夏目漱石のレビュー一覧

  • 私の個人主義

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    何度読み返しても、面白い。
    「道楽と職業」 「現代日本の開化」
    「中味と形式」 「文芸と道徳」
    「私の個人主義」
    身近な事柄や体験などを盛り込んで、掴みが良く、独創性にとんだ講話が次第に深い内容になって行く展開が素晴らしい。

    高校時代に、漱石に講話してもらいたかった。

    現代社会にも通ずる所があるので、多くの方に読んで欲しい。

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    2025年05月30日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    文章の流れを追うのが難しい短編集ではあるが(夢十夜は読みやすい)漱石先生の豊かな語彙が遺憾無く発揮され読んでて気持ちの良くなる短編集。夢十夜の第一夜、第六夜は高校の時に課題でやったなと懐かしく思った。第六夜の「大自在の妙境に達している」というセリフどんだけ生きてても絞り出せる気がしない。132ページの行列は読んでてニヤニヤしてしまうほど微笑ましい描写で大好き。思い出すことなどでは修善寺の大患での漱石先生の日記のようなもので修善寺の出来事を詳しく知りたかった自分には大変興味深かった。吐血して危篤状態となったことの意味を深く考察した漱石先生の文章がとても切実で身に染みる。特に5章19章が大好き。漱

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    2025年05月21日
  • それから(新潮文庫)

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    随分前に『三四郎』を読んで、漱石ふつうにおもしろいなと思っていたのですが、前期三部作の2作目にあたるこちらを読むのにだいぶかかりました。
    『三四郎』はラストが少し物悲しさもありますが、全体的に青春小説風ですがすがしさがありましたが、こちらは最初から全体的に詰んでいるというか、代助自体は最初は悠々自適としていますが、明らかにそう長くは続かないだろうという不安感が、読者の方にも共有していて、この不発弾、いつか爆発するんだろうという緊張感がただよっていて、読みごたえがありました。
    また、『三四郎』や『こころ』にも表れていましたが、時代が物質的文化へシフトしていくときに、時代は変わるけど、さて人のここ

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    2025年05月19日
  • こころ

    購入済み

    高校の現代文の授業で読み、今でも忘れられない作品。
    明治期の文豪による、近代文学作の最高傑作だと私は思う。

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    2025年05月03日
  • こゝろ

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    然し、…然し君、恋は罪悪ですよ。というのは、私のみならず読むこちら側にも先生はどんな人生を送ってきたのだろう、と思わせる一言。
    遺書での先生には、人間らしい醜さが顕になってるいるけれど、人間誰しも持っている1面ではないだろうか。
    明治の精神と共に死んだ先生。奥さんの気持ちが慮られる。「私」はこの後どうしたんだろうか。それもまた謎だ。

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    2025年12月27日
  • それから

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    前期三部作の第一作目である三四郎より気に入った

    三四郎より随分と知識人らしい高次元での懊悩が書かれていて、読みにくい部分はあったけど、漱石自身が知識人だったこともあり、そこはリアルに描かれていたような気もする。

    前期三部作のラストである門も読みたいです

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    2025年04月12日
  • 門(新潮文庫)

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    漱石先生の作品を読んでいると、自然、時代を感じずには居られないのでありますが、今回も文体共々透き通る様な感じを受けました⁉️
    初期3部作という事で、身構えて読み進めましたが、一万円札ではなくて、千円札に落ち付く由来を何となく感じるに至りました‼️
    そういう事から、些か腑に落ちない点も在りますが、しかしながら、疑い無く名作であると判を押したいです⁉️
    漱石先生の作品はこれからも楽しみです

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    2025年04月08日
  • 行人(新潮文庫)

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    一郎の苦悩も二郎の苦悩も嫂や家族の苦悩も何となく分かるが解決し難い物なのよね。

    他の心なんか解らないものね。

    それはそうと地元和歌山の観光の話は時代は大きく違うが情景を想像しやすく、且つ昔の地元の様子が少しわかって良かったです。

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    2025年04月07日
  • 吾輩は猫である

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    これが処女作なの強い。
    吾輩にもその他登場人物にも愛着出てきた頃最後の衝撃。
    主人の代わりに私が泣いてやるからな。

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    2025年04月03日
  • 坊っちゃん

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    「赤シャツ」「マドンナ」「親譲りの無鉄砲」の3つの記憶のみで読んでみたが想像以上に面白くて驚いた。生粋の江戸っ子の坊ちゃんがなんとなく教師になって愛媛に赴任する物語。ごく日常的なストーリーなのに、坊ちゃんの独特の語り口調が脳内でリズムに乗りまったく飽きない。田舎だと馬鹿にしながらも生活していくうちに馴染んでいく...という展開だと思っていたが最後まで好きになれず「こんなところはもう御免だ」と帰っていくのが斬新だった。坊ちゃんの単純な性格、かなりの毒舌、清への思いなどが妙に好ましく思い流石の名作だと唸った。

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    2025年03月26日
  • 三四郎

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    頭の十数ページで読むものを掴んで掴んで、惹きつける。あの頃、中学の帰りに祖母の家で読んだ頃はわからなかったヘーゲルもベーコンも、ついにはわかる様になった。
    あれは現実世界の稲妻である。なんて、とても素敵だ。捨てた文がない。とても偉大な小説だ。

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    2025年03月22日
  • 門

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    ネタバレ

    三四郎→それから→門につれて主人公の表現や環境が陰鬱で諦念をまとったものに変わって行くその変化が印象深かった。どの作品も明治時代の東京を舞台にしていて個人の自由、自立が重要視され始める時代になった結果、登場人物がある行動を選択する葛藤が描かれていてよかった。『門』ではその葛藤した選択の後が描写されていて「ようやく春が来た」となっ
    ても「じき冬がまたくる」と返してしまうほどに罪の意識に苛まれ、今後もずっとその重荷を背負って生きて行く主人公が痛ましかった。

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    2025年03月21日
  • こころ

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    ネタバレ

    心という実体のない物を、先生の葛藤を軸に僕の眼を通してまざまざと描く筆致に衝撃を受けた。
    先生は僕に、過去の自分を重ね合わせていたのだと思う。先生の告白が回り回って僕を罪深き行動へと誘う場面では鳥肌が立った。人生の歯車が狂い始める瞬間が音なき音として伝わってくる。
    先生を自責の念で苦しめる正体は、自ら作り出した記憶の中のKであり、そのK像から解放されるには自死しか道はなかったのかと思うと悔やまれて仕方ない。人間の深層心理に迫る様はミステリー小説を読んでいるようであり、淋しさが根底に漂う儚くも美しい物語だった。

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    2025年03月18日
  • こころ

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    学生時代に授業の課題として部分部分知っていたものの、今回初めて通して読むことが出来ました。

    改めて、いろんな感じ方がある作品だと思いました。「先生」の言動に対する「私」の捉え方に、同意したり反論したりしながら、あっという間に読み切ってしまった感じです。

    人のこころは当人にしか分かりようがない、に帰結するのかも

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    2025年03月11日
  • 坊っちゃん

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    愛してる。大好きな本。そんなに読書量多く無い人生で、1番好きな本。とにかく読んでいて気持ちが良い。坊ちゃんの理不尽には揺るがされないまっすぐさに共感を覚える。本当に大好きな作品。無鉄砲でも、こうやって生きていきたい。

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    2025年02月25日
  • 二百十日・野分

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    道也先生の演説パートがとてもよかった。共感できない部分もあるけれどあんなに長いのにスラスラ読めて、力の籠もった文章だなと感じた。
    もう少し若かったら刺さってたと思う

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    2025年02月18日
  • こころ

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    この本を読んでいると共感できすぎて読む手を止めたくなる時があるが、読んでしまう。すごく共感できる良本。

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    2025年02月18日
  • 坊っちゃん

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    主人公の心情描写が本当にストレートで正直だと思った。
    現代社会においても赤シャツの様な人間は多い。主人公や山嵐の様な正直さは得られなくても、清が坊ちゃんを可愛がった様に、真っ直ぐで正直な人間に惹かれ、愛す事のできる人間になりたい。

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    2025年02月15日
  • 道草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いつ同じ様な状況になってもおかしくない、ぬるま湯の身動きの取れない地獄がえんえん続く。ラストの場面で一筋の光明を見ようとする。夏目漱石で一番好きな作品。

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    2025年02月15日
  • 草枕(新潮文庫)

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    古本屋で目に入ったので何十年か振りに返しまし
    た。
    あの「智に働けば・・・」で始まる草枕です。

    一人の画家のモノローグが主な内容になりますが、
    このモノローグの語彙力は尋常じゃないです。

    広辞苑で調べても載っていない言葉が次々と繰り
    出されて、自分の見た事象や考えを表現していて
    明治の知識人の凄みを感じます。

    手に取った本は新潮文庫昭和61年2月25日82刷
    あり、単価は何と200円です。

    消費税なんて存在しておらず、バーコードもあり
    ません。

    たった200円程度で最高峰の文学に触れることが
    できる国なんて他にあるのか?

    これはすごいことだと皆、思うべきです。

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    2025年02月02日