夏目漱石のレビュー一覧

  • 虞美人草(新潮文庫)

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    人名の呼称がコロコロ変わって場面を追うのが難しく、文章が少し難解で文量も多かったため読むのに時間がかかったが徐々に小野の煮え切らない性格のせいでどうしようもない袋小路に突き進んでいく様子は読んでて心が痛んだ。相手の気持ちを想像しすぎるあまり優柔不断になるのはよく分かる。道義が大切。

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    2025年01月12日
  • 坊っちゃん

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    とても面白い。今の人でも理解できる作品。古典として分類される作品だと思うが、読み継がれてきただけのことはあるなと思った。

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    2025年01月12日
  • 坊っちゃん

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    ネタバレ

    ・社会人をさせられているので、こういうい嫌な奴おる(泣)と共感してしまった したくないよこんな共感…

    ・ストーリーだけ書き出すと、すげ〜基本嫌な話(最後ちょっとスッキリするが)なのだが、コミカルで読みやすい。主人公もなんだかんだかわいげがあり、ほほ笑ましく読める。かき氷代を取り返す(というとなんかあれだが)シーンは可愛くてとても温かい気持ちになるし、自分の非や苦手なところをスパッと認める潔さは気持ちがいいし、応援したくなる。文章がうまいとはこういうことか…と実感した。

    ・私は小説を読むときはストーリーに目がいってしまうのだが、夏目漱石の小説は毎度文章力に驚かされる。虞美人草は恋愛ものなのも

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    2026年05月31日
  • 道草(新潮文庫)

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    『明暗』の前にこの作品があるのだなと思うと感慨深い。

    筆者自身の環境の変化(入院と退院)がこの批評に影響をもたらしてるのは多分にあるが、本作品中盤から、人物描写がさらに透徹していき小説家としてまた違うステージに立っているような気がする。この小説家としての技巧の変化は『明暗』に引き継がれていったのだなという淡い感想を抱いた。

    谷崎潤一郎は『明暗』を屁理屈を重ねたものだというような批判をしていたような覚えがあるが確かに受け入れることの出来る批判だ。

    しかし各登場人物の行動を細部にまで理屈立ててその原理を描写し、あたかも登場人物に対して絶対的な神のような存在になったかのように思えるまでの心理描

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    2025年01月12日
  • それから(新潮文庫)

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    はたしてハッピーエンドだったのかそれともバッドエンドだったのか。
    それはそれからの代助しかわからない。
    代助の心理描写や思考が所狭しと出てきてとても面白い。
    自分だったらどう選択するのか?そしてその選択の先は正解なのか?所々でこんな事をじっくり想像してしまって非常に良い読書体験だった。
    言葉が古いから読むのに時間はかかるがそれでも色々考えさせられる良い物語である。
    自分の人生は果たして正しい道を行っているのか?
    そんな自分の人生を見直す良い機会になるだろう。

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    2025年01月06日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    瞬間的に、めまぐるしく移り変わる感情の、見逃してしまうような、小さな皺のようなものが、くどいぐらいに丁寧に描写されている。本気で生きたいと思うことも、本気で死にたいと思うことも、紙一重かもしれないと思った。

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    2024年12月28日
  • 行人(新潮文庫)

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    夏目漱石
    (1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

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    2024年12月19日
  • 門

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    夫婦仲が悪いわけでもないのに宗助とお米の暮らしに漂う後ろ暗さや倦怠感のようなものは一体何なのか、謎のまま物語は進む。そして残り3分の1くらいでやっと真相が少しづつ明らかになっていく構成が実に上手い。

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    2024年12月07日
  • 道草

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    夏目漱石の表の傑作が『こころ』なら、裏の傑作は『道草』と言ったところでしょうか。
    裏と言うだけあり、誰にもおすすめしませんが、自分は読んで良かったと思いました。

    自伝的要素を持つ本作は、幼少期の不遇な境遇を混じえつつも、何か特別大きなイベントがあるわけでも無く、多少の起伏がある程度の話が淡々と進んで行きます。内容は書くまでも無く、親類縁者から金を無心される話と、心を通わせられない夫婦の会話に終始しており、ラストもケリがついたと思いきや、主人公の言葉に含むものがあり、なんだかスッキリしません。まさにタイトル通り、著者の作品に付き合った読書体験そのものが『道草』だったかのよう。

    そのスッキリし

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    2025年04月19日
  • こころ

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    ネタバレ

    読んでよかった。
    難しい言葉も出てくるけれど、勉強になった。

    恋愛か友情かは、とても難しい問題。
    矛盾するような感情で成り立ってるこころや気持ちはたくさんあるんだなと思った。

    詳細を詳しく書きすぎず、読者に想像の余白を残しているのは、意図的か分からないけれど、作品に奥行きを持たせていると感じる。

    小説内で共感できる部分を見つけると、時代を超えて気持ちを共有出来ている感じがして嬉しくなった。
    また時間が経ったら読み返したい作品。

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    2026年01月27日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    こんな夢を見た。

    10の夢によって構成される、夏目漱石による幻想的な奇譚。
    しきみさんの綺麗なイラストが夢の話と世界観が合っていて、物語に惹き込まれました。
    とても良かったです。

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    2024年11月14日
  • 吾輩は猫である

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    吾輩は猫である、学生時代に挫折して
    社会人になってやっと読めました。
    明確なストーリーがあるというわけではなく短編集的お話で、猫目線の日記のような。
    明治時代の生活がいきいきと想像できました。
    苦沙味先生と友人との会話、蘊蓄ユーモアたくさんで大学時代のゼミでの会話を思い出す懐かしいかんじ。
    寒月君の首縊りの力学のエピソードが特に好き

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    2024年11月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    人の夢の話って本当につまらない。その人の中の知識の共有のないまま、ランダムで不条理で支離滅裂だからだろう。
    でも夏目漱石のこの作品は名作としてずっと残っている。
    まず、第一夜の死の床にある女との会話がロマンチックだ。「百年待っていてください」という頼みも、真珠貝で掘り起こすところも。彼女の姿ではないけど、百合の花で再会とするところは、ブッダの生まれ変わりの話みたいだといつも思う。
    第三夜の目が見えない子供を負ぶう話も、ちょっとホラー仕立てで面白い。
    第十夜は、水菓子やの水蜜桃、林檎、枇杷と色鮮やかな果物を描写する漢字の単語が美しい。

    イラストが美しいし、夢十夜の雰囲気ともとても合っている。特

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    2024年11月08日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    高校以来の再読。夢十夜、文鳥ともに短編だが、凄い充実感。ほんとに読んでよかった。夢十夜はいろんなひとの解釈と自分の解釈を比べるのも楽しい。文鳥は"綺麗で上手い文章"と読みやすさが両立していて本当に好き。

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    2024年11月08日
  • それから(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「こころ」で先生がKに娘さん譲ってて大人になってから奪い返してたらこうなってたのかなとか思った。最後に平岡‪

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    2024年11月08日
  • 吾輩は猫である

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだけど、面白かったなぁ。
    猫の最後がなんとも劇的であり印象的。
    子供達の食事風景の描写、なんか以前読んだ時より場面を想像できて面白く読めた。年をとった巧妙か。
    巻末の年表が良かった。

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    2024年10月06日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても良い!!!!!!!
    読んだことあるやつもあったけど、乱歩の芋虫、坂口安吾の桜の森の満開の下、太宰治の駆込み訴え、辺りが気になっていたので読めてよかった。

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    2024年10月01日
  • 門(新潮文庫)

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    過去の出来事に対する後悔に苛まれながらも、日々何事もなく過ぎていく日常に深く幸せを感じる矛盾。
    「こころ」ととても似ているところが多くて、あ〜漱石だなと感じた一冊でした。

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    2024年09月30日
  • 門

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    ネタバレ

    p.21註
    「明治30年代から40年代にかけて、都市居住者の家庭に登場し急速に普及した〈ちゃぶ台〉のこと。四、五人が坐れるくらいの大きさで、厚板の下に四本脚がついている。円形、四角形の二種類があり、脚は折りたたみ式のものもあった。……」

    ちゃぶ台って深く考えたことなかったが、明治末頃にひろまったというのは時代が感じられて面白い。それ以前は何を使っていたのか。……というまあ、時代背景が知れて面白い註釈はよいが、ネタバラシを注釈でするのは如何かと思う。
    たとえば、序盤で宗助とおヨネの間のギクシャクしているわけではないけど妙に冷めている、なんともいえない雰囲気が書かれていて、それを読み手は一体過去

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    2024年10月06日
  • それから(新潮文庫)

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    定職を持たず父からの援助で暮らしている明治期の高等遊民である長井代助が主人公の小説。
    代助が働かない理由を友人である平岡に語る場面でもあるように代助の言っていることは屁理屈にも感じるが、世の中をできるだけ公平に見て自由に論じるためには代助のような立場の人間の方が適している面もあるのかなと感じた。
    平岡と平岡の妻である三千代とのやりとりはもちろんだが、個人的にはかつては代助と同じように文学書を熱心に読んでいたのに生活に追われるようになり次第に読書の面白さがわからなくなった但馬にいる友人の描写が代助の生活との対比を上手く表現していると感じ印象に残っている。

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    2024年09月16日