です。高校だったか、国語の教科書に一部が載っていたような、載っていなかったような、当時文学にまるで興味のなかった私にはうる覚えなのですが、四十手前にして、最初から最後まで読み、感銘を受けました。お札になるのも納得です。
タイトルのとおり、人の心情の動きを上手にとらえ、描写しているように思いました。後半の先生からの手紙からが特によく、童貞非モテ男が恋をした時、嫉妬の炎に身を焦がした時に感じることを巧みな表現で描いていて、あたかも自分の青春時代が蘇ってくるような感覚を覚えました。
また、漱石が今の日本語の礎をつくったのだと思うのですが、とにかく一文一文 -
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まず他人を信じなくなる訳を書き、そして自分を信用しなくなる経緯を書き、先生が自殺しなければならない理由を読者によく説明した。一人の内心の葛藤を最果てまで曝露し、しかも拵えを全く感じさせない文学作品はどれぐらいあるだろう。明治が終われようとする時代背景もこの作品の重さを増している。
中盤、父の重体に陥っている間、「私」が先生の遺書を受け取り、父か先生かという二者択一の問題に臨む部分が特に絶妙であるだけに、汽車で先生の遺書を読んだ後の「私」の感想、それからの行動や現在の思考など、一切書かれていないことが遺憾だ。(あるいはそもそも書けないかもしれないが) -
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親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。(p5)
とても有名なこの書き出し。しかし実際に読み通したことはなく、初めて手に取った。
主人公の「坊っちゃん」は正直でまっすぐで、曲がったことが嫌いな、いかにも「江戸っ子」という男。
田舎の中学校に赴任した坊っちゃんは、生徒や教師たちとの人間関係に翻弄されながら、最終的には嫌いな教師を懲らしめてその地を去る。
「近代文学」と聞くとどうにもお堅い印象を持ち、とっつきにくいという人は少なくない。私の周りでもそのような声を聞く。
しかしこの『坊っちゃん』という作品は、まったくそんなお堅い印象はなく、テンポが良く、切れ味のいい主人公の物言いが面 -
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高校の時に全部読みはしたが、教科書に載っていた部分、Kが登場する場面しかまともに覚えていなかった。当時は、先生の人間らしさが印象的だった。再読した今も、考えすぎる性格によって苦しんだり、人間不信のまま人と関わったりする様子が特に共感できた。
ただ、上と中の「私」が語り手である部分では、私自身も先生が(人間らしさとは別の点で)魅力的な人物に見え、「私」のように惹かれていった。先生の人生に影を落とした過去や、そうした過去から厭世的であったり人間を信じられずにいたりする点、懊悩に苦しみつつも「私」や妻に過去や内面を見せない点が、彼のわからなさや矛盾がそう感じた理由だと思う。
Kが自殺した理由につ -
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⭐️『道草』
「世の中に片付くなんてものは殆んどありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ」と健三。
細君は黙って赤ん坊を抱き上げた。
「おお好い子だ好い子だ。御父さまの仰ゃる事は何だかちっとも分りゃしないわね」
細君はこういいいい、幾度か赤い頰に接吻した。
たくましい御住!ナイスだ!
重く苦々しい内容だが、ラストに光が見える。
健三は大変だ!兄、姉、義父を支援、そして養父「島田」、養母「御常」からの金の無心、無心、無心の嵐!
島田、御常を憎みきれない切なさ!こんな境遇の健三には、
性格が正反対の御住がなんだかんだ -
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ネタバレ高校時代に読んだのだろうか。恥ずかしながら、ストーリーをまったく思い出すことができず、未読なのだろうと思いながら読み進めたところ、襖の描写に至って、記憶がよみがえった。
授業中、他の説明文か何かを読み進めている合間に、教員の解説に耳を傾けず、この箇所を読み進め、襖に鮮血が飛び散っているのを想像していたことを思い出した。少なくともその場面に関しては、確かに読んでいた。
ただし、「先生と私」および「両親と私」の部分については、本書を手に取って初めて読んだ。授業でこの作品がいかに扱われていたのか、記憶は全くない。
今となっては。現代文の教員がこの作品をどう読み解き、いかなる指導をするのか、大い -
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ネタバレ非常に面白かったですね。
しっとりと心の中に物語が沈んでいくような感覚がありました。
初めてこれを読んだのは高3でしたか、高2でしたか、先生の遺書の一部だけが教科書に載っていまして、割としっかりめに読まされた記憶があります。
割としっかりめに読んだ記憶があります。
当時の僕は正直、面白さがよくわからなかったです。
三角関係の末自殺するなんてKも馬鹿だなとすら思ってました。
おまけにそれで病んで自殺する先生も先生だろとさえ思っていました。
大学生になり、せっかくだし、『こころ』全部読んでみるかと手に取ってみましたが、近代的な文章が肌に合わず、全く内容が頭に入ってこない。
そんなこんなで途中で -
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ネタバレずっと読んでたけど全然読み終わらなくて、結局1ヶ月くらいかかってしまった。
全体的にはコメディ調で、とんちの聞いた話が多い。笑った。
吾輩は猫であるが書かれた時代が丁度西洋化が結構進んでいたこともあってか、西洋化への批判も書かれていた。
西洋の思想は日本のこれまでの思想とは正反対だから受け入れ難いっていう意見は、福沢諭吉はじめこの時代のインテリはよく考えていたんだなあと思った。
もう西洋思想にどっぷり染まってしまった今だからこそ、従来の日本の考え方顧みることも大切だし、それを取り入れた方が生きやすくなりそうだ。
それに加えて個性の話もあった。私の考えがちょっと足りてないけど、今の個性ってどう