夏目漱石のレビュー一覧

  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

    Posted by ブクログ

    たけくらべ読み終えたところ。樋口一葉を読んでいなかった(日本文学をなんとなく敬遠していた)自分の愚かさを呪う。なんだこの瑞々しさ。おっとりした、それでいて景色のわかる気持ちの持っていかれる文運びと表現(これは現代語訳の賜物かもしれないが)。あー、、、、とにかく今日読めてよかった。

    三四郎読み終えた。NHKの100分de名著の漱石特集を観てうっすら冒頭は知っていたけども、そこからの印象とは違くなっていって。とても良かった。これも繰り返し読みたい。三谷幸喜さん演出の漱石を題材にした演劇、ベッジ・パードン(野村萬斎さん主演)を思い出しつつ、漱石自身の思想はどこかと想いつつ。

    青年、終えた。森鷗外

    0
    2021年02月14日
  • 夢十夜

    Posted by ブクログ

    原作の雰囲気をよく捉えていると思った。原作はクラシックな幻想譚という趣だが、そのまま現代的な感覚にするとホラーになりかねないのをうまくドライなちょっと不思議な話に着地させている。この静かなかんじがとてもいい。原作の稠密な印象と、この版のどことなくすっきりした静寂感と、それぞれ面白く読めると思う。

    1
    2021年02月01日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いわゆる「後期」の、最初の作品です。

    以前の新潮文庫(だったかな?)の裏表紙の紹介に、「漱石の自己との血みどろの戦いは、ここから始まった」みたいに書かれていましたが…日本文学における「巨星」漱石の、絶対に揺るがない、その「美しさ」、「深さ」みたいなものに、打ちのめされたのを、記憶してます。若い頃の、幸せな、記憶です。

    0
    2021年01月31日
  • 行人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    漱石の、いわゆる「後期」作品達の中で、僕の「一番好き」な作品です。

    未読の方、是非、味わってください。

    0
    2021年01月31日
  • 明暗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    僕にとっては…「微細な糸を、丹念に、緻密に織り上げていった結果、巨大な、極美な織物が出来上がった」といった感じの作品。未完に終わっているので、「出来上がった」とはいわないのかもしれないけど…。読めども読めども、知り尽くせない、語り尽くせない、巨大なミクロコスモス。

    0
    2021年01月31日
  • こころ

    購入済み

    BookLive! こころ

    わかりやすかたった

    0
    2021年01月17日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    心の内側を描いた傑作
    三四郎達より須永はだいぶ自分のことをわかっているし、敬太郎としての読者にそれを話してくれる。

    0
    2021年01月08日
  • 行人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    【兄さんがこの眠りから永久覚めなかったらさぞ幸福だろうという気がどこかでします。同時にもしこの眠りから永久覚めなかったらさぞ悲しいだろうという気もどこかでします】(文中より引用)

    知識人の一郎を兄に持つ二郎は、旅行先でその兄が妻に不信を抱いていることを知る。心の内の疑いを晴らすため、一郎は二郎に対し、彼女と旅行に出て欲しいと頼み込むのだが、一夜を過ごした二郎は兄に結果を報告する時宜を逸してしまい......。著者は、近代日本を代表する作家・夏目漱石。

    焦点が当てられる登場人物がパートによってずいぶん異なるため、どこに主眼を置くかでずいぶんと印象が異なってくるのではないかと思います。やはり圧

    0
    2020年11月26日
  • 私の個人主義

    Posted by ブクログ

    (2018年2月のブログ内容を2020年11月に転記したものです)

    夏目漱石は英文学を専攻し、学校は出たものの、文学とは何かということをつかめず、悶々とする日々を送っていました。幸いにも教師の職にはありつきましたが

    “「その日その日はまあ無事に済んでいましたが、腹の中は常に空虚でした。空虚ならいっそ思い切りが好かったかも知れませんが、何だか不愉快な煑え切らない漠然たるものが、至る所に潜んでいるようで堪らないのです。」。”

    そして、ついにはロンドンに留学したが、分からない。しかし、そうしているうちについに分かったのです。「文学とはどんなものであるか、その概念を根本的に自分で作り上げるより外

    0
    2020年11月23日
  • 硝子戸の中

    購入済み

    素敵な本でした

    面白かったです。

    0
    2020年10月11日
  • 文鳥・夢十夜・永日小品

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夢の中の話。

    「こんな夢を見た。」から始まる第一夜。
    百年目に合うから百合の花。文章は余韻が残る言葉が散りばめられていてまさに夢のように幻想的。関係を曖昧にすることによって女の涙の解釈が分かれるところが技巧的。

    第三夜。
    民俗学に見られる民間伝承、「こんな晩」パターンの類型。不気味としか言いようがない。「ちょうど百年」と出てくるが第一夜との関係性があるのかは謎。

    第七夜
    対象をつきはなして見ている。自殺者の視点に立って心情を描写している点において、類型的なものが見られないため何か伝えたいことがあったのか。

    なんとも言えない、考えさせられる、でもわからない
    謎に包まれたような、味のないも

    0
    2020年10月10日
  • 漱石文芸論集

    Posted by ブクログ

    『漱石文明論集』が非常に面白くて、続いて読んだ文芸論集は、いつか投げだしてしまったままだった。

    改めて読み終えて、登録するにあたって、文明論集とのレビュー数の差にちょっと笑ってしまった。

    必要があって読み返したのだが、漱石が明らかにしたいと意気込んだ「文学論」のほんの端っこを齧っただけでも、面白い。

    小説家には学問がいる。
    実際的な問題を、人を描こうと思ったら、単に表現がうまければ良いというものではない。
    思想が必要で、でもそれをちゃんと真として書き得ないといけない。
    真ならば真で、なんでもあるがままを描写すれば良いというわけでもない。
    人の心に残ること、人の心を動かすこととは何かに触れ

    0
    2020年10月07日
  • 夢十夜

    Posted by ブクログ

    漱石の「夢十夜」をマンガ化したもの。原作の幻想的な雰囲気を醸し出すイラストだ。岩波現代文庫版には、オマージュ「第十一夜」が最後に付いていて、あとがきに相応しい作品だった。

    0
    2020年08月24日
  • 私の個人主義

    購入済み

    この本は漱石なのです。

    漱石は「自己本位」という四文字を発見して、すくわれました。私も頭の中がぐちゃぐちゃになったら、この作品をよみ、漱石の言葉を聞きます。この本を読んでいる間、漱石はまるで今この世にいきているようなパワーを与え続けてくれます。おそらく、漱石の魂がこの本に込められているからだと思います。そういった意味で、彼は不死なのです。この本とこの思想がある限り。
    ちょっと匂わせたくらいにして、後は皆様に読んでもらいましょう。これは生きている意味を問う傑作です。ご自身でご覧あれ。

    0
    2020年08月15日
  • 坊っちゃん

    Posted by ブクログ

    この本を読む前、文学史は結構堅いイメージがありました。しかしこの本を読んでみたところ表紙に描かれている「坊ちゃん」という名前は意外な人からつけられたことや登場人物の、坊ちゃんから見た名前が面白かったです。

    0
    2020年07月25日
  • 坊っちゃん

    Posted by ブクログ

    夏目漱石「坊ちゃん」
    投稿一作目。夏目漱石をちゃんと読んだのは物心着いてから初めてだとおもうが、意外と読みやすく書きなぐったかのような痛快な文章で面白かった。江戸っ子の、口は達者ではないけど愛嬌のある頑固な坊ちゃん。坊ちゃんが四国の田舎の学校に数学教師として配属されてからの、色々な人間、嫌な取り繕った狭い世界との戦い。清の存在によりなんだかほろりとするような、暖かい作品になっているような気がする。楽しかった、坊ちゃんのように純粋に人情で生きたい。そして帰る場所があることの素晴らしさよ

    0
    2020年07月16日
  • こころ オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦~ 1

    ネタバレ 購入済み

    夏目漱石が好きなら買い

    夏目漱石ファンなら笑えること請け合いのゾンビバトル+旅情漫画。
    1巻ではこころ、門、坊っちゃん、吾輩は猫であるのパロディキャラが出てきます。特に坊っちゃん前後編はキャラ重視で面白いです。
    ただし若干グロ多し。冷酷な独裁者と化した赤シャツとのバトルはなかなかの迫力でした。

    0
    2022年09月29日
  • 坊っちゃん

    Posted by ブクログ

    離れてみて初めて清からの慈しみを理解できて、東京に戻ったその足で清に会いに行く。二人での生活は短かったかもしれないけれど、坊ちゃんにも清にとっても愛しい時間であってほしいな。
    ぼこぼん先生、響きが好きだ。

    0
    2020年06月21日
  • 明暗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (個人的)漱石再読月間の15。
    2020年5月2日〜19日。

    ラストを飾る未完の大作。

    何回も読んでいるのにその度に、「清子と会話する場面までよく生きて書いてくださいました」と思ってしまう。清子が姿を見せ、口を開かなかったらまったく次を想像できないから。
    水村美苗『続 明暗』をすぐに読みたいが我慢。

    『こころ』が米澤穂信なら、こちらは石持浅海だろう(個人的見解です)
    相手の裏を読み合うヒリヒリする会話がたまらない。まあ、津田はだいぶ甘いけど。

    せっかく中長編15作品を読み終えたので、短編も一気に行ってしまいましょう。

    0
    2020年05月19日
  • 行人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (個人的)漱石再読月間の12。残すは3。

    初読は高校生の時だと思うが、当時は哲学書や思索的なものが好きで、この作品もとても面白く読んだ記憶があるのだが…いやこれは高校生には無理でしょ!特に男女、家族、夫婦の問題は時代を超えて無理。齢を重ねてから読むべし。

    後半の兄の友人の手紙は、漱石再読を始める直前に読み返した埴谷雄高「死霊」の三輪4兄弟を思い起こさせた。思索を重ねに重ね、狂うか、死か、宗教しかないと苦しむ兄。
    軽薄な父とその性質を受け継いだ語り手である弟の方が生きやすい。思索的であるとはなんと生きづらいことか。

    …自分が本来好きな読書の形とは何なのか、それを考えることができて、再読月間

    0
    2020年05月14日