夏目漱石のレビュー一覧

  • 硝子戸の中
    最初は書斎の中での話なのかなと思いましたが、案外そうでもなかったです。有名、無名に関わらず色々な人が出てきましたが、短命な人もそれなりにいたのが少し悲しかったです。明治時代ということを考えると仕方のないことかもしれませんが。
  • 吾輩は猫である
    なんだかんだで初めて読みました。落語を読んでいる様な、不思議な文体と、主たる筋もないけど全然気にならず。明治時代の話なのにいるいるこんな人って今でも共感したり、社会の真理は変わらない。猫のキャラ最高だなぁ…
  • 乙女の本棚4 檸檬
    綺麗なイラストが、梶井基次郎先生の文体、作品の世界観に合っていて、何度も何度も読み返していた。
    今回ので3、4回目くらいだろうか。
    何かにつまづいたりしたら、檸檬の奇っ怪な爆弾を弾けさせるのが丁度いい
  • こころ
    漱石の文章は他の人のに比べて「あるあるある、そういうときある!」って思うことが多い気がする。というか「この感覚はすっと入ってこないな?」と思うことがかなり少ない。長年の友人の自殺現場を発見したことなんてないのにすごい共感しちゃったもんな。他にも日常の何気ないシーンの心理描写が細かくて、小説ってそうや...続きを読む
  • こころ
    本人の実体験かと思わせるような現実味のある物語だった。先生という高尚に思える人の弱いこころを描いてあることで、こころの不完全性をより強く感じた。また、こころというのはいいことも悪いことも全て受け継いでおり、自分の心というものが、その流れの一部分を成していることを実感した。大人になってまた読み返したい...続きを読む
  • こころ
    夏目漱石の代表作である「こころ」教科書に掲載されているので、読んだことがある人も多いと思います。
    「こころ」は、題名のとおり、人の心の葛藤をメインに描かれています。
    全てを通して読むことで、よりこの本を楽しむことが出きると思います。
    今一度、読んで欲しい文芸作品です。(お肉)
  • 乙女の本棚2 猫町
    温泉に滞留していた私は、あるとき迷子になり、見知らぬ町に辿りつくが、そこは猫ばかりがいる町。

    物語の不思議な世界観に引き込まれました。しきみさんのイラストも物語に合っていてとても素敵です。
  • 作家と猫
    猫が好きすぎる本。
    足先白い靴下みたいな猫が好きです。
    夢は、
    猫飼ったら「くつした」て名前にすることです。
  • こゝろ
    先生に大注目して読みました。先生の苦しみが分かる所もあれば、分かろうとしても分からない部分もある。前半に焦らされて焦らされて「先生早く答えを・・・!」となりつつ、後半は遺書の膨大な量に圧倒されました。非常に考えさせられる一冊!
  • 坊っちゃん
    友達に夏目漱石を読んでると話したら、是非坊ちゃんを読むべき!とのことで読み始めたよ。
    いや〜面白い。
    坊ちゃんのストレートなとこが良いね。
    坊ちゃんになったような気がする。
  • それから
    終始代助の子供っぽさ、煮え切らなさ、だらけ具合にムカついていた。これから代助はどうするのだろうか。
    代助は三千代が平岡と結婚する前から好きだと言っていて、最悪な形ではあるが三千代の気持ちも確かめることができた。だが、いざ三千代が自分と一緒になるためなら死んでも良いと言った際には怯えて何も言えなくなっ...続きを読む
  • こゝろ
    ⚫︎受け取ったメッセージ
    孤独は人を殺すことがある。
    それを知った上で、どう行動すべきか、生きるべきか。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    あなたはそのたった一人になれますか。

    親友を裏切って恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感、そして焦燥……。知識人の孤独な内面を抉る近代文学を...続きを読む
  • それから
    清くまっとうに生きる人間のなんとつまらないことか!代助は親の言うがままに従えばいくらでも楽に生きる道はあったのに、激情に任せて自分の意思で茨の道を選んだ。この後悔と裏腹な大胆な感情の揺らぎこそ漱石文学の醍醐味だと思う。ニートだろうが金が無かろうが親に勘当されようが、人を好きになってしまったらもうしょ...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    これはいいぞ!
    今のところシリーズベストかと

    はい、12おネエは芥川龍之介&げみさんの『蜜柑』です
    郷愁をそそる古いフイルム映画のようなげみさんの蜜柑の舞うイラストが良すぎです

    この一枚を見るためだけに手に取っても良いですね

    そして龍ちゃんの文章からは存分に日本語の美しさを感じることが出来まし...続きを読む
  • 坊っちゃん
    松山中学で教鞭をとった自身の体験を元にした、
    漱石初期の作品。

    親譲りの無鉄砲で、豊富な語彙を持ちながらも
    弁は立たない主人公を始め、悪玉の赤シャツ・野だや、彼らに対し共に復讐を果たした山嵐など、
    キャラが特徴的で随所にふふっと笑わされる所
    があった。

    宿直の際、生徒らに布団にバッタを仕込まれ
    ...続きを読む
  • 明暗
    主人公の津田と妻のお延の日常の生活を描いた作品、ただの生活描写ではなく、人間模様に焦点が当てられています。主人公の忘れられない元彼女に思い切って会いに行くのだが・・・。というお話。

    学生の頃に途中で読むのをやめた本です。未完で終わっている作品ですが、当時の自分も未完でした。今になって読み返すと、な...続きを読む
  • こころ
    面白い、一気に読めたよ!
    これで後期三部作も制覇だぜぇ〜〜。
    今回は人生モノだけど、恋愛も大きなウェイトを占めてるな。人を出し抜くのは良くないよね。
    これも、尻切れトンボだった。さあ、この後は自分で考えて!ってことなのかな。三部作は全てこの終わり方だったよ。
    いや〜漱石面白いじゃん。若い頃に読むとも...続きを読む
  • こゝろ
    高校の現代文の授業から興味を持ち、個人的に読んでみたところ大当たりでした。登場人物の関係性や過去から今に至るまでの出来事全てに興味を持って読めました。
    先生の性格は私はみてる分には好きです。
  • 思い出す事など 他七篇
    修善寺の大患と言われる、漱石が胃潰瘍の悪化から人事不省に陥ったときの体験談『思い出す事など』。他に二葉亭四迷や正岡子規との交流記など7篇。

    漱石は、幼年期に養子に出されたり戻されたりの不安定な家庭環境を過ごし、その後は留学するものの、当時を振り返って「ロンドンで暮らした2年間はもっとも不愉快」とま...続きを読む
  • 吾輩は猫である
    ネット上に於いて繰り広げられるやり取りは得てして、物事を単純視し短絡的な考えで人を罵倒し、バカにしがちだ。しかし、その対象が自分の期待を裏切るとプライドが傷つくのか激怒し、余計に執着して過激化へと向かい、あら探しに終始するのを、私は嫌と言うほど見てきた。要はその対象の存在に呪われるているのである。
    ...続きを読む