夏目漱石のレビュー一覧

  • 吾輩は猫である
    読書中ながら感想文です。【内容】主人・苦沙味先生の友人に迷亭という人物がいます。迷亭はあたかもあったことのあるが如く嘘を言ったりする法螺吹きで、明るい性格で、暗い性格はありません。その迷亭が蕎麦の食い方が面白かったです。まずは蕎麦を一気に掬(すく)い上げて、麺汁(めんつゆ)に下の方だけつける。そして...続きを読む
  • 坊っちゃん mt×角川文庫 specialカバー版
    夏目漱石は色々読んだがこれはかなり面白い!
    普通に面白い小説です。

    明治の小説とは思えないような軽快なストーリー。
    主人公、坊っちゃんの生意気だけど真っ直ぐな性格が最高だし、登場人物も曲者ばかりだけどもみんなちょっとずつ抜けてて面白い。

    あだ名の付け方とかちょっとした言い回しとか、私が母ならよく...続きを読む
  • 文鳥・夢十夜・永日小品
    『夢十夜:ファンタジーホラーの原点!?』

    文豪 夏目漱石の短編集。エッセイ風の「京に着ける夕」「文鳥」「永日小品」「倫敦消息」「自転車日記」、幻想小説的な「夢十夜」。特に「夢十夜」は、恒川光太郎のファンタジーホラーを読んでいるよう。意外でした。
  • 漫画 こころ
    圧倒的画力でした!!
    そして、BL作家様が漫画に描いてくださったからこその私的には別の観点というか、こう読めるのか!という発見もありました。
    小説版にチャレンジしてみて、自分がどのように感じるか楽しみです。
  • 吾輩は猫である
    高校のレポート課題のために熟読した思い出の本。「吾輩はなぜ猫であるのか」という題名で考察してた。懐かしい。

    初めて読んだときには有名な冒頭部分しか知らなかったので結末には驚いた。生意気な猫だったが読むうちに愛着が湧いていたので死んでしまったのは残念だった。
    これといって大きな事件は起こらず、日常を...続きを読む
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    「乙女の本棚」シリーズ。夏目漱石『夢十夜』とイラストレーター・しきみ、編。
    もともと『夢十夜』が好きなのだけど、改めて、この企画には、ピッタリの作品だと思った。
    しきみさんの絵も素敵で、小説の雰囲気と合っているな、と。
  • 吾輩は猫である
    くしゃみ先生がちとクセがありすぎる、だからこそこの猫は自身を幸福であると言っている、全くの高みの見物である、しかしこの猫、偉そうなくせに、蟷螂と大真面目にやりあう、かあいらしい一面も持ち合わせている。
  • 吾輩は猫である
    毎晩スタバで少しずつ、3ヶ月以上かかってやっと読み終えました。

    (私にとっては2021年の読書10冊目)
    (読もうと思ったキッカケは、内田百閒先生が心酔していたから)
    (夏目漱石の作品なので、岩波を選んだ)

    全体の印象としては、登場人物ご一同さ、皆さん饒舌というか、多弁で、まぁよく語ること語...続きを読む
  • 乙女の本棚9 外科室
    今風の言葉で感想を述べるならば「エモい」の一言に尽きますが、とてもそんな言葉では語り切れないものがこの物語にはあります。
    挿絵がまた大変に美しいのですが、それが更に物語の良さを引き立てています。
    昔の文体で書かれているので、現代語訳をネットで調べながら読むのがおすすめ……。
  • 私の個人主義
    夏目漱石先生が病で亡くなる5年前に各地で行った講演を主にまとめている。

    夏目漱石先生は小説の執筆だけでなく、講演もされていたのはちょっと驚きだったが、これがとても面白い。

    講演の中に出てくる謙遜や周囲を引き立てる話もユーモアに溢れ、話の導入は分かりやすくも、話す内容は明快だが斬新で、100年以上...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    黒色の景色がラストで一気に橙色に変わる、色の変化が美しい作品でした。読後感が心地よく、蜜柑のいい匂いまでしそうな気がした。
    著者である、芥川龍之介さん曰く「文章の中にある言葉は、辞書の中にある時よりも美しくなければならない」
    文章の中に、その人がいる。
  • こころ
    本を好きになったきっかけの一冊。
    教科書にも載ってて授業で詳しくやってたからか内容を少し理解出来たような出来ないような。
    それでも読む度に違う感想がでる。私の中で。
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    美しい絵を添えて描かれる悲劇の一端。
    純粋に敬虔であったからこそ罪の大きさをより一層、彼は感じたに違いない。
    手紙形式で展開される物語のため、その手紙を書く間にどんな葛藤があったのか、想像力が掻き立てられる作品だった。

    全て密閉された状態で海洋研究所に送られたのに気づいて、関係者には読まれなかった...続きを読む
  • 思い出す事など 私の個人主義 硝子戸の中
    「私の個人主義」かの大文豪漱石が、終末期に学習院大学で講演会をした文字起こし。他人本位でなく自己本位の生き方の重要性を説き、義務心を持っていない自由は本当の自由ではないと語る。懊悩を赤裸々に講演してて意外だった。あと、漱石って結構謙虚。何度も読みたい。
  • 吾輩は猫である

    ある意味では至高。

    猫ちゃんのひとり語りです。
    途中で語るのに飽きてカマキリ狩りに行ってしまったり、自由できままでのんびりな名もなき猫。

    猫の視点から見た、飼い主やその友達は皆んな個性的で、みんながみんな中に生きています。
    難しい言葉選びも多いのですが、一度慣れてしまえばコメディ映画を観ているような感覚で楽し...続きを読む
  • 坊っちゃん

    無鉄砲

    主人公である『坊っちゃん』はとても魅力的です。
    あ、こういう人いるなぁ
    と思わせてくれるような、快活さと優柔不断さと臆病さと勇敢さが一まとめになったような、とても人間らしい主人公だと思います。
    どこにでもいそうな人だからこそ逆に新鮮で、いつまでも読み伝えられている作品なのかもしれません。
  • 乙女の本棚 女生徒
    自分しか知らないと思っていた感覚が沢山描かれていて、恥ずかしくなった。今井キラさんのイラストが可愛くてページをめくるのが楽しかった。心に残る一冊。
  • こころ
    ほんの一瞬の気の迷いで一生悔やむ事になる。
    人を傷つける事と人を愛する事の辛さや重さを感じる本だった。
  • 小説 こころ
    共感できる登場人物もおらず、時代背景も違ってピンとこない事柄が多いにも関わらず、風景や人物像の描写が豊かで、脳内の映像化が止まらなかった
  • 吾輩は猫である
    夏目漱石のユーモアに初めて触れる。
    常に人間を上から見ていて馬鹿にしている猫目線最高。面白すぎる。この猫と話したい。クシャミ先生も憎めない人だなぁ。