夏目漱石のレビュー一覧

  • こゝろ

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    ネタバレ

    読み終わってから、「主要人物10人未満!?」ってびっくりした。
    前・中編では私目線だから先生の厭世的な部分、自分を語りたがらない部分は大人の魅力、ミステリアス、として肯定的に感じられた。
    しかし!いざ後編で先生の遺書を読み進めると、それらの魅力はただの自己保身だったのが構成の旨みを上手く利用していて感服した。
    大前提!Kも先生も、てかこの物語全体が、男尊女卑が酷い。そういう時代なんだろうけど、「Kははじめ女からも、私同様の知識と学問を要求していたらしいのです。」という文言にはイラっとしました。そういう時代だから仕方ないけどね。
    Kの死因への向き合い方とか、自分の生への考え方とか見てると、先生も

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    2025年12月27日
  • 坊っちゃん (新装版)

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    ネタバレ

    オチは特にないけど、読んでいて楽しかった。
    教師にあだ名をつけてキャラを立たせているのが面白かったし、わかりやすかった。
    夏目漱石の文章は割と分かりやすいと思った。
    ストレスが溜まっているときに読んで、スッキリしたいときに読みたい本だと思った。

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    2025年12月23日
  • こころ

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    【Audibleにて】
     本当に面白かった!!!今から100年以上前に書かれたとは思えない読みやすい作品で、初めはのんびりと作業しながらAudibleで聞いていたのですが、Kが出てきたあたりから作業中以外でも続きが気になって聞いていました。
     教科書に載っている作品だとなかなかフランクに手を出しづらい作品かもしれませんが、ぜひ若い人でも、たくさんの人に手を取ってもらいたいなと思う不朽の名作です。

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    2025年12月21日
  • こころ

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    学校の冬休みの課題で夏目漱石の本を読んで感想を書くという課題が出たので私は「こころ」を選びました。理由は三角関係がテーマの本ということを知ったからです。昔の文学は自分の中ではなかなか手を付けにくいイメージがあってあまり好んで読んできまんでした。でも実は自分の中で勝手なイメージを持って好き嫌いしてるだけなのかな?と思って手を付けやすそうなテーマだったので読んでみました。
    登場人物たちの関係が複雑に結びついていました。時代の変化と共に人間は変わっているようにみえて実際、こころの中の本質はずっと変わらないのかなあと思いました。まだまだ理解出来なかった部分もあるので時間をおいて再読したいです。

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    2025年12月20日
  • それから(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前半はなかなか読み進まず、しかし後半は、恋愛が絡んできて面白さが増して一気読み。
    漱石作品5冊目にして、ついに面白かったと思える作品に出会えた。長かった〜。これからも漱石が面白く読めたらいいなぁ。

    高等遊民の代助には何ら共感はできない。
    学歴も高く、外国語もピアノも何でもできる。
    が、働かない。

    食う為の職業は誠実ではない

    とか何とかへ理屈をこねている。理想は高く、ごもっともなご意見ではあるが、現実主義者を蔑んでいるフシがある。
    頭が良い次男坊って、扱いが難しかったのだろう。お見合いで良家か金持ちの家に婿養子に行くのが当たり前だった。
    しかし、代助は気づいてしまった。
    そう、愛に。
    遅い

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    2025年12月15日
  • 門(新潮文庫)

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    夏目漱石、前期3部作は『三四郎』『それから』『門』。3作品は、恋愛→結婚→結婚後 という、つながりが感じられます。眼前に現れる景色が違い、訴えてくるものも違うため、3作品の優劣はつけ難いです。

    しかし、『門』は派手な部分はないけれど、しっとりした余韻を感じるところがいいです。ひとつの事実や心理を表現する描写が巧みで、心に奥深くまで刺さります。恐ろしいぐらい、うまい。3作品共通して言えるのは、日本語のゆかしさが感じられ、文章に落ち着きと骨力があるということ。現代の小説よりも漢語が多く使われているため、漢語から伝わるイメージが作品世界を作っていました。漢籍の教養が下地にあるということは、すごいこ

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    2025年12月14日
  • それから(新潮文庫)

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    『三四郎』(夏目漱石)以上に、心理描写に引き込まれました。

    主人公の長井代助、30才。裕福な家のお坊ちゃんで、親の脛をかじっている。働かないで暮らせる。インテリと頼りなさが同居した感じ。

    読み始めからゾクゾクします。不倫の話。代助の不倫相手は友人、平岡常次郎の妻(三千代)。代助と三千代は、互いに好意を持っていました。しかし、代助は平岡と三千代の結婚をとり持ってしまう。自分の気持ちより、友人の思いを優先して。

    三千代との再会で過去の恋が再燃すると、頼りなげな代助が、大人の男性になっていくように思いました。しかし2人のやりとりから、三千代の方が度胸が座っていると感じる面も。彼女は病気持ちで、

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    2025年12月12日
  • こころ

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    前半はゆるりとした感じで、何が面白いのかなかなか分からなかったが、後半で一気に動き出す。
    描写が非常に丁寧。先生の過去についても、普遍的な恋愛ベタのあるあるで、共感できるところも多々あった。
    本屋に今でも置かれて読まれ続けている意味がよく分かった。
    自分が20代のときにこれを読んだらどう思ったかな。

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    2025年12月08日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    三四郎の心模様が、静かで落ち着いた文章の中に流れていました。色で言えばグレーに近い感じです。それは悪い意味ではありません。心というものの描き方が上手い、それにつきるのだと思います。

    東京帝大入学のため、熊本から上京途中の三四郎は、汽車の中で、ある女性に出会います。その女性とひょんなことから、同室で一泊することになります。読んでいる方がハラハラして、“三四郎、今後、女性と付き合えなくなるのではないか”と気を揉んでしまいました。「あなたは余っ程 度胸のない方ですね」なんて言われたら一生トラウマになってしまう。この女性、悪魔みたい。「度胸がない」という言葉は、三四郎のお母さんの手紙の中にもありま

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    2025年12月07日
  • こころ

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    高校生の頃、教科書に載っていたので読んだことがあったが、全編を通して読んだのは今回が初めて。
    大人になった今読んだからなのか、全編通して読んだからなのか、当時とはまた違った印象を抱いた。
    当時は行動の背景や意味がイマイチ理解できず入り込めなかったが、今回は自らを重ねて読むことができた。
    さらに人生経験を重ねてから読むとまた違った感じ方をするかも。
    是非とも20年後くらいに再読したい。

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    2025年12月05日
  • こころ

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    かなり久しぶりに読んでみた。
    前に読んだのは、学生時代だったはず。
    当時の私、ちゃんと読めていたのだろうか。

    「私」が憧れ、慕っている先生のイメージが、上中下と読み進めるうちにどんどん変化してしった。
    先生の弱さや淋しさが感じられてきた時、妙な親近感と虚無感を同時に覚えた。人のこころは難しい…

    読むタイミングによって、感じることもすごく変わりそうな作品。
    またいつか読んでみたいと思う。

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    2025年12月03日
  • こゝろ

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    本当に本当に面白かった。推理小説を読んでいるような気分で、先生は一体何者なのか、どんな人生を歩んできたのか、読めば読むほど気になって仕方ない。先生の遺書では、共感できる部分がとても多かった反面、共感しにくい部分もやはりあって、自分ならどうするかを読みながら深く考えられた。こんなにも余韻がすごい小説は初めて。名作と言われる所以がやっと分かった

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    2025年12月03日
  • こころ

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    名作ですね。何度も読んでるけど、内容知っているけど読みたくなる。
    古い本だけど古さは感じないのが夏目漱石の凄いところ一つだと思います。

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    2025年12月03日
  • こころ

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    何度読んでも名作。
    Kの「ただ苦しい」という心境も、先生の嫉妬や、進むべきか止まるべきか揺れ続ける姿も、若さゆえの「私」の未熟な考え方も、登場人物すべてに共感が持てる素晴らしい作品だと思う。
    繊細で、物事を深く考えすぎてしまう先生。
    初めて読んだ頃はあまり印象に残らなかったけれど、時代背景もあるし、先生自身の性質もあって、天皇の死に大きく影響を受けたのも本当に彼らしいと感じた。

    先生の遺書には胸を抉られるほどの共感があり、ストイックなKと揺れ動く先生との空気が、とても鮮明に立ち上がってくる。
    そして、Kの自殺の場面は何度読んでも圧巻。

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    2025年11月29日
  • 門

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    いったいいつ購入したのやら。定価200円って!
    化石化する前に発掘できたというレベルだが、『それから』があまりにも動きのない小説で、ようやく最後に動き出す気配があったのならば、気になるじゃないの、先が。

    語らずとも物語る2人の来し方。いいねぇ、この奥ゆかしさ。そしてその過去があるからこそ、お互いがお互いだけを頼りとし、信頼し合っている姿は夫婦のある意味理想だと思う。

    好きだ。漱石ものの中でも気に入りに入った。

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    2025年11月29日
  • 吾輩は猫である

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    10/24の #ヨンデルホン
    #吾輩は猫である / #夏目漱石(#新潮文庫)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ
    夏目先生、読み終わりました。小説の概念が変わりましたよ。当時の読者は、どこをおもしろがっていたのでしょう。そして、文豪と呼ばれる理由も分かりました、先生は文がお上手ですね。さすがです。

    2025/05/28 22:50
    #ヨミハジメ
    夏目先生、「箆棒」と書くのですね、「べらぼう」。勉強になります。それと、字が多いです。頁が遅々と進みません。

    2025/05/29 21:14
    夏目先生、「坂本竜馬」に「天璋院」、幕末がお好きですか?
    それと、枚数が多いからでしょうか、1枚1枚が薄い気がし

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    2025年11月28日
  • 夢十夜 他二篇

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    本書には、「夢十夜」「文鳥」「永日小品」の3つの小品がおさめられています。

    「夢十夜」
    人間の深層心理をえぐっているような、とても怖くてゾクゾクするもの(第三夜)もあれば、漱石の芸術観が表れていて興味深いもの(第六夜:運慶の彫刻)もあります。何度も読み返したくなる文章です。さすが!と思いました。

    「文鳥」
    漱石が執筆するときの“さらさら”というペンの音。文鳥の“千代々々”の声。静かな場面を演出していました。文鳥の観察がとても細やかで、文鳥を“淡雪の精”と表現しているのが素敵でした。漱石のちょっと不器用な一面や、もの悲しさが感じとれました。

    「永日小品」
    漱石の人柄を垣間見ることのできる随

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    2025年11月26日
  • それから(漱石コレクション)

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    audible 。1909年朝日新聞で連載された「それから」について、「日糖事件」が出てくるなど当時の政治や国際情勢についても取り入れられているという新聞記事を見て俄然読む気になった。
    聴きながら「青空文庫」を読むという初挑戦でもあった。口語体の文学を完成させたという漱石の作品は、いま読んでも何の障りもない、さすがである。

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    2025年11月21日
  • こゝろ

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    こういう人は多いと思いますが、初めて読んだのは高校の国語の教科書ででした。先生とわたしの関係から始まり、謎めいた先生の行動、それを探ろうとするわたし、そしてそれだけで1つの話が完結するような先生の遺書。先生に隠された謎を追うところは、まるで推理小説の謎解きのように先へ先へと読み進めてしまいます。ミステリは殺人事件だけでなく、身近な人のこころの中にも潜んでいるのでしょう。これまで何度も読み返し、その度に新たな気付きがある、私のバイブルです。

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    2025年11月18日
  • 吾輩は猫である

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    寝る前の本、としてゆっくり時間をかけて読み終えた。
    時代を感じさせない今でも通用する感覚に笑ったり不思議に思ったりした。
    読んでいて、自分は自分で良いと言うことを感じた。
    中学生の頃チャレンジしたが挫折
    60歳過ぎて面白く読めた。
    楽しい時間でした。

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    2025年11月14日