夏目漱石のレビュー一覧

  • こころ

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    一言でこの作品を言い表すなら、
    登場人物全員、童貞拗らせすぎィィ!

    自分の心に素直に生きて、自分を愛せないと他人なんて愛せないよと。人の気持ちなんて分からないし、真実の愛とか、ホンモノの関係なんてそんな簡単に作れないし、見えないし。でも、それでも、自分を愛して、目の前の人を愛さないと、目の前の人間は、生身の心を持った人間なんだって気付かないと幸せにはなれないんだろうなぁと。
    独りよがりに考え込み過ぎるのもダメですね。
    学問ばかりする男って、、みたいな感じで作品でも触れられてましたが、哲学的な学問をやり過ぎるというのは如何なものかなと考えさせられる作品でした。

    途中の御嬢さん&Kの関

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    2025年11月03日
  • こころ

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    ネタバレ

    読んだのは高校の授業以来で、全文通して読んだのは初めてだった。Kが最終的にどうなるかを知りながら読んでいたので、前半のKの死と先生の罪を匂わせるような文章は「あーKのことねなるほどね」と理解しながら読めて新しいおもしろさがあった。漱石の思想が言葉として深く反映されていて、ずっしりとこころに残る文章が多かった。個人的には「馴れれば馴れる程、親しみが増すだけで、恋の神経はだんだん麻痺してくるだけです。」という言葉が1番響いた。

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    2025年10月20日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    精神的に向上心のないものはばかだ
    この言葉が決定だだっただろう

    読んでいて辛かったけど想像以上に面白かった。

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    2025年10月15日
  • こゝろ

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    夏目漱石の作品を初めて読んだ。明治に生きた漱石が普段どういう行動し、何を考え、どう感じていたか知りたかった故に非常に興味深く読ませてもらった。恋の三角関係、友人が自死した後の自分の人生。漱石も現代の私たちと変わらない感じ方をしていた事に驚いた。他人に言えない苦しみ、よく分かる。全てを無くしてでも自分の思いを他人に吐露する事の大切さを学んだ。時代が違っても人間が考える事は差異がないんだと思った。なんかウジウジしている自分でもそれが自分のあるがままならそれでいいんだ。恥ずかしがる事はないんだと思った。

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    2025年09月23日
  • 吾輩は猫である

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    四半世紀前に挫折したのを、初めてちゃんと読んだ。なるほど激務で20代だった私には、歯が立たなかったわけだ。今、ちゃんと自分なりに根気良く付き合うと、歯応えもあり、周りに人がいても声を出して笑ってしまったり。(奥泉光の「吾輩は猫である殺人事件」から戻ってきたのは、内緒)

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    2025年09月21日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    漱石のエッセイです。兄弟のこと、母のこと、自分のこと、友達のこと、飼い犬のこと・・・・・
    身辺に起きたことを語るその描写は、真面目に言っているのに妙におかしく思えたり。何だろう、このおもしろさみたいなものもあり。それだけでなく、さりげない優しさも文章全体にしみわたっています。

    人との会話の中で、自分の主張もするけれど、(それが結構おもしろい)相手への気遣い、思いやりが感じられるのです。メンタルを病んだことのある漱石だからこその温かみのある言葉。「漱石さんて、いい人なんですね」と声をかけたくなります。

    他人の死を通して、自分の死を考える描写に、心に訴えかけるものがありました。49歳で亡くなっ

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    2025年09月19日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    僕に云わせると、恐れないのが詩人の特色で、恐れるのが哲人の運命である。僕の思い切った事の出来ずに愚図愚図しているのは、何より先に結果を考えて取越苦労をするからである。千代子が風の如く自由に振舞うのは、先の見えない程強い感情が一度に胸に湧き出るからである。彼女は僕の知っている人間のうちで、景も恐れない一心である。だから恐れる僕を軽蔑するのである

    信念の欠乏

    漱石の男ってみんなこんな、よく言えば思慮深く、悪く言えば理屈っぽい臆病。
    愛してないのに嫉妬なんて卑怯って、ど正論。結局千代子はどうだったのか、明言されてないからこそ惜しいことをしたのか。惜しいことと思っているのか。そこらへんを永遠にもや

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    2025年10月12日
  • こころ

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    今更ながら、読んでみた。小学生の頃に国語の授業で読んだきりです。全てを読んだのは初めてでしたが、とてもよかった。語彙力が乏しくてもどかしいながらも、夏目の文体をマネしたくなるくらいには影響を受けました。自分の好きな文章鳥羽なんだろうと考えていたが、少し答えが出た気がします。形容詞の使い方や修飾の仕方が上手い文章が好きです。人間の暗い部分を覗いたような感覚であった。

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    2025年09月13日
  • 坊っちゃん

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    坊ちゃんは無鉄砲な性格から子供の時から損ばかりをしてしまいます。小学生の頃は、何か問題を起こしても母親が一緒に謝ってくれましたが今度はそうはいきません。なぜ無闇をしたのか深い理由があったわけではなく、自分の心のまま好きか嫌いかで行動を決めてしまいます。この小説の最後では坊ちゃんは仕事を辞めて、東京に帰ります。無鉄砲な性格の坊ちゃんの一時的な願いは叶ったものの、結果的に損をしてしまったお話です。
    短期は損気になります。周りや自分の感情に振り回されることなく、理由をもちながら行動をしていきたいです。

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    2025年12月17日
  • こゝろ

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    高校生のころ教科書で一部を読んだきり読んだことなかったが今まで損してたと思うくらい考えさせられる1冊だった。
    教科書には載ってない、大人になった先生やお嬢さんの姿、先生が人を信用しなくなった瞬間や先生が恋に落ちた瞬間などを知ることができて、やっと点と点が線で結ばれたような気持ちになった。
    こころはよく「ドロドロした恋愛」として書かれることが多い。確かにドロドロはしているが先生もKも純粋な気持ちでお嬢さんを見ていた。純粋すぎるが故に悲劇を生んでしまったように見える。ただただ誰かにとられたくなかった。それだけの気持ちが多くの人を傷つけることになる運命をたどる。恋愛している自分を客観的に見て苦しんで

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    2025年09月02日
  • 道草(新潮文庫)

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    漱石先生の金言がところどころに見られて読んでいてハッとさせられた。
    特に、p183の「何故物質的の富を目標もして今日まで働いてこなかったのだろうと疑う日もあった。〜みんな金が欲しいのだ。そうして金より外には何にも欲しくないのだ」島田のことを「彼奴の事だから人情で淋しいんじゃない。慾で淋しいんだ。」と評した120ページ、p223の「衰えるだけで案外変わらない人間のさまと、変わるけれども日に栄えて行く郊外の様子」の対照。ここ、「坑夫」での漱石先生の主張「人は時事刻々変わって行く」の主張と矛盾しないか?そして最後p333の「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起こった事は何時までも続くの

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    2025年08月23日
  • 吾輩は猫である

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    年を重ねないと読めない小説というものもあるものだ。
    還暦も過ぎてそろそろ古希を迎えようという歳になって、初めてたいそうおもしろく読めた。

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    2025年08月21日
  • 三四郎

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    三四郎が上京してから青春を謳歌しつつ、若き男性の心の揺れ動きを克明に描いている。
    だんだんわかってくる美禰子との関係にもやもやしつつ、はっきりしてくる心のさまを夏目漱石なりの婉曲の表現に共感を覚えた。
    正直もっとストレートに書いてほしいなと思いつつ、この時代の書き方なのかなと思った。
    最後のシーンは煮え切らない描き方であったが、これも漱石流なんだろうなと思った。

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    2025年08月20日
  • 草枕・二百十日

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    草枕は、プロットは単純なものの、交互に現れる風景描写と心理描写が秀逸で、後者は東西の文芸知識に溢れ圧倒された。二百十日は、会話が中心なので読みやすい。半熟卵とビールのくだりは笑った。

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    2025年08月19日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    豪華すぎやろがい。この一冊でいろんな文豪の文章に触れられて楽しかった〜!百年ぶりに読んだ谷崎潤一郎が良すぎて大興奮。そしてはじめて読んだ泉鏡花が激ムズすぎてひっくり返った。文章が独特でわけわからんくなりながら、描写がきれいなことだけは伝わってくるのが不思議でなおさらわけわからんくなっていたような。いや、でも、でも、やっぱり江戸川乱歩すきですァ〜!しかも「芋虫」って。何回読んでもウワァ…ってなる。たまらない。

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    2025年08月12日
  • 門

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    前期三部作の締めくくり。希望だろうと何だろうと門は門でしかないという人生の残酷さ。宗助と御米の夫婦の過去をミステリアスに匂わせながら淡々と綴られる構成。二人の生きている気配が空気ごと静かに立ち上がってくる解像度の高い文章。漱石フレーバーのフルコース。

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    2025年08月06日
  • 吾輩は猫である

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    文句無しの日本文学の金字塔。
    苦沙弥先生と寒月や迷亭といったクセ強キャラたちによる日常の屁理屈合戦。この手のフォーマットは現在でもアニメやマンガで見るし、「常識を皮肉る」という点では本書の前にもあったが、漱石の面白さは出てくるネタの博識さと名人の落語やコントのような軽妙な掛け合いにあるだろう。舞台装置を固定して登場人物の掛け合いだけで読ませるのは純文学的だが、良い意味で下らないトークが続くので高尚さを感じさせず肩の力を抜いて楽しめる。また、ジャンルの都合で作者の信条が見え隠れするが、出し過ぎず抑え過ぎず、実に上手い。

    大人になって、坂の上の雲を読んでから読んだのだが日露戦争ネタが多いことに驚

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    2025年07月27日
  • それから(漱石コレクション)

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    ネタバレ

    終盤に、代助が堪らず三千代に会いに行く場面の「静けさ」が、どこか異様で印象的でした。読みながらふと、もしかして、三千代はすでに急死していて、代助が彼女の死後に平岡に弁明しているとしたら、平岡の激しい怒りにも納得がいくなと思いました。ただの不倫に対する怒りではなく、「死者に向けて今さら何を言っているんだ」というような、どうしようもない悔しさや虚しさがあるのではと。ラストは読者の私たちに未来の考察を委ねてきたので、独自の文学的な考察しちゃいました。(『門』がこちらの作品の続編説があるというのは、存じております)
    しっかし、うちの旦那じゃないけど、告白するのおっそ!(高校時代、私が好きだった時に他の

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    2025年07月25日
  • それから(漱石コレクション)

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    ネタバレ

    代助のことが可哀想でたまらない。人の妻を愛することで、まわりがこれだけ離れていくのは、時代の違いもあるが、あまりに悲しすぎる。代助の弱いところも共感できる。読んでよかった。

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    2025年07月24日
  • 吾輩は猫である

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    猫の目線で作者自らを含む当時の知識層を自虐的にも風刺しつつ、彼らの会話から展開される落語的笑いが実に面白い。しかし、あんな結末で終わるとは…びっくり。

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    2025年07月20日