夏目漱石のレビュー一覧

  • 坑夫(新潮文庫)

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    NHK『100分で名著』で、ある作家さんが「漱石作品のなかで好きな作品3つ」のなかに挙げていたので、読んでみました。
    おもしろかったです!

    まったく知らない世界の話で、ぐいぐい引き込まれました。 

    人の品格とは職業(医者か坑夫か…)ではなく、「教育から生ずる、上品な感情」と主人公が感じるシーン、大好きです。

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    2025年10月18日
  • こころ

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    ネタバレ

    美しい小説。圧巻である。
    昔、教科書で読んだ時、その面白さに衝撃を覚えた。しかしなぜか全文は未だ読んだことがなかった。
    兄が、最初の方はつまらないと言っていた。
    たしかに、最初の方は長い。
    しかし、最初の方の先生に対する俯瞰が、後半の内省と合わせて、先生という人物像を、あらわにしている。
    エンタメ的にも面白い。
    文章も美しい。
    自意識も、繊細に書き上げられており、自分と重ね合わせながら読んだ。

    264 つまり私は極めて高尚な愛の理論家だったのです。同時に尤も迂遠な愛の実際家だったのです。

    281 精神的に向上心のないものは馬鹿だ

    302 もう取り返しが付かないという黒い光が、私の未来を

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    2025年10月18日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    吾輩は猫であるより読みやすかった。
    何か秘密を持ってる先生と出会う主人公。
    奥さんでさえ知らない秘密とは…
    私は結局父の死に目に立ち会えたのかが気になる。
    先生の遺書は少し長くてちょっとダレたかな…
    乃木大将が明治天皇が亡くなったときに妻と殉職してるのを知り今の時代じゃありえないことだなって思った。
    最初にあらすじがあるけどこれは読まない方がいいです。ほとんど内容書いてあってネタバレになります。

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    2025年10月13日
  • こころ

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    解説書いてる菊田均先生、初めの知識系はタメになったけど、後半は自分で問題提起したものにハッキリした答を出さず話があっちこっちADHDの思考回路みたいに飛び飛びで、そのくせ問題提起だけは山積みになっていって、謎だけ残された感あって後味めっちゃ悪かったし分かりづら

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    2025年10月09日
  • こゝろ

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    オーディブルで。
    高校生ぶりに再読。
    歳を重ね、Kの自殺から先生の自殺までの機微が分かるようになった。そりゃ、結婚生活も楽しくないし、死ぬしかないでしょう。精神的に向上心のないやつは馬鹿だし、策略で勝っても、人間として負けたのだ。

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    2025年10月07日
  • こころ

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    久しぶりの夏目漱石、やっぱりとても良かったです。
    美しいなぁと感じました。

    特に読んでいて、襖を一枚隔ててそこにいる先生とKを思うと、心がヒリヒリして胸が痛い…

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    2025年10月05日
  • こころ

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    心の中を打ち明けてしまいたいけれど、打ち明けられない葛藤。大切な人が側にいるにも関わらず、自分は周囲の人が思うような人間ではないという、自己否定に先生は苦しむ。
    先生やKのように、高潔であること、ありたいと望むことは人生をどこまでもハードにしてしまう。人間誰しも常に正しくいることは不可能に近い。思い上がるし、愚行もする。しかし、高潔な人にとっては、周囲には「そんなこと」と思われることでも、本人にとっては存在を揺るがす大問題になることがある。私も自己否定に押しつぶされんばかりの夜があるが、この作品のように、突っ走ってしまうと、周りを不幸にするぞと思い出したい。

    Kにしても、先生にしても、上から

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    2025年10月04日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    三四郎を中心に展開される当時の東京大学学生生活の描写が良い。
    三四郎と美禰子の関係が最初に読んだときは、良く分からないしあまり面白さも感じなかったけど、何回も読んでいるうちに面白くなってきた。漱石の作品はそういうのが多い。

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    2025年09月30日
  • 草枕(新潮文庫)

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    言葉が難しい。笑
    内容説明読んで、かなりそそられたので読んでみた。大筋の大筋だけは理解したと思うが、微細なニュアンスなどが取りきれてないと思う。
    なんせ、言葉が難しすぎる。笑
    でも、内容はとても魅力的なものだったと思う。

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    2025年09月30日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    イラストレーターのしきみさんの、乙女の本棚作品集です。どこか怪しい美しさのある、しきみさんのイラスト。作品の冒頭に、どういう意図でこのイラストを描いたのか、解説が入っていて、一度読んだことのある作品でも、新たに楽しむ事が出来ました。

    新規収録作品は、芥川龍之介の悪魔。短い作品ですが、インパクトがありました。最後の悪魔の表情が、文章を底上げしている気がします。
    素敵な作品集でした。


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    2025年09月26日
  • こころ

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    ネタバレ

    はじめて夏目漱石の作品を読みました(教科書で読んだことはある気がするが記憶がない…)
    自分自身、卑怯者だなと思うことも多く生きてきたので、先生と遺書編はグサグサ刺さりました。
    どうすればこの罪を償うことができたんだろうと考えたり、償えると思うこと自体がまた卑怯であるという地獄の無限ループに陥り、めちゃくちゃ暗い気持ちになった。
    遺書を書いて私に打ち明けることで、少しでも楽になりたかったのかな。
    罪を告白しても、誰かに謝っても、心の陰は消えないんだろうなー、と共感したり、辛くなったり、どうにもできない気持ちでしんどかった!

    あと遺書ながっ!

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    2025年09月24日
  • 行人(新潮文庫)

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    夏目漱石後期三部作のひとつ。個人主義に目覚めた兄・一郎が、伝統的家族観との狭間で苦悩する。語り手の弟・二郎が章を経るにつれて、個人主義に傾いてゆく様子が秀逸。

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    2025年09月23日
  • 草枕(新潮文庫)

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    “山路を登りながら、こう考えた。
    智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角人の世は住みにくい。”

    『草枕』の冒頭、受験勉強で暗記したので、今でも覚えています。しかし、

    その先をこれまで読もうとしませんでした。情けないこと、この上なしです。

    とにかく、今回読めて良かったです。芸術的感性が文章全体にあふれ出ていました。多彩な漢語が散りばめられていて、湯水のごとく出てくるようでした。東洋の神秘を感じました。

    1人の青年画家が、絵を描くために温泉場にやってきて、那美さんという女性に出会います。2人はいい関係になるのかなと期待していたのですが・・・

    色々な人との世間話

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    2025年09月23日
  • こころ

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    この小説は繊細な心を持った人間の心の葛藤を描いた小説。

    上と下の2つの章に分かれていて上では私が先生と出会ってからの日々が私目線で描かれる。
    下では先生が自身が抱えていた暗い過去について曝け出す手紙の構成になっている。

    この小説を読む前は三角関係が描かれる作品であるというざっくりとした内容しか知らなかった。
    お金と恋愛を通して自分を含めた人間についての哀しい結論を出した暗い内容の話だったように感じる。

    厭世的な価値観を持った先生が形成された過去が明るみになる展開は読み応えがあった。
    この小説を読んで特に印象に残った場面は、最初に家族から慕われており絶大な信頼を抱いていた叔父が金目当てで親

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    2025年09月17日
  • こゝろ

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    先生が自分の遺書の中で表現しているその時の感情だったり頭の中の考え全てが、人間がその時に出す感情、考えの模範解答みたいな人だったから、先生の感情に対して共感しながら読み進めてました笑
    流石教科書に載るだけあって考えさせられるシーンが多いです。面白かった(*^^*)

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    2025年09月12日
  • こゝろ

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    夏目漱石を初めて読んだのはたしか高校生の頃。
    学校で習うような人物がなかなかの生々しい恋愛ものを書いていることに衝撃を受け、『思ってた以上にゲスかった』という感想だけしか残っていませんでした。
    それがこころだと思っていたけど、ちがうな。
    坊ちゃんだったのか⁈もう30年以上昔なので、あの時読んだ物語が一体なんだったのか思い出せない。

    そして30年以上ぶりに目にした漱石先生の物語。
    上中下に編まれていて、中の終盤あたりから読書スピードも加速。
    先生からの手紙がこんなにも長いのかと思いつつも、タイトルが『こころ』というわけはここにあるのか⁈と思ったり。
    こんなにも横文字の少ない日本語で編まれた物語

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    2025年09月12日
  • 道草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    健三は学問によりいち早く「近代」を吸収したが、個人主義の目をもって故郷を眺めたとき、それは「家族」という名の伝統的価値観によって彼を縛るしがらみでしかなかった。また教員という職業から高給取りとみられていた彼は、かつての養家島田を筆頭に親族一同から常に金銭的援助を求められていた。しかし健三の家にも資産がないばかりか家計は火の車なのである。家族や慣習とったしがらみに悩まされ、また金策に苦労する中で健三は妻御住との夫婦関係も悪化させてゆく。二人の関係が冷えるほど、御住は当てつけの如く産まれたばかりの子どもの世話に傾倒する。しかしそんな妻を健三は冷ややかに見てしまう。「家族」というコミュニティが解体さ

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    2025年09月08日
  • 道草

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    ネタバレ

    健三は学問によりいち早く「近代」を吸収したが、個人主義の目をもって故郷を眺めたとき、それは「家族」という名の伝統的価値観によって彼を縛るしがらみでしかなかった。また教員という職業から高給取りとみられていた彼は、かつての養家島田を筆頭に親族一同から常に金銭的援助を求められていた。しかし健三の家にも資産がないばかりか家計は火の車なのである。家族や慣習とったしがらみに悩まされ、また金策に苦労する中で健三は妻御住との夫婦関係も悪化させてゆく。二人の関係が冷えるほど、御住は当てつけの如く産まれたばかりの子どもの世話に傾倒する。しかしそんな妻を健三は冷ややかに見てしまう。「家族」というコミュニティが解体さ

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    2025年09月08日
  • 坊っちゃん

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    ネタバレ

    恥ずかしながら大人になるまで読んだことがなかった。
    道後温泉に行った際に読んでみようと思い購入。
    坊ちゃんの竹を割ったような裏表のない性格にスカッとしますね。
    坊ちゃんにとっては松山は苦い思い出であったみたいですが。

    それにしても、清に松山は忌み地なんて言われてたんですね。

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    2025年09月05日
  • 坊っちゃん

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    道後温泉に行ったら、坊ちゃんが通った温泉宿や、坊ちゃん団子や坊ちゃん列車や、坊ちゃんがすごく推されてたので、今更ながら坊ちゃんゆかりの地だった事を知り、学生時代に読んで以来何十年ぶりに読んでみた。
    勧善懲悪の痛快小説だったってことも忘れてた。
    時代が日露戦争、ポーツマス条約あたりってことも改めて知った。
    女中の清の愛と優しさが坊ちゃんを支えている。
    一本気で無鉄砲で狡さを嫌う坊ちゃんが、彼が感じる悪い人達(実際はどこにでもいると思う)と戦う中で、清を心の支えにする様子が、ストーリーの緩急をつけている。

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    2025年09月03日