夏目漱石のレビュー一覧

  • 草枕(新潮文庫)

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    2002年に留学先の和書コーナーで購入し、日本語の奥深さ・複雑さ・美しさに改めて感化した作品。
    この作品が私を読書狂いにしている。

    ◾︎ 再読記録@2024.08
    2024年に後書きを含めて久しぶりに読み返し、
    なんとも懐かしい思いになると同時に、
    お終いはこういう終わり方であったか!、
    (後書きを読んで) 漱石先生はかういう気持ちで買いたのか…、
    など、昔は感じられなかった感覚があって面白かった

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    2024年08月08日
  • 吾輩は猫である

    購入済み

    ユーモアと切れのいい文章

    夏目漱石のデビュー作であり初期の代表作でもある。「作者は処女作の中にその後の全てがある。」という格言があるが、大文豪 夏目漱石もその代表例である。小学校高学年の頃初めて読んだが、難しい単語はともかくとして そのユーモアと切れのいい文章にとても惹かれ、何回も読み直したのを覚えている。その時の感動は今でも生きている。

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    2024年08月07日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    ネタバレ

    惹きつけられ、何故か夢中で読んだ作品だった。本の前から動けなくなる。
    三四郎の失恋が切ない。上手く言語化できないが、心が動く作品。

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    2024年07月22日
  • 吾輩は猫である

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    この作品は、地の文が苦沙弥先生の家に住み着いた猫に
    よるもので一貫されていて、人間心理の内側はまったく見えないので、
    各人の言葉の裏側をのぞき見ることができません。

    猫は実質主人公ですが、ストーリーを動かす力はまったくなく、
    折々のシーンの空間に『居ても構わない』立場、
    かつ、人間よりも幅広い高低差レンジでの機動力を活かして
    人間を俯瞰視しつつ、事細かい観察でもって数々の批評を
    繰り出しては読むものの笑いを誘います。

    恐らくこの作品はオートフィクションであり、漱石本人の
    自虐ネタがふんだんに盛りこまれていて、
    それをとりまく家族や交友関係を巻き込んだ
    壮大なイタズラ心で出来ていると思います

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    2024年07月21日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    苦慮して作り上げた文体は正直なところ意味を掴めないが、美しさは伝わってくる。西洋的なハイカラな思想が昔ながらの考えにぶつかる、そこで起きる波紋というのも一つのテーマとして感じる。藤尾は美しく傲慢な女として描かれているが、こんな人は現実に実際いそうだ。自分の美しさを把握しているから、人に対して小悪魔に振る舞ったりする。その我儘さが美しさに拍手をかける。みたいな。まぁ、こんな人には敵わない。なんだかんだで結局美しさに敵うものはないのではないか。と勝手に思ったりもする。
    藤尾だけではなくて、この小説に出てくる人は皆現実にいそうだと感じる。それぞれが自立した性格を持っていて、そのもつれの中で結末を迎え

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    2024年07月15日
  • 明暗(新潮文庫)

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    夏目漱石の未完にして遺作。しかし、もしここで漱石は『明暗』の完了を考えていたとしたらどうだろうか。『明暗』を読み終えて、小説がここで終わっていてもいいのではないかとも思える。

    漱石と言えば、私は高校生の時に現代文の授業で、『こころ』を読み通し、読み込む授業を受けた。クラス担任の国語の授業である。『こころ』は日本近代文学の最高傑作であるとされ、当時国語が苦手であったので、知識や読解力がなく、深い意味がよく分からなかった。大人になった今、読み直してみたい作品である。

    これまで、『こころ』の他に『坊ちゃん』『三四郎』『それから』『門』『草枕』を読んだ。どれも当然面白かったが、何度読み返しても面白

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    2024年07月04日
  • 明暗(新潮文庫)

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    ブッ刺さった。今の自分にグサグサ刺さる…
    体面を気にしてるのに、壁を作ったり、牽制することでしか自分を保てない。一度した結論を納得しながらどこかで
    変わるんじゃないかと思ってる。でも自分からは行動を移せない。自分を表現することと相手を理解することのバランス…

    少々ダウナーに浸ります
    漱石すげぇ

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    2024年06月10日
  • 夢十夜

    購入済み

    キラリと光る小粒の宝石

    永日小品とならんで夏目漱石の中でもっとも好きな作品である。これでもかと言わんばかりの大作名作揃いの作品群の中でキラリと光る小粒の宝石のような作品である。とりわけこの作品は幻想味があって漱石としては大変に珍しい作品である。

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    2024年06月08日
  • 行人(新潮文庫)

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    教科書以外でしっかり夏目漱石読んだの初めてだったけど、めちゃめちゃ面白い
    緻密で少し神経質な感じがする文体が良い

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    2024年06月01日
  • こころ

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    高校生の時に授業で習って以来、
    たまにふと読みたくなり何度か読み返している。
    初めて読んだ時も心にズシンときた。
    先生、K、御嬢さん誰の気持ちになってみても辛い。

    Kが死んでしまうのが分かってるから、なんで早くKに言わないんだよ…!この段階でKとちゃんと話していればなにか違ったかも!とか思ってしまうよ。
    焦ってお嬢さんを手に入れようとする様子やお嬢さんとの結婚が決まったことをKになかなか言わない気持ち、Kが自分宛に遺した手紙に奥さんや御嬢さんが軽蔑するような内容が書かれていないことに安心する様子などは、うわーずるい人…と思いつつもとても人間らしい。
    時間が経つにつれてどんどん苦しくなっていく

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    2025年10月12日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    第一夜で引き込まれて、
    第三夜で恐怖し慄き、
    第八夜が物凄く面白く好きだった。

    オムニバス的で読みやすく、一夜のたびに引き込まれて非常に味わい深い十夜でした。

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    2024年05月15日
  • 吾輩は猫である 上

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    こんなに面白いと思ってなかった。
    登場人物(と猫)のキャラクターみんなそれぞれ癖があって、尚且つ、互いに論じ合ってなんだかんだ仲良く和気藹々としてる感じがとても良い。
    日本社会への風刺も、痛烈とならず、小気味の良いリズムで描かれていて、面白い。
    120年前に書かれているのに令和に通ずるものが多く、痛快。

    日本文学を、夏目漱石を読むなら、まずは「吾輩は猫である」を読んで欲しい!

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    2024年04月26日
  • 虞美人草

    000

    ネタバレ 購入済み

    作品末尾の漱石節

    草枕の頭の漱石節は有名ですが、
    本編ではほぼほぼ最終ラウンドで漱石節が炸裂、
    考えさせられます。
    ハムレットの恋人役のオフェーリアを彷彿させる藤尾さんの最期、
    脳足りんの毛唐と違って、元祖ツンデレの藤尾さんの方が全然いいです。
    漱石といえば三角関係の白眉となる出来の本作をお楽しみ下さい。
    お好みで。

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    2024年04月12日
  • 草枕

    000

    購入済み

    オープニング

    虞美人草の最後と、草枕のオープニングは漱石節炸裂の1番美味しいところ。
    草枕は英訳の訳者に恵まれていて、ピアノ奏者のグルードも好んでよく読んだそうな。
    グルードが読んだ英訳された草枕も読んでみたいものです。
    日本でも売れる気はする。少なくとも、自分は購入します。
    お好みで。

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    2024年04月06日
  • 永日小品

    購入済み

    漱石のエッセイ

    漱石のロンドン時代や帰国してからの身の回りの出来事 子供の頃の思い出などを、現代でも十分に味わうことのできるわかりやすい文章で綴られたエッセイである。「蛇」のようにやや不気味なもの、「行列」のように巧まぬユーモアを秘めたものなど様々な味わいの作品がある。中でも散文詩のような「昔」が特に心に残った。

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    2024年04月03日
  • 二百十日

    購入済み

    台風に荒れる活火山阿蘇

    この時期の夏目漱石の特徴である「世相批判」的なセリフがしばしば出てくるが、それよりも、台風に荒れる活火山阿蘇の大自然描写が見事である。草千里の背の高い草が生い茂った中を強引に歩む二人が、とてもリアルに描き出されている。

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    2024年04月03日
  • 私の個人主義

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    「もしあなたがたのうちですでに自力で切り開いた道を持っているかたは例外であり、また他(ひと)の後に従って、それで満足して、在来の古い道を進んで行く人も悪いとはけっして申しませんが、(自己に安心と自信がしっかり附随しているならば、)しかしもしそうでないとしたならば、どうしても、一つ自分の鶴嘴で掘り当てる所まで進んで行かなくっては行けないでしょう。
    行けないというのは、もし掘りあてることができなかったなら、その人は生涯不愉快で、終始不愉快で、終始中腰になって世の中にまごまごしていなければならないからです。」本文より

    ためになる内容だった。
    繰り返し読んで自分の中に落とし込みたい。

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    2024年04月02日
  • 草枕(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美しい。そして緻密。漢詩の引用とか、主人公が詠む歌とかもおそらくすげーのだろう。

    心の余裕のある時に味わいたい。

    感想が短いのは、つまり、自分の中で解釈しきれていないということですから、お目汚しして申し訳ありません…

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    2024年03月24日
  • 作家と猫

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    猫好きな人は変わった人が多いですよね。
    まさにその通り。
    私は伊丹十三の話がとても好きでした。
    皆さんはどんなタイプの猫好きですか?

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    2024年03月21日
  • それから

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    中盤まで話が動かず根無草の主人公にイライラもした。三千代に思いを告げてからは一体どうなるのかという緊張感を持続させながら物語は一気に最後まで進んでいく。結末は描かれないがあのラストは良いと思った。

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    2024年03月11日