夏目漱石のレビュー一覧

  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    とても良い!!!!!!!
    読んだことあるやつもあったけど、乱歩の芋虫、坂口安吾の桜の森の満開の下、太宰治の駆込み訴え、辺りが気になっていたので読めてよかった。

    0
    2024年10月01日
  • 門(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    過去の出来事に対する後悔に苛まれながらも、日々何事もなく過ぎていく日常に深く幸せを感じる矛盾。
    「こころ」ととても似ているところが多くて、あ〜漱石だなと感じた一冊でした。

    0
    2024年09月30日
  • 門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p.21註
    「明治30年代から40年代にかけて、都市居住者の家庭に登場し急速に普及した〈ちゃぶ台〉のこと。四、五人が坐れるくらいの大きさで、厚板の下に四本脚がついている。円形、四角形の二種類があり、脚は折りたたみ式のものもあった。……」

    ちゃぶ台って深く考えたことなかったが、明治末頃にひろまったというのは時代が感じられて面白い。それ以前は何を使っていたのか。……というまあ、時代背景が知れて面白い註釈はよいが、ネタバラシを注釈でするのは如何かと思う。
    たとえば、序盤で宗助とおヨネの間のギクシャクしているわけではないけど妙に冷めている、なんともいえない雰囲気が書かれていて、それを読み手は一体過去

    0
    2024年10月06日
  • それから(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    定職を持たず父からの援助で暮らしている明治期の高等遊民である長井代助が主人公の小説。
    代助が働かない理由を友人である平岡に語る場面でもあるように代助の言っていることは屁理屈にも感じるが、世の中をできるだけ公平に見て自由に論じるためには代助のような立場の人間の方が適している面もあるのかなと感じた。
    平岡と平岡の妻である三千代とのやりとりはもちろんだが、個人的にはかつては代助と同じように文学書を熱心に読んでいたのに生活に追われるようになり次第に読書の面白さがわからなくなった但馬にいる友人の描写が代助の生活との対比を上手く表現していると感じ印象に残っている。

    0
    2024年09月16日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    変わりゆく心が鮮明に映し出されている。表現が手に取るように分かるでもなく、私に溶け込むように沈んでくるはような言葉が多々ありました。

    0
    2024年08月24日
  • 草枕(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    言葉を、意味を指し示すという「機能」から解放してみる。
    「なんかいい」という主観を、客観的に突き詰めて書いていく。

    夢なのかもしれない、というストーリー。

    風呂場に現れる女の幽霊のような姿。

    画が浮かぶ。

    0
    2024年08月15日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一言でいえば、裏切りの連続って感じだった。まず上「先生と私」で主人公の一人称が「私」というだけでてっきり女性かと思っていたら男性で、そこでえっっっとなった。やたらと先生に執着心を持つから、同性愛的な話なのかと思えば、中「両親と私」の最後の方で先生が死ぬという急展開でまたも「えっっっ」となった。正直ねちねち些細なことを細かく描写する文体?に飽き飽きしていたが、この展開でやっと読み切ろうという気持ちになったのは印象的だ。
    最後の下「先生と遺書」では、上と中の伏線回収のような感じだった。この手紙は先生から私宛に書かれたものだが、「私」に向けた「あなた」が次第に呼んでいる自分自身のことを指しているので

    0
    2024年08月14日
  • 草枕(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2002年に留学先の和書コーナーで購入し、日本語の奥深さ・複雑さ・美しさに改めて感化した作品。
    この作品が私を読書狂いにしている。

    ◾︎ 再読記録@2024.08
    2024年に後書きを含めて久しぶりに読み返し、
    なんとも懐かしい思いになると同時に、
    お終いはこういう終わり方であったか!、
    (後書きを読んで) 漱石先生はかういう気持ちで買いたのか…、
    など、昔は感じられなかった感覚があって面白かった

    0
    2024年08月08日
  • 吾輩は猫である

    購入済み

    ユーモアと切れのいい文章

    夏目漱石のデビュー作であり初期の代表作でもある。「作者は処女作の中にその後の全てがある。」という格言があるが、大文豪 夏目漱石もその代表例である。小学校高学年の頃初めて読んだが、難しい単語はともかくとして そのユーモアと切れのいい文章にとても惹かれ、何回も読み直したのを覚えている。その時の感動は今でも生きている。

    0
    2024年08月07日
  • 吾輩は猫である

    Posted by ブクログ

    この作品は、地の文が苦沙弥先生の家に住み着いた猫に
    よるもので一貫されていて、人間心理の内側はまったく見えないので、
    各人の言葉の裏側をのぞき見ることができません。

    猫は実質主人公ですが、ストーリーを動かす力はまったくなく、
    折々のシーンの空間に『居ても構わない』立場、
    かつ、人間よりも幅広い高低差レンジでの機動力を活かして
    人間を俯瞰視しつつ、事細かい観察でもって数々の批評を
    繰り出しては読むものの笑いを誘います。

    恐らくこの作品はオートフィクションであり、漱石本人の
    自虐ネタがふんだんに盛りこまれていて、
    それをとりまく家族や交友関係を巻き込んだ
    壮大なイタズラ心で出来ていると思います

    0
    2024年07月21日
  • 虞美人草(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    苦慮して作り上げた文体は正直なところ意味を掴めないが、美しさは伝わってくる。西洋的なハイカラな思想が昔ながらの考えにぶつかる、そこで起きる波紋というのも一つのテーマとして感じる。藤尾は美しく傲慢な女として描かれているが、こんな人は現実に実際いそうだ。自分の美しさを把握しているから、人に対して小悪魔に振る舞ったりする。その我儘さが美しさに拍手をかける。みたいな。まぁ、こんな人には敵わない。なんだかんだで結局美しさに敵うものはないのではないか。と勝手に思ったりもする。
    藤尾だけではなくて、この小説に出てくる人は皆現実にいそうだと感じる。それぞれが自立した性格を持っていて、そのもつれの中で結末を迎え

    0
    2024年07月15日
  • 明暗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夏目漱石の未完にして遺作。しかし、もしここで漱石は『明暗』の完了を考えていたとしたらどうだろうか。『明暗』を読み終えて、小説がここで終わっていてもいいのではないかとも思える。

    漱石と言えば、私は高校生の時に現代文の授業で、『こころ』を読み通し、読み込む授業を受けた。クラス担任の国語の授業である。『こころ』は日本近代文学の最高傑作であるとされ、当時国語が苦手であったので、知識や読解力がなく、深い意味がよく分からなかった。大人になった今、読み直してみたい作品である。

    これまで、『こころ』の他に『坊ちゃん』『三四郎』『それから』『門』『草枕』を読んだ。どれも当然面白かったが、何度読み返しても面白

    0
    2024年07月04日
  • 明暗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ブッ刺さった。今の自分にグサグサ刺さる…
    体面を気にしてるのに、壁を作ったり、牽制することでしか自分を保てない。一度した結論を納得しながらどこかで
    変わるんじゃないかと思ってる。でも自分からは行動を移せない。自分を表現することと相手を理解することのバランス…

    少々ダウナーに浸ります
    漱石すげぇ

    0
    2024年06月10日
  • 夢十夜

    購入済み

    キラリと光る小粒の宝石

    永日小品とならんで夏目漱石の中でもっとも好きな作品である。これでもかと言わんばかりの大作名作揃いの作品群の中でキラリと光る小粒の宝石のような作品である。とりわけこの作品は幻想味があって漱石としては大変に珍しい作品である。

    0
    2024年06月08日
  • 行人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    教科書以外でしっかり夏目漱石読んだの初めてだったけど、めちゃめちゃ面白い
    緻密で少し神経質な感じがする文体が良い

    0
    2024年06月01日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    第一夜で引き込まれて、
    第三夜で恐怖し慄き、
    第八夜が物凄く面白く好きだった。

    オムニバス的で読みやすく、一夜のたびに引き込まれて非常に味わい深い十夜でした。

    0
    2024年05月15日
  • 吾輩は猫である 上

    Posted by ブクログ

    こんなに面白いと思ってなかった。
    登場人物(と猫)のキャラクターみんなそれぞれ癖があって、尚且つ、互いに論じ合ってなんだかんだ仲良く和気藹々としてる感じがとても良い。
    日本社会への風刺も、痛烈とならず、小気味の良いリズムで描かれていて、面白い。
    120年前に書かれているのに令和に通ずるものが多く、痛快。

    日本文学を、夏目漱石を読むなら、まずは「吾輩は猫である」を読んで欲しい!

    0
    2024年04月26日
  • 虞美人草

    000

    ネタバレ 購入済み

    作品末尾の漱石節

    草枕の頭の漱石節は有名ですが、
    本編ではほぼほぼ最終ラウンドで漱石節が炸裂、
    考えさせられます。
    ハムレットの恋人役のオフェーリアを彷彿させる藤尾さんの最期、
    脳足りんの毛唐と違って、元祖ツンデレの藤尾さんの方が全然いいです。
    漱石といえば三角関係の白眉となる出来の本作をお楽しみ下さい。
    お好みで。

    0
    2024年04月12日
  • 草枕

    000

    購入済み

    オープニング

    虞美人草の最後と、草枕のオープニングは漱石節炸裂の1番美味しいところ。
    草枕は英訳の訳者に恵まれていて、ピアノ奏者のグルードも好んでよく読んだそうな。
    グルードが読んだ英訳された草枕も読んでみたいものです。
    日本でも売れる気はする。少なくとも、自分は購入します。
    お好みで。

    0
    2024年04月06日
  • 永日小品

    購入済み

    漱石のエッセイ

    漱石のロンドン時代や帰国してからの身の回りの出来事 子供の頃の思い出などを、現代でも十分に味わうことのできるわかりやすい文章で綴られたエッセイである。「蛇」のようにやや不気味なもの、「行列」のように巧まぬユーモアを秘めたものなど様々な味わいの作品がある。中でも散文詩のような「昔」が特に心に残った。

    0
    2024年04月03日