夏目漱石のレビュー一覧

  • 吾輩は猫である 上

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    猫である吾輩から見た主人達の人間社会の日常生活を、シニカルに描いた作品(=^・^=)

    (カバー絵はだいぶ可愛く描かれてますが)だいぶ批評家的な目線です^^;
    明治の文明開化に対する作者の思いも乗せてある様な。

    個人的には「鼻」が出て来て、俄然面白くなりました(笑)

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    2026年01月14日
  • こゝろ

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    高校の国語の教科書に載ってた作品。
    今更ながら、初めてちゃんと読んだ…!
    1節が短くて、意外と読みやすかった。

    恋愛に関する愚かな行動は私ならしないけど、
    先生の生死に関する考えは、今なら分かってしまう。

    自分を含めた人間の原罪みたいなものを抱え込んで、
    逃れられなくて、でも仕方なく生きている。

    大事な人を傷つけたくはないから、
    むやみに深い関わり合いになりたくない。
    というかなれない。
    恋愛や結婚は特に、覚悟がいること。

    殉職ってこれまで理解できてなかったけど、
    ただのきっかけでしかないのかな。
    それまでずっと、死ぬ時機を待っていただけで。

    私はこの手紙を受けて、どう生きていくのだ

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    2026年01月15日
  • 明暗

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    一対一の会話文がとにかく長い。
    つまらないことにくどいという方が的確かも。
    様子を伺ったり、心の中を探り合う様をよくよく描いており、しつこさを追求し切っている。
    これを見事に描き切るしぶとさはすごい。
    人の嫌なところがよく出てくる。
    清子と津田の会話は少しだけどラストで読めてよかった。

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    2026年01月13日
  • こころ

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    ネタバレ

    10年ぶりに読んだら面白くて一気に読み進めた。最後の内容はわかっていても先生のミステリアスな過去について惹き込まれるような文章表現から飽きずに読み進められた。
    高校時代に読んだ時は恋で人はそんなに狂うのか?と懐疑的な感想だったが、今読むとKや先生の自殺する理由も一定の理解はできる。

    ・先生は自殺してしまった。Kを騙してまで手に入れたお嬢さんとの幸せな結婚生活かと思えば、その奥さんをみればKへの罪悪感から自分自身を追いつめてしまい、自殺することが自分にとって一番救われると感じてしまったのかもしれない。それは仕方のないことかもしれない。
    ・Kの「覚悟」とは何だったのか。学問に進む覚悟であれば自殺

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    2026年01月08日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    日本で最も読まれている長編小説のひとつと評される、夏目漱石『こころ』。
    1914年(大正3年)4月20日から8月11日まで、『朝日新聞』に「心―先生の遺書」として連載され、同年9月20日、岩波書店より漱石自身の装丁で刊行されています。
    百年以上を経た現在も、世代を越えて繰り返し読まれている作品となっています。

    小説は、
    上「先生と私」
    中「両親と私」
    下「先生と遺書」
    の三部から構成されています。
    高校の国語教科書では、多くの場合、この「下」からの抜粋が用いられていたのではないでしょうか。

    高校当時、小説の抜粋という読み方がどうにも許せない生意気な女子学生だった私は、
    そのまま新潮文庫版『

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    2026年01月06日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    後期三部作の1作目 
    1912年(明治45年)朝日新聞に連載

    短編を集めての長編で、章立ては以下の通り

    ・風呂の後
    ・停留所
    ・報告
    ・雨の降る日
    ・須永の話
    ・松本の話
    ・結末

    主人公は田川敬太郎。大学卒業後、就職が決まらず、友人の須永市蔵の叔父、田口に就職の世話を依頼。任された仕事は、なんと探偵。ある男を尾行する描写が、地味〜いにおもしろい。

    中盤から後半が、この小説の本丸。さらに、おもしろくなる。その中心人物は、田川の友人、須永。彼の恋愛話。恋愛対象の女性は、千代子。2人は、いとこ。知的でナイーブで1人の女性のことで頭がいっぱいになり考え過ぎてしまう男性心理に、共感はできないので

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    2026年01月06日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    人事を観察し、ただ驚嘆したいという視点から見られた須永は、その点において「観察できない」他者の内面に恐れを抱く人ではないか。
    須永は自身の懊悩を当然よく自覚しているし、他者にもそうした不可視の内面がありうることを知っている。そしてそれを千代子に予感するからこそ、近づくに近づけない。
    そうした懊悩は、いわば彼自身の「外発」性に起因するということだろうか。松本の精神的私生児としての須永は、外面的には画一化して現れつつその実内面に主体性を秘める複雑な社会に疲弊し、関西へ向かう。関西弁の中に個性を見出しつつ精神を癒すのはその点でありうべき展開である。
    漱石において「金策」と「恋愛」は当然重大事だが、こ

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    2026年01月05日
  • こころ

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    恥ずかしながら、初めての漱石。現代においても読み続けられているのは、普遍的な人間の心理からか?この読み易さからか?淡々と進む感じは時代特有の書き方か。

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    2026年01月04日
  • 草枕(新潮文庫)

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    神様のカルテを読み、主人公の愛読書だったことから興味を持ち読み始めた。
    これまで夏目漱石は学校で学んだ程度で自発的に読んだことはなかったため、最初の一冊が本書となった。
    有名(と言われている)出だしの1文から始まり芸術の意味など強く共感できるスタートであったが、難解な言葉の数々で読み終えることが目的になりそうなほどに必死になった。
    彼の哲学を美しい情景と併せて読む本だと解釈した。読み終えてみると、言葉は難しいが考え方は共感できるし内容は大変シンプルなところは好き。
    漢詩など斜め読みでほぼ飛ばした部分もあるので、こんどからはその部分をゆっくり読んで理解を深めるもよし、また気に入った文章をかい摘ま

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    2026年01月01日
  • 門(新潮文庫)

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    略奪婚の先に幸せはあるのか。
    あるんじゃないか、と読み終わって感じた。不安なことは沢山あるけど案外何とかなってくのでは。
    隣の一家が幸福のように描かれていたが結局外から見るとどこもそこそこ幸せに見えるんじゃないか。
    解説に書かれていた「ある女を情熱的に欲するのはそれが第三者に求められている時であり、獲得した途端情熱はさめ、何となく相手を憎らしく思う」というのは少々共感するとこもある。

    まあ、情熱的な愛の行く末なんでこんなもんですよね。俺は物語で楽しむだけでいいや。平和に生きたい。

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    2025年12月29日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    中盤までの話は先生のキャラクターを引き立てるためにつくられたんだろうなってくらいに後半が濃い、主人公のその後がきになったりはするけど、それよりも先生の遺書の内容にどんどんのめり込んで見れた
    呑気な意見だけど、行動の内容には時代背景やその人自身の性格などが大きく反映しているとはいえ、以前読んだ椿姫でも男がメンヘラ発揮してたところをみるに、どの時代でも同じような恋の苦悩があるのだと感じて人間の精神性のある種の共通項?のようなものを発見できて面白かった、例えば、先生は恋は罪悪と言っていたけど、いうなら若さは罪悪なんじゃない?なんて共通項もあるのかな?と
    椿姫でも若さゆえに男が暴走するシーンが序盤に色

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    2025年12月29日
  • 三四郎

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    昔の人の小説は妙にディティールを細やかに表現する傾向がある様に感じる。
    意味があるのか無いのかは正直分からないが、少しでもイメージを伝えようとする姿勢を感じられる。
    100年以上前の大学生も、今と同じ感じだったのだなと身近に感じられる。
    激しい感情の表現はなく、淡々とした文章の中から主人公が何を、どう感じているかを読み取るのがよい読み方なのだろう。

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    2025年12月27日
  • 虞美人草

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    ネタバレ

    真面目を説くはじめさん、ほんとに良い男、こういう男を好きになれる女じゃなきゃいけないわ、と思いつつ、読者から見て一番良い男に見えるはじめさんを好きだという女性が作中登場しないところにも感情のままならなさが表されているようにも思う。

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    2025年12月25日
  • 行人(漱石コレクション)

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    例によって青空文庫。漱石の兄弟の話はあまり記憶がない。出家するしかないのではと思い悩んでいた若い頃を思い出して、兄さんに感情移入してしまう。話として盛り上がりがあるわけではないのだがついつい先まで連れて行かれる感じ。新聞連載だからか?

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    2025年12月22日
  • こころ

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    高校生の現代文の授業で触れて以来読んでいなかったため、改めて読み直しました。

    漱石はルビ振りがお洒落ですね。古臭さを感じさせない文章といった印象です。
    心情描写が綿密に書かれており、展開が分かっていても読み手を惹きつけます。

    Kの「精神的に向上心の無いものは馬鹿だ」というセリフは、高校生の当時の方が共感出来ていた気がします。
    大学受験もありましたし、社会を知らない当時の方が夢に溢れていたからだと思います。
    社会人になった今の方が向上心を持ち合わせていないがために、Kのセリフにハッとさせられました。

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    2025年12月22日
  • こころ

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    この年になり、ようやくはじめて読みました。夏目漱石さんの「こころ」
    年内に読み終えれてまずはよかったです。

    3部から構成され、
    明治という時代に、「先生」を慕う「私」と先生が出会うところから始まり、交流を深めていく中で〝なぜ先生は毎月雑司が谷のお墓にお墓参りしているのだろう〟と、〝それは誰のお墓なのだろう〟と、私が疑問に思うところから物語が始まっていきます。

    親と子、喪失、裏切られ、故郷、孤独、立身、男とは、女とは、といった要素もありつつ、最大のヤマ場はやはり3部目の先生の語りであり、若かりし頃何があったのか、先生と友人Kとの間に何があったのか、という感じの本です。
    明治という時代性
    こう

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    2025年12月18日
  • こころ

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    ネタバレ

     通読するのは2回目になるのかな?前回は確か高校生の時で、ご多分に漏れず教科書で読んで衝撃を受けて通読しようと思ったんだった。たしか。

    「私」と「先生」、「若い頃の先生」と「K」の他に、本文に潜む「今の私」が過去の自分の目を通して「先生」をどう見ていたか、またその時の感情を今はどう思っているのかをうまく読み解けると解像度がもっと上がりそうだと思う。つまりこれは2回めが本番、の構図を持つ話だったんだな、と今更気づいた。さすがに高校生の時が初読だと「今回が2度めで本番」とは読めないので、近いうちに読み直したい。

     多分、若い頃の「私」は「先生」をとても大きな、あるいは完璧なもの、偶像化するよう

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    2025年12月14日
  • 三四郎

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    かなり久しぶりの夏目漱石。明治後期の日本の大学の様子や若者の雰囲気も感じられ楽しめました。弁当箱を列車の窓から捨てる、、等当時の民度も興味深い。司馬遼太郎の「坂の上の雲」の描写等も思いだされました。何か大きな出来事が取り上げられるのでもなく、田舎から出てきた学生の日常や成長を描く青春小説という感じかな。

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    2025年12月13日
  • それから(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「ええ、まあ有難いわ」と三千代は低い声で真面目に云った。代助は、その時三千代を大変可愛く感じた。わかる、急に真面目な態度取るの可愛い。
    代助の結婚や未来へのモラトリアムは甘えだけど気持ちはわかる、彼はただ彼の運命に対してのみ卑怯であった。何も選択せずその日暮らしだと確かに楽だよね。
    真剣な話し合いの時には酒を飲まない方が誠実だという価値観、この頃もあるのね。
    251ページから物語がやっと動き出す感じ、グンと面白くなる。「僕の存在には貴方が必要だ。どうしても必要だ。」ストレートな告白がいいねやっぱり。
    夜明けを「世界の半面はもう赤い日に洗われていた。」って表現するのかっこいい。

    最後は狂気に向

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    2025年12月11日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    まじでタイトル通りの本だった。人間の思考回路が細かく書かれていた。罪悪感について、時間経過による思考の変化がとっても納得できて面白かった。最後怒涛の結末すぎて忘れかけてたけど、主人公の父は大丈夫かちょっと気になる。そして、Kさんの心情については一切書かれていなかったけど、気持ちが想像できて、途中まじで心苦しすぎて読めない時あった〜

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    2025年12月10日